お漢(かん)転生   作:ガイル01

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お待たせしました!


この作品は、独自解釈、ネタばれ、原作改変、ブレイクなどがあります。
注意してください。





第18話

「こんなもんか」

 

 そう言って荒垣は調理に必要なものをキッチンにあるテーブルに乗せる。

 

 今朝山で取れた山菜

 各種野菜

 川で釣れ…獲った魚

 

 そして

 

「なんの肉だ、これは?」

 

 机に置かれた色鮮やかな肉の塊。

 

「鳥はありえねぇ、この赤身の色から豚や牛でもなさそうだが…」

「ふふふ、それは鹿ですわ」

「ん?」

 

 振り返るといつの間にかエプロンをつけた姫島が立っていた。

 

「似合いますか?」

 

 そう言って姫島はエプロンの端をつまんで広げてみせる。

 

「エプロンに似合うも似合わねぇもねぇだろうが、そんなんより実用性だ。それよりこれは鹿なのか?」

「ええ、そうですわ。部長の使い魔の子たちが山菜を摘んでいるときに猟師の方から頂いたそうです」

 

(少しは自分の容姿に自信があったのですが、ここまですっぱり切られると落ち込みますね)

 

 落ち込む姫島をよそに荒垣はレシピを考え始める。

 

「ん、てかお前は修行しなくて良いのか?他のヤツラは行ったぞ」

 

 先ほどの場に姫島がいなかったことを思い出し、姫島に問う。

 

「ええ、会長を案内した後、部長から連絡を頂きましたわ。会長は早速修行のお手伝いをしてくださるとの事でそちらに。先ほどの試合を見て、会長は祐斗君の欠点が分かったそうなのでその訓練を中心に前衛組の訓練をするそうなので私はこちらのお手伝いですわ」

「そうか」

 

(たった一試合見ただけで木場の欠点を見抜くか…支取も大概じゃなさそうだな)

 

 そんなことを考えながら再び食材を見る。

 鹿肉といってもかなりの量と部位がある。

 

「これはロースともも。骨付きのあばら肉。これはハツか?」

 

 一つ一つ手に取りながら自分の中のレシピとすり合わせていく。

 

「姫島は鹿を料理したことはあるか」

「いえさすがに…」

「そうか…よし、始めんぞ」

「はい!」

 

 荒垣の合図に調理が開始された。

 

………

……

 

 

「ふふ」

「なに急に笑い出してんだ」

「そういえば、荒垣君とこうやってゆっくりお話しする機会はひさしぶりだなと思いまして」

「あん?そういやぁそうか。てかそれがなんで笑うことにつながるんだ」

「ふふ、秘密ですわ」

「んだそりゃ」

 

 荒垣はアバラ肉を切り分けながら答える。

 

「最近色々ありましたもんね」

「そうだな」

 

(また堕天使と出くわすなんざ思ってもいなかったからな。もう何年前だありゃ…)

 

「荒垣君、どうしましたか?体調が悪いんですか?」

「なっ!?」

 

 荒垣が考え事から覚めると目の前に姫島の顔があった。

 

「うおっ!」

 

 咄嗟に思い切り頭を下げると頭上の棚に思い切り頭をぶつけてうずくまる。

 

「ぐぁっ!!」

「荒垣君!?え~と救急箱は!?」

「いや、大丈夫だ…」

 

 慌てる姫島を手で制止ながら立ち上がる。

 

「本当ですか?」

「ああ、これもあったしな」

 

 荒垣は自分の被っている帽子を指差す。

 

「なら良かったです」

「お前もほいほいあんなことすんじゃねぇよ」

「あんなことですか?」

「不用意に男に顔を近づけたりすんじゃねぇよ、容姿は悪くねぇんだ。男相手にそんなことしてっと危ねぇぞ」

「よ、容姿は悪くない…ですか」

 

 荒垣の言葉に姫島は顔を赤らめる。

 だが、直ぐに顔を上げる。

 

「あっ、でもあんなことはそうそう他の男性にはしませんよ!!」

「そうかよ」

 

 既に調理に戻りながら荒垣は答える。

 

「はぁ、そういえばコロちゃんは元気ですか?」

「ああ、そう言えば会った事があったな。まぁ、相変わらずだ。かなりの年なはずなのになんであんなに元気なんだか」

「ふふ、そうは言っても嬉しそうですね」

「…うるせぇ」

「コロちゃんは昔からあんな感じなんですか」

「ああ、俺のガキの頃からいるが感じも見た目も変わってんぇな」

「へ、へぇ。そうなんですか…」

 

(やはりコロちゃんはあの時の男の子が連れていた犬?)

