転生したら幸せになりたい件   作:こねこ

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大幅に書き直しました。


第13話

「わっははー!避けないと大変な事になるぞー!!」

「ひぃいいっ!?!?」

 

 どうして、どうしてこんな事になってしまったんだ……。

ジュラの森を全力疾走しながら、僅かに残っている冷静な心で考える。

 

 大広場でリムルさんに釘を刺され、後で来るようにと言われたが明らかに嫌な予感しかしないと、第六感が警報を鳴らしている。

 ここで逃げないと、何かとんでもない目に合うと思った自分は、リムルさんの視線が魔王ミリムに向かった一瞬を逃さず。

他の魔物達の合間に隠れながら、大広場から逃走を開始する。

 慌てず、悟られず、息を殺してゆっくりと……。

 

(よしっ……あと少しだ)

 

 途中でリムルさんからの念話が来ないかとビクビクしていたけれど、"何故か"大丈夫だった。

 いやまて、こんな簡単に抜け出せる訳がない……?

ならば、何故声をかけてこない、何故怒らないのか?

 

(それはっ……!?)

「なぁ、実はこいつを鍛えてやってほしいんだよ、なあっ?」

 

 抜け出したも思っていた自分の前には笑顔のリムルさん、そして笑顔の魔王ミリムが立ちはだかってた。

最初から掌の上、こうなる事も想定済みだったと言うわけか……!!

 

「あの、えっと……そのぉ、」

「ほぅほぅ、なるほど……むむむっ」

 

 ぐるぐると自分を凝視しながら回る魔王ミリム、そんなに見られると萎縮してしまう。

相手が魔王なので、下手に逆らうと命の危険を伴うかもしれない。

 

「よーし、友人(マブダチ)の頼みなら仕方がない! お前、名前はあるのか?」

「い、イブキです……」

「よしっ、イブキ! 今日から私の事は師匠と呼ぶがよいぞ、許す!」

 

 いきなりの師匠宣言に面を喰らうがここで反論しようものなら、どうなるのか想像もできない。

なのでここは逆らわずに素直に。 

 

「は、はいっ、ミリム師匠!」

「ーーーー!」

 

 あ、自分で言っておきながら師匠って呼ばれて喜んでいる……?

 けれど、殺さない程度にしてくださいね……頑丈ではありますけれどまだまだ弱いので本気は死にます。

 

(大丈夫、一様は言っておくからさ)

(ホントですか……? リムルさん、もしもの事があったら枕元に現れますからね)

(ハハハッ)

(笑って誤魔化さないでくださいよっ!)

 

 このような流れがあり、ジュラの森での一方的な修行が始って。最初の全力疾走に繋がる。

 確かに強くなる事を望んでいるし、ハクロウさんだっていつも自分に修行をつけれるわけではない。

けれどリムルさん、これはあまりにもパワーレベリングすぎませんかね。

 

「ぬわぁっ!?」

「はーははっ!余所見すると死ぬぞ!!」

 

 師匠(ミリムさん)から放たれる拳は一発一発がこの身体でなければ致命傷になっているようなレベルなモノ。

キジンの身体でもキツイ、かなりキツくて泣きそうになりそうだけれどもこんな機会は二度と無いと割り切るしかない。

 勝てず、逃げれず、降参できず。

獅子は我が子を千尋の谷に落とすとはこの様な時に使う言葉なのだろうか、早すぎて見えない拳に打たれて意識を失いそうになりながら思う。

 

(これっ、頭ふっとんでないよね……?)

 

 こちらからの攻撃は全て受け流され、自分は綿毛のように宙に何度も浮き上がっている。

 死角からの攻撃も簡単に見破られ、お返しに強烈な拳をもらう。

 これが破壊の暴君(デストロイ)の二つ名を持つ魔王の力、いやかなり遊んでいるに違いないだろう。

数時間に続く一方的な修行は、地面に突っ伏して動けなくなった私に気づいてようやく終わった。

 

「まだまだだな、弟子よ!次はもっと厳しくいくのだ!」

(なんて、恐ろしい……師匠だ)

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