GOD EATER 荒廃した大地の果てで   作:miker7

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第3話です。今回は最後にちょっとだけオリキャラが出ます。


第3話 胎動する者達

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・リーダー遅いですね」

 

「アリサ、それもう5回目だって」

 

 

コウタは呆れ半分疲れ半分な様子でアリサに同じ言葉を告げる。かれこれシエロが支部長室に向かって既に30分以上が経過していた。待っている間ラウンジでお茶しようということになり、コウタとアリサ、それから珍しくソーマも一緒にいるわけだが注文したお茶は既に3杯目に突入していた。

 

 

お茶と一緒に備え付けられたクッキーも、最初は皿の上に結構な量が盛られていたのだが瞬く間に消化されていき、今や10枚あるかどうかという数だ。

 

 

「少しは落ち着いて待ってろ・・・といいたいが、確かに少し遅いな」

 

「何か深刻そうな顔してたからね。それに厄介事って言ってたし、また慌ただしいことになるのかねぇ」

 

「そんな時こそ、クレイドルの私たちが率先して頑張るべきだと思いますが・・・」

 

「何にせよ、俺たちのやることは1つだろ。何でも1人で背負い込みがちなリーダーを支える、それだけだ」

 

 

ソーマはそう言うと立ち上がり、一旦研究室にでも寄って行こうかなどと考える。と同時にラウンジのドアが開き、先程少し家に戻ると言って出て行ったリンドウが妻である雨宮サクヤとその息子雨宮レンを連れて戻ってきた。

 

 

「サクヤさん、1週間ぶりですね」

 

「そうね、暇だったから来ちゃった」

 

 

サクヤはアリサに向けて片目でウインクすると、アリサの隣に座りレンをアリサの腕に抱かせる。渡されたアリサはレンを落とさないよう優しく抱き上げ、頭を撫でたりしてレンをあやし出す。

 

 

「ところで、シエロ君はいないのかしら?リンドウから戻ってきたって聞いて、こっちに来たっていうのが本音なんだけど」

 

「ああ、シエロなら支部長に会いに行ってますよ。何かまた厄介なことになったって言って」

 

「にしたって随分時間経つな?部屋に向かう前はすぐ済むとか言ってたと思うんだが・・・」

 

 

それほど深刻な問題なのかねと、若干嫌そうにいうリンドウ。今のご時世贅沢なことを言えるわけではないが、せめてしょっちゅう大変な事件に出くわすのは勘弁というのがリンドウの本音だ。

 

 

特にリンドウは一度死にかけているし、そういう洒落にならない事件は本当に遠慮して欲しいと切実に願っている。

 

 

「あいつがあんな顔してた以上、そう楽な事件とは思えないが・・・それにしても、今回は今までに見たことがないほど険しい表情をしてたな」

 

「まぁ、でもなんだ。例えどんな大変な事件でも、みんなでやれば解決できんだろ。生きることから逃げるなって、またシエロから叱咤激励されるわけにもいかないからな」

 

 

リンドウがそう言うと、ハハハと笑いが溢れる。レンはまだ言葉は理解できないものの、場の楽しそうな雰囲気を察したのか笑顔を浮かべてアリサの顔に手を伸ばしている。

 

 

そんなレンを見て、コウタはやや頬を引きつらせてアリサに呼びかける。

 

 

「き、気をつけたほうがいいぞアリサ。俺、この前そんな感じのレンに思いっきり耳引っ張られてかなり痛い思いしたから」

 

「それはコウタが間抜けなだけでしょう?それかコウタの顔が怖かったのかのどっちかだと思いますけど」

 

「ごめんなさいね、コウタ君。いえ、今はリーダーって呼んだ方がいいかしら?」

 

 

サクヤがからかう様にそう言うと、いえいえいえとコウタは手を振って止めてくださいと必死になって否定する。サクヤにそんな風に呼ばれるのはむず痒いようだ。アリサの腕の中のレンも、可笑しそうに笑い声を上げる。

 

 