 

 姫島は荒垣にばれないように深呼吸し、決意をしてある質問をする。

 

「荒垣君はコロちゃんといつもどこの辺りを散歩しているんですか?」

「急になんだ」

「いえ、ただ興味がわいただけです」

 

(支取には場所が知られているし、下手に隠して詮索されるよりはマシか…)

 

「町の外れにある今は使われていない神社だ」

「……えっ?」

「あんだろ、町の外れに」

「は、はい」

「公園と違ってあそこはガキもこねぇからコロを好きに離せる。だから大体いつもあそこだ」

「昔からですか?」

「ガキの頃は人が住んでたから周りの林には行った。あとは他のところも行ったな」

「!!」

 

(やっぱり、荒垣君があの時の男の子!?でも堕天使との戦いであの時使った力を使っていないし、隠していたとしても死に掛けているのに使わないのは…)

 

「どうした」

「いえいえいえいえ。な、なんでもありませんよ」

「目、泳いでんぞ」

「あらあら、うふふふふふふふふ」

 

(と、とりあえず保留で!でもあの男の子だったらどう対応すれば?いや、今までそうかもしれないと思ってたからアプローチもしてたわけで。そうじゃなくても荒垣君はいいなとは思ってたけど…)

 

「お、おい。本当に大丈夫か」

 

 荒垣は何かを考えながら百面相をしている姫島に若干退きつつ問いかける。

 

「はっ!?え、え~と。ちょっと失礼します!!」

 

 そう言って姫島はすさまじい速さでキッチンから飛び出していった。

 

「…まぁ、いいか」

 

 再び荒垣は調理を開始する。

 

 

 

 5分後

 

「すみませんでした」

 

 そう言いながら姫島が戻ってきた。

 

「なにがあったかは聞かねぇがこのまま出来んのか」

「はい、大丈夫です」

 

(こういった気遣いが!いけないわ、落ち着かなきゃ)

 

「そうか、なら山菜の天ぷらは任せる」

「はい!」

 

(うふふ、荒垣君と二人で料理。私だけドキドキさせられるのもあれだし、一体どうしたら荒垣君をドキッとさせられるのかしら。今後もっとアプローチをしつつ証拠をつかまなきゃ)

 

 そんなことを考えつつ、調理が進んでいった。

 

 

………

……

 

 

「つ~か~れ~た~」

 

 そう言いながら兵藤が帰ってきた。

 

「あらあら、イッセー君お疲れのようですね。ならお食事はいりませんか?」

「いやいやいや、絶対食べます!!外までいい匂いがしてましたから!!」

「うふふ、冗談ですわ。皆さんもお帰りなさい。準備は出来てますから、手を洗ったらリビングまで来てくださいね」

「はい!!」

 

 姫島が言い終わるや否や、兵藤は靴を脱ぎ、手洗い場に駆け出す。

 

「ふふ、イッセーさんたら子供みたいですね」

 

 アルジェントがそれに続く。

 

「兵藤君は変わりませんね」

「全くあの子は…」

「まぁ、イッセー先輩ですから」

 

 支取は苦笑い、グレモリーと塔城は半分呆れながら歩いていく。

 そして、

 

「祐斗君!?」

「ああ、朱乃さんただいま戻りました」

 

 ボロボロのびしょ濡れになった木場が最後に入ってきた。

 

「どうした」

 

 姫島の声にリビングから荒垣が顔を出す。

 

「お前…どうした」

 

 木場の様子を見て荒垣が問いかける。

 

「いや、会長に僕の魔剣は応用性に優れているが威力が弱いと言われ、それをどうにかするための訓練をね」

「ああ」

 

(そういやぁ、ライザーの野郎が俺に炎を放った時、木場は魔剣の効果で打ち消そうとしたが逆に蒸発させられてたな)

 

「荒垣先輩も気付いていたんですか?」

「いや、言われて俺も気付いた。ライザーが炎を俺に放った時にお前は打ち負けただろう」

「ああ、それもそうですね。会長には荒垣先輩と戦った時に炎の魔剣の威力が高ければ、掴まれる事もなかったのではと指摘されました」

「そうかもしれねぇな」

「ええ、だから魔剣の威力を高めるために試行錯誤しながら延々と魔剣を作り続け、会長の水の魔力弾を蒸発させると言う訓練を…最初はただの弾丸が鳥になり、犬になり、蛇になり、最後には獅子になり…あはは、何度溺れそうになったか」

 

 遠くを見つめながら木場は話す。

 

「まぁ、着替えて来い」

「はい」

 

 ふらつきながら木場は自分の部屋へと戻っていった。

 

「あらあら、かなり大変だったようですね」

「まぁ、支取は訓練で手加減するようなヤツじゃないしな」

「そうですね」

 

(そこまで会長のことを理解している!?くっ、このままではいけないわ)

 

 姫島が表情には出さないが焦っていると、

 

「うぉおおおおお、すげぇえええええええ!!!」

「すごいです!どれも美味しそうです!!」

 

 リビングから兵藤とアルジェントの声が聞こえる。

 

「戻るぞ」

「はい」

 

(会長が荒垣君をどう思っているか分かりませんが負けません!!)

