お漢(かん)転生   作:ガイル01

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 完成しました!

 先週忙しかったので遅れてしまい、すみません。

 では、どうぞ。
 
 この作品はネタばれ、独自解釈、原作ブレイクなどがあります。
 ご注意ください。


第6話

 

 グレモリーと支取と契約をした日から数日後。

 俺はオカルト研究部の部室にいた。

 

「今日はなんのようだ。」

「一応、あなたも部員なのだから用が無くても来てもらいたいのだけど…」

「…気が向いたらな。」

 

 俺は不機嫌さを隠さずに言う。

 契約の後、安全のためとゴリ押しされ、オカルト研究部に強制的に所属させられた。

 生徒会という選択肢もあったが、性にあわねえという理由で却下した。

 そのため、放課後をオカルト研究部で過ごすこととなった。

 

「こっちは、サトミタダシのタイムセールや晩飯の準備で忙しいってのによ。」

「なにか言ったかしら?」

「はぁ、なんでもねえよ。」

 

 いまさら文句を言ったって変わらねえなら言っても面倒になるだけだしな。

 

「まず、この間言ってなかったことなんだけど。」

 

 グレモリーが真剣な瞳でこちらに話しかけてくる。

 

「二人とも教会には近づいちゃダメ。イッセーは特によ。」

 

「昨日、シスターを案内したらしいけど、教会は悪魔にとって敵地。天使たちがいつも監視しており、いつ光の槍が飛んできてもおかしくないわ、今回は厚意を汲んでくれたみたいだけど次は無いわ。」

 

 その話しを聞き、兵藤の顔が青ざめる。

 

「それと、教会の関係者にも関わってはダメよ。特に悪魔祓いは我々の仇敵。神の祝福を受けた力で我々を滅ぼそうとするわ。彼らによるもののは死ではなく消滅、輪廻転生の輪にも入れず無に帰すわ。」

 

 

 悪魔祓いの話しを聞き、兵藤が真っ青になっていることにグレモリーが気づく。

 

「ごめんなさい、熱くなりすぎたわ。今後気をつけてちょうだい。」

「はい。」

 

 兵藤が頷き、話が切れたところで姫島が声をかける。

 

「あらあら、お説教はすみました?」

「朱乃どうしたの?」

「大公から討伐の依頼が届きました。」

「そう。荒垣君、貴方もついてきてくれるかしら?」

「…わかった。」

 

 討伐…どんなものかはわからないが上から依頼が出るほどのモンだ、お遊びじゃねえだろう。

 なのに、誰一人普段とかわらねえ。何がおきているかわかってねえ兵藤は別だが。

 これが、実力と経験からくるモンならいい。しかし、そうじゃないとしたら…

 

「チッ。」

 

 俺は、舌打ちをする。それはグレモリーの合図にかき消される。

 

 

「さあ、皆行くわよ!!」

 

 

 

 着いた先は町外れの廃屋だった。

 そこまでの道中で今回の討伐の対象である「はぐれ悪魔」について聞いたが…

 

「力に溺れ、暴走した者たち、か…」

「そうよ、彼らは主を裏切り、私利私欲を満たすもの。大きな事件を起こす前に対処しなければならないわ。」

「対処。」

「そうよ。大公からも始末してほしいと言われているわ。」

 

 そう言いながらグレモリーは進む。

 

 始末…こいつらは、殺す『覚悟』が出来てんだろうか…

 

「…血の臭い。」

 

 塔城の声にはっと顔を上げる。

 

 今は考える場じゃねえ。

 気を引き締めろ。

 俺は周りを警戒し、いつ襲われてもいいよう態勢を整える。

 

 

 

 しかし

 

 

 

「おい、グレモリー。」

「これはなんだ。」

「なにってあなたの武器よ。今回は貴方には戦ってもらうつもりはないけれど万が一のための武器よ。」

「武器が必要ってのァ理解できる。しかし、なんだってその武器が『バス停』なんだよ!!」

 

 そう言って俺は、右手に持つそれをグレモリーに付きつける。

 

「え?それがあなたの武器なのでしょう?前回の堕天使との戦いの跡に堕天使の血がついたそれが落ちていたと聞いたから回収しておいたのだけれど。」

「確かに前回はこれを使ったが…」

「なら問題ないわね。あと安心して、もともとそれがあったところには新しいものをきちんと設置しておいたから。」

 

