ドラゴンクエスト~邪神の眠るダンジョンと夢見る戦士~   作:モゾモゾ

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作者は乳より尻派

でも、性格良ければそれが一番なんだなぁ

            モゾモゾ


胸元の色気

今の胸中は、「あの、あほ女神、最後の挨拶くらいきれいにしめさせろ」

その一言に尽きた。

嫌がらせとしてあの女神を信仰している教会の横に公衆便所を新しく設置したくなってしまった。

 

 

 

待て、それどころじゃなかった。

 

何はともあれ、俺は生き延びた。否、生き返ったはず。

 

生き返った?なぜ?

 

ゲーム内のことだから普通に考えると現実では半死半生の状態でニコニコしながら周辺装置をつけて悶えているはずだ。

だが、看護師さんが時間になっても外してくれないし、何ならこちらからログアウトもできない。

 

先程の世界?ゲーム?で感じ取れていた感覚がこの見知らぬ場所に放り出されてから、どんどん現実味を帯びた感覚に近づいている気がする。

 

今、近くにある噴水の規模が乏しい小さな広場でベンチに座りながら自問自答の繰り返しをずっとしている。

まず、ルビスという女神が言っていた通り、体がスムーズに動く。AIの補助を受けていた昔のようだ。なんかよくわからん病気とやらは、治ったのだろうか?

あの病気は本来ゲーム内は健康状態は引き継がないはずなのに、何故か同期していた。バグが発生しているのではないかと、勘ぐって運営に連絡したが、取りあってももらえない。セーブデータが破損するくらいならと思い今まで、何もしなかったがおかしすぎる。

 

それに、この世界だ。さっき、少し目をそむけたがおそらく現実だろう。あまりにも違和感がなさすぎる。歩く度に反響する石畳の音や感触。ベンチ近くに飲食店があるのか、食欲がそそられるソースのにおい。焼きそばだろうか?腹減ってきた。

 

 

だがそれはそれ。

謎は残ったままだが、今はいい。

 

 

それよりも、切羽詰まっている問題が幾つも発生していた。

1、若返っている+おそらくシドーから譲ってもらった力のせいか服の大きさが違い過ぎて怪しさが増した。

2、ルビスは、世界を救ってとほざいたが、まずは金を持っていない俺を救ってくれ。

3、現役の時から使っていた、道具やアイテムを入れている袋をルルに預けっぱなしだ。

4、金を稼ぐ当てがない。

5、ルビスが言っていた、⦅経験値を全部使う⦆のあの言葉。もしかしたら、レシピを介したクラフトができない可能性を帯びている。レベル制限のクラフトもいくつかあったはずだ。

 

ひとまずは、こんなものだろうか。

 

どうしよう。

 

1と2と4は、まだなんとでもなる。……はず。

服自体は、きれいなもので、仕事を斡旋してもらえばすぐにでも作業にかかることができるであろう。このあふれんばかりのパワーがあれば、現役より動けるかもしれない。そこも要検証だ。

 

これからの、生活に一番支障をきたすのは、3と5だろうな。

 

3の袋さえあればどこでも生きていける自信はあるのだが、ないものは仕方がない。

5も伝説級の道具が作れないのかが、心配だが、考え直すと素材が手に入らないだろう。あれを作らなければいけない状況に陥った時に改めて考え直そう。……忘れてなければいいが。

 

「よしっと!あんまり解決してないが、ひとまず、この辺りの情報収集からはじめるべきか。最悪一日くらいは飯は我慢できる。日が出ているうちに行動しよう」

 

そうして俺は、町中を探索し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

****

 

この島の起源。

 

【ゴットサイド】

 

それは、この島の名であり、街の名でもある。

島の中央にある天を貫くような巨大な塔を中心に街は形成され、その地下には神が魔王、邪神を封じた迷宮が存在する。

神の声を聞くことが出来た者達が塔の周囲に集い、それが段々と街になっていったことからこの地は聖地とされ、街の北区には大聖堂が建設されている。この島自体はどの国の所有でもなく、教会の管轄地となっている。