 

 リビングに戻ると今にも飛び掛らんとギラギラした目つきで料理を眺めていた。

 

「落ち着け」

「あたっ」

 

 荒垣はそんな兵藤の頭を小突く。

 

「すみません、うまそうだったんでつい…」

「はぁ、わかったから座れ。アルジェントもだ」

「「は~い!」」

 

 二人は声を揃えて返事をし、席に着く。

 

「ふふ、まるでお父さんのようでしたね」

「そんな年でも柄でもねぇだろ」

「あら、そうでしょうか」

「ふん」

「これは…」

「すごいわね」

「すごいです」

「ここまでとは」

 

 姫島と話していると他のメンバーもやってくる。

 

「飯が冷める。さっさと席に着け」

「「「「はい!」」」」

 

 全員が席に着き終わると、グレモリーが音頭をとり始める。

 

「では」

「頂きます!」

「「「「「「「頂きます!」」」」」」」

 

 その言葉に一斉に食べ始める。

 

「うめぇうめぇ!!!」

「はい、美味しいです!!あ、イッセーさん口元にソースがついてますよ」

「うめぇ、うめぇ!!!」

「イッセーさ~ん、話しを聞いてくださ~い」

「はぁ…ったく、頂きます」

 

 皆より少し遅れて荒垣も食事を開始する。

 

「美味しい。食べ物が食べられる、味が分かる。僕は本当に今、生きているんだね」

 

 料理の味とは全く関係ない涙を浮かべながら木場が食事を進める。

 

「荒垣先輩、ありがとうございます。先輩の料理で生きていることを実感できました」

 

 そう言って木場は儚げな微笑を浮かべる。

 

「お、おう…まぁ、量はある。しっかり食え」

「はい。ああ、美味しい」

 

 木場は再び何かを悟るように食事を開始する。

 

(コイツはそっとしておいてやろう)

 

「他のヤツラは…」

 

 周りを見る。

 

「アイツらはいいな」

 

 未だにがつがつと食べ続ける兵藤とそれの面倒を見つつ自分も幸せそうに食べるアルジェント。

 しかし、視線を逸らす前に兵藤と目が合う。

 

「荒垣先輩!!マジ美味いっす!!」

「だぁああ、口にモノを入れたまんましゃべんな!」

「むぐむぐ」

 

 兵藤の頭を押さえつけ、口を強制的に閉めさせる。

 

「荒垣さん。とても美味しいです!!」

「そうか」

「はい!このお肉も普通のと違いますけど美味しいです」

「それは鹿だ」

「鹿さんですか!?初めて食べました…」

「高タンパク、低脂肪だから女にもいいだろう、食っとけ」

「ゴクンッ、いや~ここまでとは思わなかったです!どれも半端なく美味いです!!」

 

 そう言いながら兵藤は再び、骨付き肉のBBQ風のものに噛り付く。

 

「量はあんだから少しは落ち着いて食べろ。喉につまるぞ」

「あはは、そんな…んッ!?」

「イッセーさん!?」

「み、水…」

「水ですね!?」

 

 アルジェントは慌てて水のはいったコップを渡すと兵藤は一気に飲み干す。

 

「ゴホッゲホッ。気管に…ゲホッ」

「イッセーさん!!?」

「アホか…」

 

 そんな二人から荒垣は視線を外し、横を見ると。

 

 ハムハム、むしゃむしゃ。ごっくん、ハムハム、むしゃむしゃ…

 

 一切喋らず淡々と食事をする塔城がいた。

 塔城が荒垣の視線に気付くと一旦食事をやめ、親指を立てる。

 そして、また食事を再開し、淡々と食べ続ける。

 

「…まぁいいか」

 

 そして左を向くと、グレモリーと支取、姫島の三人が話していた。

 

「あら、荒垣君。とても美味しいわ。それにしてもよくこれだけ作ったわね」

 

 そう言いながらテーブルの上を見る。

 そこには

 

 山菜の天ぷら

 鹿の骨付き肉のBBQ風

 レタスと水菜のサラダ

 川魚のホイル焼き

 野菜スティックとアボガドディップ、生姜ディップ、ホタテマヨディップ三種

 鹿ロースの刺身

 そして、メインの鹿肉のすき焼き

 

 それらが、ずらりと並んでいた。

 

