お漢(かん)転生   作:ガイル01

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連日投稿は途切れてしまいましたが、新しいのが出来ました。
どうぞ。

この作品は、ネタばれ、独自解釈、オリジナル設定等がございます。
ご注意ください。


第4話

ジリリリリリリリリリリリリ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

バンッ!

 

「もう朝か…」

 

 頭をかきながら俺は起き上がる

 

…………

 

……

 

 

 

「ちょっと待て、何で俺は自分の部屋にいんだ?」

 

 俺はドーナシークとか呼ばれてた羽の生えた男と戦って、撃退はしたが、そのまま気絶しちまったはずだ…

 

「私が運ばせていただきましたわ。」

「ッ!!」

 

 横から急に声をかけられ、振り返ると椅子に腰をかけ、こちらを見ている姫島朱乃がいた。

 

「てめぇ、どうしてここに居る。」

 

 ベッドから飛び出し警戒しながら話しかける。

 

「あらあら、先ほど申しましたように、公園で傷だらけの貴方をこちらまで運んで治療をさせていただきました。といっても傷はほとんどふさがっていましたので包帯などを替えただけですけれども。」

「てめぇはいったいなにもんだ。」

「お話の前に服を着ませんか?」

 

 確かに俺は今下着一枚の状態だ、だが。

 

「敵か味方かわからねぇやつの前で無防備に背中を向けられるか。」

 

 緊張した空気に俺の部屋が包まれる。

 

「てめぇは「シンちゃんおはよう!!お腹すいた~!!」」

 

 バァン!と扉を開けてお袋が入ってくる。

 

 

 ………

 

 

 

 俺:パンツ一丁

 姫島:頬に手を当て顔を赤らめる

 

 

 

 

 

 

 

パタン

 

 

「普通」に扉が閉められる。

 

 

パタパタパタパタ

 

 

「普通」に階段を下りる音が聞こえる。

 

 

 

「はぁ。」

 

 ため息をつきながら着替えを始める。

 

「あら、私に背中を見せてもよろしいのですか?」

 

 いつも通りのにこやかな笑顔で聞いてくる。

 

「どうでもいい。」

 

 そう言いながら、俺はこの後のことを考えつつ着替えた。

 

 

 

 

 

 

 着替えが終わり、一階に降りるとお袋と親父が正装に着替えて座っていた。そして。

 

「娘さん、お名前は?」

「荒垣くんと同じクラスの姫島朱乃と申します。」

 

 二人は立ち上がり

 

「「息子をよろしくお願いします!!」」

 

 思い切り頭を下げた。

 

「このど阿呆が!!」

 

 そう言いつつ、二人の頭をはたく。

 

「はい。」

「姫島ぁ!てめぇも「はい」じゃねぇ!」

「あら、シンちゃん彼女よりママのほうがいいの!も~いつまでも母親離れできないんだから!!」

「あぁ!?家事をほぼ息子に任せっぱなしで息子がいないと生活がままならない母親が言うんじゃねぇ!!」

「あなた!!シンちゃんが反抗期よ!!

「うんうん、真次郎もようやく色を知る年頃になったか。」

「だぁ!!てめぇら!!」

 

 俺がこの状況にキレかかっていると。

 

「ふふ、荒垣君と私は友達です。昨日、変質者に襲われそうだった私を助けてくれて、落ち着くまでうちで休めといってくれたのです。でも遅くになってしまったのでそのまま泊まらさせていただいておりました。お二人ともお休みでしたのでご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。」

 

 何を言ってやがる。流石に、うちの両親でもそれを信じろというのは無理だろうと考えていると。

 

「それは大変だったのね。」

「真次郎すごいな、流石私の息子だ。」

「はぁ?」

 

 俺は両親のほうを向くが様子がおかしい。

 目が虚ろになっている。

 

「おい、姫島。これは…」

 

 姫島は耳打ちをしてくる。

 

「申し訳ありません。少々面倒なことになりそうでしたので力を使わせていただきました。」

「大丈夫なんだろうな。」

「ええ、危険はありませんわ。」

「とりあえず出るぞ。」

 