 そんな配慮ァいらねえ。

 これを返して新しい武器を用意すればいいだけじゃねえか。

 

「はぁ、もういい。さっさと行くぞ。」

 

 呆れながら俺は歩いていく。グレモリーは敵意と殺意が満ちる場が初めてで震える兵藤のフォローをしにいった。

 

 その時、その場に満ちていたものが俺たちの方に向けられた。さっきまで漂っていただけのものが、指向性を持ち、こちらに突き刺さる。

 

「来るか。」

 

 俺は戦闘態勢を取る。

 

 

「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうな臭いもするぞ?甘いかな?苦いのかな?」

 

 俺たちの前の上半身が裸の女、下半身が獣の化け物が現れた。

 

「はぐれ悪魔バイサー。あなたを消滅させにきたわ。」

 

 グレモリーは前に出て言う。

 

 ケタケタケタケタケタケタ

 

 ズンッ

 

 ヤツは笑いながら一歩前に出てきた、するとヤツの後ろに複数の人間の骨が見えた。

 

「チッ。」

 

 グレモリーもソレに気づいたようで瞳をきつくし、ヤツに言い放つ。

 

「あなたの罪は万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、あなたを消し飛ばしてあげる!」

「小賢しいいいいい!!バラバラに引き裂いてしゃぶりつくしてやるわあああああああ!!」

 

 そう吼えながらヤツは突進してくる、俺はヤツを討つため前に出ようとする。

 

 スッ

 

 姫島の手によって俺の動きは止められる。

 

「おい。」

 

 俺は姫島を睨みつける。

 

「大丈夫です。荒垣君は見ていてください。」

 

 そう言って姫島が前に出る。

 既にヤツはグレモリーの傍まで迫っている。

 

「見た目どおり下品ね。祐斗。」

「はい!」

 

 バッ!

 

 名前を呼ばれた木場が飛び出す。

 

「速ぇ。あれが『騎士』の特性ってやつか。」

 

 木場は屋内という狭いフィールドながら、縦横無尽に駆け、相手を翻弄する。

 

「ええ。そして。」

 

 いつの間にか隣りまで下がってきていたグレモリーが俺と兵藤に話しかける。

 

「祐斗の最大の武器は剣。」

 

 スッ

 

 木場はすれ違いざまにヤツの両腕を切りつける。

 一拍遅れてヤツの腕が地面に落ちる。

 

「ギャアアアアアアアア!!オノレエエエエエエ!」

 

 ヤツは両腕から血を吹き出しながら近くにいた塔城を踏みつぶす。

 

 ズンッ!

 

「ギャハハハ、まず一匹ッ!?」

 

 ぐぐぐっ

 

 塔城を踏み潰したであろう足が徐々に持ち上がり。

 

「えいっ。」

 

 ブンッ

 

 思い切り上へ投げられる。

 

「ナッ!?」

「…吹っ飛べ。」

 

 その隙を逃すわけが無く、塔城は飛び上がり腹にこぶしを打ち込む。

 

「グ八ツ。」

 

 ヤツは地面に叩きつけられ、血反吐を吐く。

 

「朱乃さん。」

 

 そう言いながら、塔城は飛び退る。

 

「はい、いきます!」

 

 カッ

 

 ヤツのいる一帯に雷が落ちる。

 

「ガガガガガガッガァァァァァアアァァァッ!!」

 

 あれが、『戦車』と『女王』か…姫島の雷はジオダイン位はあるか?

 

 

………

……

 

 

「…おい、ありゃ止めなくていいのか?」

 

 1度だけでなく、2度3度と姫島はヤツに向かって雷を降らせる。

 

 …笑いながら。

 

 おい、隣りの兵藤とか顔が引きつってんぞ。

 

「朱乃はドSで、一度興奮すると収まるまでああなのよ。」

 

 どっちが悪だかわかったモンじゃねえな。

 しかし、あのままじゃ…

 

「姫島、その辺にしとけ。」

 

 俺は声をかける。それに気づいたのか、攻撃をやめ振り返って少し恥ずかしそうにする。

 

「あらあら、お見苦しいところを見せましたわ。部長、後はよろしくお願いします。」

 

 そう言いながら下がる。

 

「最後に言い残すことはあるかしら?」

「殺せ。」

「なら消し飛びなさい。」

 

 ドンッ!

