四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい 作:トネッピー
アニメの早坂さんの「クソジジイ」にしびれてめちゃくちゃ『うひょー!!』ってなってます。
アニメ二期、期待してますよ?
制作会社様や声優陣の皆さま方お願いします!!
今日は、また何故か柏木さんの彼氏君が生徒会に来ている、んだがな‥‥。
「今回もよろしくお願いします!!」
「なぁ、御行?」小声
「どっ、どうした?誠」小声
「おまえは、どうして断らない?このモンスター童貞が」小声
「仕方ないだろ、困っているものを救うのも生徒会長の仕事だ」小声
「あ~、あ~。もうどうなっても知らねぇからな~」小声
もうやだ、この人。
なんで付き合ったことないくせに断らないの?
ホントあり得ないんですけど~。
「それで、相談というのは?」
「はい、実は僕‥‥‥‥」
多分、キスしたいとかじゃねぇのかな?
手を繋ぐ‥‥は友達にでも相談すればいいし、それは本人の頑張りの問題だからなし。
ペッティングとナニはデリケートだから、親しい友人にしか相談せんだろうからな。
「柏木さんと手を繋ぎたいんです!!」
「は?そんなの頑張っ‥‥」
「ほう、それはまたどうしてだ」
は?マジで言ってんの?
そんなの頑張る以外に方法あるの?
ってか、なんかまた検討違いの回答しそうだな。
「僕ら、付き合い始めてもう1ヶ月じゃないですか」
「もう1ヶ月にもなるんですね。あの恋愛相談から。早いですね、時間が過ぎるのは」
「そうです。だから、そろそろ恋人らしい事の一つでもしたいなって思って」
「ふむ、なるほどな」
「ですので会長!!どうやったら手を繋げますかね!?」
こいつ‥‥、単に惚気に来ただけなんじゃねぇの?
ってか、そういうのは友達に相談するもんじゃねぇの?
さて、御行さんはどんな顔してるのかな?
「‥‥」チラッ
「ははっ、それな!」
あらまぁ~、仏の顔をしてらっしゃる。
‥‥‥‥もうあきらめて相談に乗ろう、その方が楽でいい。
「いいか、手を繋ぐなんてのは簡単だ」
「どうさせるおつもりで?会長」
「誠、簡単だ。クルーザー借りて水平線に沈む夕日を眺めつつ、ふと触れ合った指先を意識して俯いた彼女に微笑みかけながら握ればいいだけだ」
「いや、ハードル高いですよ、会長」
スッゴいロマン溢れる想像だけども‥‥‥‥
まさか、あいつがクルーザーの免許持ってるのってそれが理由?
御行、なんというか‥‥流石だな。
なんか御行らしいっちゃらしい発想だな。
「ク‥‥‥、クルーザー借りるなんて、そんなお金ないですよ」
「そうですか‥‥‥」
「そうか‥‥‥」
「まぁ、一番てっとり早いのは」
「じゃあ、」
「「バイトですかね?(しようぜ!)」」
なるほどな。
つまり、御行はバイト仲間も欲しいんだな?
言ってくれりゃ俺がやってやるのに‥‥。
「バイトは良いぞ」ウンウン
「確かにバイトは良いですよね、会長」
「汗して働いた後の水道水の美味さと言ったら‥‥」
「どれくらい美味しいんですか?」
「コーラくらい美味いぞ!!」
‥‥‥‥それは、コーラを買えば良いのではないだろうか?
にしても、御行はワーカーホリックだよなぁ~。
多分、根っこの部分が仕事大好きなんだろうな。
「何も豪華客船を借りろというワケじゃない。小さいのなら1~2万円で借りられる」
「なるほど‥‥、でも船って免許要りますよね?」
‥‥‥‥なんかもういいや。
この二人放っておいてもいいよな?
もうやだ、この二人についていけねぇ。
あ~、呼吸楽しいな~空気美味しいな~(現実逃避)
《崇宮誠、現実逃避中~》
あ~、楽しいな~。二人も楽しそうに話してるな~。
「ラブ探偵団参上!!」
「藤原書記‥‥‥、と四宮!?」
わぁ~、副会長と藤原だぁ~。
二人も相談手伝ってくれるんか~。
「ほら、崇宮君も現実逃避してないで帰ってきてくださいよ~」ユッサユッサ
「っは!!俺は‥‥‥、何を?」
「帰って来ましたね~。崇宮君」
「‥‥‥‥で、どういう相談なんです?」
「いや何、彼が彼女と手を繋ぐにはどうしたら良いかと‥‥‥」
「ふむふむ!なるほど!ふーむふむ!」
《ポク・ポク・ポク・チーン》
「え、普通に繋げば良いじゃないですか。どこに悩む要素があるんです?」
「やっぱり、藤原もそう思いますよね?」
「それで、崇宮さんは現実逃避してたんですね。わかりました」
やったー!!藤原はわかってくれたー!!