 時計は既に出発しなければならない時間を指していた。

 

「はい。」

 

 

 家を出てすぐ俺は姫島に向かって言った。

 

「今回は助けてもらった恩もあるから何も言わねぇが、次うちの両親を操るような真似をしたらお前がなにもんだろうがぶっとばす。」

 

 事情があったとはいえ自分の家族が操られる姿など見ていて気持ちいいもんじゃねぇ。

 

「てめぇも自分の家族をあんな風にされたら嫌だろうが。」

「…ええそうですね。少し浅慮でした。申し訳ありません。」

 

 そう言って姫島は頭を下げてくる。

 

「わかりゃいい。助かったのも事実だ、次からすんな。」

「あと、」

「はい?」

「昨日は助かった。」

「!!、はい!!」

 

 姫島は微笑みながら答えた。

 

「とりあえず、学校に着くまでに話せる範囲で話を聞かせてくれ。昨日のあいつらは何だ?姫島、おめぇはなにもんだ?」

 

「まず、昨日荒垣君が相対したのは堕天使です。そして私は悪魔ですわ。」

 

 そう言って、誰も居ないことを確認して背中から羽を出す。

 

「悪魔か…」

「あまり驚かないのですね。」

「昨日のことに比べりゃな。あと、もしかしてグレモリーや支取も悪魔か?」

「ッ!!あらあら、逆に驚かされてしまいましたわ。なぜわかったのですか?」

「前からお前らから違和感みてぇなのを感じてた。それで姫島が悪魔なら同じ違和感を感じたあの二人も悪魔って事だろって思っただけだ。他にもいんだろ。」

「見事ですわ。お二人とも悪魔でリアス・グレモリーは私の主になります。」

「主だと。」

「そのあたりに関しましては放課後お話しますわ。今日の放課後のご予定は大丈夫でしょうか?」

「ああ、問題ねぇ。」

「そろそろ人も増えてきましたし、詳しくは放課後にお願いしますわ。」

「わかった。」

 

 さて、どうなることやら。とりあえず姫島は敵ではなさそうだが、上の人間、グレモリー次第でもあるな。用心しておくに越したことはねぇか。が、しかし。

 

「姫島。」

「はい。」

「食っとけ。」

 

 そう言っておにぎりをわたす。

 

「あ、ありがとうございます。でもいつ作ったのですか?」

 

 姫島は驚いた表情をして尋ねてきた。

 

「出る直前だ、いらねぇんなら食わなくていい。」

 

 姫島の手から取ろうとする。

 

「い、いえ!!いただきます。」

 

 手を引っ込めて食べ始める。まさかここで食うとは思わなかった。食べ歩きとか全くしねぇイメージだったがそうでもないらしいな。

 

「おいしいです。」

「そうか。いただきます。」

 

 向けられた笑顔に顔を背けながら俺も食い始める。

 

 そんなこんなしているうちに学校に着き、自分の教室に入る。

 姫島は部室に用があるとかいって途中で分かれた。

 

「うす。」

 

 そういうと自分の席に着く。そうするとクラスの男子が話しかけてきた。

 

「あ、あの荒垣君。姫島さんと一緒に来たみたいだけど…」

 

 男子に聞かれる。

 

「あぁ。どうでもいいだろ。それに途中で分かれた。」

「そ、そうですか。し、失礼しました!!」

「ちっ。」

 

 そうだった、あいつは二大お姉さまとかで人気なんだった。めんどくせぇ。

 

 その日は一日好奇の目にさらされることとなった。

 

 

 

 

 その頃一方、オカルト研究部部室では。

 

「皆集まったわね。朝早くからごめんなさい。今日は皆に少し調べてもらいたいことがあるの。」

「調べてもらいたいことですか?」

「ええ、そうよ。祐斗」

「何を調べるんですか。」

「小猫、食べるか話すかどちらかにしなさい。」

「じゃあ、食べます。」

「はぁ、調べるのは荒垣真次郎についてよ。」

 

ピクッ。

 

 ん?小猫の動きが止まったわね。

 

