ドラゴンクエスト~邪神の眠るダンジョンと夢見る戦士~ 作:モゾモゾ
仕事の疲れもあるし、なかなか作業が進みません。
書き方も、もっとうまくなりたいし
臨場感あふれる内容にしたいですが今後に期待ですかね?
書いていくうちにどんどんうまくなればいいんですが…
三人称の書き方をもっと勉強したいんですが、普段の生活で使わないので成長しないですね。
普段から使っている人っているんだろうか…
道の端で人が倒れてる。
近寄ってみると、徐々に酒の匂いが強くなっている。
酔っぱらって倒れたんだろうか。
「ちょっとあなた。こんなとこで倒れてたら危ないわよ。タイジュ、どうする?」
「うーん。先に買い物済ませて、それでもここで倒れていたら宿で介抱しようか?」
「えー。詰め所に放り込んどけばいいじゃない。宿屋の子に怒られるわよ」
ビアンカ…怒るだろうか。
詰め所でもいいが、彼の姿があまりにも俺の知っている作品の彼に似ているのでここで借りを作るのもいいのではなかろうか。
それに、俺達はあまりここでの知り合いがいない。
こういうとこで、知り合いを増やしていくのもいいんじゃないかな?
「俺の作る特殊料理の中に酒の成分を完全分解するお茶があるから彼に飲ませよう。さほど手間じゃないし、彼に借りを作っておけば、後に手助けしてくれるかもしれないしな」
「ま、それならいいか。あとで、そのお茶飲ませてね。ちょっと気になるわ」
「あいよ」
一旦彼をここに置いといて、買い物しておこう。
お金は十分にある。ハッサンから貰った分に、今日のダンジョンでの収穫分。
合わせて739G。
二人分の仮登録分の金額は既に貯まっており後は、ボーナスタイムだ。
1Gがだいたい、日本円にして1000円。
139000円の金があれば日本では一か月も余裕だ。
まぁ、ドラクエの世界だから実際の単価は少し変わっているがこんなものだろう。
G以下になると小銭が出るが、そこは冒険者は受け取れないようになっている。
稼ぐ単価が違い過ぎるので邪魔と思う冒険者が圧倒的に多いからだ。
小銭を取り扱っているのは、商人や一般人が主だろう。
青果店や精肉店。道中小麦粉やクラフト素材に使える綿、雑貨等を買っていき残すは600Gぎりぎりまで買う。
おなかが減っているせいもあってか、かなり多めに買ってしまった。
でもいいだろう。
ベロニカとこの世界初めての冒険記念ということもあり盛大に料理を作りたかった。
ビアンカやダンカンも呼んで、盛大に立食パーティーにしてもいい。
機嫌よく宿屋へと向かった。
道中、まだ倒れたままの彼を抱えて。
****
「まったく。急に厨房貸してくれって言ったり、酔っぱらいの介抱しててと言ったり、宿屋って本当はそんなとこじゃないのよ」
結局怒られた。彼女に厨房の件は伝わっていなかったのか晩御飯の材料を買ってきて準備するところだった。
危ない危ない。
「まぁ、いいわ。今晩の材料はまた別の時に使うし。それで、何を作るの?」
「盛大に肉料理なんかどうだ?海鮮系も良いのが卸されていたから船盛にしてもいいし。女性が食べやすいようなポトフ作ってもいいな」
「あなた、見かけによらず色々作れるのね」
「ビアンカもベロニカと似たようなこと言うな。まるで、姉妹みたいだ」
「「姉妹?なら私が姉ね」」
彼女達が姦しく話し合っている中、俺は俺で作業を続ける。
作る内容は悩んだ末に
高級ポトフ、高級肉野菜炒め、極上海鮮サラダ。
特殊料理で作るのは、軽くつまめるフライドポテトと解毒茶だ。
材料費は、かなり高くなったがせっかくのパーティーだ。
ベロニカのいい思い出になればいいし、明日のダンジョンにも精が出るようにつくる。
特殊料理以外は、ビルダーの能力でさっさと作り。
本格的に作るのは、フライドポテトと解毒茶だ。
どちらとも、簡単に作れはするが逆に言えば本気で作ると味以外にも様々な能力が付く料理だ。
女性陣も話し合いが終わったのか、こちらの料理見学に移る。
「話し合いは終わったのか?」
「えぇ。結局、年功序列で決まったわ。私が姉で、ビアンカが妹よ」
