初投稿小説です。
ゴッドイーター~ゴッドイーター2のキャラが出る上に、ネタバレも入ります。
おまけに設定に主の独時の設定にしている部分もあるので原作と矛盾している部分があるかもしれません。
それでも良いという心の広い方々はどうぞご覧下さい。
―――西暦2071年。人類が豊かに暮らしていた地球は激変し、80億以上存在した人口は激減し今やその何割も存在しない死の星とも言える星となりつつあった。
それというのも、あらゆる生命体や無機物に至るまでも捕食するという細胞「オラクル細胞」から形成された異形の怪物のせいであった。
最初はそれこそ極少サイズであったソレは、みるみる内に有り得ない進化を遂げ、今や発見された個体によっては十数メートルにも及ぶ怪物「荒神」と呼ばれる存在によって地球は荒廃していった。
そんな中、人類最後の対抗手段とした生化学企業「フェンリル」と呼ばれる、北欧神話の魔狼から名前をとった組織により開発された生体兵器「神機」と、ソレを操る神機遣い「ゴッドイーター」だげが人類最後の希望であった。
そしてこの物語は、その最前線で戦う極東支部に集ったゴッドイーター達である「クレイドル」と、とある事件をきっかけに関わることとなった「ブラッド」と呼ばれるエリート達による新たな戦いの始まりである。
「ハハハ、やっぱ最高だよバガラリー。何回見ても飽きないって」
朗らかに笑い声を上げ、ソファーを転げまわっているのは現第1部隊隊長である藤木コウタである。数年前、雨宮リンドウという当時極東支部やり手の隊長がとある事情で隊長の座を退いてから、当時副隊長であったシエロというコウタと同期である青年が引き継いだ。
しかしそのシエロも、独立救済組織「クレイドル」を設立して以降、リンドウと共に極東支部を離れ同時に隊長の座をコウタに渡し各地を転々としている。
「隊長、いい加減その子供じみた行動は止めてくだい。部下として恥ずかしいので」
「本当に。最近は少しマシになってきたと思ったのに、相変わらず任務から外れるとすぐこれとは」
ハァとため息をつく女性2人。最初の1人はエリナ・デア=フォーゲルバイデといい、コウタやシエロが入隊後、任務中早期に殉職したエリック・デア=フォーゲルヴァイデの妹であり現在コウタの部下である。
後者は、アリサ・イリーニチナ・アミエーラ。コウタやシエロと共に、リンドウが第1部隊隊長だった時からの付き合いであり、今やクレイドルの中で最も世界の現状を憂いていてフェンリルに保護されなかった人たちへの支援を執り行っている。
そんな2人から見ても、隊長としての腕は確かなものと認めているがやはり呆れてしまう所も多いと実感していた。そんな呆れムードが漂う場面に、首をコキコキと鳴らしながらリンドウがやってくる。
「おっ、何だか暇そうにしてるな。できれば俺の分の仕事も助けてくれると嬉しいんだが」
「何言ってるんですか。リンドウさんが仕事溜めてばっかりだから、大変になるんです。あんまり酷いと、サクヤさんに伝えますよ」
「あ~・・・そりゃあ勘弁だ。ただでさえ任務の間は子供の世話をまかせっきりで頭があがらないってのに」
申し訳なさそうにリンドウが頭をかく。もう30になったというのに子供のような態度をとるリンドウに、アリサはやれやれともう1つ大きなため息を漏らした。
クレイドルのメンバーはまだ解説して3年ほどしかたっていない為、常に人材不足だ。最近リンドウが説得を重ね、ブラッドの隊員達を勧誘に成功したもののそれでも手が回っていなかった。どうしたものかとアリサが額に手を当てて考える。と、その時だった。
『緊急事態発生!!緊急事態発生!!』
突如として、支部内に緊急放送が響き渡る。それを聞くと同時に、いままでのほほんとしていたラウンジ内の空気がピンと緊張の糸で張り詰められる。
『支部の東側地区にて小型アラガミの群れが防壁を破って侵入!!中には中型アラガミや大型アラガミの姿もあるものと予想されるもよう!!