「部長、続きを。」

「ええ、わかったわ。朱乃。」

「昨日の夜、新しい眷属の子が堕天使に襲われたわ。」

「「!?」」

「それを助け、堕天使を追い払ったのが荒垣真次郎よ。」

「「!??」」

「彼は人間ですか?」

「ええ、間違いなく人間よ。でも、彼は悪魔の存在にはっきりではないにせよ気づいていたわ。」

「敵…ですか?」

「それはないです。」

「小猫何か知っているの?」

「前、た…大学芋をくれました。」

「はぁ、貴方。」

「あらあら、小猫ちゃんずるいですわ。」

「朱乃先輩は今日おにぎりを貰ってました。」

「あら~見られちゃいましたわ。」

「んんっ、ともかく調査が必要なの。使い魔にもさせているけど、皆には周りからの印象や情報を集めてもらうわ。放課後に新しい眷族の子と荒垣君とは話をするから昼休みには一度情報を整理したいの。短い時間で大変かもしれないけど皆頼むわね。」

「「「はい!」」」

 

 

 

 

 

 

学院の皆さんに聞いてみました!!~荒垣真次郎ってどんな人?~

 

 

 

塔城小猫が聞いてみました!!~1年生男子の場合~

 

「すみません。」

「はい、なんで…塔城さん!?」

「聞きたいことがあります。」

「え…聞きたいことがある、ですか。なんでしょう?」

「荒垣先輩を知ってますか?なにか知っていたら教えてください。」

「荒垣先輩について知っていることですか?荒垣先輩は恩人ですね。以前不良に絡まれている際に助けていただきました。4人いた不良の1人を頭突きでふっ飛ばして、あとは睨むだけで追い払ってしまいました。すごかったです。ちょっと怖いイメージの先輩でしたが、あの日から尊敬しています。こんな感じでしょうか?うちの学校もともとは女子高だったから僻みとかでけっこう絡まれやすいんですよね。他にも助けてもらったやついるみたいですよ。」

 

やっぱり荒垣先輩はいい人。

 

「わかりました、ありがとうございます。」

「いえいえ、どういたしまして。」

 

 

 

木場祐斗が聞いてみました!!~2年生女子の場合~

 

「ねえ、君。少しいいかな?」

「き、木場きゅん!?え、なにこれ!?木場きゅんから話しかけてくれるなんてどっきり?それともまさか私にも春が来たの!?」

「えっと、少し話が聞きたいだけなんだ。」

 

 そう言うと彼女の肩がさがり、目に見えて落ち込む。なんか少し悪いことをしてしまったかな?

 

「もし忙しいようなら「大丈夫!!木場きゅんなら私のスリーサイズでも…」」

「それは遠慮しておくよ。聞きたいのは荒垣先輩のことなんだけど彼を知ってると他の人から聞いたんだけど?」

「荒垣先輩ですか?ええ、私のお母さんが町内会の役員なんですが、その関係で夏祭りとかの手伝いをさせられるんですけどその時に荒垣先輩もいます。」

 

 へぇ、彼はそういうのを嫌がるイメージだけど…意外だな。少し聞いてみよう、彼の人となりがわかるかも。

 

「そうなんだ、でも手伝いって言うと、屋台の組み立てとか力関係の仕事かな?」

「いえ、違います。料理です。」

「え?」

「荒垣先輩は料理を手伝う…というよりもう仕切ってるって感じです。でもあれは…」

「なにかあるのかな?統括って事はまずいって事はないんだよね?」

 

 そういえば子猫ちゃんも、朱乃さんも彼の料理を食べたって言ってたしひどいってことはないだろう。

 

「おいしすぎるのよ!!中学からずっと調理部に入って結構自信があるつもりだったけどあれは例外。女としてのプライドも粉々にされたわ。」

「そ、それはお気の毒様…」

「でね、「あ~ずる~い!!」」

 

 振り向くと複数の女の子がこちらに駆け寄ってくる。

 

「ちょっと木場きゅんと話してるの、邪魔しないでよ。」

「いいじゃん、私たちも木場君と話しがした~い。」

「「うんうん。」」

 

 これはちょっと不味いかな…そろそろ切り上げよう。

 

