IS 男子校出身者の非日常   作:あめん

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第6話 事故紹介

現在時刻10時丁度。場所は教室前、盛大に遅刻した。

教室内ではどうやら自己紹介をしているようだ。

俺、自己紹介って嫌いなんだよなあ

ふざけたらシケるしふざけなかったらつまらんし…

後自己紹介されても顔と名前が覚えられない。

お、どうやら次の自己紹介者は織斑君のようだ。

一緒にいた織斑先生が

 

「私が呼んだら入ってこい」

 

と言い残して教室に入った。

すると突然破裂音がした。何事かと思って中を覗くと2発目、織斑君がポカをやらかしたらしい、織斑先生が出席簿で織斑君の頭を叩いたようである。

 

頭叩いただけでこんな音するとか流石の俺も命の危機を感じる。

 

「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を1年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。

私の言うことはよく聴き、理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。

私の仕事は弱冠15歳を16歳までに鍛え上げることだ。

逆らってもいいが私の言うことは聞け。いいな」

 

ひゃーカッコイイ‼︎抱いて‼︎

 

眼前に迫る出席簿は教室のドアの窓をぶち破って俺の顔面に突き刺さる。

やっぱ心読めてるやんけ

前が見えねぇ…

 

そして直後教室内から聞いたこともないような歓声が響いた。人が1人死にかけてんだ。そこは悲鳴だろ…てか、耳が痛い。技研の作った対IS用スタングレネードばりの音がする。

 

「それで、お前は自己紹介すらまともに出来んのか!」

「嫌、千冬姉、俺は...」

 

再び織斑君が叩かれた。ポカし過ぎだろ。

 

「まあいい。外道、入ってこい」

 

あ、このタイミングで呼ぶのね

心の準備が…

ちなみに顔面は戻った。

俺は扉を開け、教室内に入る。

 

「自己紹介をしろ。

こいつに自己紹介とはどういうものか教えてやれ」

「アイアイマム」

 

「早くしろ」

 

まぁ当然ふざけるんだけどね!

 

「あ〜 どうも皆さんこんにちは!噂の男性操縦者、ゲドちゃんです!どうぞよろしく」

 

「自己紹介をしろと言ってるのがわからんのか?」

無慈悲に振り下ろされる出席簿。

 

「これが自己紹介では無いと…?」

「名前を言え」

外道(げどう)を進む男、外道(そとみち)(すすむ)です。気軽にゲドちゃんって呼んで下さい…

「もういい…お前は織斑の後ろに座れ」

「まだ終わってねーですよ?」

「黙れ、座れ」

「アッハイ」

 

黄色い歓声(ソニックブーム)に襲われる。

歓迎されてて良かったよ。

右耳からパンという小気味のよい音がした。鼓膜が破れたみたいだ。ええい...IS学園の女子は化け物か...

 

「そこの織斑の席の後ろに座れ。それでは時間もないのでHRを終わりにする。あとの自己紹介は各自でやっておけ」

 

俺は席につく。すると前の席の織斑君が話しかけてきた。

 

「進でいいんだよな?俺は織斑一夏。一夏って呼んでくれ。男子が俺だけじゃなくて良かったぜ」

「一夏、二人しかいない男子だ。仲良くしようじゃないか」

 

そういって俺たち2人は握手をした。

再びの黄色い歓声(ソニックブーム)。左耳逝った。

 

 

 

そうして一時間目が始まった。

記念すべき一回目の授業はIS基礎理論。担当は山田先生だ。織斑先生は教室の後ろでなにやらメモを取っている。耳は30秒後ぐらいに聞こえるようになった。我ながらこの体はおかしいと思う。

教科書に目を落とし内容を確認する。あ、ここ束さんに教わったとこだ。内容自体、基礎の基礎。分からない訳ない。

俺の勝ちだ!なので寝る。

吉津で培った睡眠力見せてやる

ZZZ…

 

休み時間、一夏と談笑していると1人の生徒が訪れた

 

「ちょっといいか?」

「箒?」

「少し一夏を借りたいのだが」

「あ、こいつは篠ノ之箒。俺の幼馴染だ」

 

