IS 男子校出身者の非日常   作:あめん

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第7話 蒼い雫と鬼の頭領

月曜日、アリーナ

この1週間色々な事がありま...................せんでした。

バリ生徒会舐めてた。

あの仕事量は4人(実質3人)で回す量じゃねえ。あれが真のブラックか...

そんなこんなでほぼ練習はイメトレ以外出来なかった。

後はたっちゃん聞いたコツとフィーリングで何とかする。

てかたっちゃんレベルに勝ったオルコットってどんだけ強いんじゃ。

あ、ちなみに1人部屋。ただ、本音ちゃんを始めとした女子のたまり場になっていて自分の時間と大量に買い込んだ菓子類が消えたのだがクラスの女子達と仲良くなることが出来た。プライスレス。

そして、俺達の敵であるオルコット。やはり、クラス内で誰とも会話をしていないと思う。

自業自得とはいえ高校デビュー失敗は見るに堪えない。上手いこと和解出来るように全力を尽くすというのが今回のサブミッションである。

 

それにしても一夏の専用機が来ない。待ちすぎて既にガソリン(エナジードリンク)を3本も空けてしまった。

このままだと先にオルコットと俺がやるハメになる。

一夏を先にオルコットに当てて機体情報を抜き出す高尚な作戦が…

まぁどうせまだ来ないだろ。

ちょっと便所行ってこよ。

 

10分後。

 

最寄りの便所まで遠すぎるッぴ

生徒会入った今、男子便所の数を増やすのが急務である。

「ただいま戻りましたよ」

「どこに行っていた?」

「便所ですよ。便所。で、どうなりました?」

「残念だが織斑の機体はまだ来ない、先にオルコットと戦え」

織斑先生が無慈悲な宣言をした。

しゃーねーか。

俺は酒呑童子を展開。

 

「それが進の機体か?カッコイイな!!」

「サンキュー!!コイツが俺の専用機『酒呑童子』だ」

 

カタパルトに足を載せる。

 

「進、頑張れよ!」

「おうともさ!!一発かましてくる!!」

「私も応援させてもらおう。あの女は私も気にくわん!」

「箒ちゃんもありがとな」

「それじゃあ...外道進、酒呑童子でるッ!!」

 

程よいGが体にかかる。

観客も居るので俺は格好つけて空中で2回転して着地する。

当然着地時には右の拳を地面に付けるスーパーヒーロー着地を敢行する。

会場からは歓声があがる。

 

正面上空には青いIS...また青かよ。

パイロットはもちろんパツキン縦巻きドリル。

 

試合開始のベルが鳴る。

 

オルコットは撃ってこない。先手を打つか?

しかしオープンチャンネルが繋がれる。

 

「あら、逃げずに来ましたのね」

 

俺はとりあえず無視する。

酒呑童子が相手のISについて教えてくれる。

名前はブルーティアーズ。遠距離型のようだ。まぁ手にクソ長ライフルを持ってる時点でそうだろうとは思ったが。実はコレがブラフで近距離主体とかなら詰む。だが、俺には全力で当たるしかないということは確かだ。

 

「最後にチャンスをあげますわ」

「チャンス?」

 

思わず聞き返してしまう。

 

「わたくしが一方的な勝利を得るのは自明の理。ですからボロボロの惨めな姿を晒したくなければ、今ここで謝ると言うのなら許してあげないこともないですわ日本にはDO☆GE☆ZAと言う謝罪形式があるのでしょう。見せてくださいな」

 

そう言って俺に手に持ったでかいライフルを突きつける。

聞かなきなよかった。暴力外交か...

 

「すまんな、没落帝国の言語はサッパリなんだ。日の本言葉で話してくれや」

「そう、交渉は決裂ですわね」

 

ライフルから光が漏れる。

 

「いや、待て」

「なんですの?謝る気になりましたか?」

 

俺は右手を差し出す。

 

「正々堂々全力で戦おう」

 

するとオルコットも地面に降りてくる。コレは乗ったな。

 

自分から有利ポジを捨ててくれて感謝感激雨あられ。

勝つためなら喜んで悪役(ヒール)にもなる。

 

「わたくしの全力で叩き潰して差し上げますわ」

 

俺の手を握ろうとするオルコット。

直前で俺はオルコットの眼前に右手を上げ中指を立てる。

 

「なっ!!」

 

鬼童丸を展開。2射し離脱。

 

向こうもレーザーを撃ってくるが慌てているのかかすりもしない。

 

「試合はとっくに始まってるぜ?」

「わたくしの慈悲深い提案を拒否し、そういう態度を取るのですね。消し炭にして差し上げます!!」

「おー怖(笑)」

 

オルコットはレーザーを撃ちつつ距離をとろうと後退する。

遠距離戦ははコッチが負ける可能性が高くなるのであまり乗りたくないが…

まぁいいか。試合はまだ始まったばっかり。少しは観客を盛り上げなきゃな。

幽鬼を4本展開し撃ち込む。

しかし全てレーザーで迎撃される。やるじゃんか。

再度幽鬼を8本展開し撃ち込む。流石にコレは無理だろ。

全部交わすのは無理だと気づいたのか三次元躍動旋回(クロス・グリッド・ターン)で回避しレーザーを撃ち返してくる。

流石は遠距離主体の代表候補生だ。的確な位置を狙ってくる。割とカツカツな回避で数発被弾する。

しかし初動でオルコットが近接戦闘が苦手だと分かったのはデカい。今までの経験がだいぶ活きてきそうだ。

と言いつつやはり射撃戦は埒が明かない。デメリットのない遠距離武装がないのは単純にキツい。あると便利だし何より攻撃手段を増やす為にも束さんか技研になにか遠距離武装を作ってもらおう。

イテ…イテテ…段々当たる回数が増えてきた。このままじゃジリ貧だ、早めにぶちかましに行くか。

オルコットのライフルを無視しての瞬時加速、多少の被弾?捨て置け!!