「色々ありがとう、参考になったよ。」

「どうしたしまして。ところで今度は私が木場きゅんについて知りたいなぁ。」

「私も知りたい!」

「私もぉ。」

 

 そう言いながら、女の子たちが擦り寄ってくる。まいったな、他の人にも聞き込みをしたかったのにな。

 

 

「「「イケメン死ねっ!!!」」」

 

 そんな声が遠くから聞こえた気がした。

 

 

 

姫島朱乃が聞いてみました!!~同級生の場合~

 

「あの、今少々お時間よろしいですか?」

「姫島さん?いいけど、どうしたの?」

「貴方は荒垣君と小学校から荒垣君と一緒だったと聞いたのですが彼について教えていただけませんか?」

「荒垣君について?別にいいけど…姫島さんってもしかして新垣君のこと好きなの!?」

「あらあら、私ではなく彼のことを知りたい方がいるのでその手助けですわ。」

「な~んだ、でもその人見る目あると思うよ。態度や口調がきついから怖かったりガラが悪いイメージが先に来ちゃうけど優しいし、なんやかんやで助けてくれるからね。」

 

 そうですわね、今朝も家族のことを大切にしていましたもんね。

 

「このことって他の人にも聞いてるの?」

「はい、何人かに聞いていますわ。」

「じゃあ、最近のこととかは聞いてると思うから昔のこと話すね。」

「はい、よろしくお願いします。」

「えっと、私が小学校の高学年の頃の話なんだけど、調理実習でカレーを作るとき私がお肉を落として駄目にしちゃったんだよね。」

「まぁ。」

「そんくらいの頃って皆肉が好きだからね。そりゃ、凄い責められたよ。しかも、運が悪かったことにクラスで人気の男子もいたもんだから女子も助けてくれないどころか責めてきてね。誰一人として味方がいなかった。先生が場を収めたけど、うちの班は肉なしカレーを作ることになり、男子はそんなの嫌だと他の班に行き、女子も話し始め、私のことは完全に無視。きつかったねぇ。」

「それは…」

「でも、その時だった。」

「え?」

「荒垣君が助けてくれたの。」

「あらあら。」

 

 凄い幸せそうな顔ですわ。もしかして彼のこと…

 

「荒垣君は他の班から肉の脂身の部分を分けてもらい、落ちた肉の地面に触れていない部分を使って料理をはじめたの。最初は誰も気づかなかった。一人で黙々と作業をし始めて、私はぼうっとして見てたら『手伝え』って声をかけられてね。彼の言うとおりに動いたわ。普通のカレーではなく、材料を全てみじん切りにしてドライカレーを作ったの。作り方も彼のオリジナルで独特なものだったわ。ただ、少なくなってしまった肉をそのまま食べるのではなく、細かく刻むことと脂身を使って野菜を炒めること、ドライカレーにして味を凝縮することでカレー全体にしっかり肉の味がいきわたってたわ。そのままだと、調理実習という短時間で作ったカレーでは肉を食べた一瞬しか味は感じられないけど、あのドライカレーは全体に味が染み渡ってた…うん、今でもあの味は忘れられない。」

「ふふ。」

「それでね、出来上がるにつれどんどんいい匂いがしてきて、そうするとまわりも流石に気づき、色々言ってきたわ。先生も違うことをしているのを注意をしてくるんだけど、荒垣君は話しを聞かずに作業を進め、そのまま作り上げて、私と先生に味見をさせたの。それがおいしいから先生も違うことをしたことへの注意はするけど料理の内容についてはべた褒め。そうすると、他の子たちも気になって食べたいって言い出すんだよね。そこで荒垣君が『俺1人で作ったんじゃねぇ、そいつも一緒にやった。食いてえならそっちに聞け』って言ってきて、私吃驚しちゃった。私は言われるままに作ってただけなのにね。まぁ、最初は皆渋るんだよね。でもカレーのいい匂いに皆耐えられず、1人が食べていいかって聞いてきたら皆わっと寄ってきて口々に許可を貰おうとしてきたわ。私も許可を出し、皆と食べ始めたわ。そうすると皆美味しい美味しいって大喜び。その時、荒垣君が『肉が少なくたってうめぇもんは作れただろ』って言うとさっきまでの責める視線ではなく、尊敬の眼差しでこっちを見てきて、皆美味しかった、それとさっきはごめんっていってくれたの。」