 

この地に冒険者が集うのは、神託があったからだ。

 

『迷宮にてモンスターを討て。さすれば天への道が開きあらゆる願いが叶えられるだろう』

本来ならもっと難しい言い回しだったが、要約すればこれだけのことだ。

神はかつて邪神を倒したが、滅するまでは出来ず封印するに留めるしかなかった。だが邪神は封印されながらも、力を貯め続けていった。このまま放っておけばいずれ封印が破られるかもしれない。

ならばその力を削いでしまえばいい。

神は邪神の力の欠片をもぎ取ると、別のモンスターや魔王としての形を与えた。

こうして迷宮はモンスターが徘徊するようになった。

 

神託の当初は教会で討伐に当たっていたが、戦いの専門家でない神官や司祭では犠牲も多く効率も悪かった。そこで『餅は餅屋』ということでモンスターを退治する冒険者を募集し、討伐に当たらせる事にした。勿論それらの冒険者の全てを教会が雇えるような金銭はないが、そうする必要は全くなかった。

モンスターを倒せばその後にG(ゴールド)等が残り、迷宮内には鉄やルビーなどの鉱石や薬草などが採集出来る場所があったり、また神様からの宝箱(ギフト)が置いてある事があったりと、冒険者が自ら志願する理由に事欠かなかった。

 

一攫千金を狙う者、魔王を倒し勇者の名を得ようとする者、ただただ強さを追い求める者、それらを相手に商売をしようとする者など様々な者達がこの街を訪れる事になった。

それから数百年の月日が流れている。

 

『天への道』とは、すなわち街の中心にある塔の事である。

『天空の塔』と言われ、迷宮である一定以上の功績を認められた者にだけ、塔はその扉を開き受け入れる。そして試練を潜り抜け最上階まで到達できた者が、神に願いを叶えてもらえるのだ。これは言い伝えのような曖昧なものではなく真実だ。神に会いその願いを叶えた者がいるのだから。

だが現実として神に会い願いを叶えた者は、公式には一人だけだ。塔に入る事を許された者さえ今までに500人にはとどいていないだろう。

多くの者はその困難さに諦めるのだ。夢を叶える者も一部はいるだろうが、それは稀な事だ。

 

結局のところ冒険者という職業には夢があるようだが、厳しさもそれを覆すほどあるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、話し方うまいな。ついつい話に聞き入ってしまったよ」

 

「へへっ。俺様は、ここで24年程育ってきているからな。自分にプラスになるような細かいことや気になることは、しっかり調べ上げるんだ」

 

いかにもな、モヒカンチンピラが嬉しそうに鼻をすすっている。だがその鼻からは、血が垂れてきておりあほっぽさを、醸し出していた。

 

 

「路地裏で急に襲い掛かってきたとき、びっくりして腹と顔面殴ったけど、そんだけしらべるのが好きならなー、もっと違うことしろよ。後、足を崩そうとするな。まだ、説教中だ」

 

「いや、すんませんっした。まさか、冒険者の方だとは思わんかったです。はい。この町で、見たことない格好であちこちをキョロキョロしながら路地裏に入っていくのを見たんで、てっきりこの島に来たばっかりの馬鹿が調子に乗って、探索していると思ったんです。あ、いった!小突かんといてください。話をもどして、小遣い稼ぎがてら教育してやろうとこっそり後をつけて襲い掛かったとこです」

 

思わぬとこで、情報が聞けて助かったが一部興味のそそる内容が出てきた。

神と言っていたが、恐らくルビスのことだろう。あいつ、新人っぽい雰囲気醸し出していたが案外やることやってんだな。トイレの件は、少し豪華にしてやろう。

それとは別に、金だ。この世界だとモンスターを倒すとGに変わるらしい。素材を落とすかは、まだ分からないが、金銭面については解消しそうだ。

 