 

 グレモリーの手から黒い魔力が打ち出され、ヤツを消滅させた。

 

 ボトッ

 

 かろうじて残った尻尾が地面に落ちた。

 

 グレモリーは息をつき、

 

「終了ね。みんな、ご苦労様。」

 

 俺たちに向かってそう言った。

 

「おい、まだっ!!」

 

 そう言ったころには俺は駆け出していた。

 そしてグレモリーの腕を掴み、片手で引き寄せ。片手でバス停を振り下ろす。

 

 ガキッ

 

 俺たちの目の前には口が裂けるほど開き、バス停に噛み付く蛇がいた。

 やつの尻尾だ。

 

 俺はそのままヤツごとバス停を地面に叩きつける。

 

 グシャ

 

 ヤツは潰れ、息の根が止まる。

 

「最後まで気を抜くんじゃねえ。」

「え、ええ。助かったわ、ありがとう荒垣君。」

 

 自分の油断が危険を招いたことからばつが悪そうにそう言いながら俺から離れ、頭を下げる。

 

「これで仕舞いなら帰んぞ。」

「そうね、みんな、帰りましょう。」

 

 グレモリーがそう言うと皆最後は危なかっただの口々にしながら歩き始める。

 

「…」

 

 アイツらァ実力もある、連携も無かったわけじゃねえが…

 

 そう考えながらグレモリーたちを見る。

 一仕事終わったことからか皆笑ってやがる。

 しかし、俺はその笑顔に不安しか感じなかった。

 

 

 

 数日後の夜

 

 Prrrrrrrr

 

 携帯をとり、液晶を見る。

 

「グレモリーか…」

 

 俺は電話に出る。

 

「なんだ。」

「荒垣君、お願いがあるの。」

「ああ?」

「実は、これからイッセーの仕事の手伝いをしてほしいの。あの子ほとんど魔力が無いから非常時に備えて、私たちの誰かが部室で待機していたのだけど、今日は呼び出しが多くて…」

「これも契約か?」

 

 グッ

 

 携帯を持つ手に力が入る。

 

「いえ、違うわ。あの契約は私たちにとって大切なもの。今回のは、う~ん…事情を知る友人へのお願いってところかしら。」

 

「はぁ…ならいい。」

 

 オカルト研究部に入った、契約もした。

 でも、俺ァこいつらを完全に信用してるわけじゃねえ。

 

「それでどうかしら?もちろん、お礼はするわ。」

 

 だが…

 

「…場所。」

「え?」

「何処行きゃあいい。」

「ありがとう、荒垣君。場所は…」

 

 俺はグレモリーから兵藤と落ち合う場所を聞き、準備をして向う。

 

 

 

 指定された場所に行くと、既に兵藤がいた。

 

「荒垣先輩、どうもありがとうございます。」

「…グレモリーから報酬を貰うことになってる。気にすんな。」

「でも俺が魔力が無いばっかりに…」

 

 兵藤は頭を下げ、申し訳なさそうにしている。

 

「力ってのはなんだ。」

「え?」

「お前は魔力はほとんどねぇかもしれない。しかし、人間と比べると身体能力ははるかにたけぇ。それは人間にとって十分脅威となる力だ。」

「でも、悪魔はそれが当然で、それに加えて魔力もあるわけで…」

「周りに流されんな。他のヤツも持ってるからとかじゃねえ。テメェの力はテメェでしっかり自覚し、管理しろ。」

「…」

「お前はついこの間まで人間だった。それが悪魔になって急に身体能力が上がった。お前はそれを使いこなせんのか?」

「ッツ!!」

「まずは自分の持ってるモンを使いこなすことだろうがよ。ねぇモンをねだったって仕方ねぇ。それに…」

「それに?」

「力を理解せずに周りに流され使ってりゃ必ずツケを払うことになる。テメェの力を自覚しろ、責任を持て。特にお前は物騒なモンも持ってるだろうが。」

「そうですね、人間だった頃と比べると格段に力が上がってるけど悪魔だから当然だと思って理解しようとしてませんでした。そもそも俺はそんな頭良くないですから、魔力とかあっても朱乃さんみたいにうまく使えないでしょうし、神器(セイクリッド・ギア)もあります。それをまず使いこなせるようになります!!」

