波動実験艦武蔵 ~遥か遠き起源の惑星〜   作:朱鳥洵

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 皆さまお久しぶりです。
 今回は「波動実験艦武蔵〜遥か遠き起源の惑星〜」において新たに登場したものの設定について公開したいと思います!
 あとがきの方には予告も入れてありますので、どうかよろしくお願いします。


設定
設定公開


⭐︎天体⭐︎

惑星ビースリー

 大マゼラン雲内部、サレザーから7万光年の位置にあるシルズ恒星系に位置する惑星。ビーメラ4のような環境の星であるが、闊歩しているのは虫ではなく魚の形質をもった大型爬虫類。マングローブのような植物が海を包み、これらが折り重なりそれらが酸素により急速に酸化、石化することで地面のような硬さを実現している。この植物の地面は一部踏み固められていない場所や穴などが複数空いており、地球とは違い水の中でほとんどを過ごす両生類が住み着いている。魚類は海中で主に枯れたマングローブの根を食べたり巣にしたりして暮らしている。海底は浅くても水深34kmに達している。外から見れば緑の陸地がある星だが、実際は陸地に見えるところ全てがマングローブであり、元々陸地は存在しない。人が食べても大丈夫な動植物が多数存在する。

 

 

惑星ミラストル

 この星ならではの鉱石が多数産出する。火山活動が活発のため一部危険な地域はあるが、基本は岩石と鉄からなる地球型惑星である。この星に生命はいない。CO2濃度が高い。周囲に同様の鉱石でできた小惑星が周回している。

実はこの星そのものがアケーリアス文明が残した装置の一つであり、訪れた者に試練を与えアケーリアス召喚の鍵とする役割がある。

 

惑星ジルバ

 銀河系から16万2700光年先に位置する恒星系の地球型惑星。この恒星は太陽系とほぼ同じ惑星構成でできており、これは地球の位置にある。数千年の間に衛星が接近しすぎのため分解して輪ができている。地球との環境近似率は89.5%と高い数値を示している。この星に住む人々は争いを好まず、来訪者を歓迎する。自衛用に内惑星用艦艇を持っているが武装は貧弱で、主に来訪者を迎え入れるための装備。国民は銃を携帯しており、停泊した来訪者の艦艇は監視されるため、警戒を全くしないわけではない。なお監視されているのは王政に仇なす革命が起きようとしているため。革命の背景には激しい差別と貧富の差がある。この星の国民には救いを求め、シャルバート教に入信している民が多い。

シャルバート教出典:宇宙戦艦ヤマトlll

 

幻想惑星コウストリウ

 近づいた者は幻想の世界へ迷い込むとされる星。ジレル人と似たような技術を用いており、接近した人々やモノによって記憶を辿り別の世界を作り出す。ここから抜け出す手段は二つ。この世界で命を落とすか、この世界が幻想だと悟り元の世界に戻りたいと強く願うか。星そのものは格子状で、その内側に雲の層、更に内側に陸地が存在する。雲の層が幻惑層である。例外的に幻想の中でより深層に入り込んだ場合も抜けることができる。第一観測で地球人には地球に見える。今作では深層へ入り込んだ武蔵が海底から陽電子砲を空母瑞鶴の付近へと放ち歴史を変えた事で幻想が崩壊、呪縛から解き放たれた武蔵は惑星内からのワープに成功した。

 

回遊惑星アケーリアス(旧作名:アクエリアス)

 古代アケーリアス文明を育んだ水の星。分厚い大気の層に包まれており、また惑星周囲に浮かぶ二本の交差するリングの交点が人工太陽のように輝き熱を放つことで惑星に昼と夜を作り出している。かつてはある恒星に属していたが、古代アケーリアス文明がその技術で星の軌道を変え、他の惑星に水とともに命の種を蒔く方舟として運用していた。アケーリアス文明の滅亡後もこの星は動き続けている。海水面はアケーリアス以外の物質の重力に過敏に反応し、武蔵が接近した際にはほんの僅かな誤差程度海水面に変動が見られた。(物質の全てには僅かながら重力が存在するため、武蔵が放つ僅かな重力に海水面が反応してしまった)

リングには自力で異次元断層を作り出す機能があり度々姿を消すが故に伝説の惑星とされている。赤い石が導く先々には様々なアケーリアスの遺産があるが、導くままに進む事でアケーリアスが姿を現わす。

出典:宇宙戦艦ヤマト完結編

 

 