そんな感じに団欒が続くこと10分。リッカに言われて軽い整備を行って戻ってきたセイジ達も戻ってきて、それから5分後にようやくシエロが戻ってきた。

 

 

「なにやら随分賑やかだな~」

 

「あ、リーダー。やっと戻ってきましたね」

 

「ん?アリサ、その子・・・」

 

「あ、そうだ。聞いてくださいよ。じつは・・・」

 

 

リンドウさんとサクヤさんの子供のレン君だと言おうとするアリサ。しかしそこにシエロが予想外のツッコミを入れる。

 

 

「アリサも子供産んだの?」

 

「って違いますから!!リーダーわかってて言ってませんか!?」

 

「悪い悪い、冗談だって」

 

 

そんな怒んなよと笑いながら謝るシエロ。全くもって誠意のこもっていない言葉に、アリサの頬がヒクヒクと引きつった。コウタはヒィィイイと、恐ろしさ故か思い切り後ずさりソーマは我関せずとばかりにそっぽを向いている。

 

 

セイジ達もアリサの表情を見て引き攣り、腕の中のレンでさえ本能的に悟っているのかピシリと固まっていた。笑っているのはシエロの他、リンドウとサクヤだけである。

 

 

「そんなに怒るなって、軽い冗談だろ」

 

「女性にとって言われていい冗談と悪い冗談もあるのよ、シエロ君」

 

「はぁ、そういうもんですかね?ここ最近アラガミばっかり相手にしてたんで、ちょっとわからないぜ」

 

 

てへぺろと、全くもって可愛くないどころか軽くムカつくレベルの態度をとるシエロ。ちらりとコウタが怖いもの見たさにアリサを覗くと、暗黒色のオーラがもやもやと登っているのを見てもう何も言うまいと両手で口を押さえた。

 

 

そんなコウタの様子を見て、ついでに直前までコウタが見ていたアリサを見てシエロもカチンと固まった。コウタが見たときより黒いオーラが吹き出している。

 

 

それはまるでアリサが1番最初に披露してみせた、到底料理とは言えない物を作り上げた時に発生した煙に似ていた。

 

 

「あ・・・いや、その・・・アリサ、さん?」

 

「なんですかリーダー?」

 

「いえ、そのですね。俺の気のせいですかね?何か見えてはいけないものが見えてる気がするんですよ。具体的には黒いオーラというか、チャージクラッシュを叩き込む時に収束するエネルギー光みたいなものがね?」

 

「ふふふ、何ですかそれ?理解できませんよ。ちゃんと日本語でよろしくお願いします」

 

「ごめんなさい!!」

 

 

ガンと頭を地面に叩きつけるシエロ。プルプルと震えるそのさまは、生まれたての小鹿に似ていた。しばらくは怪しげな笑みを浮かべていたアリサだったが、そのままでは話が進まないと思ったのか「もういいですよ」とシエロに声をかけると、レンをサクヤに返してソファーに機嫌よく座った。

 

 

逆にその機嫌の良さが怖いよとシエロは思ったが、口には出さず服の袖で額に滲んだ汗をいそいそと拭き取った。

 

 

「まぁ・・・何だ。何かこうしてみんなで集まるのも久しぶりだし、今日はこのまま食事でもしようかな?俺が奢るからさ。パーっとやろうぜ」

 

「え?マジで!?シエロ太っ腹じゃん」

 

「まぁ、これでも階級上がったからね。見ろよ、佐官級だぜ佐官級」

 

 

頭が高~いと、階級章をチラつかせるシエロ。ここ数年の間に多大な功績を認められ、少佐へと階級が上がったのだ。年齢と比較しても、異例の出世といっても差し支えなかった。

 

 

といっても、現在のこの世界ではあまりお金に対して執着しても仕方なし。シエロ自身あまり金遣いが荒い方ではないので、こういった時に使えるのはありがたいことである。

 

 

唯一消費する費用としては、2年ほど前から嗜好することになったタバコの代金ぐらいなもので、それにしても給料から考えれば微々たる出費だ。

 