 

「おいっ、冒険者にはどうなるんだ…って、あいつ目を離したとき隙を見て逃げ出したな。まだ聞きたいことが山ほどあったのに、惜しいことをしてしまったな…」

 

取り合えず冒険者協会?あるかは、知らんけどその場所をさがすか、そのまま迷宮に入るかの2択か。どちらにするべきか悩むな。

 

 

「ちょっと!!そこのあんた!」

 

後ろから可愛らしい声が響いてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

****

 

声が響いてきた方を見るとだれもいなかった。おかしい。

 

 

「あんた!どこ見てんのよ。下よ!下!」

「ん?」

 

下を向くとそこには、女の子がいた。髪は、小麦のような黄色の三つ編み。赤い頭巾のような物を被って、整った顔に勝気な表情。まるで自分が圧倒的に優位で、年下の子に叱りつけるように腕を腰に当てて上目遣いでこちらを見ていた。この子、胸が…。将来に期待かな。

 

 

「どこ見てんのよ!この変態!この可愛らしい姿に見ほれるのは仕方がないけど、手を出したらあんたのこと、魔法で焼くからね!」

 

やだ、この子の将来恐ろしい。

 

 

「違う、違う。胸じゃなくて、君の服と可愛い顔を見てたんだよ。その服は、この町では、あまり見かけなかった代物だからな。それで、おれに、何の用だ?お嬢ちゃん。」

 

「あら?そうだったの?なんかいやらしい視線と思ったけど、服を見てたのね。確かにこの服は、一族伝統の物だから。あんた、見る目あるわね…ってそうじゃない。あなたの名前は?私の名前は、ベロニカ。天、才、魔法使いよ」

 

何たる自信。あまりにも、当たり前の様に言うから本当にそうなのではないかと、相手に思い知らせる交渉術の一つだろうか?

 

 

「俺の名か?俺はダイ…じゃないや。もう、ゲームの世界ではないんだったな。タイジュだ。俺の名は、タイジュ。よろしくなベロニカ。俺は、ビルダーだ」

 

「ビルダー?なにその職業。まあ、いいわ。あなた、なかなかの身のこなししてるじゃない。私、よくわからないけど、気づいたら、この世界に来ていたの。それで、お金どころかアイテムすらないからこまっていたのよ。そこにあなたが、丁度聞いて欲しかったこと訪ねていたから、タイジュも同じ境遇じゃないのかしら?」

 

「おっ、ベロニカもそうなのか?おれもまぁ似たようなもんだ。そしたら、一緒に行動するか?これから冒険者になろうと思ってな。探しに行くとこなんだ」

 

「あら、本当にいいタイミングだったみたいね。ええ。一時的かもしれないけどよろしくね」

 

 

 

 

 

 天 才 魔法少女ベロニカが仲間に加わった。

 

 

 

 

 

「それじゃ、向かいましょ!場所は知ってるわ。あいつら、私の姿を見ただけですぐに店からたたき出してきたのよ。だから、あなたみたいな、似た境遇の人に出会えてよかったわ。私についてきてね」

 

そりゃあ、ここまで小さいと間違って入ってきたと思うだろうな。ちなみに、俺は、彼女が小さくなっている原因を知っている。彼女の作品はⅪ。恐らく内容が少々違うだろうが、本筋自体は、そこまで変わらないのであろうと思う。

彼女と仲良くなってから色々話を聞いてみたいもんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

****

 

先程の広場に戻ってそこから、東側の大道り側を手をつないで歩いて行った。人通りが多すぎるのだ。彼女が人の波にのまれそうになったところをつい、手を伸ばした。手を繋いだ瞬間彼女の顔が赤く染まったが、人ごみの多いところで、さすがに大声を出さないのか。下を見ながらうーうーと唸っていた。久々に女性の手を触れたが、彼女だからかは、分からないが柔らかかった。世のロリコンさん。血涙必須な案件だ。

