†MULTIPLE AIGIS†SPECIAL Ξ THE HAPPINESS DIZAIA   作:てゐと

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こんにちは、あえて分けました。だいたい一ヶ月に一つ。モチベーションが檄上がりしたら多分一ヶ月に何回でも書くと思います。応援よろしくお願いいたします。加えて私はうちのこ大好きです。ただシリアスや酷い目に合うのは物語だからです。落ち着いたら日常も書いてみたい


†MULTIPLE AIGIS†SPECIAL Ξ THE HAPPINESS DIZAIA episodeⅡ エピローグ

いっこんぞめ(表)「…再三確認するけど…本当にいいんだね?」

あやはる「はい…。このほうがきっと幸せだと思いますから…」

大雨が降る中。マリアナメトロポリスを一望できる高い丘の上で…あやはるの初めての友達…マリーの埋葬が静かに行われていた…。参加しているのもあやはるとシスターであるいっこんぞめの二人だけだ

あやはる「マリー…窮屈じゃない?頑張って探したんだ…マリーに合うサイズと…デザイン…私が初めて買ったもの…大切にしてね…?」

ボロボロと涙を流し…声が震える。そっとマリーの亡骸の入った棺を撫でるとあやはるはまた泣き出してしまう…

あやはる「ごめんね…!私が…もっと…そばにいてあげたら…力があれば…!マリーを…初めての友達である貴女を護れたかもしれないのに…!ごめんね…ごめんね…!」

いっこんぞめ(表)「神よ…どうかこの者に…永久の休息をお与えください…」

胸の前で十字をきるといっこんぞめは祈る。いつもの革ジャンではなくシスター服を着用したその姿はいつもの印象を大きく見違えらせる

あやはる「マリー…さようなら…次に命をもらえたら…もっと早く出会って…もっと早く友達になって…普通に暮らして…年を取って…そんな人生を歩みたいね…」

あやはるはそう言ってスコップを手にするとマリーの棺に土を掛けていく。ザクッ…ザクッ…と雨に濡れた重たい土をあやはるは汗だくになりながら無心で掛け続ける…だが…やはり感情を圧し殺せないのか泣いてしまう。友達を土にかける辛さが…自分自身のひ弱さが…後悔が…まだポケモンとしても人間としても未成熟な彼女の心身に襲い、重くのしかかる…

あやはる「ごめんなさい…ごめんなさい…!弱くてごめんなさい…!護れなくてごめんなさい…!」

いっこんぞめ(表)「…」

 

 

 

 

 

 

 

まお「…どうしたシスター殿。埋葬はまだ終えていないようだが」

いっこんぞめ(表)「終わってるさ、後はあやはるの問題だよ。あの子が今回の経験をどれだけ受けとめて成長するか。…それはあたしらが示す道じゃないし示した所でおせっかいって奴だよ。所で魔王様こそこんな小さなお葬式に何用だい?」

まお「…油断した我にも責任はあるのだ。それに言い過ぎたとも後悔している」

いっこんぞめ(表)「なるほどね、アフターケアは苦手なのに無理するじゃん」

まお「…自らの非を悔いているだけだ。それ以上でもそれ以下でもない」

いっこんぞめ(表)「まーたまた。素直じゃないねぇ」

まお「言っていろ、では我は下山させてもらう。あやはるが迷子にならぬようにしっかり一緒にいてやってくれ」

いっこんぞめ(表)「はいはい。それじゃあお気をつけて」

 

 

 

 

いっこんぞめ(表)「落ち着いたかい?」

あやはる「はい…ありがとうございます…」

いっこんぞめ(表)「よしよし。マリーも喜んでるよ」

真っ赤に泣き張らした目元にまだ涙が残る。いっこんぞめはあやはるに手を引きながら共に下山していく

いっこんぞめ(表)「(かわいそうに…まだ人間年齢13才の子供なのにね…)」

あやはる「…いっこんぞめさん…。私…強くなります…」

いっこんぞめ(表)「あやはる…」

あやはる「いままでずっと考えてたんです…地組に入隊して…私がやるべきことは…できることは何かって…。アシュリーとメアリーは私に力を貸してくれます…けれどそれに頼ってばかりじゃだめだって…。そう思えば思うほど私は心のどこかで焦ってて…。」

いっこんぞめ(表)「…」

あやはる「入った当初は自分が何をするべきなのかわかりませんでした…でも…今ならわかります。私は…私の大切な人を護りたい…!もう…大切な人を失う思いはしたくないから…!」