放送を聞いた神機遣いは速やかに現場に急行し、これを駆除してください!!尚、その場には民間人の姿も多数あるものと思われます!!民間人に被害が出る前に速やかに作戦の遂行を!!』
「ったく、おちおち休んでもいられねぇな」
「ぼやいてないで出撃しますよ!!犠牲者を1人でも出さないように急ぎましょう!!」
「うん、急ごう!!」
返事をすると同時、コウタが部屋を飛び出す。ほぼ同時にアリサやエリナ、リンドウもその場を飛び出し神機を手にし外へと向かう。表情は既に、緊張に引き締められていた。
「くそ、数が多すぎる!!一体どこから湧いてやがんだ」
思い切り舌打ちをし、それと同時に男は槍型の神機をなぎ払う。1体のオウガテイルが直撃を受けて吹き飛ぶが、さらに奥からまた3体程のオウガテイルが飛びかかる。男はそれを冷静に見据え、転がりながら避けると即座にその3体を強烈な突きで絶命させる。
既にその男の周りには、討伐したばかりの小型アラガミの死体の山が積み重なっていた。コアを摘出し、チリにした数も含めれば50は軽く超えるほどである。
「そんなことを気にしてる暇ないよギル!!兎に角、今いる分は全部片付けない・・・と!!」
烈火の気合と共に、1人の少女がその身に似合わぬ巨大なハンマーを振り下ろす。それはオウガテイルを仕留めるだけにとどまらず、打ち付けた地面に大きな亀裂を残し、その威力の程を思い知らせる。
男の名前はギルバート・マクレイン、少女は香月ナナ。2人とも「ブラッド」のメンバーであり、近年になって新しく登用されるようになった第3世代のゴッドイーターである。
とはいうものの、ギルバートは第1世代から第3世代になったベテランであるため経験は隊の中では最も豊富な人物である。
2人が扱う神機は槍型神機と鎚型神機であり、2人ともその特徴を活かした戦い方を繰り広げている。
「ギル!!こっちに雑魚が集まってきた!!私が地面を叩いて体制崩すから、そこをよろしく!!」
「了解だ!!さっさと片付けないと、どんどん数が増えやがるからな!!」
お互いに言葉を交わし終えると即座に行動に移す2人。言葉通りに集まってきた小型アラガミを全滅させると、一旦お互いに息を整える。その瞬間だった。
「っ!!ナナ、後ろだ!!」
「えっ!?」
2人が油断するのを待っていたかのように、1匹のザイゴートが急襲した。即座に反応した2人だったが、ギルは攻撃するには距離が遠く、ナナはその神機の重さから反撃は間に合わない。ガードをするしかないと判断するが、更にそこを狙うようにいつの間にか出現したコクーンメイデンがナナの神機を弾き飛ばす。
「ナナッ!!!」
「ッ!?」
神機を弾かれ抵抗する手段を失ったナナ。そこをチャンスとばかりに襲うザイゴート。もはや間に合わないと、ナナが目を瞑ろうとしたその時だ。
「ギェエエエエ!?」
「えっ、なに!?」
殺られたと思ったナナがアラガミの叫び声を聞いて目を開けると、体に大穴を開けて崩れ落ちるザイゴートの姿が映る。また次の瞬間には、コクーンメイデンもその体に大穴を開けて絶命した。助かったと、冷や汗とともに肩を下ろすナナに声がかけられる。
「油断しないでください!!また死にかけますよ」
「あ、ありがとうシエル!!帰ったらおでんパンつくったげるね」
「まったく」
やや呆れ気味に銃口を下げるシエルとよばれた少女。ナナを救ったのは、シエル・アランソン。彼女もまた「ブラッド」のメンバーであり、隊の副隊長である。
「大丈夫ですか!?」
「隊長!!」
「こっちは無事だ、何とかな」
「それは良かったです」
急いできたのか、乱れた呼吸を整える青年。彼が「ブラッド」の隊長である春宮セイジであり、短剣型神機を遣う第3世代のゴットイーターであり、そしてこの場に集まった4人が「ブラッド」のメンバーである。
若いながらも、1年前に起こったとある事件を解決した他、色々と難しい案件をこなし実力、信頼共に厚い極東支部のメンバーである。
「とりあえず・・・ここら一帯のアラガミは全滅したみたいだな」
「危なかったな~。もう少しで死にかけるとこだったし・・・」
「本当に。もっと注意して行動してください」
先ほどの事にまだ怒っているのか、シエルがやや冷たい目でナナを見ると見られた本人は思いっきり肩を落として頷いた。そんな様子を見て隊長であるセイジは頷くと、小さく笑みをうかべる。
「うん、そうだね。ナナはもう少し気をつけたほうがいいかも」
「うぐっ・・・気をつけます」
「そうしてくれ。こっちは肝が冷えた」
ふぅと、かぶっている帽子のつばを掴んで深く被りなおすギル。彼なりに先ほど焦った顔を見せたのを照れているらしい。そんな様子を見て再び小さく笑ったセイジだったが、通信機が音を立てて震えたのを見てキュッと顔を引き締めた。
