IS 男子校出身者の非日常   作:あめん

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第4話 開幕

束ラボに行ってから幾日かが経ちいよいよ入学式の日、現在朝7時。俺は、IS学園の正門前にいた。

他の人が入学式に出席している間、俺は形だけであるが試験を受けなくてはならないらしい。

え…?ここまでどうやって来たかだって?

そりゃお前いつもの人参ですわ。

というわけで俺の後ろには人参が突き刺さっている。

これどうしよう?

とりあえずしまうしかねぇな。

 

ちょちょいのちょいと!

 

空いた穴はどうしようもないので放置。

集合時間ミスったな…30分も早く着いちまった。どっかベンチねぇか?校門前にあるわけねぇか。

と言うか眠い、眠すぎる。とりあえずバススロット内に入れてあるイスとエナジードリンク「青牛」を取り出し開け、一息つく。

 

「そろそろいいかな」

 

15分ほどボーッとしていたがさすがに暇なので大した量じゃない「青牛」の残りをイッキに飲み干し織斑先生に電話をかける。

3コールの後

 

「誰だ?」

 

とても女性の電話口とは思えんセリフで一瞬遅れた。

 

「え、あ、外道です。今学園正門の前に到着しました」

「外道か。今迎えを送る。少し待っててくれ」

「了解しました」

 

〜5分後〜

来ねぇな…

 

〜10分後〜

どんだけ広いんやろ中…

とりあえずもう1本開けるか(カシュッ)

 

〜15分後〜

大丈夫なんすかね…

 

〜20分後〜

もう1回電話してみるか?

 

ガコンと音がして突然正門が開く。

ビックリした…

 

「す、すみませーん!!お待たせしました!!」

そこには緑髪の女性が息を切らせながらいた。

生徒か…?

 

「あなたが外道君ですか?」

 

おう?何とは言わんがすげー物をお持ちで。

 

「あ、はい!外道進です!よろしくお願いします!」

 

そんな低俗な事を考えていることを悟られないようににこやかな顔、外面の声で肯定した。

するとその女性は安心した顔で言った。

 

「良かった...私は今日から外道君のクラスの副担任を務めます、山田真耶です。これからよろしくお願いしますね」

「はい、こちらこそ」

 

ほう、この人が副担か

取っ付きやすそうでありがたい…

担任も取っ付きやすいといいが。

女性主義者とかだったらどうしようか…

憂鬱になってきた…

 

「時間もあまりないので早速ですがアリーナへ行きましょう。付いてきてください」

 

俺は素直に山田先生に付いていった。

 

目的地の第三アリーナに着くまでにそんなに時間はかからなかった。

なぜさっきは到着にめちゃくちゃ時間がかかったのか…?

今更聞くに聞けん。

アリーナに着くと入口の所に織斑さんがいた。

織斑さんは俺達に気づく。

 

「朝早くからすまない。ここしかアリーナの時間が取れなかった」

「おはようございます、織斑さん。わざわざお手数おかけして申し訳ないです」

「それと、私は今日からお前のクラスの担任になった。今日からは織斑先生と呼ぶように」

 

あー、担任この人かぁ。

取っ付き難いが前情報もそこそこあるし女性主義者じゃない。当たりだ。

と言うかアンサイクロペディアで見たんだけど生身でISぶちのめしたってマジ?

俺らだって色々装備してようやくISと戦えるってのに…マジなら逆らわないでおこう。調べた所的に嘘だとは思うが一応。

 

「早速で悪いがアリーナを使える時間も限られている。試験監督も待っているので準備をしてくれ。ロッカー室はBだ。それでは健闘を祈る」

 

俺は織斑先生と別れ、山田先生に案内されBロッカー室に向かった。

ロッカー室で束ラボ製作のISスーツに素早く着替え(と言うか着てきた)再び山田先生に案内されピットに到着した。

俺は専用機である酒呑童子を起動する。

 

「それでは外道君の専用機を学園のデータベースに登録しますね。  えっ...?」

「どうかしましたか?不具合でも?」

「あ、すみません...外道君のISの適性値がEXって出ちゃいました。こんな数値はないはず何ですけど...」

 

山田先生は何故か泣きそうな顔をしている。

 

「あー、すみません。それで合ってるんですよ…。前に測った時もそんなんだったんで結局、男だから規格外のEXっていう結論になったんですよね...ホント面倒くさくてすみません」

 

すると、山田先生はさっきの泣きそうな顔から一転安心した顔で言った。

 

「はあ~良かったです。別に測定機が壊れてた訳じゃなかったんですね...じゃあ織斑君の時はなんでBって出たんだろ?」

 

え、数値出たの?なんで俺だけ?まぁEXってカッコイイからええか。

 

「あ、すみません脱線してしまいました。それでは、気を取り直して…試験の内容を説明したいと思います。外道君にはこれから、試験官と戦って貰います。試験官のシールドエネルギーを半分まで削れば終了です。ISの適性と最初の段階でどこまで動けるかを判断するだけなのでクリアはほとんど関係有りません。自分の思う通りやってください!それでは何か質問は有りますか?」

「いえ、特には」

 

別に倒してしまっても構わんのだろう…?

と言う野暮な質問はしない。と言うかまだ10回ぐらいしか乗ってない上、最低限のことしか出来んしな。生身の方がまだ動けるンじゃねえか?

 

「それではそこのカタパルトに足を乗せてください。射出されたら試験官がいますのでそこからは彼女の指示に従って下さい。試験、頑張って下さいね」

 

そう言って山田先生はガッツポーズをした。胸部装甲が揺れる。

アイツら(亮や陸奥)なら死んでいたな...

そんなアホな事を考えながら俺はカタパルトに足を乗せる。カウントが始まった。

俺はタイミングを計って男なら誰もが思う人生で一度は言いたいセリフを言う。

 

「外道進、酒呑童子、出る!!」

 

そうして俺は初の実戦に出撃した。

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