いっこんぞめ(表)「…あーあ、心配して損した」

あやはる「えっ…」

いっこんぞめ(表)「偉いよ、あんた。とても最近まで13才の人間だったとは思えないくらい立派さね。あたしらなんか生きることで精一杯だった…けどさ、あやはるみたいに誰かのためにって…そう思ってた頃にはシスターやってたし」

あやはる「いっこんぞめさん…」

いっこんぞめ(表)「あやはる。よく聞きな、まおもあんたに言ったようにあたしらには終始自分たちや他人の生と死が飛び交う。…正直な話…あたしはさ…あんたに地組…辞めてほしい。だって残酷すぎるでしょ…言うなれば裏世界に一人の少女を引きずり込む…そして戦いによって誰かが死んで…殺されて…。あんまりじゃないか…。あんたは!まだ未来への選択肢が有り余る年頃なんだよ!…時代に棄てられて生きる道を失ったあたしらじゃない…だからこそ…」

あやはる「…ありがとうございます。でも…私は辞めません。だって…大切な人はすぐそばにいますから。護りたいんです。次こそは…!」

いっこんぞめ(表)「…後悔はダメだよ…。あのルヴィロームが言ってた…」

 

 

ルヴィローム(銃を撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけなんて言葉があるらしいがそんなもんはただの綺麗事だぜ。銃を撃っていいのはもう一発撃つ覚悟のある奴だけだ。キッシシシ…)

 

いっこんぞめ(表)「あんたが大切な人を護りたいなら護り通しなさい。何があってもね」

あやはる「はい…!」

 

 

 

 

いっこんぞめ(表)「さて、帰ってきた早々悪いけどさ、しばらく私。留守にするから」

あやはる「先日言ってらした教会のお手伝いですよね?」

いっこんぞめ(表)「やっぱり恩はあるからさ。私も一生を神に捧げてるんだよ。そう決めたからには付き合っていかないとね。あやはる、自分で決めた人生に嘘をついたらそこでおしまいだよ」

あやはる「はいっ…!」

背中をぽんと叩いていっこんぞめが先に歩きだし、それに続こうとするあやはるは振り返る。親友…マリーの眠る丘を見つめて…

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

オマケコーナー。episode Ⅱでのラスボス。フランチェスカの能力について

 

 

 

フラン「はい!皆さんお久しぶりでーす!このMULTIPLE AIGISのキャラの強さランク殿堂入りした冥王フランチェスカだよ。今回は私が使った能力についての説明だよ。劇中でも言ったけどこれはこの物語のキャラたちがお話にならないくらい強い力…実を言うとPrimal Apocalypse側の力なんだ。そしてこれは機密情報だから深くは言えないし今回はこれを書いてる人に"特別に劇中使った奴ならいいよ。それ以外は死線と死線をシャトルランしても教えられない"とのお墨付き!お願い(フォトングラビティ)したら素直に承諾してくれたよ。それじゃあ順番にね」

 

 

 

タブーミリッター

フラン「この能力は私が元居た世界で四番目に強い能力かな。この能力の特徴は"禁術によるデメリットが全て無くなる"というものだよ。もちろん魔力も無くならない。最強クラスの能力さ、ドラ○エのマダ○テだってデメリット無しだよ。さて次は」

 

 

ハートビート

フラン「この能力は使い手さえよければかなり強かった能力だよ。この能力は"相手の鼓動からその先の行動が予知できる"というもので、この能力使用時のフェイバリットがハーツネオスト。一瞬で対象の体力や身体を正常にする最強治療魔法。死んでさえなければどんな状態でも瞬く間に完全復活するよ」

 

 

シャドウディメンション

フラン「最高の使い勝手。これもハートビートと同じように使い手に恵まれなかった強い能力だよ。影さえあればそれを武器にもできるし姿も消せる。一瞬で影から影へ移動もできる。分身もできる。まさに攻守優れた万能能力…のくせ…姉妹揃って能力生かしきれないグズ共が…。え?あぁ、こっちの話。気にしないで」

 

 

 

インパクトバースト

フラン「爆発無効。炎無効。核さえ無効。熱に関するダメージは全てシャットアウトする恐ろしい能力だよ。さらにこの能力使用時のフェイバリットが原初の爆発魔法。グランビッグバン、魔法による結界さえ消し飛ばせる破壊力。直撃させれば大都市でさえ廃墟にできるよ。しかもインパクトバーストと相性抜群。わざと自分の体の周りを爆発させるだけで防御にも使えるよ」

 

 