「わかりゃいい。とっとと行くぞ。」

「はい!えっと…こっちです。」

 

 そう言って兵藤は歩き始める。

 

 

 人間を悪魔に転生させるか…チッ。

 意図せずに手に入った大きな力…それに対する覚悟が出来てるヤツがどれ位いんだか…

 

「ここです、ちわ~ス、グレモリー様の使いの悪魔ですけど…依頼者の方いらっしゃいますか?あれ?扉が開いてる。」

 

 兵藤の声に顔を上げると兵藤が家を覗き込み、中に入る。それを俺も追う。

 

「なにやってんだ。反応ねえなら帰んぞ。」

 

 空気がなんかおかしい、やべえ気がする。

 

「いや、一応依頼者に確認を取らなきゃもしクレームがきたら…」

「悪魔の仕事ってのはサービス業かなにかか…」

「とりあえず、あそこの明かりのついてる部屋だけ…」

「おい。」

 

 俺の制止を振り切り、兵藤がある部屋に入る。

 

「ッツ!!」

「どうし…ッ!!」

 

 中にはリビングの壁に上下逆さまに人の死体が貼り付けてあった。

 その身体は切り刻まれ、臓物が飛び出て、あまりにも無残だ。

 

「ゴボッ。」

 

 兵藤がしゃがみこんで吐く。しかし、俺はそんなヤツの腕を掴み、引っ張る。

 

「こりゃ、異常だ。やべぇことが起きる前に退くぞ。」

 

 そう言って、部屋の出口に向おうとする。

 

 が…

 

「おやおやおやおや~そこにいるんはあっくま君じゃありませんかぁ!!悪魔と取引するクズ野郎のお掃除にきたら、クズの源にお会いすることができちゃうなんと俺様の日ごろの行いが良過ぎるせいかしら!!」

 

「チッ!!」

 

 遅かったか、後ろからの声に俺は振り向く。

 白髪の男が鼻歌を歌いながら寄ってくる。

 

「俺のお名前は~フリード・セルゼン!!とある悪魔祓い組織に所属してる末端でございます。」

 

 悪魔祓いか!!

 それに気付くと直ぐに俺はグレモリーに念話する。

 

(おい、グレモリー。聞こえるか。)

(荒垣君?どうしたの?)

(こっちがやべえ状況だ。来れるか?)

(どういう…)

 

 ザァッ

 

(聞こ…かし…あ……が…く)

 

 ブツッ

 

 念話が急に途切れる。

 

 クソッ、何がありやがった。

 だが、こちらに異常があったのは伝わったはずだ。

 そう考えていると

 

「さてさて~あっくま君はどういったコースがお望みかな~?刺殺・斬殺・圧殺・焼殺・溺殺等等いくらでも答えちゃうよ~やっさしい俺様!!おんや~?」

 

 さっきまで兵藤しかみていなかったヤツが俺を捉える。

 

「赤いロングコートとニットキャップで目つきが悪い…もぉしぃかぁしぃてッ!!姉さん方いってた、ドーナシークの旦那をやった人間ってあんたかい?」

「…」

 

 ヤツの質問に無言で返す。

 チッ…あいつらの関係者か。

 

「答えてくれないなんてフリード悲しい!!まぁ、どっちでも悪魔君と一緒にいるってところでし・け・い・確定なんですけどね~あひゃひゃひゃひゃひゃ。」

 

 コイツ…

 

「お前、どうしてこの人を殺したんだ。」

 

 唖然としていた兵藤が正気を取り戻したのかヤツに問う。

 

「さっきもいったじゃないですか~クズだからですよぉ。あんたらのようなのに頼った時点でしゅ~りょ~なんですよ!!なので、生きることを諦めていただきぃ、人生を終了していただきました!!」

