第20話
右も左も無い、暗闇の中をただ漂う。
ここが死んだ先の世界、又は輪廻転生の輪の中なのだろうか?
ワタシは輪廻転生や、地獄や天国やらの死んだあとの事は信じてはいないが。
ありえない場所にいて、ここが死んだ後の世界と実感できる今なら少しだけ信じてもいいかなと思っている。
酷い事をあの人にお願いしてしまった。
あの人は諦めてはなかったけれど、ワタシはこれで満足なんだ。
ようやく目を閉じ、ゆっくりとできる時間が訪れた。
何も考えなくて、何も心配しなくていい。
「押忍! 自分の事を大事に思ってもらえていないと思い込んでる、馬鹿鬼っ子を助けるヴェルドラ道場始めるぞ!」
「……???」
急に重力がかかり、地面に落とされる。
しかも目を開いたら大きなドラゴンとドラゴンを嫌そうに見つめる男性。
うわ、絶対に嫌な予感しかしない。
「ムッ、反応が薄いではないか」
「そりゃ、いきなりこの様に迎えられたら引きますよ」
猛々しく、貫禄に溢れるドラゴンから発せられる言葉とは到底思えなかった。
あんぐりと口を開いて呆けていると、ドラゴンの隣にいた炎の男性がため息を吐きながら説明をしてれた。
「私はイフリートと申します、そしてこの方は"暴風竜"ヴェルドラ様です、お名前は聞いた事ありますでしょう?」
「えっと、すみません、あまり記憶が残っていないので分かりません……ごめんなさい」
あ、分からないと言ったら目で見て分かるぐらいに落ち込んだ。
取り敢えずヴェルドラさんに謝っておきながら、現状を把握したいので話がしやすそうなイフリートさんに疑問をぶつける。
「あの、ここはどこなんですか?」
その質問に答えたのは急に眼を見開いて大声で喋ってきたヴェルドラさんだった。
「ふーははっ!ここはリムルの
「……
どうしてその名前が自分の名前だと思うのだろうか、開いた口から言葉は発せずに考えようこんでいるとイフリートさんやヴェルドラさんと違う声が響く。
《告、記憶の部分再生が始まっています。そしてスキル
乖離消失
・
生命維持、記憶崩壊、過剰暴走
変異取得
・
・
・
頭が痛い、出会いがしらのヴェルドラさんも相当なモノだったけれど、今の自分の状態もそうとうな物じゃないか。
しかし、今までは
《解、イブキの
考えを読まれ、あっという間に答えをだしてくれた誰か分からない声の主さん、ありがとう。
なんか、どんどんイブキくんが強くなっていく…?
まあ、周りがもっと強いからへーき!へーき!
あ、そうだ(唐突)
イブキの容姿なかなか決まらないし、もうさ…10巻裏表紙のクロ江ちゃんみたいな感じでよくない?(投げやり)