四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい   作:トネッピー

15 / 41
前書きに書くことが本当に尽きました。

今回は予告通り完全オリジナル回です。


崇宮君が言っていたトンデモナイ事とは一体‥‥

それでは、どうぞ最後までごゆっくりと‥‥




崇宮誠は誰かと居たい

んあ?もう朝か、早ぇな。

なんか体が重てぇな、気のせいか?

父さんと母さんは~っと、そういや昨日帰れないって連絡来てたな。

 

「それじゃ、早坂の分も飯つくって学校に‥‥」フラッ

 

ありゃりゃ?やっべぇな、頭ぐらぐらする。

視界もぐにゃぐにゃだし。

とりあえず誰かに学校休むって連絡‥‥

ダメだ。考えがまとまらねぇし意識もぼーっとしてきた‥‥な‥‥。

 

《ここで少し、倒れた後の猫たちのやりとりを‥‥》

 

「うにゃぁぁ!?ご主人がぁぁぁ!?」

「落ち着きなさいよ。この誠君LOVEのクロ。」

「タマぁ、だっでぇごぢゅじんがぁ‥‥。」

「うっさいなぁ。何を泣きわめいてんだよクロ‥‥。って誠?嘘だろ!?倒れてるじゃねぇか!!何があったんだよ!?」

「ほら、クロもココも一旦落ち着いて。多分、誠君は熱があるだけよ。」

「あ~。そういえば昨日ビチョビチョで帰ってきてたな。」

「うっぐ、ひっぐ、それじゃ、ご主人は大丈夫?」

「きっと、今日一日寝てたら元気になるよ。」

「ところで、トラの奴は?」

「そういえば‥‥。」

「トラならあそこに。」

「ZZZ‥‥。」

「あの野郎‥‥、こんなときに呑気に寝てやがる。」

「まぁそれがトラだし‥‥。」

「誰か来たら俺たちが頑張って誠の事伝えるか。それでいいな?クロ。」

「うん‥‥。」

 

《数時間後、崇宮家玄関前では‥‥》

(あれ?おかしいな。いつもだったら来たのに気付くか、玄関前に居るのに。何かあったのかな?崇宮君。)

 

「とりあえず、インターホンを押してみますか。」ピンポーン

 

(やっぱり、反応がない。ん?インターホンからなにか聞こえる。)

 

「何かしら?」ニャーン×3

 

(猫?そういえば、崇宮君は飼ってたなぁ。私も欲しいなぁ。じゃなくて、なにか焦ってる?のかな?とりあえず、かぐや様から一応合鍵を借りてるから開けて入ってみよう。)

 

「では、失礼して。お邪魔します。」ガチャッ

 

(あれ?崇宮君が居るはずなのに静かすぎない?本当になにかあったのかな?)

 

「崇宮君?どこですか~‥‥ってあら?ココさんでしたよね、確か。どうかしましたか?」

「にゃーん(こっち来い)」クイッ

 

(こっちに来いって事だよね?まぁ、とりあえずついて行きましょうか。)

 

(よし、ちゃんとついてきてるな。)

 

《そして、何事もなく崇宮誠の部屋の前まで到着。》

 

(なにか私、凄く緊張してる。どうして!?まぁ、それよりも一応ノックして。)コンコン

 

「崇宮くn‥‥。どうしたんですか!?」サッ

 

(とりあえず、熱を測っt‥‥あっつ!!多分、これは風邪ですね。ひとまず、かぐや様に連絡して、と。)

 

『かぐや様、崇宮君が高熱で倒れているので今日は学校を休むとお伝えください。』

『早坂も休むのかしら?』

『はい。今日は崇宮君のご両親はお忙しいと聞きましたので。』

『わかりました。連絡はこちらでしておきます。』

『ありがとうございます。かぐや様』

 

「っと、連絡はこれでいいとして‥‥。ひとまず、運びましょうか。よっこいしょ、っと。結構重いんですね。崇宮君。」

 

(それにしても結構いいカラダしてるなぁ崇宮君。って!今はそんなことより早くベッドに運ばないと。)

 

「よいしょ、とりあえずベッドには運びました。次は冷えピタですね。崇宮君?起きれますか?」

「ん?んぁ~、早坂だぁ。おはよー。」

「えぇ‥‥。おはようございます。崇宮君、冷えピタはどこですか?」

「ん~。確か下の引き出しの左下から二段目のはず~。」

「わかりました。とってきますから此処で横になっててくださいね?」

「オッケー、おっけ~。わかったよ。でも、早く戻ってきてくれよ~」

「わかりました。早く戻ってきますね。」バタンッ

「あれ?でもなんで早坂がうちにいるんだぁ?まぁ、いっか。それよりも早く戻ってきて早坂ぁ‥‥。」

 

《それから数分後‥‥》

 

「崇宮君?取ってきましたよ。冷えピタ貼りますからおでこ出してください。」

「ん~。早坂ぁ、これでいい?」

「はい、それで十分です。」ペタッ

「‥‥‥‥崇宮君?」

「ん~?」

「貼れたのでもうおでこを出さなくていいですよ。」

「おーけー。んじゃ、寝てるねぇ~」

「わかりました。私はなにか、果物でも買ってきます。帰ってきたら起こしますね?崇宮君。」

「はーい。いってらっしゃーい。」

「‥‥、いってきます。」ガチャンッ

 

 

「あれがあなたの本来の姿なの?崇宮君‥‥。」

 

《お留守番中の寝ている崇宮誠は‥‥》

 

「ZZZ‥‥。」

 

《~夢の中~》

 

「誠?あんた本性はそんなだったの?きっしょ、男の癖にかまちょとか生理的に無理だわ。」

「え?なんで急にそんなこと言うんだよ‥‥。」

 

やめろ、

 

「わかんない?あんたのかまちょは鬱陶しいの。それに、」

 

やめてくれ、

 

「あんたは私の思ってたのと違うのよね。それじゃ、サヨナラ。」

 

俺にこんなもの見せるなぁぁぁ!!