「まあ。」

「子どもって単純だよね。結局皆食べ物で釣られて仲直り。あの時まで全く話したことがなかった荒垣君が助けてくれて驚いたけど本当に嬉しかった。彼がいなかったら私はきっといじめられてたと思うし、こんな風に周りに話もできなかったと思う。」

「彼はほんとに…」

 

 私は周りに気づかれない程度の大きさの声でつぶやく。

 

「まぁ、私が知っている彼はこんな感じ。ぶっきらぼうだけど本当は凄く優しい人だと思う。」

「ありがとうございます。とてもいい話しが聞けました。」

「ちょっと恥ずかしかったけどね。じゃあ、私行くね。」

 

 そう言いながら、彼女は頬をかきながら歩いていった。

 

 

 

リアス・グレモリーが聞いてみました!!~生徒会長の場合~

 

コンコン

 

「失礼するわね、ソーナはいるかしら?」

「あらリアス?貴方がここに来るなんて珍しいわね。どうしたのかしら?」

「ええ、貴方に聞きたいことがあって。」

「そうですか。昼休みといえど仕事があるので作業しながらでよければ聞きますが。」

「それでいいわ。」

「失礼します。こちらお茶でございます。」

「ありがとう、真羅さん」

「それで聞きたいこととは?」

 

 ソーナは書類に目を通しながら聞いてきた。

 

「最近、貴方が荒垣真次郎とちょくちょく話しているというのを聞いたのだけど本当かしら?もしそうならどういう関係か教えてもらっても良いかしら?」

 

パサッ

 

「彼のことでしたら、片手間という訳にはいきませんね。椿姫、私にもお茶をもらえる?」

「はい、直ぐに。」

 

 あら、そこまで彼をかっているとは…驚きだわ。

 

コトッ

 

「椿姫ありがとう。」

「いえ。」

 

「それで、私と荒垣君との関係でしたね。彼は私にとって恩人であり、大切な友人です。」

「恩人?」

「ええ、今の状況があるのは彼のおかげです。」

 

 そう言ってソーナは室内に目を向ける。そこには彼女の眷属たちがいた。

 

「私はこの間まで昼は1人で生徒会の仕事をしていましたが、彼に怒られてしまいました。なんでも1人で抱え込みすぎだと周りを信じろ、と。」

「へぇ。」

 

 クラスではあまり周りとは接しようとはせず、口調も態度もきついから少し浮いていたがそんな面があるとは。

 

「そのおかげで私は眷属と話し合い、結果こうなったわけです。それ以来、彼とは時々会って話しをしています。それに、彼のおかげで新しい趣味も見つけましたし。」

「なるほど、そういうことだったのね。」

「しかし、リアス。なぜ彼のことを?」

「昨日うちの新しい眷属が堕天使に襲われたわ。それを助けたのが彼よ。」

 

ガタッ!!

 

「彼は大丈夫なのですか!?」

 

 急に立ち上がり、こちら詰め寄りながらソーナが聞いてきた。常に冷静沈着なソーナがここまで反応するなんて驚きだわ。

 

「落ち着きなさい、怪我はしていたようだけど。たいしたことはないようで今日も学校に来ているわ。」

「そうですか、見苦しいところを見せました。すみません。」

「いえ、貴重な体験が出来てよかったわ。」

 

 笑いながら私はそう返す。

 

「それはそうと、堕天使相手に立ち合い無事に済むとは彼はいったい何者なんでしょう。」

 

 テレを隠すようにソーナは少し早口で話す。

 

「その様子だとソーナも彼について知らないのね。」

「ええ、ただ一点気になることがあります。」

「なにかしら?」

「初めて彼と会った時、彼は魔力を持つ時計を持っていました。」

「魔力を持った時計…神器かしら?」

「そうではないようです。彼自身もただの時計として使っていましたし。」

「なるほど、どこで手に入れたのかしら?