これが噂の…

 

「あ〜君が箒ちゃんか。噂はかねがね」

「誰から私のことを聞いた?」

「剣道やってるでしょ?男子剣道の陸奥ってヤツから聞いたんだけど分かるかな?」

「あの妙に馴れ馴れしかった男か…あの外見で優勝してたのには驚いたぞ」

「そいつだよ。ま、そんなクソのことは良いから久しぶりの再会を楽しんできなよ。積もる話もあるだろう」

「いくぞ一夏」

「え、あ、うん。いいぞ。進、ごめんな」

「気にすんなって。ごゆっくりどぞー」

 

にしても姉妹全く似てないな。

姉貴の名前出したら警戒されそうだし名前を使った訳だが…

余計警戒されたかも…

まぁ元々はアイツの発端だからなぁ。珍しい苗字だったし親戚かと思って聞いたらまさか姉妹だとは。世間の狭さに驚いた記憶がある。

 

2人が出ていった後、やることがねぇ。

と言うかめっちゃ皆めっちゃ見てくる…針のむしろってこういうこというんだな

うーん…この学校にいる時点である程度女子と仲良くしないと(社会的に)死んでしまう。でもなんて話しかけりゃいいんだろ?と言うか布仏本音なる人物を探さにゃならん。

まぁ待て。まだ焦るような時間じゃない。

とりあえず俺はバススロットからいつもの1本を取り出し開ける。

そこに1人の生徒が近づいてくる。

 

「ねぇねぇ、げどけど〜。それな〜に?」

「おん?エナジードリンクっつーもんだよ。俺のガソリンだ」

「美味しい?」

「ウマウマのウマ」

「一口頂戴?」

「一口と言わず1本やるよ。美味しくなかったら返してくれりゃ飲むし」

 

そう言って俺はバススロットからキンキンに冷えた青牛を出す。

誰だ、この娘?

まさかエナドリ貰って「お前に名乗る名前などない、死ぬがいい」とかないよな…

 

「ハイよ。ところで君は?」

「わたし〜?私は布仏本音だよ〜」

 

コイツはラッキー、探しに行かなくてすんだ。

 

「君が布仏さんか…たっちゃん会長に呼ばれてネ。放課後、生徒会室に行きたいんだけど、連れてってくれない?」

 

「良いよ〜」

「お、サンキュー」

 

よし、これで問題は無い。

と言うかコレは皆と仲良くなるチャンスでは?

 

「他に飲みたい人いるか?」

 

教室中に届く声で聞く。

すると皆集まってきた。

 

とりあえず机の上にクラス全員個分置くと全部無くなった。

 

「全員分行き渡ったかな?そんじゃあ乾杯!!」

「かんぱ〜い!!」

 

そしてそのまま皆と駄弁って休み時間を過ごした。

お気に召したようで何よりだ。

そういや、一夏と箒ちゃんは教室にいない…

2本余るはずだが全部無くなったよな?

チャイムが鳴る。

まぁいいか。

空き缶の大量に入ったビニール袋をバススロット内にぶち込み次の時間の準備をする。

ちなみに一夏は帰ってきていない。

先に先生が入ってきた。

そして少し遅れて一夏と箒ちゃんが入室する。

ハイ、死んだー。グッバイイッチ。

出席簿の一撃が一夏を襲う。会心の一撃!! 一夏の脳細胞は1万個死んだ。

 

二時間目はIS基礎法規の授業。担当は一時間目と同じく山田先生だ。

すらすらと教科書を読んでいく。

この授業はちゃんと聞こう。この分野は束さんが、有象無象が作った法律なんてどうでもいいって言ってたから独学で勉強したところだ。ちゃんと聞かなきゃ死ぬ。一応ノートは作ったが足りない所は足してこう…

前の人は頭を抱えている。分からなくても分からないなりにノートはとった方が良いのに…

異変に気づいた山田先生が一夏に尋ねる。

「織斑君、ここまでの所は大丈夫ですか?」

「はい先生!!全く分かりません」

 

何人かの女子がズッコケる。新喜劇かよ。

 

