転生したら幸せになりたい件   作:こねこ

19 / 24
日数開いちまった…!!
すまん、こ!!!

取り敢えず書き終えたけど、やはり風呂敷を広げすぎたね……。


第19話

 喋り終えた代償者(ササゲルモノ)は大きく息を吐き、俺の目の前まで歩み寄ってきた。

一瞬、身構えたが相手に敵意は感じられないので、警戒だけしておいた。

 

『リムル=テンペスト、貴方にお願いがあります。』

 

 頭を下げてきた代償者(ササゲルモノ)の言葉は意外だった、しかしそんな行動は紡がれる言葉によって直ぐに忘れてしまう。

 

『私、いやこのイブキとワタシ(代償者)、食べて終わらせてくれませんか。』

 

 食べて終わらせてくれ。

つまりは殺してくれと懇願している。

 助けるつもりの俺にとってそんな要求は呑むことが出来ない、断ろうと口を開こうとするが、頭を上げ言葉を遮るように代償者(イブキ)は喋る。

 

『本来はワタシは所有者を生かす為に存在しています。

 しかし、人格が芽生えてから考えました。

 イブキ(ワタシ)にとって、生きることは救いにはならない、ならば……』

 

『貴方になら、今の状況ならば、ワタシ(イブキ)殺せれる(救える)。』

 

 

◆ ◆ ◆

 

 全てを忘れ、覚えて笑えるようになっても、最後にはまた忘れてしまう。

自分の中のもう一人の自分(代償者)は、いつもワタシを守る為に存在していた。

 今は、目の前にいる人が誰か解らないけれど。

とても我儘で、とても自己中心的な事かもしれないけれど。

 ワタシを終わらせてくれると、心でわかっている。

 

「そんなこと、そんな事できる筈がないだろう!!」

 

 怒る様に喋る誰か、とてと辛い状況に置かれていて常に選択肢を迫られる誰か。

選択肢を迫られるからこそ、救いたい大きな物があるからこそ、全てを救うと言う傲慢さがあるからこそ、このタイミングでしかワタシは救えない。

 

『ならば、貴方がする事を邪魔します。

 ワタシでは貴方に敵いはしませんが、時間は稼げます。

 その稼いだ時間で、貴方がしようとしている事が失敗するかもしれません。』

 

 それは望んでいないでしょうと、そう言ってワタシ(もう一人)は苦笑する。

 貴方は10を救わなければならない、ならば1(ワタシ)を捨てればいいのだ。

 元々、この物語の異物である。

ならば幕切れは無辜の怪物として、エンドロールを流せばいい。

 

 俯いたあの人は静かに歩み寄り、ワタシを抱きしめながら呟くように謝る。

 

「……俺は諦めないからな、イブキ」

 

 ここまで言っても、この人は救う事はやめない。

最初から解ってはいたけれど……解っていた?

 消えた何かが引っかかっているが、捕食が始まったので考えは何時か来るかもしれない来世の為に取っておくことにした。

 

「諦め……悪いですね、リムルさん」

 

 最後の一言はワタシだったのか、それとももう一人の私の言葉だったのかは解らない。

けれど、リムルさんは悲しそうな顔をしていたが、瞳からは諦めない強い意思を感じた。

 ああ、とても暖かい。

まるで陽だまりで寝ているかのように、安心して目を閉じれる。

 

 さよなら、私にとっての最高の人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《告。個体名.:リムル=テンペストの魔王への進化(ハーベストフェスティバル)が開始されます。その完了と同時に、系譜の魔物への祝福(ギフト)が配られます》




ところで、大賢者状態のリムル様すこすこな人おりゅ…?

あ、はい、なるべく早めに書くようにします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。