「昔、人に貰ったと言っていましたけど詳しくはわかりませんね。」

「一応注意はしておいたほうがよさそうね。」

「彼と会うのですか?」

「ええ、放課後に新しい眷族の子とともに『こちら側』の話をするつもりよ。ソーナも来れないかしら?」

「なぜです?」

「彼は貴方が悪魔であることに気づいているわ。朱乃から聞いたの。」

「ッ!?なぜです?」

 

 ソーナの表情が変わる。当然だろう、さっきも大切な友人といっていたし、悪魔だということを知られれば相手によっては態度がガラッと変わる者もいるだろう。

 

「朱乃言うには、元から私たちに違和感を感じてはいたそうよ。それで今朝、朱乃が自分の正体を現したら私たちのことも言い当てたそうよ。」

「そうですか。」

 

 そういうと、ソーナは椅子に深く掛けなおし、腕を組んで考え始める。

 

「わかりました、今日の放課後は私も参加します。彼には正体を隠していたことを謝罪しないといけません。」

「わかったわ。何となく彼のこともわかったし、後は直接確かめるわ。これで失礼するわね。」

「ええ、それでは後ほど。」

 

 そう言って私は生徒会室を出る。

 

「さて、部室に行って、皆の話しを聞かなくちゃね。」

 

 私は部室に向け歩き出した。

 

 

 

 

 部室に着くと、皆既にそろっていた。

 

「遅れてしまってごめんなさい。早速皆が集めてきた情報を教えてちょうだい。」

 

 皆がそれぞれ集めた情報を共有する。

 

「家族関係とかを調べさせていた使い魔が戻ってきたけれど、両親は一般人で特にこちら側との関係もない、普通の人間ね。」

「そうみたいですね、勘違いされがちだけど優しい人のようですね。しつこいナンパを追い払っていることもあるそうですし。」

 

 祐斗、なんか疲れてそうに見えるけど大丈夫かしら。

 

「だから…敵ではないと言いました。」

「うん、そうだね。彼ならここに呼ぶことについて反対ありません。でも堕天使を退ける力を持った人間、用心するにこしたことはないからね。情報収集は大切だよ。」

「ええそうね、大丈夫だとは思うけどなにかあったらよろしくね。祐斗。」

「はい、わかりました。貴方の『騎士』の名にかけて。」

「朱乃は彼の持っている時計を注意しておいて頂戴。なにかはわからないけど、だからこそ注意が必要だわ。」

「はい、わかりました。」

「小猫も注意しておくのよ?」

「…はい。」

 

 不機嫌そうに小猫がうなずく。

 なぜかしら彼のことになると小猫がいつもと態度が違くなるわね。

 

「じゃあ、放課後また集まりましょう。祐斗は新しい眷族の子の案内、朱乃は荒垣君の案内を頼むわね。」

「「「はい。」」」

 

 さて、どうなるかしら。

 でも、堕天使を撃退する人間か…欲しいわね。

 

 

 




 ガイル01です、ここまで読んでくださりありがとうございます。
 連日投稿が途切れましたが、基本的に週の中盤から後半あたりは忙しいので投稿できないかと思いますのでご了承ください。

 そして今回も、話がまったく進まないという…原作の独自解釈と一部設定や内容がブレイクに近いというかほぼブレイクをしてしまっている気がします。
そんな話でも楽しんでいただければ幸いです。

 ではまた次回お会いしましょう

(追記:基本的にワードから貼り付けて作成しているのですがコピーするとルビがつけられません。もしこのサイトでのルビのつけ方をご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただければ幸いです。)


[補足]
・朝と昼のオカルト研究部での出来事
原作には無い作者の妄想です。

・聞いてみましたシリーズ
話が進まなかった元凶、ガキさんのキャラ付けの強化ですね。

・支取の趣味
以前感想で頂きましたが、ドラゴンマガジンが無いため、この作品では支取は料理もお菓子も苦手ということにしたいと思います。

・支取の放課後の顔合わせ参加
個人的に支取とその眷属が好きなのでなるべく色々と関わらせていきたいなと思います。

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