「ハイ、こちらブラッド隊隊長春宮セイジです」
『あ、セイジか。こちらリンドウ、こっちはあたりのアラガミは狩り終えたんで連絡だ。あとは民間人の保護をってとこだな。そっちは?』
「こっちもアラガミは狩り終えました。そっちに向かいましょうか?」
『おう、頼むわ。こっちも4人じゃ人手が足りなくてな、いちよう他にも要請は出してるが多分お前らの方がくるの早いだろ』
「わかりました」
通信が終わり、通信機器を切るセイジ。よしと両手で頬を軽くたたくと、3人の方に向き直る。
「じゃあこれからリンドウさんのところに向かおう。むこうも人手不足みたいだ」
「了解だ。さっさと終わらせて、帰ったらお茶でもするとしよう」
「あっ、それ賛成!!お腹もすいてきたし、帰ったらおでんパンいっぱい食べるよ〜」
「それじゃあ急ぎましょう、隊長。もたもたしていると、何が起こるかわかりませんし」
それぞれ言葉を交わし終えると、サッと先に向かっていく3人。最後に走り出したシエルを見終えると、セイジは小さく頷いてそのあとを追って走り出した。
「おお、やっと来たか。ご苦労さん」
要請のあった地点まで急行すると、その姿を見つけたリンドウが少し疲れたふうにセイジに言葉をかけてきた。
「??随分お疲れのようですね。何かあったんですか?」
「あったというか、まだ解決してないんだがな。あらかたの民間人の保護は終えたんだが、1人ばかり見つかんなくてな。どうやら10歳くらいの女の子らしいんだが、アラガミが襲ってきた時に母親と別れちまったらしくてな」
と、リンドウはそこまで言ってとある方向に首を向ける。つられて4人はそっちを見ると、そのいなくなった少女の母親なのか1人の女性が取り乱した様子でコウタに詰め寄っていた。
「こっちも急いで捜してるんだが、まだ見つかってない。まぁ、ここらのアラガミは狩り終えたから大丈夫だと思うんだが・・・」
「絶対・・・とはいえないですからね。僕たちも手伝います」
「ありがたい。気持ちはわかるが母親も錯乱しててな。宥めるのにアリサとコウタの2人も人手を割かれてて、現状ソーマしか捜索に当たれてないんだ。通信で連絡入れようにも、他のところじゃまだ交戦中らしい」
ままならないもんだと、新しいタバコに火をつけるリンドウ。狩り終えたとは言え、まだまだ油断ならない状況だからかリンドウもこの場を離れられなかったのだろう。
なにせ今この場には民間人が多くいるのだ。腕の立つものが何人かいたほうが安全であって、人手がいなくなるのは好ましくない。
すぐさまそのような事情を理解すると、セイジ達はお互い頷きあって現状を再確認した。
「それでは、僕たちが出ます。少女がいると思われる地点を教えてください」
「おお、そうだった。あーっと・・・ここらへんだそうだ。母親はこの地点で別れたと言ってる」
リンドウは地図を広げ1点を指差す。場所はここからそう遠くない位置だった。しかし、その場所はアラガミが大量にいた地点でもある。あらかたは狩り終えたとは言え、十分油断ならない地点だ。狩り残しがいないとも限らない。
「ということだ。あとはよろし「リンドウさーん」って、おぉっ!?」
突然の呼びかけに驚くリンドウ。声がした方に振り返ると、第4部隊の2人とその他6人ほどが向かってきていた。
「おお、ギル。そっちもおわってたか」
「ハルさん」
「おお、ご苦労さん。あ~・・・それじゃあこっちは任せようかな」
「??何をですか」
首をかしげる第4部隊隊長真壁ハルオミに、リンドウは事情を全て話す。話をすべて聴き終えると、ハルオミは小さく頷いた。
「よし・・・じゃまあ、俺も搜索にあたることになった。アリサ、コウタ、俺たちも向かうぞ」
「「ハイ!」」
リンドウに呼びかけられ、すぐによってくる2人。少しだけ疲れた表情をしていたが、すぐにそんな様子は消え失せる。
「それじゃあ、とりあえず2人1組で行動に当たるとして組み合わせは・・・コウタとアリサ、セイジとシエル、ギルバートとナナ。俺はソーマと合流するとして・・・とりあえずまあ、現場までは全員で行ってその後別れる、作戦は以上だ」
質問はとリンドウが聞くと、皆理解したのか何も上がらなかった。それを見てよしとリンドウは短くなったタバコを踏み消すと、突き立てていた神機を手に取る。
「それじゃまあ・・・さっさと終わらせて帰るとしようか」
リンドウが言ったと同時、全員はその場を駆け出した。
「ソーマ!!」
「おせぇよ」
10分後、リンドウ達はソーマと合流することができた。ここまで来る途中も、目に見える範囲は確認してきたが少女の姿はなかった。ソーマが1人でいるところを見ると、どうやらまだ少女はみつかっていないようだ。