「え、えーっと、ここまでの所で分かっていない人は他にいますか?」

 

先生困惑してんじゃねぇかよ。と言うかいるわけないだろ…ん?一夏がこっちを見てくる。お前と一緒にすんじゃねえ。

まだ余裕のよっちゃんだわ。

 

「織斑、渡された参考書は読んだのか?」

 

織斑先生が聞く。

 

「はい、古い電話帳と間違えて捨てました。」

 

直後、一夏の頭の上で破裂音。あーあ、一夏のあたま楽器かっての。

 

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者。再発行してやるから1週間以内に覚えろ。いいな」

 

なおも必死の抵抗を続ける一夏

 

「あの量で1週間はちょっと…」

「やれと言っている。」

「アッはい…」

 

もはや自業自得の極地。なおも説教は続く。俺じゃないから一眠り。

む?殺気?目を開くと眼前に迫る出席簿。

即座に肘を付いていた右手でアッパーカット。

なんとか真上に打ち上げ落ちてきたのをキャッチする。

危なー。

織斑先生が俺の所に来たので出席簿を返す。

 

「寝るな」

 

おー怖…織斑先生の授業は寝ないようにしなきゃな。これじゃ命がいくつあっても足りん。

前の席の一夏が驚いた顔をしている。

 

「千冬ねぇの攻撃を防いだ…?」

 

再度振り下ろされる出席簿。無慈悲にも一夏君の脳細胞は死んでしまうのであった。

 

休み時間、またもや俺達の席に人が訪れた。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

あ、これ絶対めんどくさいヤツだ。無視したろ。

 

「へ?」

あ、バカ…反応しやがった。

訪れたのは青い瞳の金髪縦巻きロール。

 

「聞いてます?お返事は?」

「あ、ああ聞いてるけど…どういう用件だ?」

「まぁ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるのだけでも光栄なのですから、それ相応の態度があるんではないのかしら?」

 

いや、誰やねん。

まぁこの言い方からして国家代表か代表候補生だろうな。

机の下でスマホで「金髪ドリル IS」と検索する。

1番上に出てきたのはセシリア・オルコット。

うん、コイツだな。えーとナニナニ?ほう。

一夏も黙っちまったので助け舟を出すために会話に入る。

 

 

「これはこれはイギリス代表候補生のセシリア・オルコットさんじゃないですか!」

「まあ、そちらの男はよくわかっているようですわね。そうです、あなた方はわたくしと同じクラスになれたことを幸せに思いなさい」

 

ドリルは腰に手をあて笑う。

やけに似合ってるな。

そこでフリーズしていた一夏が口を開く。

 

「一つ質問いいか?」

「ふん。下々の質問に応えるのも貴族の務め、よろしくてよ」

「代表候補生ってなんだ?」

 

爆弾を投下しやがった...

 

「あ、あ、あなた本気でおっしゃってますの?」

「一夏、代表候補生って言うのはな、読んで字のごとく、国の代表の候補って事だよ要はエリートだ」

「そう、エリートなのですわ。なのでわたくしと同じクラスになれることは幸運なのです。分かりましたか?」

「そうなのか。ソイツはラッキーだ」

「馬鹿にしてますの?」

 

イギリスで数人と全男子の内の2人なら俺らの方がレアでラッキーのような気はするが話が面倒になりそうなので言わないでおこう。

 

「だいたいあなた、ISについて何も知らないで、よく学園に入ってこれましたね。前代未聞の男性操縦者と言うことを聞いていましたが、一人は知性を感じさせない、もう一人は女性に媚びるような情けない男でした。期待はずれですわね」

 

え、これ媚びるってカウントされるんですか?何て答えるのが正解だったんだろう?

「進はともかく、俺になにか期待されても困るんだが」

 

いや、俺も困るんだが。

 

「ふん、まあでも?わたくしは優秀ですから、あなたがたのような人間にも優しくしてあげますわよ」

 

優しくする(優しくするとは言っていない)

 

「なにか分からないことがあれば、まあ...泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ」

 

面倒臭いから早く帰って(泣)

 

「何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから」

 

ファッ!?たっちゃん会長に勝ったんか...生意気な口聞いてすみませんでした...