すれ違いざまに腹部に掌底の要領で手を添える、当たると同時に掌部パイルバンカーを撃ち込む。俺式パルマフィオキーナ。

物凄い音とともにオルコットが吹っ飛んだ。直後、何かにぶつかる音。土煙が凄くて見えん。どうせこの一撃で一切合切全てが決着する(予定)。

しかし、突然のアラート。熱反応は5。

 

「ぬおっ!」

と同時に4本のレーザーが俺を襲う。

突然の攻撃に回避が間に合わず初弾が全部当たる。

てか何?反応5ってどゆこと?

回避行動をとるものの次弾も2本ヒットする。

 

「まーだ生きてやがったか、くたばり損ないがよォ」

 

土煙で見えないがとりあえず幽鬼を撃ち込む。

が、不発

 

「まだですわ!!」

 

土煙が晴れたそこには...

なんと言う事でしょう。匠の手によってさっきまで美しく凛々しかった青きISがボロボロになってしまったではありませんか!

 

う~ん振り抜きが足りなかったか、はたまた加速か?それとも機体重量か?

しかし機体はボロボロだが本人のやる気はあるようで周りにふよふよと何か浮いている。

 

「ファンネルじゃねえか‼」

「ファンネル?」

 

しかもフィンの方。

俺も使いてえ‼

っとと、そんなことはどうでもいい。すぐ脱線するのは悪い癖だな。腕の機関砲と鬼童丸でじわじわ削りきる?

いや、試合がしょっぱくなるし手間と時間がかかる。特に相手は遠距離型だし悪手だ。

となるとこっちのSEはまだ残ってるし大技決める方がいいな。

そもそも俺の機体近距離よりだし?

考えてる間もビットからのレーザーの雨は降り注ぐ。

小蝿ばりにウザイなぁ…

閃いた!

 

鬼薊を展開し攻撃を無効化しつつとあるものの形成を始める。

形はそんなに難しくないが大きめのサイズを作りたいため少し時間がかかる。

 

「やらせませんわ!」

 

ビットでは埒が明かないと気がついたのか腰部から2発のミサイルが発射される。

クソっ!ミサイルなんて持ってやがったのか…あのサイズは耐えられる気がしねぇ…間に合え、間に合わねぇ。

轟音と同時にミサイルは直撃、鬼薊があったとは言え流石に2発分のミサイルは痛過ぎる。鬼薊がなければ即死だった…

残りSEは56。厳しい状況に陥ってしまったがこっちの準備は出来た。

 

「ふん、ざまあ見やがれですわ。男の分際でわたくしに逆らうからこうなるのです。日本の男子は身の程も弁えないアホなのでしょうか?」

 

そう言って腰に手をあて高笑いするオルコット。

ちなみにオルコットのSEは109。オルコットは完全に殺ったと思ったみたいだ。

よく試合も終わってないのにそんな慢心できるなァ(ブーメラン)。

 

「行きなさい!!ブルーティアーズ!!」

「待ってたぜ!ブルーティアーズ!」

 

俺は準備していたものを発動する。

俺が準備していたもの?

それは小蝿をたたき落とす為の両手である。要は大きめの「窮鬼」だ。

 

「邪魔な小バエは纏めてお陀仏!」

 

発進させたブルーティアーズを全て巻き込んで叩き潰す。うーん、爽快ッ!!

しかし余韻に浸ってる場合ではない。「首斬童子」を展開し「伊吹」、「大江」の二刀流にする。そして瞬時加速をかけ爆煙を突っ切り呆気に取られるオルコットに突撃を敢行する。

 

「っ!インターセプター」

 

近接武器を展開してくるが吹き飛ばす。

 

「天誅ぅ!!」

 

と同時に試合終了のブザーがなる。

 

「試合終了!!ブルーティアーズ、SE0 よって勝者、外道進!!」

 

地面に座り込んでいるオルコットに近づく。

 

「なんですの…負けたわたくしを笑いに来ましたの?」

 

完全にヤツの中で俺は悪役になっている。ここまで予想通り。さぁこっから上手いこと和解方面に持ってかなけりゃ。

 

「ちげーよ。ほら、動けるか?」

 

そう言って手を差し出す。

 

「え、えぇ」

 

そう言って俺の手を握るオルコット。俺はオルコットを引き上げ立たせる。

 

「戻れるか?」

「だ、大丈夫ですわ」

「なら良し、色々悪かったな。そんじゃ」

 

一応俺も謝罪をしピットに戻る。

充分時間稼ぎは出来ただろう、一夏のISは来たかな?

 

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