「なんだか、変な気持ちになるわね。でも、ちょっと嬉しいわ。私、一人っ子だし」
「良かったじゃないか。ビアンカもベロニカも。お互いがお互いを支えあうことは中々できないことだ。俺もいたんだけど、もう会えんしな」
シドーのことを考えると、今何しているのかちょっと気になるが、空っぽ島の仲間もいるんだ。今日も元気にいきているさ。
ビアンカとベロニカがこちらを見て悲壮気な顔で見てくる。
ってあれ、妙な空気になってしまったな。
「別に気にしなくてもいいさ。あいつも元気で俺も生きている。いつか縁があれば会えるさ」
「そう…っていつの間に他の料理済ませたの!?結局、特殊料理しか見れないわね」
「特殊料理?」
「ビアンカは初めて見るんだったな。フライドポテトは普通の奴と特殊料理二つ作るから食べ比べてみてくれ。まずは、あの酔っぱらい用に解毒茶からかな。」
解毒草と満月草の品質の悪いものが大安売りされていたので買ってきたものを取り出す。
「それ、本当に使えるの?あまり品質良くなくて、かなり劣化しているわよ」
「あら、本当。姉さんの言ったとおりね。それ、雑草とあまり変わらないんじゃない?」
姉さんと言われ嬉しそうにしているベロニカ達の目の前で四次元収納に入れていたダンジョン産の土を出す。
「それ、ダンジョンの奴よね?どうするの?」
「こうするのさ!」
雑草と言われた、解毒草と満月草を土の中に混ぜる。
魔力で土ごと覆い30秒ほどして土を払いのけると若干品質が悪いが十分使えるほどの新鮮さを取り戻した。
「すごい!?なにそれ!」
「やっぱりな。ダンジョン産の土はかなり魔力を持っていたから、その魔力で品質を補ったんだ」
「すごい特技ね。タイジュさん」
「タイジュさん?」
「姉さんのいい人なんでしょ。なら、そっちの方が親近感があっていいじゃない」
「あら、いい人って言っても正式に付き合っているわけじゃないんだから、あなたも狙っていいわよ」
恐ろしいことをさらりと言うベロニカ。
ビアンカの顔を窺うと頬に手を付け考えている。
さっさと否定してくれた方が、心にそこまでダメージが来ないのだが…
「うーん。悪くはないけど、まだ保留かな。もっとカッコいいとこ見せてくれたら考えてあげる」
いたずら気な顔を見せ、こちらに笑いかける。
完全に否定的ではないんだろうか。
そもそもベロニカに悪い気がして堪らない。
女性と付き合うどころか、親しくなるということがあまりなかったのでどうするべきなんだろうか。
恋愛ゲームに精通してなかったのがここでくるとは。
ゲームくらいしかあまり女性と接せない自分が少し恥ずかしくなって彼女の顔を見れずもどかしくなった。
あと、部屋から離れたとこでダンカンさんがほっとしていた。
さっさと次の手法にとりかかる。
さっきの毒消しと満月草それに、スライムから出てきた薬草をすりこぎで粉々に混ぜお湯に魔力を通して混ぜる。
後は、このままだと味が苦みしかしないただの薬草茶なので、蜂蜜を少しだけ足して完成だ。
ベロニカには、パーティ後で飲ませればいいのであの戦士に飲ませる分だけ注いでおく。
フライドポテトは、ジャガイモ単体に魔力を限界まで注ぎ油であげる。
それだけ。
案外これだけで、味に深みを増し体力を少しだけ回復する。
女性陣の視線が気になってあまり本格的には作らなかったが、十分美味しくできただろう。
少しだけ残ったジャガイモも比較用で揚げる。
これで完成だ。
さっさと、飯にしよう。
腹が減ってきた。
****
パーティーは、賑やかにはじまった。
それぞれ、好きなやつを取っていく立食スタイルでテーブルに皿を置き料理を盛る。
おなかも空いていたこともあり、全員群がるように各々好きなように食べ始めた。
ポテトの味比べも、驚かれた。
労力に対しての味のコストパフォーマンスが高いからだろう。
普通に作った料理にも少しながら、バフが付く。
味に申し分がなかったのか、ダンカンさんからもお褒めの言葉をいただき、また呼んでくれと言われた。
彼は、さっさと食べて仕事の方にかかるようだ。
残ったのは、俺とベロニカとビアンカあと酔っぱらい。
