†MULTIPLE AIGIS†SPECIAL Ξ THE HAPPINESS DIZAIA   作:てゐと

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こんにちは。心の準備はできてますか?


†MULTIPLE AIGIS†SPECIAL Ξ THE HAPPINESS DIZAIA episodeⅣ 第五話

シャーヴァル「盗聴や探知機の類いはない。行くぞ」

 

車の中で全員にそう言うとフリダラシティへ走らせるシャーヴァル。少し進むと口を開いた

シャーヴァル「ルヴィローム。気付いたか?」

ルヴィローム「わからないわけないだろ?あの教会とシスターは黒だ」

れんが「えっ!?なんで!?」

その会話にれんがが驚く。同期組も少し驚いていたがエルッタブのみやっぱりかという顔をしていた

シャーヴァル「まずあのシスターを襲っていた連中。俺になにも言わず襲いかかってきた。その時点でグルだとはわかったが極めつけは教会だ」

クラッパ「教会に何かあっただす?」

ルヴィローム「火薬の臭いがしてたんだよ。おそらく地下にその空間がある」

リヴェータ「襲撃してきた奴等はみんな手持ち武器ばかり。重火器の類いは何も持ってなかったわね」

ルヴィローム「あれで隠してるなんてお笑いだ。弾の種類全部言えるぜ?」

キサラギ「じゃあなんであの時点で倒さなかったの…?」

ソフィア「わざと倒さなかったのよ。向こうもこちらの正体には気づいてるでしょうし今回は相手の本拠地を急襲するのが任務よ」

シャーヴァル「今更ながら仮面か何かを付けておくべきだったか」

ソフィア「もっと怪しまれるわよ。素面でもいいじゃない。早いところ済ませるわよ」

そう言って車を止める。木々に隠れた丘へ上り、茂みの中から見えたものは…

シャーヴァル「あれがフリダラシティだ」

ビルが崩れ、瓦礫にまみれ、街壁さえ今にも崩れそうなボロボロの街だった

ルヴィローム「懐かしいなぁ。どうすんだ?」

シャーヴァル「正面から行く。奴等の中ではこっちは子供を探しに来ている定だ。地下からでもいいが正面からの方が向こうの手出しもわかりやすい」

リヴェータ「なら、監視カメラ等がないか探ってくるわ」

シャーヴァル「頼む。お前たちは武器のメンテナンスだ。夜に攻める」

 

 

 

 

リヴェータ「監視は無いみたい。ただ気配はしてたわ」

シャーヴァル「そうか。…行くか」

意を決して街へ向かう一同。丘からではなく道をたどって行く。常に周囲へ警戒を向けながら

シャーヴァル「ルヴィローム。銃弾が跳んできたら打ち落とすなり掴むなり任せる。味方に当てるな」

ルヴィローム「逆に当たるなよ。私の弾丸に」

ゴテゴテしたマグナム銃を取り出すとルヴィロームはスナイパーライフルに取り付けるスコープを覗きながら歩く。お得意のスナイパーキラーだ

ルヴィローム「そこらのマグナムは20ヤードから50ヤードが最大射程距離だが…。私のこいつは違う。改造してあるから200ヤードは軽く届く」

ソフィア「スナイパーライフルはその倍の射程があるのだけど迎撃なんてできるのかしら?」

シャーヴァル「こいつはなぜか飛んでくる弾を音と匂いで察知して余裕でそれに対応できてしまう。反射神経の異常差は知っての通りだ」

ルヴィローム「いるなぁ。うまく偽装してやがるが詰めが甘いぜ」

シャーヴァル「挑発するな。街に入ってから始めろ」

ルヴィローム「撃ってきたらやらせてもらうぜ」

狙われたまま内心にらみ合いの末に街へ入ったシャーヴァル一同。一番前を歩いていたルヴィロームが「バレットM82」と言って立ち止まるとシャーヴァルは小声で全員に命令した

シャーヴァル「物陰に隠れろ…!」

その命令に全員が目付きを変えて物陰に素早く隠れる。するといきなり銃撃の嵐が襲い来る!