「ここら一帯は捜したんだがな。ここまで捜して見つからないとなると・・・」
ソーマは最後まで言葉を言わず、険しい表情を浮かべる。その言葉の続きは聞かなくてもその場にいる全員は理解できた。
「とりあえず・・・最悪の事態に陥ってしまったと考えるのはまだ早い。俺たちは出来る限りのことをするまでだ。ここからは予定通り・・・」
別れて捜すぞとリンドウが言おうとしたときだ。セイジが言葉を割って入る。
「少し静かにしてください。あっちのほうからでしょうか・・・泣き声が聞こえた気がします」
「!!・・・よし、じゃそうだな。セイジの耳を信じて捜してみるか。たしかあっちの方は捜してなかったよな」
「確かに捜してはいないが・・・あっちのほうにはまだアラガミが・・・」
とソーマが行った時だった。突如、少女の叫び声がセイジが指差した方向から聞こえてきた。
「嫌な予感が当たったようだな!!お前ら急ぐぞ!!」
リンドウが怒鳴りつけるように言ったが、その時には既にその場の全員は駆け出していた。それを見てリンドウもトップスピードでその場を駆け出した。皆、全速力で駆け抜けたからか叫び声が聞こえた地点には2分とかからず到着できたが、到着した全員が見た光景は絶体絶命のものだった。
「ひっく、ひっく」
「くっ、まずいな」
必死に逃げたのか、少女は辛うじて生き残っていた。しかしそれでも、少女は無事とは言い難い様相だった。肌が見えている手や足は切り傷だらけで出血していたし、よくみると足首が赤く腫れあがっている。あたりの地面はお世辞にもきれいとはいえない荒れた道路だ。
おそらく、ここまで逃げてきて地面か障害物に足を取られてこけてしまったのだろう。おまけに、目の前にはヴァジュラが迫っている。
恐怖で腰も抜けているようだ。すぐにでも助けるべきだが、ちょっとでも今の均衡が崩れれば即座に食い殺されてしまう距離に少女はいる。
気でもそらさなければ助けようがない状況であった。
「早くあの子を助けないといけないけど・・・」
「迂闊に近づけば・・・いや、動けば即座に殺られちまうぞ」
「どうにかして気をそらさなきゃいけないが・・・」
どうすると、リンドウが言った瞬間だった。リンドウたちが来たことで警戒していたのか直ぐには少女に襲いかからなかったヴァジュラが、不意を付くように動いた。
「まずいっ!!」
咄嗟に弾かれたように動き出す全員だが、距離が遠すぎた。リンドウたちのスピードは人間離れしていたが、それでも距離が距離だ。
少女も、目の前に迫るヴァジュラにリンドウたちが間に合わないことが理解できた。涙が溢れる両目をきつく締め、唇を噛み締めてもうだめだと少女もリンドウ達も諦めかけたその時だ。
「はぁあああああっ!!」
空気もビリビリと震えるほどの怒号が空から降ってきて、ヴァジュラはビクンと体を躰を震わせ上をみる。直後、地面を割る轟音が振動とともに鳴り響き上を向いたヴァジュラの首が宙を舞った。
首が落とされたことで絶命したヴァジュラの巨体はゆっくりと崩れ落ち、黒い靄を上げてオラクル細胞の決壊が始まる。
助かった少女を含め、その場にいる誰もが沈黙して固まって数秒。空から突如降ってきた人間、いやゴッドイーターは助かった少女をみてふぅと大きなため息を一つつくと、固まっている少女を軽々と抱き上げリンドウたちに向き直った。
そして真正面からその人物を見たリンドウ、ソーマ、アリサ、コウタがあっと驚きの声を上げた。そんな4人の反応を見て、「ブラッド」のメンバーは首をかしげた。反応から察するに知り合いなのだろうと察したセイジが一体誰なのかと聞こうとしたその時だった。
「リーダー!!」
持っていた神機も投げ出さんかの勢いで、破顔したアリサがその場を駆け出した。その次にコウタが同じように顔をほころばせて駆け出し、ソーマとリンドウが続いた。「ブラッド」の4人は最初こそわからない様子だったが、リーダーとアリサが呼んだ事からハッと「クレイドル」の4人が話していたことを思い出した。
「クレイドル」の4人と関わることになってから、それぞれが話す「今は任務でいない友達」や「共に戦った仲間」と呼ばれていた人物。コウタが第1部隊隊長になる前の隊長でリンドウの後任者。エイジス計画事件の真実、リンドウの腕のアラガミ化、その他数多くの案件での功労者、元第1部隊隊長であり独立支援組織「クレイドル」現隊長、沢田シエロその人だった。
初投稿小説です。
書き上げるのに時間かけた割に、何かあまりにも戦闘描写が稚拙な気が・・・・・・
ま、まぁ2話から気をつければいいかな。
・・・・・・2話に戦闘描写があればですけど
いろいろと突っ込み満載なところが自分でもありますが、感想いただけると嬉しいです。ここがダメだとか具体的に教えてくれればと思います。