この場所はリムルさんのユニークスキル"捕食者"の中である。
もっと簡単に言うならば、リムルさんの腹の中と言う方が分かりやすいだろう。
朧気な記憶が次第にはっきりとしていく。
必ずリムルさんは断ると分かっていたからこそ、断れない状況で現れて、脅した。
そうしたらようやく終われると、自分だけ助かる為に相手の気持ちを考えずに行動をした。
けれど、今の自分は確かな意識を持ってこの場所にいる。
食べてくれ、そう言ったら事を思い出したら頭が痛くなってきた。
あー……うん、文字にしたらあれだね。
実際、食べられたわけだし。
(なぁ、イフリートよ)
(何ですか?)
(何故イブキは先程から表情をころころと変えて、考えこんでいるのだ?)
(……後から振り返ってみると、とんでもない事をしでかしてしまったのではないかと、自責の念に駆られているのではないでしょうか?)
小声で喋っているお二方は気にしない事にして、心を強くもたなくてはなるまいと決心する。
ここにいるから生きているとは断言できないし。
それに
《告、現在の貴方は
丁寧に現状を説明をしてくれたのは、リムルさんの
いやはや、まさかスキルとも対話が出来る何て思いもしなかったから、説明されたときは笑うしかなかった。
まぁ、いいや……良くはないけれど。
言うなれば魂だけの状態であるなら、ここに留まるだけの存在にすぎないだろう。
思い出の場所、
(魂がこれだけしっかりしているならば、依代があれば動く事は出来るのではないのか?)
《解、実現は可能です。》
「えっ、」
身体が無いはずなのに冷や汗が出たような気がする。
ヴェルドラさんと
そもそも、迷惑や心配だけをかけさせて。
名前をつけてくれた恩人を脅して
あれだけの事をしておきながらあわす顔なんて無い、絶対に無い!
だから、ワタシは、ここに、いますのでほっといてくださいね!
《告、それは許されません。》
一刀両断、真っ二つに切られたワタシの言葉は消えていく。
《解、無いです。》
「クアハハハッ!諦めが肝心だぞ、イブキよ!」
がっくりと無い肩を落とし、不貞腐れて隅の方でいじける事にする。
「まあ、呼ばれるまでゆっくりと待つことだ、案外直ぐに会えるぞ」
「会いたくない……」
ヴェルドラさんの励ましの言葉を受け取りながらも、必死に呼ばれない事を祈る。
祈る、とにかく祈る。
(諦め悪いって言っていたし……時間の問題かな……)
(クアハハハッ!その時は笑ってやり過ごすのだな!)
(そんな図太く生きれませんよ……)