四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい   作:トネッピー

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アニメの最終回、良かったですよね。二期があると私は信じています

今回はオリジナルのデート回です

お気に入り300人突破&UA30000突破ありがとうございます

タグに不定期更新を追加しました

映画の中のセリフは〔〕で書きます

それではどうぞ


2人の思いは変わらない

よし!!今日は快晴だな。

良かった、良かった。かぐや嬢と御行の買い物みたいに雨にならなくて。

さて、準備よし荷物よし、服装‥‥‥‥も、いいよな?

 

「母さん?やっぱ、この服の方がいいかな?」

「う~ん、その服もいいですけど私は今の服で良いと思いますよ?それよりも、時間はいいの?誠君」

「うげ、もう10時じゃん」

「ほらほら、早く行きなさい。女の子を待たせるのは評価下がりますよ?」

「わーってるよ。んじゃ、行ってくるわ。母さん」

「誠君、行ってらっしゃい」

 

母さんの言う通り、女の人を待たせる訳にもいかねぇし、そろそろ家の前で待ってるか。

 

「ちょっと待って。誠君」

「ん?なんだ?母さん」

「デート、楽しんできてね。その気持ちは付き合ってからじゃ体験できないんだからね」

「わかったよ。それじゃ、楽しんで来るな」

 

そういうもんなんだな、このドキドキって付き合ってからじゃ味わえないんだな。

って!!まだ付き合ってねぇし、それに付き合えるかもわかんねぇのになにを一人で盛り上がってんだか‥‥‥‥。

 

《一方、崇宮宅に向かっている最中の早坂さんは‥‥》

 

(うぅ~、大丈夫だよね?この服ダサくないよね?それに、最近学校で流行ってるネイルしてみたけど‥‥。自信ないなぁ。似合ってるといいんだけど‥‥)

 

《数分後‥‥》

 

(ここを曲がれば崇宮君の家が見えてくるはず‥‥、あれ?崇宮君もう家の前にいる。そんなに楽しみにしててくれたのかな?えへへ、嬉しいな。っ!!じゃなくて、待たせてちょっと申し訳ないなぁ。早く声かけよっと)

 

「崇宮君、お待たせしました」

 

《そうして、二人は合流した》

 

「崇宮君、お待たせしました」

 

お、早坂だ。思ったより早く来たな。

まぁ、その分長く一緒になれるからいいんだけどな。

 

「いーや、そんなに待ってねぇよ。それにしても早いな、早坂」

「そうですね。でも、崇宮君の方が早いじゃないですか」

「まぁな?女の子を待たせるのは男としてどうかと思うんでな」

「そうですか‥‥」

「おん、それじゃ行こうか。早坂」

「はい、行きましょう。崇宮君」

 

それじゃ、出発~!!の前に‥‥

 

「そういえば、」

「なんです?崇宮君」

「その服似合ってんな、俺は良いと思うぞ」

「そうですか、崇宮君の服装も私はかっこいいと思いますよ?」

「ん、あんがとな」

 

うっしゃー!!早坂にかっこいいって言われた!!

お世辞でもめちゃくちゃ嬉しいぜ!!

母さんと選んで良かった~

 

《一方、早坂さんはというと‥‥》

 

(やった!!崇宮君に似合ってるって言ってもらえた!!お世辞だとしてもとっても嬉しいなぁ~。今日の映画、楽しんで行けそうだなぁ♪)

 

《そんなこんなでくだらない談笑をしながら、映画館に到着》

 

おっし、映画館に着いたな。

さてと、上映の時間までまだあるな。

 

「早坂、まだ時間あるけどなんか行きたいとことかあったりするか?」

「そうですね‥‥。崇宮君が何もないのでしたら少し服を見にいきたいんですけど、どうですか?」

 

やっぱ、早坂も年頃の女の子だもんな。服に気を遣ったりするよな。

俺は別に行きたいとことかねぇし、付いていって自分の服でも見るか。

 

「オーケー。それじゃ、時間まで服屋にいこうか」

「はい、行きましょう」

 

それにしても、まさか場所の指定がこんな場所とはな。

秀知院から、だいぶ離れてるな。

やっぱ、俺なんかと一緒にいるとこ他人に見られたくねぇのかな‥‥‥

 

《一方、早坂さんはというと‥‥》

 