「あ、悪魔だってここまでのことはしない!」

「いやいや、俺様だってチャンスはあげたんですよ!「諦めたら、そこで人生終了ですよ。」ってさぁ。でもこのクズはちょ~っといじっただけで「い、いっそのこと、殺してくれぇ。」なんていうから約束どおりズババババッとやってやったわけですよ。あとさぁ…」

 

 ヤツの雰囲気がかわる。

 

「悪魔君が調子にのんないでくんない。お前ら悪魔はクソですよ。人を誘惑し堕落させる。サイッテイな存在。」

 

 殺気が満ちる。

 

「常識ですよ?しらないんですか?」

 

 空気が張り詰める。

 

「な・の・で、俺が退治します☆でも、退治って退けて治すって書くよねぇ。それじゃあダメだ!やっぱりぃ、殺してぇ、バラしてぇ、並べて、揃えて、晒してやんよぉ!!」

 

 ブゥンッ

 

 ヤツがビームサーベルのようなものを作り出し、俺たちに向かって走り出す。

 

「クソッ。」

 

 ドンッ

 

 俺は兵藤を突き飛ばす。

 

「うわっ。」

 

 ブンッ

 

 直後、俺たちの間に剣が振り下ろされる。

 

「とりあえず、君邪魔。」

 

 ヤツは懐から銃を取り出す。

 

「兵藤避けろ!」

「ぐあぁぁ!」

 

 俺は叫ぶが、初撃を避けた時に体勢を崩していた兵藤は避けられず、左足のふくらはぎを打たれる。

 

「いつから俺が剣だけで戦うと勘違いしてたのかなぁ?まぁ、そうなるようわざと派手に光の剣を出したんだけでね、あひゃ。効いたでしょ~光の弾ですから。悪魔君には達してしまいそうな快感がキミを襲うだろ。逝っちゃってもいいですよ。そんなキミをみてると俺もか・い・か・ん。」

 

「フンッ!!」

 

 俺は近くにあった椅子をやつに投げつける。

 

「おっとぉ、危ない。死角から物を投げつけるなんてさすが悪魔君の仲間、汚い!」

 

 そう言いながらヤツは飛び退る。俺はその隙に兵藤とヤツの間に入る。

 

「ありゃあ、椅子が粉々じゃないですか。物は大切にってお母さんから習いませんでしたか?ってか、あんたほんとに人間?椅子が粉々っておかしいでしょ。なに、あれ?「僕と契約して魔法○○になってよ!」的なやつで不思議ぱうわーとか貰っちゃった系ですか?」

「テメェに言う義理はねぇ。」

「あっそうですか。じゃあ~、死ね悪魔!塵になって、宙に舞え!全部、俺様の悦楽のためにぃ!」

 

 ヤツはそう言いながら俺たちに突っ込んでくる、

 

「やめてください!」

 

 突如、そこに制止の声が入る。

 

 援軍か?

 

 ヤツを伺うと、動きを止め、視線だけを声のした方に向ける。

 俺も同様に視線をそちらに向ける。

 

 

 そこには金髪のシスターが立っていた。

 




 どうもガイル01です。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

 先週がちょっと忙しくて少し間が空いてしまいましたがなんとか出来ました。なるべくコンスタントに投稿していきたいと思いますので温かく見守ってくださればと思います。

 バイサーさんはともかく、フリード登場です。壊れ系のキャラって難しいですね。かなり悩みました。ネタに逃げた感がありますが…

 今回はこのまま続けると長くなりそうだったのでアーシア登場で切らせていただきました。
知ってるかい?これでまだ、原作1巻の半分過ぎなんだぜ。堕天使にもフラグを立て、いつになったら1巻が終わるのやら…とりあえずがんばります。

 では、また次回お会いしましょう。


[補足]
・サトミタダシ
ペルソナシリーズで出てくる薬局。本作では以前でたスーパーの名前として使用。
原作で流れるあの歌は一度聴くと頭から離れない洗脳ソングでもある。

・バス停
 これ以外ほぼ武器にするつもりはありません(キリッ)

・力への考え方
 ガキさんは原作でペルソナを暴走させています、その結果人を殺してしまってもいます。そのことから力への考え、覚悟、責任、殺すことへの覚悟をとても意識しています。悪魔はそれらへの考えが薄いので完全に信用しきれていません。

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