「ホント、すごくおいしかったわ」
「あんたの料理を食べ過ぎると前の生活に戻れなくなりそうよ」
「そりゃ、ありがとさん。あんまり食い過ぎると魔力過多になって、魔力酔いするから気を付けろよ」
俺自身、料理を作りまくって味見しまっくた結果何回もなったこともある。
魔力酔いは、酒をたらふく飲んだ時とは違い高揚感だけ高まる不思議な感覚に陥る。
気分の良くなった後は、自分の制御もなかなかできずにただただ周りに迷惑をかける邪魔者となる。
例えるなら、恐ろしく下位互換のメダパニっぽい感じだろうか。
「私達は、大丈夫よ。どっちも、魔法メインだし少なくともあなたより酔いづらいわ。ね、ビアンカ」
「そうね、少しクラっと来たけどこれぐらいならまだ全然いけるかな。そろそろ彼起こしてあげる?これだけの料理私達だけじゃ食べきれないわ。いつまでも寝かしていると邪魔だし」
お酒も少し飲んだせいかちょっと怖い。
被害がこちらに向く前にさっさと起こしてしまおう。
「おい、そろそろ起きてくれ。早く起きないと今度は、宿屋からたたき出されるぞ」
戦士の体を揺さぶっても全然起きない。
相当多く酒を飲んだのか泥酔状態だな。
「任せなさい。」
ベロニカが、自信のある表情で戦士を見ている。
いったい何をする気だろうか。
「えい!」
彼女は支給された、ひのきの棒で泥酔している戦士の腹部を叩く。
恐ろしいことをしでかしてるな。
彼女も酔っぱらっているのか?
グホッ!と声をあげ、眠りから覚めるどころか眠らせそうな一撃を起きるまで何度も繰り返す。
「待て!待て!起きた、起きたからもうやめてくれ!?いったいなにごとだ!?」
確かに起きたが、ベロニカの前で眠るようなことは危険だと学んだ。
取り合えず、彼様に用意した飲み物を持ってきて話しかける。
「あんた、大丈夫か?道の端で、倒れていたとこを保護?したんだよ。ここは、ダンカン停で宿屋だ。一先ずこれでも飲んで酔いを完全に治せ」
完全に困惑している彼の為に用意していた解毒茶だ。
既に熱が冷めて、飲みやすくなっているだろう。
「えっ、あ、あぁ。ありがとう。って、苦い。なんだこれ?」
解毒茶に困惑しているが、だいぶ酔いがさめてきたのか落ち着きが戻ってきたっぽい。
一息ついて話してくれた。
「僕の名前は…クッキー。申し訳ないが前の名前は使いたくないんだ。この世界に来てから初めて酒を飲んでね。酒を飲んでいる時だけ、前の世界の事を忘れることができたんだ。まぁ、その結果が酒に溺れて気持ち悪くなって確か横になったんだ」
「もう、体の調子は大丈夫?さっきは、なかなか起きなかったから何発も叩いたけど」
「ああ。痛みは残っているけど、さっきはすまなかった。醜態を見せてしまって。教会に奉仕に行くと思って、最後に全額酒に費やしたんだ」
「何でだ?あんた、そんな装備してんだから戦士なんだろ。ひのきの棒でも十分戦っていけるじゃないか。俺達も、ダンジョンに様子を見に行ったが、最初辺りなんかは全然余裕があったぞ」
実際あのレベル帯なら一人でも余裕ができている。
戦士の彼なら、下手したら、俺達より今は安定しているかもしれない。
恐らく彼も、俺達みたいに世界を超えてきたのではなかろうか。
奥に進めば分からないが、300G程度なら楽に稼げるだろう。
「心が…」
「ん?」
「心が折れたんだ。そりゃ、僕だって今まで数多くのモンスターと戦ってきたさ。仲間と一緒に。でもな、お前らにわかるか?好きになった女が、戦友の事が好きで。僕が呪いにかかっていたときなんかは僕を宿屋においてたった二人で世界を救ったんだぜ。おまけに変な体質があるのか知らんが僕はな、鉄のやりぐらいしかまともに持ったことがない。僕も、もっと強い剣や防具で身を守って戦果をあげたかった。でも、装備すらできないんだ。国にいる奴らは、みんな僕を馬鹿にしてくる。『中途半端な勇者だ』ってな」
あぁー。彼の事が完全にわかってしまったな。
心が折れたのもすでに分かった。
だが、話はまだ続く。