(どうしよう、こんなに秀知院学園から離れた場所を選んだの嫌がられてないかな?でも、みんなに見られるの恥ずかしくてここを選んだなんて言えないよ‥‥)

 

《そんなことを考えながら二人は服屋へと到着して》

 

「んじゃ、早坂。俺は自分の服見てくるから、後で、いr‥‥」

「嫌です。崇宮君には私の服を選んでもらいます」

「え?」

 

マジですか‥‥。俺、あんましファッションに自信ねぇんだけど。

 

 

「俺、ファッションとかあんましわかんねぇからどうなっても知らねぇぞ?」

「やっぱり、異性の意見も必要なので。崇宮君、よろしくお願いします」

「わーったよ。頼まれたんならしょうがねぇ、オーケーだ」

「では、お願いしますね?」

「ほいほい」

 

《そうして服を選んでる最中‥‥》

 

そういえば‥‥

 

「早坂、お前って好きな人とかいるのか?」

「へ?いっ、いきなりどうして?」

 

いや、まぁいきなりだったけどさ、

 

「金曜日にきいてきたじゃんか?俺に彼女がいるのか?って」

「あぁ、そんなこと聞きましたね」

「それでよ、俺だけ知られてんのはなんか嫌だから教えてくんねぇかなって」

 

まぁ、教えてくれねぇならそれでもいいんだけどな。

俺が早坂を好きってことが変わる訳じゃねぇし。

 

「なるほど、わかりました。はっきり言いますね。私は、好きな人も彼氏もいません‥‥」

「ほう、でもなんか続きがあるみたいだな?言ってみろよ。俺で良ければ話くらいは聞いてやれるぜ?」

「それじゃ、話させてもらいますね。私は生まれてから今日まで異性を好きになった記憶がありません。ですから、恋というものがなんなのかわからないんです」

 

なるほどな、そう言われてみれば確かにそうだよな。

早坂はいつもかぐや嬢の側に居たもんな、どんなときでも。

だから、恋愛をする暇‥‥いいや、きっと恋愛をするほど余裕がなかったんだろうな。

 

「でも、」

「でも?」

「これが恋なのかはわからないけど、最近気になる人はできたよ?」

「なんでそこで疑問形なんだよ」

「だって、わからないんだもん!!今まで、誰かを好きになったことなんてないから!!」

「まぁ、それが恋であろうとなかろうとお前がやりたいようにやるのが1番だよ」

「そっか‥‥」

 

あ、素の口調になってる。

じゃなくて!!早坂の気持ちは確かにわかる。

ただ、願わくば、その気になるって人が俺だったら良いのにな‥‥。って、それは高望みか‥‥。

 

《早坂さんの心境は‥‥》

 

(ほんとは、気になる人は崇宮君ですって言いたいけど崇宮君には好きな人がいるみたいだし、この気持ちが恋なのかもわからないから今は言わなくていいよね?)

 

「ところで、こんな服とかもどうだ?これと合わせりゃいい感じに見えるんじゃねぇの?後、口調が素に戻ってるぞ」

「え?なんで言ってくれなかったんですか!」

「いやぁ、なんか雰囲気ぶち壊しにしそうだったからさ」

「まぁ、良いですけど‥‥。それで、この服ですか。良いですね、後でこれも試着室で着てみますね」

 

相変わらず、すげぇ切り替えの早さだよな。

俺もそれぐらい早く切り替えできるようになればなぁ‥‥。

 

「それじゃ、試着室で着替えてきますから試着室の前で待っててくださいね?」

「わかったよ。待ってるから早く着替えてこいよ」

「わかりました」

 

早坂だって、年頃の女の子だもんな。服に気を遣ったりするよな。

そう考えると俺もちょっとは服に気を遣ったりしたほうが良いのだろうか?

え~っと、時間は~。うげ、もう後20分位で映画始まるな。

お、そろそろ早坂が出てきそうだな

 

「どうですか?崇宮君。似合ってますか?」

「‥‥‥‥」

「あ、あの、崇宮君?」

「‥‥ん?あぁ、似合ってると思うぞ?」

 

やっべぇ、見とれてた。

早坂、スッゲェ似合ってんな。

なんというか、う~ん。うまい表現がわからん。

 

「ほんとですか?」

「おん、俺の目が狂ってなけりゃな」

「それじゃ、崇宮君の目を信じさせてもらいます。あら?もうこんな時間ですね。それじゃ、買ってきますから入り口で待っててくださいね。崇宮君」

「へ~い。んじゃ、待ってるからな~」

 

《数分後、服屋の入り口にて‥‥》

 

「お待たせしました。崇宮君」

「いや、別にそんなに待ってねぇよ。それじゃ、映画見に行くか」

「そっそうですね。早く行きましょうか」

 

ん?早坂、どうしたんだ?