 

「入試ってあれか?ISで戦うやつ?」

「それ以外ありませんわ」

「俺も倒したぞ、教官」

 

ファッ!!??ブルータスお前もか...

一夏なんて呼び捨てしてすみませんでした...これからは敬語使うので許して下さい。なんでもしますから...

 

「は...?わたくしだけだと聞きましたが?」

「女子ではってオチじゃないか?」

「つまり、わたくしだけではないと...?」

「いや、知らないけど」

「あ、あなた、あなたはどうですの?」

「勝てるわけないだろ。なんで勝てんだよ...」

「まあまあ、落ち着けって」

「これが落ち着い「キーンコーン」また来ますわ。逃げないことね!」

 

オルコットはそう言って足早に自分の席に戻って行った。

 

「何だったんだ?」

「めんどくさい輩ですよ織斑さん」

「なんで敬語?」

「織斑さん、試験官倒したんでしょう?強い人に敬意を払うのは当然でしょう。」

「勝ったには勝ったんだが、あれを勝ったと言って良いのか?」

「と言いますと?」

「試験官が突っ込んできてそれをかわしたら勝った」

「クソが、脅かしやがって」

「ひっでえ」

 

 

三時間目の授業はIS装備論の授業だ。織斑先生が教卓に立っている。

 

「おっと、忘れていた。再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める。まあ、要は委員長を決める」

 

あ、これ絶対めんどくさいやつだ。

 

「はいっ。織斑君を推薦します!」

「私もそれがいいと思います」

「お、俺!?」

 

ざまあ

 

「私は外道君がいいと思います」

「あ、私も~」

 

fuck!!

 

「他にはいないか?いないならこの2人で投票だぞ?」

 

なんか回避出来る方法はないか?いや、そんなものはない(反語)

そこに救世主が現れる。

 

「待ってください。納得いきませんわ」

 

........チェンジで

 

「その様な選出方法は認められません。だいたい男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!

わたくしにその様な屈辱を一年間味わえと仰るのですか!?実力から見れば代表になるのはこの私。それを物珍しいと言う理由で極東の猿にされては困ります!!」

 

あーあ言っちゃった言っちゃった

 

「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、それはすなわちわたくしですわ。大体、このような文化としても後進的な国で暮らさなければいけないこと自体、わたくしにとって耐え難い苦痛で...」

「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一不味い料理何年覇者だよ!!」

 

一夏がキレた。しょうがない…一級煽り師の俺が自体を収拾しよう。(ゲス顔)

 

「一夏、落ち着けって。イギリスだって美味い料理はあるし、お国自慢はあるぞ」

「そうですわ!そちらの男は分かっているようですわね」

「え、そうなのか?」

「当たり前じゃないですか。スターゲイザーパイにハギス、ウナギのゼリー寄せってのが美味しいらしいぞ」

 

オルコットが黙ったので続ける。

 

「そういや、昔ネタで買ったマーマイトっつーイギリスの食いもんがあるな。舐めてみ」

 

そう言ってバススロットに入れてあったマーマイトを一夏に渡す。

蓋を開けて少し舐める一夏。

 

「うわ、まっず!」

 

開戦!!

 

「け、決闘ですわ!!負けたらあなた方はわたくしのこまづかい、いえ、奴隷になっていただきます!!」

「いいぜ、やってやるよ」

 

焚き付けといてなんだけど短気しか居ねぇのかよ。

 

 

「そこまでだ!!それでは来週の月曜日、第三アリーナで勝負を行う。各自しっかり準備しておく様に。それでは授業を始める」

「待って待って…え?俺もやるんですか?」

「当たり前だ。焚きつけたのは貴様だろ」

 

墓穴掘っちまったーーーー

 

後の時間は比較的平和だった。

授業聞いたり布仏さんの連れてきた女子たちと飯食いに行ったり、一夏と駄弁ったり、音楽を聞いたりした。てっきり引かれて誰も口聞いてくれなくなるとかも予想していたがそうならなくてホント良かったよ。