 

 

「ここよ。もういいでしょ。ほら早く放して。あとちょっと近いわよ」

 

こちらに、視線を合わせずに言ったが、耳が真っ赤なのでそうとう恥ずかしかったのであろう。最後に、にぎにぎしながらゆっくり放してあげた。

 

 

「ルイーダの酒場か」

 

ドラクエお馴染みのこの酒場。ずいぶん昔に作られたのか、人の多さと建物の大きさが一致してないように思えた。

この施設は二階建てで、老朽化と二階にいる人の多さで建物が少し悲鳴をあげていた。テーブルもたくさんあり、まだ、感覚的には昼間なのに既にビールで乾杯している人もいる。後ろ姿しか見えないが一人酒におぼれている人を見て声が出そうになった。勘違いでなければいいが、もし機会があれば、彼とも話してみたい。

とりあえず、目的を達成するべきなのは、冒険者になることなので。恐らくカウンターのとこで店を切り盛りしている彼女がオーナーであろう。胸に視線を向けながら話しかけてみた。

 

 

「すいません。俺と彼女。2人冒険者になりに来たんですが受け付けはどこで済ませればいいんですか?」

 

この人凄くきれいで近づけば近づく程魅了されそうだ。光沢のある黒い髪に赤い口紅、胸元に宝石であろうネックレス。このまま歩きながら彼女の胸にぶつかりに行きたいほどのでかいクッション性を兼ねそろえたバストサイズ。隣にいる、目つきが鬼のようになっているベロニカに分けてあげて欲しいところだ。あと、後ろからお尻のとこをつままれて少し痛い。

 

 

「あら?ようこそ私の酒場に。私はルイーダ。これからよろしくね。冒険者になりたいの?なら、今少し時間空けるから、ささっとやってしまいましょうか。そこの椅子に腰かけて」

 

彼女は笑みを浮かべながら、書類と何やらカードを準備している。

怪しい、怪しいぞ。あのカードなんだか、高性能な香りがする。

ルイーダの酒場が冒険者の登録場所なのは、この地域の昔からの伝統らしい。

 

 

「だけど、誰でも登録できるわけじゃないの。一応の試験というか条件みたいなものがあるわ。それをクリアーできれば晴れて冒険者として登録できるの。どうする?」

 

「お願いします」

 

勝手に口から出たような気さえした。

恥ずかしながら興奮しているのだろう。

 

 

「分かったわ。お嬢ちゃんもいい?…なら、その書類を書きながら少し待ってて」

 

ルイーダは奥の個室に向かったようだ。

 

 

「これ何の書類かしら?アピールポイント?使用武器や長所と短所って書いてあるけど」

 

「このカードも気になるしな。なんだか、ワクワクしてきたぞ。取り合えず書けるとこは書いておこう。あの人怒らせると多分怖い人っぽいしな」 

 

内容を見てみると、確かにベロニカが言っていた通り

名前

職業

アピールポイント

長所

短所

使用武器

使える魔法

 

7項目に分けられており、冒険者の仕分けかなんかで使うんだろうか?

まぁ書いておくか。

 

 

名前

オオモリ タイジュ

職業

ビルダー

アピールポイント

建築関係、物作り特化、戦闘も一応できる。物をたくさん持てる。

長所

人には真似できない作業もできる。

短所

戦闘面に不安あり

使用武器

ハンマー、剣、大槌、恐らく重いタイプの武器も行ける。

使える魔法

ルーラ、リレミト

 

 

こんな感じでいいのか?

