生まれたらミリムの親友になれた件 作:骨人
「……立派な物を建てましたね」
「ええ、何せ貴方様はこの国を救ってくれたのですから」
私の土地となった森に国王様は住む場所を作るといい、建てるための手配を始めました。すると国民達も協力し、たった半日で小さな木造の社ような物が出来上がりました。
「…このような物で申し訳ありませんが」
「いえいえ、十分ですよ」
「そう言えば、ファルス殿はここに住んでいるようですが雨風はどう凌いでいたのですか?」
「あそこの大きな木のウロの中で寝てましたね」
私はこの森で一番大きな木の根元にポッカリと空いた空間を指差す
「そうなのですか…これからは私達の建てたこの家を使って下さい」
「ええ、ありがとうございます」
「それでは…戻らせて貰います。お元気で」
「ええ、お元気で」
「なぁ、お前。魔王になっただろう?」
国王達が去るとタイミングを見計らったかのように、ギィさんとラミリスさん、ミリムが現れました。
「確かに、魔王種?というのにはなりましたが…」
「なら、お前はもう魔王だ。俺たちと同じくな」
「そうね、これからよろしく」
「ファルスもワタシと同じ魔王になったのだ!嬉しいのだ!」
そう言って私に笑顔を見せる三人。
「ええ、これからよろしくお願いします」
「さて、本来ならここで魔王を名乗るに相応しいか実力を測るんだが……お前にその必要は無いな」
「……ギィさんと戦っておいて正解でしたね」
「……ああ、どっちかというと今のお前と戦ってみたくてウズウズするがな」
「…やめて下さいね?」
「ああ、それとアンタ、しばらくしたら勇者が貴方に挑みに来るわ」
ラミリスさんはそう言います
「勇者ですか?」
「ええ、魔王が生まれた時には勇者も生まれるわ、だから注意しなさいね」
そう言って真剣に私を見るラミリスさん
「分かりました、気を付けます」
「よろしい、それじゃあ
「
私はその聞きなれない単語に首を傾げました。
「ああ、
「はぁ…」
するとラミリスさんは私にグッと近寄り
「さぁ、貴方の事、全部吐いて貰うからね!」
「えっ」
「ああ、暴走したミリムを止めた力にガイアを鎮め、転生させたその力についても聞かなきゃならないからな」
そう言うとギィさんは私の肩をガッチリと掴みました。これでは逃げられません
「み、ミリム!助けて下さい!」
私は最後の希望であるミリムに助けを求めますが…
「私もファルスがどうやって生活してたのか気になるのだ!早く話すのだ!」
希望はありませんでした。
その後は住んでいる森の事、そして動物達の事やその知識など洗いざらい吐く事になるのですが……長いですし、思い出したくありませんのでここでは言いません。
そして私は一人の魔王として世界に君臨しました。そしてその数週間後に王国の兵士から連絡が来ました。
––––勇者が貴方を討ち取りに来た、と