オメガマジェスティ

フラン「相手に自分の事を畏怖させ、とてつもない威圧感で心を押し潰す。とある理由でこの能力も最強候補だよ。フェイバリットはサンダープリズム、虹色の雷を屈折させて四方八方から相手を浄化する技だね。これがまた厄介でね、威圧感で動けない所にこのサンダープリズムで逃げ場を奪う。恐ろしいよ」

 

 

ウェイドウォーク

フラン「どこにでも脚をつけて立つことができる。この能力もすごく強いよ、なんせ空中走れるし壁や天井にも立てる。決して戦闘向きではないにしてもかなり強い能力だよ。要は使用者がすごく強かったってこと…。フェイバリットはブラッディホール、赤い激流が渦を巻いて相手を切り刻む技で簡単に言えばシュレッダーにかけちゃうものだよ」

 

 

ビーストソウル

フラン「身体能力超強化。視力、聴力、嗅覚等の五感も強化されるよ。ちょっと細かいけれど体の頑丈さもあがって5tトラック程度に衝突してもかすり傷一つ付かなくなる。それと爪も頑丈になるよ。フェイバリットはブランティストエターナル。魔力で呼び出した世界樹の蔦や根っこが相手を絞殺する技だよ。」

 

 

チェイスターゲット

フラン「周囲のものの位置が正確にわかるようになる能力。奇襲や警戒には持ってこいの能力でこれも使用者に恵まれて強かったよ。フェイバリットはデスストレート。光の矢で相手を貫く。この時に光の矢は亜光速でぶれずに一直線に相手を貫くから避けられないね。私も実は食らったことあるんだけど避けられなかったしね」

 

 

フリーダムイズマイン

フラン「ぶっ壊れ能力。拘束無効。ただそれだけ、ただそれだけがめちゃくちゃ強い。例えば武器が刺さった瞬間に傷が塞がって相手を吹き飛ばすよ。オメガマジェスティとかチェイスターゲットの効果で指定したり範囲に入れても拘束と見なされて効かなくなる。後で紹介するフォトングラビティも無効にされる。本当になんなのこのぶっ壊れ能力。フェイバリットはアナザーコネクト。複数の光の帯が相手を追尾、一つでもかすった瞬間に残りの帯全部が直撃する命中率100%の技だよ」

 

 

ヴァルキューレフラッシャ

フラン「光を発生させる。それだけかと思うけどいきなり目潰しされたり体がやけつくほどの光を発生させられたり使い勝手はともかく使い方次第で強いね。フェイバリットはセイクリッドキャリバー、光の剣で相手を切り裂き、そこを中心に発生させた光の剣で相手をなんども切りつけるよ」

 

 

ユーガコントロール

フラン「相手を強制的に従わせる能力だよ。操れるものはなんでも操れる。私が劇中でも重力操ってあの悪魔共をはたき落としてたよね」

 

 

マジックマスター

フラン「すべての魔法が扱える能力だよ、魔法にはそれぞれ生まれついて定められたものしか本来は扱えない。でもこの能力があれば自分が使用できない魔法を難なく使えるというものだよ、フェイバリットはボルカニックエンド、私が居た世界で最強の炎属性魔法だよ。その熱で当たってなくても周辺が熔けるくらい熱い。オリジナルは発射したらそのままだけど私はコントロールできる。どーだい(どや顔)」

 

 

タイタニスオーダー

フラン「私が元いた世界で一番強い能力だよ。全てを自在に支配し、操り、従えることのできる最強の能力。全てってのは生物だけじゃないよ、無機物も原子の一つまでも従える。相手の結界を操って自分が使えたりもできる。上記のフェイバリットも操れるからまさに最強だね。私も真っ先にこの能力警戒して対策立ててから行動したもの。まったくインチキはダメだよね。フェイバリットはフォトングラビティ。光と重力を混ぜ合わせて相手に真上から叩きつけて消滅させるなんていう恐ろしいものだよ。」

 

 

フラン「お疲れ様、以上が私の使った能力だよ。え?これで全部だと思ってるの?私が劇中使った能力なんて1%未満の数なんだけど。あぁそれとさ、これだけは確定してるから書いてる人に無許可で言うんだけど私、冥王フランチェスカはMULTIPLE AIGISの真の最終章まで出番が決まってるよ。さて…後何回対立するかなー…?」

 

 

 

 

 




お疲れ様です。フランチェスカの奴が余計な事を言ったようですが事実その通りだと言っておきます。ただ戦闘能力がインフレ限界突破してるのでぶつける相手もそれ相応のものです。仮面ライダー龍騎で言う王蛇ポジションだと思って貰えたら分かりやすい位置のキャラだと思います。それでは

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