ルヴィローム「おっせぇよ!!」

だがルヴィロームのみそれを隠れもせずにナイフとマグナムだけで迎撃。合間にどこかへマグナムを撃つと銃撃が収まってきた

ルヴィローム「終わりだ」

撃たれたマグナムは次々に跳ね返り最後のスナイパーの脳天を撃ち抜いた。だがすぐに警戒を解かずナイフを構えながら器用にマグナムを持ったままマガジンを落として足先でリロードする。普通ではあり得ない技術だ

ルヴィローム「クリア」

シャーヴァル「物陰をキープしながら進軍!リヴェータ!後ろを頼む!」

リヴェータ「任せなさい!」

 

 

進んでいると違和感を感じたシャーヴァルは立ち止まった。とある建物を見ながら考え込む

シャーヴァル「リヴィリーナ。俺の記憶違いか確かめたい。あの建物はあったか?」

首を横にふるリヴィリーナ。その建物だけ他と比べて明らかに綺麗だった。それだけにかつてこの街を訪れた事のある三人は揃って違和感を確信に変えた。あんな建物は昔なかったと

ルヴィローム「新築祝いに行こうぜ」

シャーヴァル「警戒だけは怠るなよ」

ルヴィローム「誰に言ってやがる」

向けられる銃口。その対象はシャーヴァル。その場が一気に凍り付く

ステイル「ルヴィローム!貴様誰にマグナムを向けている!!」

ルヴィローム「見てわかるだろ?」

ステイル「引き金を引いてみろ…!リーダーに仇なすなら味方とはいえ許さん!!」

ルヴィローム「うっせぇ」

放たれた弾丸を見てから避けたシャーヴァル。その避けられた弾丸は跳弾となり物陰から苦痛の声が聞こえた

ルヴィローム「射線に入んな」

シャーヴァル「お前なら俺を避けて撃てるだろう」

舌打ちで返しながら横を通って物陰へ歩くルヴィローム。全員に待機命令をすると自身も物陰へ向かった

 

 

 

「クソッタレ!殺すなら殺せ!!」

ルヴィローム「まぁそう言うなって。いい医者知ってんだよ。そいつなら今のお前を五体満足にしてくれるぜ?」

「そう言って何人殺してきやがった!デストロメア!!」

ルヴィローム「ほぉ…。私を知ってたのか。ということはリベンジャー(復讐者)か?」

「忘れるものか…!俺の故郷を全て奪った悪魔め!」

ルヴィローム「どの話をしてやがる。心当たりしか無くて困っちまうな」

シャーヴァル「遊ぶなルヴィローム」

「仲間か…!」

シャーヴァル「こいつの手綱を握ってる者だ。質問がある。あの建物はなんだ」

「教えたら殺すんだろ…!」

シャーヴァル「態度次第だ。俺としては無益な殺生は抑えたい」

「口先だけならいくらでも言えるな」

シャーヴァル「ステイル、警戒していろ。もう少し遠くでな」

味方を遠ざからせるとシャーヴァルは刀を抜刀して撃たれた足に刺しこむ。男の絶叫が辺りに響き渡る

シャーヴァル「どうやらお前は自分の立場というものを理解できていないようだな?それにこの赤い片袖に鎧の木瓜を知らず俺にそんな態度を取るとはよほどの死にたがりと見える」

「赤い片袖に鎧の木瓜…。ま…まさか…!針組のシャーヴァル…!?…針組は全滅したんじゃ…」

シャーヴァル「悪いが現実だ。さぁどうする?俺がこいつの手綱を手放すか、俺の刀にその血潮で色をつけるか。選ばせてやる」

「わ、わかった!話す!」

相手がシャーヴァルと知るや否や口を割る男。自分の身分や脅し等は極力見せたくないシャーヴァルは納刀する

「俺はジンティアの戦闘員、したっぱだ。あの施設はジンティアの研究所で俺達は警備を任されてた。だがお前達が来てこの街にいる奴等はほとんどやられちまった」

シャーヴァル(倒したのは狙撃者のみ…。ということは他に同業者がいるか捨て駒だったというところか…)

ルヴィローム「あの施設の中には何があるんだ?」

「ダークネスポケモンに関する事らしいが詳しくはしたっぱの俺達には伝えられていない…。所詮使い捨てなのかもしれないな…」

シャーヴァル「入る方法はあるのか?」

「…。こうなりゃ仕方ねぇ。これを持って行け」

シャーヴァル「カードキーか。裏切りになるぞ」

「どのみち敵にこんなことされてる時点で殺される。ジンティアはそんなところだ。あんたらだってそうだとわかって来たんだろ?」

シャーヴァル「どうだかな。ともかくこれはありがたくもらおう。…礼と言うわけではないがお前は殺さない。闇医者にでも行ってまた復讐にくるのもいいだろう」

ルヴィローム「…。なんだ…?」

シャーヴァル「どうした」

ルヴィローム「風が動いている」

シャーヴァル「どういう…」

自分の言葉を言いかけながらルヴィロームからワンテンポ遅れてシャーヴァルは抜刀する。見えない何かが近くにいると感じ取ったからだ。気配を頼りに二人は警戒する

ルヴィローム「そこか!」

何かが残像をギリギリ残すほどの速さで移動している!それにマグナムを放つルヴィロームだったが当たらないと判断すると即座に組立式ミニガンを乱射する!

