転生したら幸せになりたい件   作:こねこ

3 / 24
お話は二巻以降からになる予定です。


第3話

 ラプラスの事は前々から変なやつだと思っていたが、遂に遂に遂に気が狂ったのかと後ずさるがラプラスは気にせず話を続ける。

 

オークロード(豚頭帝)の事は知っとるやろ?」

「……ちょっと前にティアが話していた気がするな、確か新しい魔王になる予定だった奴か」

「せや、もう死んどるから失敗したんやけどな」

 

 合点がいった、そのオークロードを討伐したのがそのスライムと言ったわけか。

 今まで一方的に話しかけてきてきた、道化達の意図が少しずつ紐解けた。

 確かジュラの大森林に魔物の国を作り、何万ものオーク(豚頭族)を退け見事オークロードに打ち勝ったと。

 

「別にそのスライムを殺せとか言うわけやないで、ただ潜り込んで情報を集めるだけでええんや」

 

 ラプラスが提示する事はーー

 

 ・ただその国に行けばいい。

 ・気がのったら情報教えてくれればいい。

 ・それ以外に制約は無い。

 ・誰を殺そうが敵対しようが構わない。

 

「こっちのメリット云々は言わんが、そっちにメリットが全く無いんじゃないか?」

「話は最後まで聞きや、あんたにはこれの実験台になってもらうん」

 

 ラプラスの手から小瓶が手渡される。

中身は柘榴色(ざくろいろ)をした液体というよりも粘液に近い物。

ろくな物ではない事は重々承知してるが、

 

「これは……?」

「なんの変哲もあらへん! ただ、()()()から作った製造工程秘密の物!オーガの力が手に入るかもしれんが肉体がグチャグチャにかき混ぜられるかもしれん、それか精神がひん曲がるかもしれん!そもそも人の形になるかもわからんな!」

 

 ろくな物をつくらないな、こいつら。

ラプラスが語るにはこの柘榴色の粘液は肉体を持つ生き物の3つの位相体をかき混ぜて置き換えるらしい。

 アストラル・ボディー(星幽体)スピリチュアル・ボディー(精神体)マテリアル・ボディー(物質体)の位相体を乱すなんて劇薬どころか死ぬ可能性しかない物じゃないか。

 

「けどな、あんたは生きて復讐するんやろ。それぐらい乗り越えられる筈、その為の力になる物やし、あんたが自由の身になった餞別でもあるんや」

 

 言うだけ言うとラプラスは背を向けて何処かに去っていく。

ラプラスにかける言葉は無い、向こうからしたら自分は只のモルモット(実験台)

 こんな世界に、こんな自分に、こんな境遇に、変化をもたらして復讐できるならば。

 

 小瓶の蓋を開けて躊躇なく中身を飲み干す。

喉を焼くような痛みが走り抜ける、気が狂うどころか高揚感が視界を一変させる。 

 

「■■■■■!!」

 

 手足が、身体が、頭が、精神が、自分が、何かが、全てが、世界が。

変わる、変わっていく次第に墜ちていく意識の中で最後に見たのはこちらに振り返って笑うラプラスの姿だった。




これもう…幸せになれるかわかんねぇなぁ…。

何とか幸せにします、リムル様助けて!(丸投げ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。