なんか、ビビってんのか?

いいや、黙っとこ。なんか、俺得な展開になる気がするからな。

 

《崇宮君がそんなことを考えている時の早坂さんは‥‥》

 

(うぅ~。忘れてたけど、これからホラー映画見るんだよね‥‥。前作もスッゴく怖かったって話だし、嫌だなぁ。でも、せっかく崇宮君と来たしなぁ。我慢してみよう。そうしよう)

 

《そうして、二人は映画館へ戻ってきた》

 

「早坂、ポップコーンとか買うか?」

「はい、そうしようかな、と」

 

もう、入場開始までそんなに時間がねぇな。

それだったら‥‥

 

「んじゃ、俺が買っとくからチケット買っといてくれるか?」

「わかりました。それじゃ、お金を‥‥」

「いいよ。俺もバイトとかしてるから金はあるしな」

「でも‥‥」

「いいったら、いいの。早くチケット買わないと間に合わないぜ?」

「はぁ、わかりました。それじゃ、買ってきますね。崇宮君」

「おう、頼むな」

 

ポップコーンは~。やべ、早坂に何味が欲しいか聞くの忘れてた。

ん~、めんどくせぇな。

全部買ってしまえ。ハーフ&ハーフがあるみたいだし。これだったら2つで足りるしな。

 

「ご注文は?」

「えーっと、ハーフ&ハーフ2つで」

「お味はどうしますか?」

「全部ひとつずつで」

「かしこまりました。お代は1860円になります」

 

やべっ、1000円札がねぇ。

5000円札しかねぇ。申し訳ないけど、これで支払うしかねぇか。

 

「それじゃ、大きいのですみませんがこれで」

「5000円からで。お釣りはこちらになります、ご確認ください」

「ありがとうございます。それでは」

「ありがとうございました」

 

早坂はぁ~、どこだ~。

おっ、いたいた。

 

「早坂~」

「あ、崇宮君。ポップコーン買えましたか?」

「おう、どれがいいかわかんなかったから全部の味買っといたぞ」

「あ、そういえば言ってませんでしたね。全部買ったんですか‥‥」

「って言ってもハーフ&ハーフだからな。映画見ながら食べ比べでもしようや」

「そうですね。それじゃ、行きましょう」

「おう、そうだな」

 

さぁ~てどんな感じに仕上がってるか楽しみだなぁ~♪

 

 

《映画上映中にて‥‥》

 

〔キャアァァァァァ〕

 

おわっ!?やっべ、前作より怖くてめっちゃおもしろい。

早坂は大丈夫かな?

 

「‥‥」チラッ

「うぅ~」ビクビク

 

あれ?早坂もしかして、ホラー駄目だったの?

だったら、言ってくれりゃ変えたのに‥‥‥‥

 

《数分後‥‥‥‥》

 

〔もう、いない?〕

 

あ~、ここでそれ言っちゃダメでしょ。

 

〔どうして?どうしてあたしを見捨てたの?〕

〔やめて‥‥〕

〔あなたも一緒に行こ?〕

〔来ないでぇ‥‥〕

〔今度はあの世までハナサナイヨ?〕

〔イヤァァァァァァ!!〕

 

「キャアッ!!」ダキッ

「っ!?」

 

うぇ!?ちょっと待って。俺今早坂に抱きつかれてる?

それにしても、早坂は大丈夫かな?

この映画終わった後、腰抜かしたりしてなけりゃいいけど‥‥。

 

《そうして、映画上映後‥‥》

 

「早坂~、大丈夫か?」

「うっぐ、ひっぐ、うぅぅぅぅ」

 

あらら、こりゃ駄目だわ。

多分、トラウマになってんじゃねぇの?