 

「だがそれにしても、本当に支部内はかわったもんだな。以前はこんなラウンジなんてなかったし、活気だって今ほどなかったよな。一時期はお通夜みたいなムードだったともあったし」

 

「おいおい、それは俺がいなかった時のこと言ってんのか?勘弁してくれよ」

 

「まぁそん時だけじゃないけどさ。ほら、エイジス計画の時とかガラガラになったからねホント」

 

 

そんなシエロの言葉を聞いて乾いた笑みを浮かべるコウタとリンドウ。2人とも思うところがある為、素直に賛同できない。ちなみに同時期、アリサとサクヤもエイジスに乗り込もうとしたりしていたので支部内にはいなかったが、素知らぬ顔で座っていた。

 

 

「その頃の話は聞いてますよ。シエロさん達、大活躍だったそうですね」

 

「あまり公にはできないけどね。それでも、あの時は俺たちだけじゃどうしようもなかった。今は月にいるシオって子がいなきゃ、終末捕食は止められなかった」

 

「ああ、あいつのおかげで今も俺たちはこうして生きてる。だからこそ、命尽きる最期まで生き続けなきゃならねぇ」

 

 

それが月に消えたシオにしてやれるケジメだとソーマが言うと、シエロたちはそうだなと口元を緩ませる。今では人類は月に行く技術を失ってしまい、たどり着くことはできない。

 

しかし、いずれこの世が平和になったときもう1度会ってみたいものだとシエロは密かにそんなことを願う。そしてそれはソーマたちも同じようで、皆似たような顔をして窓の外へ視線を投げかけていた。

 

 

「しかし、何度聞いても驚きますね。アラガミの中にもそのような個体がいるなんて・・・正直、みなさんの話を聞いただけでなくこの目でみてみたいものです」

 

「まぁ、シオは特異点っていう特別な存在でもあったわけだからね。それにしても、シオを見たあの時は驚きと同時に可能性も感じたな」

 

「可能性?なんのだ?」

 

「アラガミと人間の共生」

 

 

シエロがあっけらかんと言うと、問いかけたギルはポカンと口を開けたまま固まった。「ブラッド」のメンバーは他3人も似たような顔をしていたが、やがてセイジは口元を緩ませると「それは夢があっていいですね」と、茶化さないでそんな言葉を告げていた。

 

 

それが本心からの言葉であると感じ取ったシエロはセイジの背中をバシバシと強めに叩いて笑う。

 

 

「いや、やっぱ気に入ったわ。他でこんな話をしたら馬鹿じゃねぇ乗って馬鹿にされるか、異端者扱いされて下手したら殺処分されるからな」

 

「え・・・」

 

「最後のは冗談だ。だがまぁ、それでも諦めたくはない夢ではあるがね。夢は叶えるからこそだ。叶えられない夢は夢じゃなくて理想だからな」

 

 

せいぜい頑張ろうぜと、上機嫌でタバコを取り出しその内の1本に火を点け深く息を吸い込みゆっくりと煙を吐き終える。そんなシエロを見てコウタ達は少なからず驚いていた。

 

なぜなら支部にいた頃はリンドウのタバコの煙がうざいと嫌煙してたのに、そのシエロが喫煙しているからだ。そんなコウタ達の視線に気付いたのか、シエロは肩を竦めて理由を話すことにした。

 

 

「いぜんちょっとケムい所で任務が続いてね。周りの人間はみんなタバコ呑んでるし、工場の排気もすごいのなんのって。そんな環境にいたら煙に慣れるっていうか、煙がないと逆に落ち着かなくなっちゃってね」

 

「あんまり吸いすぎると体に毒よ。リンドウみたいにすぐ息切れするようになるし」

 

「それはもう歳じゃね?」

 

「さりげなく酷いこと言うな。そんなこと言うなら、俺はもう年だからってデスクワークは任すことにしようかね」

 

 

都合のいい言い訳をして逃げようとするリンドウ。しかしそんなリンドウの腕をガッシリと強すぎるほど強く握り、アリサがものすごくいい笑顔でリンドウを見る。

 