⭐︎武装⭐︎

波動防護弾

柑奈が重力子スプレッドから着想を得て艦内で開発、製造された防護ミサイル。撃ち出されてしばらくして起爆、そこを中心に円盤状に波動エネルギーが広がり防護壁を生成する。遠隔地に波動防壁を展開するような装備であり、自艦から離れた目標や自艦を盾にさらに大きな物を防衛する際にも使用可能。また出力方向を逆転させる事により増幅装置として使用することも可能。しかし生成のためには稼働状態の波動エンジンから波動エネルギーを取り出し高純度圧縮したまま弾頭へ詰め込む工程が必要となり、必然的に航行中の艦内工場でしか生産できない。また波動砲を装備していた場合は波動エンジンからエネルギーを取り出すのが難しくなる。この問題を解決するのは大出力スーパーチャージャーにより連続ワープとトランジッション波動砲が開発されるまで待たれることとなる。

出典:宇宙戦艦ヤマト復活篇

 

ブラックバード制式採用型

 武蔵に一機搭載された機体。外観や機能は銀河に搭載されたものと同じである。武蔵艦内で独自に作られた追加装備であるブースターやレドームアンテナを装備する事により、より広い任務に対応可能。偵察任務設定中に敵に発見された場合、自動で母艦との通信を遮断し離脱のための機動へと入るようプログラムされている。

 

長距離航行用探査機

 大破していた波動砲システムを取り除きできた空間に新たに入れられた装置。

 武蔵艦首から数光秒の範囲ではあるが、ほぼ完璧に惑星の分布と熱源を策定できる。これを利用し索敵も可能ではあるが、敵味方問わず検出してしまうため識別に時間がかかるのが難点。

 

 

⭐︎敵国家⭐︎

ボラー連邦(宇宙戦艦ヤマトlll)

 天の川銀河の中で銀河中心を挟んで反対側で勢力を強める星間国家。地球をも勢力下に置こうと虎視眈々と狙っていたものの、そのためには地球の軍事力とガミラスの存在が邪魔であった。

 そこで、銀河系から遠征し小惑星帯に身を潜め近づくガミラス艦隊を攻撃、これによって地球、ガミラス艦隊をおびき出し背後から地球を狙う戦法を取る。しかし、武蔵単艦による突撃とアカギの波動砲、そして天の川銀河で強大な新たな国家が台頭し始めたことによりそれは失敗に終わる。

 

ディンギル(宇宙戦艦ヤマト完結編)

 かつて地球に住んでいた人々である。前回のアケーリアス(アクエリアス)最接近時に地球は水に沈むがその際地球に近づいた異星人により彼らの一部は救われ、新たな惑星で国家を建てた。

 しかし、ディンギルの王であるルガールは地球への凱旋を目指しアケーリアスを再び地球へけしかける計画を立てる。そのためにはアケーリアスの存在を知る事が重要と考え宇宙の至る所へと艦隊を派遣していた。その一団が偶然武蔵と遭遇、ちょうど現れていたアケーリアス略奪を狙い攻撃を仕掛けてきた。この一団は本星へアケーリアス発見の報を打たずに攻撃を開始し全滅したため、ディンギル本星では武蔵(地球艦艇の姿)を知る事もアケーリアスの所在を知る事もない。

 

 

⭐︎現象⭐︎

時空断層

 アケーリアスが出現する際に形成されるゲート。次元断層と現象そのものは似ているが

、それは別の宇宙へと繋がっており飲み込まれれば別の宇宙へと放り出され戻っては来られない。

 武蔵はアケーリアス出現後の閉じきっていない入り口を攻撃によりこじ開け、その際に発生した引き込みを利用してディンギル艦隊もろともアケーリアスを元の宇宙へと戻した。しかしそれが歪みとしてこの宇宙に残り、近い未来銀河系に波乱を巻き起こすこととなる。




 ありがとうございました。
 しかし「武蔵」の旅路はまだまだ終わりません。ヤマト公式よりも先行して2207年にいる武蔵ですが、公式が追いつき次第新たな旅に出発致します。

⭐︎予告⭐︎
 現在Fate/Phantom Grailという作品を加筆修正しつつ投稿しておりますが、それに加えて新たな「ヤマト」世界の物語を展開していこうと考えています。
 それは……!

「航宙空母シナノ 太陽系防衛戦線(仮題)」

 です!
 舞台は2203年末、ヤマトと共に古代と雪が帰還した後の物語です。
 ヤマト級四番艦、シナノが主役の物語です。
 シナノのお話はハーメルンで先人がいらっしゃいますが、今回は2202から、そして武蔵とも繋げていこうと考えています。
 シナノってそもそも何? という方は、復活篇の時に小林誠さんが描いたものを見ていただけると幸いです。

 それでは、またお会いしましょう!

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