魔法に関しては、あまり気にしたことないけどもう少し覚えられるかもしれないから、ベロニカから、教わるのもいいかもな。

 

 

「こっちはできたぞ。ベロニカは、どうだ?」

 

「あたしも、終わりかけなんだけど、呪文をどこまで書くか迷ってるのよね。あまり書きすぎるのも、鼻につく感じがしない?適当でいいかしら」

 

「どれ?ちょっとみせて」

 

「はい。あなたのと交換ね」

 

 

 

 

名前

ベロニカ

職業

魔法使い

アピールポイント

火力メイン、補助もできないこともない

長所

呪文を多く使える

短所

近接が苦手

使用武器

鞭、両手杖

使える魔法

秘密

 

 

 

鞭が使えるのか。

性格と相まって、女王様っぽいな(笑)

魔法をたくさん覚えているとなんだか、格好がついていいな。

 

「あなたのアピールポイント変わっているわね。ビルダーって、重戦士なの?大工?」

 

「まぁ、似たようなもんかな」

 

そんなことを話ているとルイーダさんが帰ってきた。

 

 

「はいこれ」

 

俺達の前に荷物を置いた。細い針、1m程の木の棒と布製であろう服とズボン、そして何かが入っている袋だ。

 

 

「ひのきのぼうと布のふく、そして支度金の100Gよ。勿論只ではないわ。これから一週間で300Gにして返してもらうことになるの」

 

「なるほど。この針は?」

 

「そのカードに血を垂らすと自分の情報が分かるようになるの。カードは無くさないでね。次回発行するときはお金を取るから」

 

現代もびっくりのハイテクだな。カードと針を交互に見てそう思った。

 

 

「ふふっ、痛いのが怖いなら私が刺してあげましょうか?」

 

美人さんと手を触れる機会なのでもちろんやってもらおう。

 

 

「お願いします!」

「えぇ、わかったわ」

 

食い気味に言うと隣に座っている、ベロニカに思いっきり親指を刺された。痛みは、平気だが、隣を見るのが怖い。

もったいないので、血をカードに擦り付けるとカードに文字が浮かんできた。

 

 

 

 

――― ステータス ―――

 

 

タイジュ  おとこ

レベル:1

職:ビルダー

HP:65

MP:23

ちから:47

すばやさ:30

みのまもり:24

きようさ:68

みりょく:30

こうげき魔力:0

かいふく魔力:10

うん:15

こうげき力:51

しゅび力:24

 

言語スキル:1(会話、読解)【熟練度:85】

 

ビルダースキル:3(物作り、レシピ作成、四次元収納)【熟練度:45】

 

剣スキル:3(剣装備時攻撃力+5、ドラゴン斬り、メタル斬り)【熟練度:4】

 

槌スキル:5(槌装備時攻撃力+5、ドッカンハンマー、サクレツハンマー、槌装備時攻撃力+10、物質系キラー)【熟練度14】

 

斧スキル:5(斧装備時攻撃力+5、かぶとわり、魔人斬り、斧装備時攻撃力+10、斧装備時会心確立上昇)【熟練度55】

 

攻撃力アップSP:1(攻撃力+4)【熟練度28】

 

アッパー:0(なし)【熟練度25】

 

破壊神との絆:1(自動レベルアップ)【熟練度:0】

 

経験値:0

 

所持金:0G

 

 

嘘だろ。なんか、ステータス高すぎないか?いや、高いに越したことないが、原因はシドーの件だろうな。これ、前衛でも全然いけるな。チンピラ、ボコした時も動きがよく見えたはずだ。あと、あんまり、ベロニカに、教えたくない。彼女に言うと無理やり、前に立たされそうだからだ。

 

 

 

「終わった?もし手持ちがあるなら、300G返してもらってすぐに登録できるけど、あなたたちはどうする?」

 

お金を持っていないことがばれたらちょっと恥ずかしいからここは、濁そう。

 

 

「いや、初心に帰ったつもりできちんとモンスターしばいて払いますよ」

 