でも、意外だったな。早坂がホラー苦手だとはな。

まぁ俺は、早坂の新しい一面を見れて嬉しいけどな。

 

「立てるか?早坂」

「う、うん」フラッ

「っと、大丈夫か?」

「あれ?どうして?足に力が入らないの」

 

あれまぁ。これは、重症ですな。

服は‥‥‥また今度でいいか。

とりあえず、早坂がこうなったのは俺の責任だし俺が責任とらないとな。

 

「早坂?おぶってやるから、早く乗れよ」

「ふぇ?でも‥‥」

「でももなにも、お前たてねぇんだろ?」

「だからって、そんな‥‥」

「だ~もぉ!!めんどくせぇな、俺が申し訳ねぇんだよ。だから、今日お前をおんぶしてやるのと、お前のやって欲しいことなんでも2つ叶えてやるから。それで、今日の事はチャラにしてくれよ!!いいな?」

「うぇ!?はっはい!!」

 

はぁ~!?俺何言ってんのぉぉ~!?

待って、待って何それ?バカだろ俺。

しかもなんで、早坂はOKするんだよぉぉぉ!!

もう、こうなったらヤケクソだこのまま押し通してやる!!

 

「それじゃ、崇宮君に甘えさせてもらうね」

「おう、任しとけ。っしょっと、軽いな」

「崇宮君、そういう事あんまり女の子に言っちゃ駄目だよ?」

「お、おう。気をつけるようにするよ」

 

やっべ、ドキドキし過ぎて何話せばいいか全然わかんねぇ。

それにしても、早坂めっちゃ良い匂いだなぁ。

って!!これじゃ、変態みたいじゃねぇか!!

 

《そんな事を考えて無言になっている時、早坂さんは‥‥‥‥》

 

(うぅぅぅぅ、怖かったぁ~。でも、なんでだろう崇宮君の背中大きいし暖かい、それに安心する。さっきまであんなに怖くてビクビクしてたのが嘘みたい。しかも、崇宮君めっちゃ良い匂いだし。って!!こんなの私が変態みたいじゃん!!それにしても、なんでも2つ叶えてくれる、かぁ~。何に使おうかな?まぁ、今のところは保留で良いかな‥‥)

 

 

《その後、こんな事を考えた二人の会話が弾む訳もなく、四宮邸に到着》

 

あらら、もうかぐや嬢の家の前か‥‥。

 

「早坂、着いたからおろすぞ?大丈夫か?」

「えぇ、もう大丈夫です。ありがとうございました、崇宮君」

「気にすんなって。それに、今回の事は俺に非があるんだからよ。でも、これからはできれば見る前に苦手だって言って欲しいな。今日みたいにならないためにも」

「ですが‥‥」

 

なんだろうな、今の早坂は俺を見てる気分というかなんというか。ま、的外れでも言っとくか。

 

「お前がどんな欠点があっても俺はお前との関わり方を変えるつもりはねぇからな?」

「どうしてですか?」

 

どうして?ってそりゃお前‥‥

 

「俺が風邪の時に、お前言ってくれただろ?さっき、俺が言ったようなこと、それが理由だ」

「‥‥わかりました。これからは、苦手だったら事前に言いますね?崇宮君」

「おう!!そうしてくれや。それじゃあな、早坂」

「はい。それじゃ、崇宮君。さようなら」

 

っと、そういえば良い忘れてた事があったな

 

「早坂~!!」

「なんですか?崇宮君」

「セクハラになるのかもしれねぇけど、そのネイル似合ってると思うぞ~!!」

「っ!!ありがとうございます」

「そんじゃあなぁ~」

「‥‥‥///」ペコリッ

 

《崇宮君が帰り、四宮邸に帰った後の早坂さん》

 

「あら早坂、随分早く帰っt‥‥。どうしたの!?早坂あなた、顔が真っ赤よ!?大丈夫なの!?」

「うるさいですよ。かぐや様。かぐや様は会長を告らせる事だけ考えておけば良いんですよ。私は自室に戻ります。それでは」ペコッ

「え、ちょ、まっ」ガチャンッ

 

(あんな最後の最後に言うなんて卑怯だよ~。でも、嬉しいな~、えへへ。)

 




自分で思ってた以上に長くなってしまいました。

今さらながら、早坂さんの素の口調がいまいちわかりません。
間違っていましたら、感想でご指摘ください。
急いで、全話修正しますので

後、私はおしゃれがあまりわからないので、服装や購入した服は読者様のご想像におまかせします

それでは、また次回もよろしくお願いします

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