「ここに来たのも、世界が勝手に救われていてどこにも僕の居場所がないてわかってな。自殺しようとしたんだ。そんなときになんか勝手に体が光ってこの世界に1週間前だったか?来たんだよ。信じられるか?」
「信じますよ。俺達もそんな感じだったんで」
「なんだと?まぁいい、話を続けるぞ。で、酒場に行って冒険者登録をしたのはいいが、レベルも1に戻っていてな。とりあえずは、300G稼ごうとしたんだが、途中でひのきの棒も折れるし意味わからん状況だしでもう面倒になったんだよ。残った軍資金は全部酒と宿泊代にきえてしまったさ。教会で一年間奉仕してそこで生計でもたてようかなってな。そっちは?なんで、僕を救ったんだ?」
俺とベロニカの現状を彼に大雑把に話す。
色々諸事情が違うだけで、概ねどちらともかわらないだろう。
「はぁー、なるほどなぁ。神様には、悪いけど僕はここまでだな。金は無くなったし。装備もできない。あるのは、勇者っていう肩書だけだ。中途半端がつくけどな」
彼が、自暴自棄みたいに言っているが、俺は彼が欲しい。
彼は、現在でいう補助寄りの魔法戦士であろう。
昔の作品では、彼を不遇に扱ってゲームのバランスをとっていたんだろうが彼自身の潜在能力はピカ一だ。
彼の残念なところは超が付くほどの大器晩成型なとこだ。
そのせいで、序盤では使えずよく倒れているのを目にした。
だが、彼がいることで作戦にも幅を利かせパーティ内の持久力も高くなり戦闘の要にもなりうる人物だ。
そんな彼がぜひとも欲しい。
「借金の返済は明日までですか?」
「あん?そうだよ」
「俺達のパーティに入ってくれれば、借金を代わりに払います。あなたの助けが必要なんです。お願いします」
彼に誠意をもってお願いする。
「おい、やめてくれよ!?こんな中途半端な男のどこがいいんだよ。もっといい戦士を選びな。」
「あなただからいいんですよ。
「そうよ!事情はあんまり分かんないけど一緒に頑張ってみましょ?まだ、あきらめるには早すぎるわ」
俺とベロニカが一緒なら安定感が増すしどこまでも高みに行けそうだ。
王子…クッキーが悩みながらもこちらを見ている。
恐らく自分の出自を知っている俺の事も気になるんだろうが、彼自身も、もっと冒険してみたいはずだ。
彼は、結局達成感を味わったことがないから。
劣等感のまま過ごしてきた今がつらいんだ。
仲間になってもらえないものだろうか…
「…少しだけな。ちょっとだけやってみる。それでだめそうなら僕は、教会の方で匿ってもらうぞ」
魔法剣士クッキーが仲間に入った。
「あんたに冒険の面白さを教えてあげますよ」
「やったわね。これで、パーティメンバーが増えたわ。あとは、もう一人程欲しいけどひとまず良さそうね。」
「ふふふ、よくわからないけど良かったわね。あなたたちの話を聞いていると何か思い出しそうなんだけど、なんだったかしらね?エルシオン学院の大図書館で読んだ内容に確か書いてあったはずなんだけど…」
図書館もあるのか。
相当でかい施設なんだな。
見る機会があればいくんだが、それもまたいずれだな。
今は新しい仲間もできた。
金も入用になってくる。
金策も考えないといけないかもな。
「とりあえず、クッキーの分の宿泊代を払ってくるよ。その間に腹が減っていたら、飯作ってたから食っといてくれ」
「あ、すまなかったな。金の管理なんて僕には無理だと思うからそこは負担をかける。あと、腹減っているから貰うな。ありがとう」
少しだけ、表情に余裕を見せたクッキーを後ろに金を払いに行く。
まるで、アイドルをプロデュースする職に就いているようだ。
そう思いつつダンカンのもとに向かう俺だった。
はい、ってことで出ました。
サマルトリアの王子様。
彼の設定ってかなり不憫なものがいっぱいあるんですよね。
彼の言動が安定しないのも彼自身の精神が安定しないからです。
この世界では、時間軸、世界線がずれているので下手をすると
同じキャラクターが出てくるという設定なので
キャラクターによっては、本来のプレイしていた内容とずれています。
ご容赦を…
誤字、評価、感想待っています。
暇を見つけましたら、ところどころを修正入れときます。