 

「誠‥‥。」

「誠‥‥。」

「崇宮君‥‥。」

 

え?なんで此処に三人が?

 

「御行?かぐや嬢?藤原もどうしたんだよ三人して。」

「まさかお前がそんな奴だったとは‥‥。」

「幻滅です。まさか、かまってちゃんだったとは‥‥。」

「男のかまちょって‥‥。気持ち悪い。」

「「「お前(あなた)は俺達(私達)の想像と違いました。サヨナラ。」」」

 

‥‥‥‥は?

 

「え?嘘だろ?なぁ、御行?」

「うるさいぞ。サヨナラといっただろう?二度と俺に関わるな。」

 

え?なんで?なんでそんなこと言うんだよ。御行。

 

「それじゃ、かぐや嬢も?」

「そうですね。この際はっきりと言っておきます。あなたと一緒にいれば四宮の名に傷が付きます。私にもう関わらないでください。」

 

あ、え?なんで?なんで?そんな‥‥。

だってあんた、俺の飯がうまいってどんな事があってもあなたのご飯が食べたいって言ってくれたじゃんか。

 

「‥‥それじゃ、藤原もか?」

「はい~。男の人のかまちょって~。ぶっちゃけ鬱陶しいだけなんですよね。私がかまちょされるのも嫌なので金輪際関わらないでくださいね。崇宮君?」

 

嘘だろ?なぁ、嘘だと言ってくれよ‥‥。

みんな、頼むから、なんでもするから‥‥。

俺と関わってくれよ‥‥。

 

「なぁ、何がいけなかったんだ?」ポタッポタッ

「俺が、かまってちゃんだから?そんな理由で?そんな

俺の本質的な部分が理由で?そんなそれだったら俺はどうすれば‥‥。」

 

「そんなもの知らん。」

「それは自分で考えるものでしょう?」

「会長とかぐやさんの言う通りです。自分で考えましょうよ。」

 

「「「それじゃ(それでは)。」」」スゥーッ

 

は?え?三人が、消えて‥‥、俺の手が届かない所に‥‥。

 

「待ってくれ!!待ってくれよ!!頼む‥‥。俺を一人にしないでくれよ‥‥。」

 

「俺は独り、か。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「‥‥宮君!」

 

誰かの声が聞こえる‥‥。

 

「‥‥てますか?‥‥てください!」

 

この声は‥‥。早坂?

早坂は俺を見捨てないよな?

 

《そして、夢から覚めて‥‥》

 

「崇宮君!!」

「ッハ!!早坂?どうして此処に。」

「やっと起きましたか。」

 

起きましたか?なに言ってんだ?早坂。

って言うか、考えが全然まとまらねぇ。

 

「それじゃ、私はお粥かなにか作って来ますので。」ギュッ

「なんですか?」

 

え?早坂も俺から離れてくの?嫌だよ。

 

「‥‥ないで。」

「え?」

「行かないで‥‥、俺を一人にしないで‥‥。」

「どういう事ですか?崇宮君。魘されたこととなにか関係が?」

「お願いだ。お前まで俺を見捨てないでくれ‥‥。」

「‥‥わかりました。私は此処にいますから安心してください。」

「ありがとう。早坂は優しいんだな。」

 

良かった。でも‥‥、あれは夢だよな?

頼むから、夢であってくれよ‥‥。

 

「ねぇ、崇宮君。」

「なんだ?早坂。」

「もし、嫌じゃなければでいいんだけど‥‥。どんな夢を見てたか教えてくれない?」

「‥‥‥‥わかった。言うよ。」

 

《夢の内容を説明後‥‥》

 

「なるほど、そんな夢をみていたらそれは魘されますね。」

「ごめんな?でも、早坂も俺から離れてくと思ったら怖くて‥‥。」ギュッ

 

え?どうしていきなり抱き付いてきたんだ?

 

「え?どうしたんだ?早坂、凄く恥ずかしいんだが///」

「大丈夫、私は絶対あなたを見捨てない。かぐや様も会長も書記ちゃんもあなたを見捨てないよ。だから、安心して?」

「そうか、そうだよな?俺、ダメだな。友達や大事な人を信じられないなんて‥‥。」ポタッポタッ

 

やっぱ、俺ってダメだな。友達も信じれてねぇなんて。

あ~。それにしても、熱下がったな。

多分、恥ずかしかったのと何より今まで溜め込んでた物吐き出したから気分が楽になったのかね?わからんけど。

まぁ、ともかくだ。

 

「ありがとうな、早坂。」

「気にしないで。所で、あれがあなたの素なんですか?」

「そうだよ。あれが俺の素だよ。できれば、早坂には見られたくなかったがな。」

「まぁでも、あなたがスッキリしたようで良かったです。それじゃ、私はお粥かなにか作って来ますね。」

「うん、ありがとうな。話を聞いてくれて。悪いけど、飯頼むわ。スッキリしたら腹減っちまって。」

「フフッ、わかりました。できるだけ美味しいものを作ってきますね。それじゃ。」ガチャッ

 

まさか、早坂に本性を見られるとは‥‥。

でもまぁ、スッキリしたからいいとしようかな?

こんな日々がこれからも続きますように‥‥。

 

 

 

 

 




書いてる最中にUA20000を突破しました!

今回はいつもより長めになりました。

次回はまだ決まっていないので思い付き次第投稿します。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。