ただクラスから完全に孤立したオルコットの姿を見るのは忍びない。

アレだけ言われたが俺としてはあの時点で1発やり返したしもう満足した。このまま3年間コレが続くと思うと流石の俺でも可哀想だと思う。

何とかしてやりたいところではあるが1週間は我慢してくれ。

 

放課後

「進、俺にISについて教えてくれ!」

「すまんな、これから生徒会に行かなきゃならん。これ貸してやるから頑張れ」

 

そう言って俺は一夏に数冊のノートを渡した。

 

「これは?」

「お前が今、最も欲しいであろう参考書的なものだ。完全に俺の自己満だから字が汚ぇとかは受け付けねぇ。分からないことがあれば俺でもいいし、箒ちゃんに頼めば教えてくれんじゃね?じゃあ俺、人待たせてるから」

「お、おう、ありがとな。進はISの練習しなくていいのか?」

「ああなんとかなる、なんとかなる。多分な。練習についても箒ちゃんに聞くとええぞ」

 

俺は教室の外にいた布仏さんに連れられ生徒会室に向かった。

生徒会室の扉をノックすると知らない女子生徒が出てきた。リボンの色からして3年生だ。

仕事の出来る秘書みたいな感じ。

 

「ああ、お待ちしてましたよ、外道君」

「あ、ども」

「お姉ちゃん!」

 

え...?似てない...

 

「私、布仏虚と申します。妹がお世話になったようで」

「いえいえお世話になったのはこっちですよ」

「会長はまだ来てませんのでこちらでお掛けになってお待ち下さい。今お茶を出しますので」

「お気遣いなく」

 

そう言って俺は言われたソファーに座った。隣には布仏さんが座る。近いわ。男子校生には、キツイ。気を反らすために俺はさっきから気になってたことを聞く。

 

「布仏さんも生徒会役員?」

「布仏は二人居るから本音でいいよ。もちろんわたしも生徒会の一人だよ」

 

マジか...全然そう見えない。

 

「お茶です。どうぞ」

「あ、ありがとうございます」

「私の事も虚で良いですよ。会長はもうそろそろで来ると思いますので」

「了解です」

 

生徒会室を見渡す。机には書類の山。ウチの生徒会室もこんなに荒れて無かったぞ。たっちゃんぇ。

すると、たっちゃん会長が入ってくる。

 

「ただいまー。あら?進君、もう来てたのね。感心感心」

「どもっす」

「早速で悪いんだけど生徒会入らない?」

「いいっすよ」

「今なら特別に...え、いいの?」

「確か生徒会入れば他の部活に入らなくていいんでしょう?」

 

理由はこれだけじゃない。生徒会に入れば、クラス代表をやらなくてすむと思ったからだ。

絶対アッチのほうがめんどくさい。

 

「やったね。虚ちゃん。生徒会メンバーが増えるね」

 

おいやめろ

 

「それじゃあ外道進君、君を副生徒会長に任命する」

「有り難き幸せ」

 

とりあえずカッコつける。1つ気になった事がある。他の生徒会のメンバーが居ないことだ。

 

「1つ聞いていいですか?」

「ん、何?」

「他の生徒会のメンバーは?」

「私達3人だけよ」

「......。」

 

ブラックじゃねえか。

 

「そ、そう言えば聞いたわよ!セシリアちゃん戦うんですって?」

 

あからさまに話題変えたなこの人。

 

「そうなんすよ。正直何していいか分からなくてですね」

「まずは武器展開の練習とかどう?朝の段階でも結構動けてたから操縦についてはそこまで心配することはないと思うわ。武器の展開練習ならイメトレがメインになるからいつでも気軽に出来るわ」

「ほうほう…参考になります」

「鬼火だっけ?あのエネルギー兵装。アレを中心にやるといいと思うわ。さあ早速だけど仕事よ。仕事。後で書類、出しに行くとき顧問に挨拶しに行くからね」

「ちなみに誰?」

「君もよく知ってる先生だよ」

 

...山田先生がいいなあ(白目)

 

この選択が地獄の片道切符になるとはまだ知らなかった。

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