 

ざまぁみろとシエロは鼻で笑い、また迷惑かけてるのかとサクヤは呆れた顔で夫を見捨てた。

 

 

「まぁ、アホのリンドウは放っておくとして・・・・・・何か似てるな、この子」

 

「あら?抱いてくれていいわよ。はい」

 

「うぉ」

 

 

返事を待たずレンを渡すサクヤ。シエロは驚いたもののしっかりと両腕でレンを掴み、膝の上に載せる。そしてジーッとレンの顔を見て、自分とリンドウだけに見えていた人物の姿と比較する。

 

 

「うん・・・やっぱり似てるな。ってことで、久しぶり?でいいのかねレン」

 

「ぅう?」

 

 

シエロに呼ばれたレンは不思議そうに首をかしげていたが、何かを感じたのかシエロに向かって手を伸ばし腕についている腕輪に触れる。

 

本能的に何か感じてるのかなと思ったシエロだったが、何も言わずに笑みを浮かべるだけで暫くするとレンをサクヤに返し表情を引き締めた。

 

 

途端に空気が変わったのを感じたのか、談笑していたメンバーが全員シエロの方を向き口を閉じる。場が静まり全員が注目したのを確認し、満足そうに頷くとシエロは口を開く。

 

 

「先程ペイラー榊博士に俺が討伐した、ある特殊なアラガミのコアを渡してきた。現状、そのアラガミに対しての情報はあまりに少ない

 

上にその危険度は洒落にならないレベルだ。ソーマには恐らく後で研究の手伝いってことで資料を先に渡されると思うが、現在集まっている資料と情報でとりあえず対策会議を開くことになった」

 

「対策会議?って、まさかここにいる全員集まるの?」

 

「いや、とりあえず余計な混乱は避けたいから各部隊の隊長に集まってもらうことになってる。だが、いちよう報告はしておこうと思ってな。日にちはこちらで勝手に決めさせてもらって2日後の1300時に作戦会議室に集合ってことになってる」

 

「いちよう聞いておくけど、その日に予定が入ってたりしたら?」

 

「全部キャンセルしておいてくれ。今回の件はそれほど洒落にならない自体な上に、前例にない最悪の事態だ。正直、終末捕食の事件だとかそんなのが可愛く思えるぐらいにはな」

 

 

シエロの言葉に場が凍る。正直話を全部聞いていないため全てを把握しきれない皆であったが、シエロの言葉と纏う空気が冗談ではない事態だと物語っていた。

 

 

「正直、昼食後に聞く内容としてはかなりヘビーな内容になるから、そこの所は気を引き締めといてくれ。人によってはその後の食事が通らなくなるかもしれん」

 

「そ、そんなにヤバイ自体なわけ?何か想像できないんだけど・・・」

 

「リーダーが緊急事態だと告げるときは、何かしら大変なことがあった時ですが・・・・・・」

 

「どうやら、マジでヤバイらしいな」

 

 

旧第1部隊だったリンドウ達はシエロの言葉に戦慄を覚える。サクヤの腕の中で大人しくしていたレンも、場の雰囲気に影響されたのか泣き出してしまいサクヤが必死にあやしている。

 

 

対してセイジ達も、シエロの言葉の重さとリンドウ達の表情から察したのか戦場に立った時のような険しい表情をしていた。その場の空気が、2倍3倍重くなったようにも感じられた。

 

 

「正直今回の会議はかなり荒れることになるだろうから、覚悟だけはしといてくれ。それと、各部隊の隊員達には追って各部隊隊長から話をつけてもらうことになる。

 

だからまぁ、各部隊の隊長はしっかり話を聞くように。それと旧第1部隊のメンバーは全員出席を義務付けるから」

 

「うっ、あんま重い話は勘弁なんだがな。しゃあないか」

 