シャーヴァル「こっちに向けるな!」

ルヴィローム「うっせぇ!どけ!」

的確に追ってるがわずかに届かない。弾速が遅い訳でもない。相手が速すぎるのだ

ルヴィローム「なろぉ…!」

弾を無駄使いされた事に腹をたててサブマシンガンを二丁持ちして併殺しようと切り替える。これだけ撃っても一発も当たらずかすりもしない。本当にそこに敵がいるのかが疑心になる。だが二人には敵が見えていた。見えているのに触れない

シャーヴァル「速すぎる…!」

ルヴィローム「わかりきった事ほざく暇があるなら切り殺せ!」

イラつきがピークに達したルヴィロームの口調に余裕が無くなっていく。こうなると見境がついてるだけ奇跡的だとシャーヴァルも下手に動けない

ルヴィローム(総額2000ポケドル越えたか…!)

リロードの瞬間を敵は見逃さず一気に距離を詰めてきた!ここぞとばかりにシャーヴァルも切りかかるがこれも当たらない

「あがっ!!」

建物の壁に男の頭をめり込ませて殺すとその敵はあっという間に消えていった。どうやら男を殺す事だけが任務だったようだ

シャーヴァル「逃がしたか…」

ルヴィローム「あんな奴は初めてだぜ。イラつかせる」

使った銃器のリロードを済ませて仕舞うとさっさと歩き去るルヴィローム。それに続くシャーヴァルは振り向いて男の死体を見る

シャーヴァル「…」

ルヴィローム「おい。まさかこの期に及んで俺がしっかりしてれば助けられたなんて考えてねぇよな?」

見透かされたかとため息混じりの「そうだとしたら?」とやけくそ気味に言葉を返す。それに返ってきたのは一発の弾丸だった。それは死体となった男の頭部に命中し、完全に木っ端微塵にした

ルヴィローム「私が見逃すと思ってんのか?殺されなくてもてめぇが止めても。私に楯突くなら誰であれ殺す」

シャーヴァル「それをむやみにさせないのが俺の役目だ」

ルヴィローム「飼い主気取りかよ。悪いがてめぇがどうあれ今の私の殺しは仕事であり正当防衛になる。殺し屋を雇うってことはそれ相応のリスクを背負う事ぐらいわかってんだろ?」

シャーヴァル「だからこそ度が過ぎればストッパーか必要になる。違うか?」

ルヴィローム「…あーうっぜぇ。止めようぜこんなの今やることじゃねぇだろ。とっとと仕事終わらせてから好きなだけ気がすむまでやろうじゃねぇか。ったく…」

シャーヴァル「そうだな…。すまん」

ルヴィローム「さっきの速い奴も気になる…今のうちに対策を考えねぇとな」

 

 

 

???「裏切り者の始末はつけましたわ。でも侵入者を仕留められませんでした」

紅袖「あら、あなたほどの速さがあって仕留められなかったのですか?シュナーレさん」

シュナーレ(フェローチェ★)「申し訳ありませんわ。何せ肉眼で捉えられてしまっていたので」

紅袖の指がピクリと動く。表情は変わらず「あらら」と言うと考えこむように人差し指を唇にあてる

紅袖「シュナーレさんの速さについてこれるとは…なるほど」

不敵に口元が笑うと電話を鳴らす。しばらくして相手が応答する

紅袖「こんにちは。紅袖さんですよ。そちらはいかがでしょう?」

???『これから急襲する。相手が何人居ようと問題ではない』

紅袖「頼もしいですねぇ。ではお願いします。てゐ国歌劇団を、殲滅しちゃってください。片腕のお礼にね…」

???『本来ならば貴様の組に頼むことだということを努々忘れるなよ。いくら同格であれボランティアではないのだからな』

紅袖「わかっていますよぉ。感謝しています。アルロザリオの皆さん…。くっふふふ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六話に続く…

 

 




お疲れ様でした。ルヴィロームのチートっぷりを改めて認識していただければ幸いです。ルヴィロームがやったスナイパーキラーや襲撃者迎撃はいずれも灯り一つない夜に行ってます。頭おかしいですね
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