「まぁ、歓待ってんだからそこそこのモン作る必要があっただろうが」

「確かにそうだけど、まさかここまでとは…鹿のすき焼きなんかも初めて食べたし」

「なんだ口にあわねぇってか」

「そんなことないわ!!とても美味しいわ…すき焼きのお肉もハツとももで歯ごたえの違いがあってとても良い感じ」

「なら、いいだろ。」

「女としてのプライドが…」

「んなもん、犬にでも食わせとけ。嫌なら精進するんだな」

「くっ、みてなさい」

「ふっ」

「う~」

 

(少しは意趣返しできたか)

 

 そう思っているとグレモリーの隣の支取が目に入る。

 

「どうした、食わねぇのか?」

「え?いや、こういうのにあまり慣れていなくて」

 

 そう言いながら支取は料理と食卓を眺める。どれもが大皿に乗っており、個人個人が好きに取って食べていた。

 あれが美味しいだ、取りすぎじゃないかなど会話と笑いが食卓の上に満ちている。

 

「あ~お前はあまりこういう経験なかったか。やりづれぇか?」

「いえ、今まで経験はなかったですけど…温かいですね」

 

 支取はどこか嬉しそうに箸を進める。

 

(まぁ、貴族ってんだからこんな風に大皿から自分で取って食事なんかしねぇだろうし、前までのコイツなら他人とわいわい食事なんかしねぇだろうからな。それに姉が魔王なら家族での食事も…)

 

「荒垣君、ありがとう。最高のおもてなしよ」

「…そうか」

 

 支取には珍しい、とても柔らかな笑みを浮かべる。

 

「ところで」

「あん?」

 

 先ほどまでと雰囲気が一変する。

 

「荒垣君、今日の食事のレシピを教えてくれるかしら」

 

 眼鏡を指で押し上げ、胸ポケットからノートとペンを取り出す。

 

「はぁ、分かった…」

 

 

 

「ふぅ」

 

 食事を終え、荒垣以外の者が片づけをしてくれるという言葉に甘え、休んでいると

 

「ふふ、良かったですね」

 

 同じく、休みを貰った姫島が荒垣に話しかける。

 

「なにがだ」

「皆美味しそうに食べてましたよ」

「そうだな」

「イッセー君なんかまたお願いしますって土下座でもしかねない勢いでしたね」

 

 その光景を思い出したのかつい笑みがこぼれる。

 

「あいつはあれが食べたい、それが食べたいってうるせぇんだよ」

「それでも作ってあげるのでしょう?」

「祝勝会で作らされることになっただけで、自分からじゃねぇよ」

「ふふふ」

「んだよ」

「なんでもありませんわ、そのためにも頑張らなければいけませんね」

「…そうだな」

 

(ったく、めんどくせぇ)

 

 荒垣はそんなことを考えつつも、口の端には笑みが浮かんでいた。

 

 

 




 ガイル01です。皆さん今回も読んでくださり、ありがとうございます。
 そして、はじめましての方ははじめまして。前回から今回までになぜかお気に入りが80近く増えていて一体何事かと思いました…日間6位にも入り非常に驚いています。
 これからも頑張っていきたいと思います。

 さて、今回ですが!
 話しが全く進んでいません。半日しか経っていません。すみません。姫島とのやりとりを書いていたらそこそこ文量がいってしまい…これ以上書くと切のいいところまでいくとえらいことになりそうなんでここで一旦切ります。
 今回姫島のフラグに大きな進歩がありましたね、これから追いつけ追い越せの猛追撃が!!あるかもしれません。

 前にも話したとおり、残りイッセーとグレモリーとのイベントがあり、合宿編終了となります。多分、次回で終わりかな?
 そうしたらいざレーティングゲーム!!
 お楽しみに。

 ではまた次回お会いしましょう。

[設定や裏話やら]
・木場
木場「もう…ゴールしてもいいよね?」
 原作でも会長のしごきはキツイと書いてあった気がするので…でもこれでまた一つレベルアップ。そのうち小猫も鍛えなければ。

・支取
 今回出番は少ないものの、なんなんでしょうあのヒロイン力は…
 姉は原作と同じ様な感じにするつもりですが、情愛の深いグレモリー家とは違い、きっと実家ではいわゆる貴族の食事で、春の最初までは眷族とも距離があり、食事も適当だったのでこういった温かい食卓は初めてだったかと思います。

・荒垣
 本当ならもっと食事の情景を詳しく書き、大規模飯テロを引き起こすつもりでしたが今回は自重しました。いつか全力で書いてみたいものです。

・姫島
 本作のヒロイン候補。前まででそこそこフラグは経っていましたが、今回、ほぼ確定しましたね、姫島の子供のころにいったいなにが?そしてガキさんとの関係は?それはまた次回以降のお楽しみで。
 ちなみに口調は内面ではお姉さまではなく少し年相応?っぽく書いています。

 質問やご意見、感想等ございましたら遠慮なくどうぞ。


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