「これは現クレイドル隊長である俺と極東支部長であるペイラー榊の両名による勅命だと理解しておいてくれ。後で放送も入ると思うが、各部隊長には電子命令書が行くと思うからちゃんと目を通しておくように。以上」

 

 

ソファーから勢いよく立ち上がるシエロ。堅苦しい話が終わったからか、疲れたように首をコキコキと鳴らすシロエだったが、1つ伝え忘れていることを思い出してもう1度振り返る。

 

 

「あと2日後の会議の時に、ロシア支部から新しく神機遣いが来ることになってる。双子の神機遣いだそうで名前はなんて言ったかな・・・・・・ああ、そうだそうだ。スノーとフレイっていう2人だ」

 

「えっ!?あの2人が来るんですか?」

 

「ん?何だアリサ。知り合いか?」

 

 

驚いた声を上げるアリサに、リンドウが問いかける。アリサは曖昧に頷いて、少しばかり緊張した顔をしてリンドウを見る。

 

 

「以前、ロシア支部にいる時に会話を交わしたことがありますし、あの2人は結構有名人なので」

 

「え?そうだったの?俺は全く知らんかったけど」

 

「まぁ有名といっても、一部の間でなんですが・・・・・・記録保持者だって言われてるんです」

 

「レコードホルダー?何?もしかして、ゴッドイーターの中で最もアラガミを狩ってるとか?」

 

 

それは凄いなとシエロは頷くが、アリサはいいえと首を横に振って否定する。じゃあなんのとシエロが尋ねると、アリサは口の中に溜まった唾をゴクリと飲み込んで、畏怖の念を込めて言う。

 

 

「あの双子は10歳の頃からゴッドイーターの職について以来、1度も任務の失敗をしたことがないばかりか・・・1人の犠牲者も自身の部隊から出していないんです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シエロが会議の日だと告げた日の8時頃、極東支部から100kmほど離れた上空に、フェンリルの刻印が刻まれたヘリコプターが海上を横切っていく。そんなヘリコプターから、1人の女性の声が響いていた。

 

 

「わ~、何かさっきからずーっと海ばっかりでつまらないな~。早く着かないかな~、極東支部」

 

「少しうるさいわよ姉さん。少しは黙ってられないのかしら?もう騒ぐような年ではないでしょうに」

 

「だって暇じゃん?それにヘリって私苦手なのよ。何か不安定だしさ」

 

 

つまらなそうにヘリの壁に背をあずける20歳過ぎと思われる女性と、大人しく本を読んでいる同じような顔をした、しかしもう1人の女性より少しばかり幼さを残す女性。2人は似ているにもかかわらず、やっていることや性格は水と油のようにあっていなかった。

 

 

ヘリに乗ってからずっと本を読み続けている女性は一言の文句もなく、未だ本を読み続けていた。しかし、しばらく時間が経ち目当てのフェンリル極東支部の姿が窓の外から小さく見えてくると、読みかけのページに栞を挟み本を閉じて立ち上がりおもむろにヘリの扉を躊躇うことなく開け放つ。

 

 

ビューっと上空の冷たい風がヘリ内に入り込むが、女性2人は全く気にせず開け放った扉の近くに歩み寄る。

 

 

「あれが極東の最前線、フェンリル極東支部か。いいねぇ、ぞくぞくしたきたわ」

 

「あなたの言葉に同意するなんて死んでもごめんだけど・・・そうね、確かに悪くないわ。それにあそこには・・・」

 

「噂の第2世代の神機遣いがいる・・・でしょ?楽しみだねぇ」

 

「沢田・・・シエロ・・・・・・」

 

 

ポツリと名前を呟く幼さを残す女性は、ひっそりと冷酷な笑みを浮かべる。それをみて姉さんと呼ばれた女性も猟奇的な笑みを浮かべ、極東支部を見下ろした。

 

 

「せいぜい・・・楽しませてもらおうじゃない。極東支部の伝説の隊長さん」




第3話終了です。さいごにちょっとだけ出しました新キャラは、次の話で正式に登場します。
4話は早ければ今日中、遅くても明日には投稿予定です。
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