意識が無くなったと言ったな...あれは嘘だ。
いや、嘘ではないな。意識は飛ばした。体質のせいで復活しただけだ。いや、体質なのかなコレ?最早何なのか分からんわ。
織斑さんが玄関から飛び出してくるのが見えた。銃声響けば出てくるよなぁ。サプレッサー付けろよ、近所迷惑だろ。
「何があった!?」
「何も無いッスよ。ちょっと用事が出来たんですぐ戻るので行ってきます!」
「ちょっと待て!血が…おい!」
傷も癒えたし顔を覚えた、さっきのアマをぶちのめしに行こう
全力ダッシュとパルクール的な何かで追いかける。
side千冬
銃声がして慌てて外に出てきたが、外道は何も無いと言って行ってしまった。
明らかに血溜まりが出来ているのに何も無いわけないだろうに…
と言うか頭に穴空いてなかったか?
「なんなのだアイツは」
「すーくんなら何の問題も無いよ」
「む?束...どうしてここに?」
「だってココ、私の家だもん」
「はぁ?」
side 進
ようやく女に追いついた。
女はまだ俺の存在に気づいていないようだ。近づいて行って肩を叩く。
「落としましたよ?」
そう言って俺を貫いた拳銃の弾を渡す。
振り向いた女は幽霊でも見たのかと言う顔をしている。
「アンタ、死んだはずじゃ…」
「殺るならちゃんと殺りきれよ。殺れるもんならなァ!!」
再び銃を構えようとした女を殴り飛ばす。
やべ…だいぶ吹き飛んだが死んでねぇよな?強く殴りすぎたかも…
まぁいいわ。殺っていいのは殺られる覚悟があるやつだけってね。
とりあえず戦利品としてコイツの銃パクるとするか。粗悪品じゃないといいが…お?これか。なんだよ中華製のマカロフかよ。とりあえずコイツはボッシュート。弾も残さず回収する。結構弾持ってんじゃんわざわざありがとう!!
よっし、織斑さん待たせてるし急いで帰ろうか!
家に帰ると話し声が聞こえる。帰ってきたのか。
「ただいま戻りました」
「どこに行っていたのだ?と言うかあれだけ血を流して、大丈夫なのか?」
「女性の方から少しお誘いがありまして…それを片付けてきたんですよ。全然大丈夫です!で、お二人はお知り合いなんで?」
「ああ、腐れ縁でな」
「私とちーちゃんはこんな小っちゃい頃から親友なのだ」
そう言って束さんは指で10cm程のサイズを見せる。小さすぎやろ…
てか、織斑さんのお知り合いですか...俺が言うのもなんだけど、友達は選んだ方が...
「で、お前らは一体どういう関係なんだ?」
「私は今、すーくんの家の居候なのだ」
「とりあえず家に入りましょう」
リビングにはクロエがいた。
「お帰りなさいませ、進様」
「ただいまクロエ」
やはりクロエはかわいい(至言)
「束さんとクロエもお茶飲む?」
「うん!(いただきます)」
今日はお茶が減って助かるなぁ。
「それで、さっきのアレは?」
「アレとは?」
「しらばっくれるな。アレだけ出血してそんな動き回れるわけなかろう」
「それは束さんから説明しよう。ちーちゃんは5年前のISテロ覚えてる?」
「ああ。女権団の過激派が起こしたやつだろ」
「それにすーくんも巻き込まれてね。瀕死の重症だったんだ。後少し遅れてたら死んでた。だから私が治してあげたの。それで治療に強めのナノマシン使ったらそのナノマシンが暴走しちゃってね。さっきのアレになっちゃったの。私たちはあの能力のことを
「そうだったのか
「まあまあ織斑さん、命あっての物種って言いますから。俺は束さんに感謝してるんです。所で束さん、さっきから気になってたんだけど、ナノマシンとISの適性って関係あるの?」
「無いと思うけど束さんにも分かんないや。すーくんのナノマシンは暴走してるからね。正常な状態なら無いって言い切れるけど...それはそうとすーくん、専用機欲しい?」
「めっちゃ欲しい」
「なら束さんの
「勝手に話を進めるんじゃない。まあいい、どちらにしろまだ学園側も準備が出来ていないのでホテルぐらしをしてもらうつもりだった。政府には私から説明しておこう。ただし一つだけ条件がある。入学の時に一度専用機を提出する事、各国が煩いのでな...」
言葉の端々から疲労を感じる。お疲れ様です。
「まあそれぐらいならいいかな。どうせ私が造ったの見ても凡骨には分かんないよ」
「ならばそれでいい。それでは今日の所は帰るとしよう」
そう言って織斑さんは残っていたお茶を飲み干して立ち上がった。
「今日はわざわざありがとうございました」
「こちらこそ、美味いお茶をありがとう。入学式は4月の5日だ。それより前にはここに連絡をくれ。迎えを出そう」
そう言って織斑さんは俺に自分の電話番号の書かれた紙を渡した。
「番号自体は束が知ってるがな。まあいいそれでは新学期会えるのを楽しみにしているぞ」
「ありがとうございます。こちらも新学期楽しみにしときます。弟さんによろしく伝えて下さい。」
そうして織斑さんは再び黒い車に乗り、帰って行った。
「それじゃすーくん、私たちも行こうか。くーちゃん準備は出来てる?」
「はい、束様」
見るといつの間にか庭に超巨大な人参が鎮座していた。
「なにこれ?」
「見てわからない?ロケットだよ」
「見てわかんねーから聞いてんの、ロケットなんか(困惑)」
「さあさあ乗った乗った」
3人は人参に乗り込んだ。めっちゃキツイ
「なあ、これきつくね?」
「直ぐ着くから我慢して。すーくんの専用機が出来たら3人用作るから」
人参は離陸した。
30分ばかりで人参は着陸して、俺は人参から降りる。
すると先に降りていた束さんが芝居かかった口調で言う。
「
にようこそ」
その言葉から俺の春休みがスタートした。
専用機の案を出したり、クロエに料理を教えたり、片っ端から積んだゲームしたのはまた別の話