「あらそう?基本的に300G返してもらえれば、どういう風に稼いだかは問わないわ。勿論犯罪行為をした場合はそれなりの報いを受けることになるからしないようにね。とはいっても普通に働いては、一週間で300Gは不可能とはいわないけど無理に近い。だから仮登録として試験期間は迷宮に入れるようになるっているの」

 

つまりは迷宮でモンスターを倒してGを稼げ、ということなのだろう。

元々迷宮は冒険者と教会関係者のみに入ることが許されている。一部の例外はあるかもしれないが、一般人は基本的に立入禁止だ。それを破れば厳しい罰則があるらしい。

しれっと入らなくてよかった。

この場合の冒険者とは、ゴットサイドで登録をしている者を指している。いくら他の国、地域で冒険者としての実績があろうともこれに例外はない。

本当に入らなくて良かった。

ベロニカもばつが悪そうにしている。

 

「実際にどうするかは本人の自由よ。ただ迷宮に行くときはこれを持って言ってね」

 

ルイーダが俺とベロニカに差し出したのは、竜の形をしたペンダントだった。

 

 

「それは仮登録の証のようなものよ。迷宮入り口の門番に見せれば、迷宮に入れてくれるわ。但し明日からよ。もし300G返せない時は、教会で一年間無料奉仕することになるわ。後、これはさっきの話の続きだけど、考え直してここで働く場合にしても、最低半年は勤めて欲しいわ。仕事を覚えたと思ったら辞められるのは、こちらとしても困るしね」

 

俺はゆっくりとルイーダからペンダントを受け取った。

こんな美人さんと一緒に働くのも悪くなさそうだけど、ルビスのあほに何かさせられると思うので強くなるに越したことはないだろう。これでもう後には引けなくなった。後は進むのみだ。

 

 

「じゃあわたしはこれから仮登録してくるから、君達は好きにしていて良いわよ。よければ街を見て回っておくのも良いと思うわ。この試験の結果がどうなるにしろ、当分この街にいる事になるんだから。後、念のために買い物をした時の注意事項なんだけど、正式に冒険者となった時とそうでない時では金額に差があるわ。冒険者には割引があるからそのあたりは注意してね。つまり今買い物すると冒険者の時より値が張るということね。冒険者でないと入れない、使用できない施設とかもあるから気をつけてね」

 

「分かりました。ありがとうございます」

 

「街を見るなら迷わないように注意してね、結構広いから。もし迷ったら東区の『ルイーダの酒場』の場所を聞けば大抵の人は分かるはずよ。それじゃあね」

 

ありがとう、美人さん。このお金さえあればひとまず今日をしのげそうだ。

ベロニカの分の荷物を一緒に持ってあげ、タイジュはクールに去るぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

****                                     

 

「行ったわね。女の子のスキルも凄かったけど、あの男の子、私の知らないスキルが幾つもあったわね。今日の定例報告会で会長に知らせなきゃ。あと、職業に関しては返金した時に色々、きいてみなくちゃね…」

 

ルイーダは、手記にメモを書きながら近くにいる新しく店に入ってきた荒くれたちにメニューを持ち注文を聞きに行った。                          

                                    続く……




小説って難しいですね。
これまで1000を遥かに超えるほどの作品を見てきたけど自分で書くのがこんなにも難しいとは、思いませんでした。
今まで、早く投稿しないかなと毎日チェックしていましたが、毎日投稿とか化け物だなーと改めて思いました。

ベロニカ出せて良かったです。
彼女が出たのも一応理由があります。

そして、飲んだくれている謎の男。
彼には彼の戦いがあった。

とか、かっこいいことほざいときます。




週一くらいで投稿できればいいなと思います。
続ける原動力の為にも高評価お願いします。



文字数多目の作品を1週間を挟んで投稿するのと、
若干少なめだけど、投稿速度が速いの方。
みなさん、どちらがお好きですか?












次回
「圧倒的筋肉」




タイトルで、キャラ判別されそうですな…   
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