俺はやっぱり、間違ってなかったんだー!!
わーい!!わーい!!
っと、一旦落ち着いて‥‥。
なんか会長と藤原が話してるな、タイミングを見て入るか。
「だってそんなの『頑張る』以外にないじゃないですか!!」
「そうですよ。会長は考えすぎなんですよ」
「なっ!?誠まで。でもな、頑張るって‥‥‥、そんな適当な‥‥‥」
「「適当なんかじゃねぇよ(ありません)!!」
こいつ、頑張るってことわかってんのか?
「スッゲェ緊張して恥ずかしいし」
「手に汗かいちゃって恥ずかしいのに!」
「「なのにだ(ですっ)!!」
「それでも頑張って」
「手ぇ、繋いでくれるから」
「良いんじゃないですか‥‥‥」
「うれしいんだろ?」
あ、最後合わなかった。
まぁ、言いたいことはほとんど一緒だし大丈夫だろ。
「ねっ?かぐやさん」
「‥‥」コクリッ
あ、かぐや嬢が妙に静かだな?
どうしたんだろうねぇ~?
「逆に頑張らないで手を繋がれるなんて興覚めです。そこをサボろうとするなんて根本的に間違っていますよ!ねっ?」
「‥‥」コクッコクッ
「そうですよ」
「だから」
「ですから」
「「猛省してください!」」ビシィィィッ
ホント、猛省してくださいだよいい加減にしてほしいよ。
「な、なるほど‥‥‥。僕に足りてなかったのは純粋な頑張り‥‥‥」
「頑張るだけでいい‥‥‥?」
「そうですよ?会長は考えすぎです」
ちょっと位フォローしねぇと御行を見れねぇからな。
確かに考えすぎなんだよな。
ロマンチストなのは良いと思うよ?でも、流石にクルーザーはいらんでしょ。
「じゃあ、バイトは‥‥‥?」
「必要ありません!!」
あ、御行が落ち込んでる。まぁ、すぐ復活すんだろうから放っておこ~。
《その夜、四宮邸にて‥‥》
「今日はキビナゴの天婦羅とウニ丼、そしてシジミの味噌汁です。皆さんどうぞお召し上がりください」
やれやれ、今日も苦労が絶えない一日だったぜ。
全く、それにしても‥‥‥‥。
早く日曜日になんないかな~♪
何を着て行こうかね~?
まだ日はあるって言っても明後日だしなぁ~。
あっ、みんな食べ終わってる。
「それでは、食器はお下げしますね」
「ありがとう、誠。また次も楽しみにしていますよ?」
「嬉しいお言葉をありがとうございます。お嬢様」
《それから少しして‥‥》
「お嬢様、崇宮です」
「誠?どうしたの?まぁ、いいです入ってください」
「失礼します」
かぐや嬢って今日もやっぱ盗み聞きしてたんかな?
気になるし、聞いてみるか。ついでに
「それで?何かしら?」
「いやね?かぐや嬢今日、もしかして盗み聞きしてたんか?」
「ええ、面白い事を話してましたね」
「そんなことになってたんですか。かぐや様が書記ちゃんと探偵帽を被って廊下歩いてると思ったら」ヒョコッ
ヒョコって顔だすのなんか好きだわ。
じゃなくて‥‥
「そうなんだよ。恋愛相談してたんだよ、ある生徒のな」
「そうだったんですか‥‥。ところで崇宮君」
「どうした?早坂」
「その‥‥、崇宮君は彼女とかいるんですか?」
なんで、そんなこと聞いてくるんだ?
別に気にしねぇしいねぇからいいけど。
「彼女なんていないぞ?好きな人はいるけどな」
「へっへ~、そうなんですか」
何をちょっと驚いてんだ?
まぁ、どうでもいいけど。
《この話中の早坂愛の心境は‥‥》
(崇宮君やっぱり、好きな人いるんだ‥‥。この変なモヤモヤ、やっぱり私は‥‥。)
「早坂?ボーッとしてどうした?何か考え事か?」
「なっなんでもありませんよ‥‥。気にしないでください」
ホントはお前が好きって言いたいんだがな。
ん?なんか落ち込んでるな早坂。
でも、俺はこんな時どんな事を言えばいいのか全くわからん。
「かぐや嬢?早坂?それじゃ、俺は帰るわ~」
「あら、最後まで空気なのかと思いました。おやすみ、誠」
「はい、それではさようなら。崇宮君」
さて、告白できるのはいつになるやら‥‥