四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい   作:トネッピー

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今回は、早坂さんがかぐや嬢のためにいろいろ頑張る回です。

早坂さんの視点に挑戦してみます!!

それでは、どうぞ


早坂愛は理解したい

《早坂さんが主人のワガママに対処後、自室にて‥‥‥‥》

 

「ハァ~」タメイキ

 

全く、かぐや様のワガママも困ります。

会長のコーヒー豆をノンカフェインに変えて欲しいだなんて‥‥‥‥。

あの学校の警備を潜り抜けるのも一苦労なんですよ?

そこら辺もうちょっと私に優しくしてくれないといつかバチが当たりますよ?

あ、そうだ。

崇宮君に明日、出来るだけ生徒会室に近付かないように伝えないと。

 

『崇宮君、少しよろしいですか?』

『はいよ、なんだ?早坂』

『明日、出来るだけ生徒会室に近付かないようにしてもらいたいんですが‥‥‥』

『また、かぐや嬢の無茶振りか?まぁ、どうでもいいけど‥‥。明日、生徒会室に近付かなけりゃ良いんだな?了解だ』

『ありがとうございます。崇宮君』

 

さっすが、崇宮君。

理解が早くて助かるよ♪ピロリンッ

うん?まだ何か聞きたいことでもあるのかな?

 

『それって、他のメンバーも近付けない方が良いのか?』

『はい、出来ればその方がいいです』

『あ~、了解だ。優の方はなんとか出来るが、藤原はどうなるかわからんぞ?』

 

あ~、書記ちゃんか~。

あの子、動きが読めないから苦手なんだよね。

それに、イヤなところでカンが鋭いし。

やっぱり、崇宮君も動きを制御できてないんだね。

できてたらコツを教えて貰おうと思ってたんだけど‥‥。

あ、とりあえず返信しないと。

 

『わかりました。とりあえず会計くんの方は任せます。できれば、書記ちゃんもお願いしますね?』

『おう!!まぁやれるだけやってみるわ』

『それじゃ、おやすみなさい』

『おん、おやすみ』

 

なんか、崇宮君が気になってから崇宮君とばっかり連絡してる気がする。

それに崇宮君と連絡してるだけでなんだか満たされる気がする。

崇宮君‥‥‥‥///

あ~もう!!とりあえず寝ましょう。

 

《そうして次の日生徒会室にて、会長の睡眠後‥‥》

 

「いい!?次の作戦を思いつくまで何人たりとも入れさせては駄目よ!!」

「‥‥‥‥」

 

え?かぐや様、まさかそのまま終了なんてないよね?

なんか、そうなりそう‥‥‥‥。

全く、いい加減自分に素直になって告白すれば良いのに。

 

「かしこまりました」

 

《それから数分後‥‥‥‥》

 

意外と人来ないな~。

崇宮君が頑張ってくれてるのかなぁ~?

‥‥‥‥崇宮君、今何してるのかなぁ‥‥‥‥。

って!!何考えてるの!?私は。ピロリンッ

え?こんなときに誰から?

って、崇宮君だ。何々‥‥

 

『悪い!!藤原を止めれなかった!!今、生徒会室に向かった。すまん』

 

やっぱり、無理だったかぁ‥‥。

それにしても書記ちゃんって行動読めな過ぎなんだよね。

もうちょっと考えてる行動しても良いと思うんだけどなぁ‥‥‥‥。

とりあえず、気にしないって返信しないと。

 

『大丈夫です。頑張って駄目だったなら仕方ないです。会計くんだけでも全然オッケーですから、気にしないでください、崇宮君』

『でも、藤原を動かすのって結構疲れるだろ?なんか疲れがとれる料理でも作ろうか?』

『それじゃ、お願いしてもいいですか?』

『わかった、そんじゃ作るから帰りにでも連絡くれな?』

『わかりました』

 

やった!!崇宮君の料理がまた食べれる~♪

それじゃ、頑張ろー!!

っ!!この気配、来ましたね。

書記ちゃん、今日は絶対に生徒会室には近づかせないよ?

 

「あーっ、早坂さん!」トテ トテ

「えっ、書記ちゃんじゃーん☆どしたし~?生徒会に用事~?」きゃぴ☆

 

今のところ、彼女との戦績は9勝8敗。

ギリギリ勝ち越してるんだよね。

それにしても、なんで書記ちゃんは来たのかな?

 

「いえ、その‥‥‥‥。用事ってほどの事では無いんですけど」

「んじゃ、どしたし?」

「あのですね、頭のリボンを落としちゃったんです~」

 

え?リボン?

書記ちゃんってこんなにアホだったの?

だってリボンだったら‥‥‥‥

 

「頭に付いてるじゃん?リボンだったら」

「違います!」

 

‥‥‥‥何が?

え、一体何が違うの?

 

「これはスペア!よく見てください。色がちょっと違うんですよ!」

「いや、微妙すぎてわからないし!」

「私はあの極黒リボンが無くちゃ駄目なんです~!!」

「そんな名前だったんだあのリボン!」

「それで、生徒会室も一応捜しておこうと思って‥‥‥」

「ん~、なるほどね~」

 

さて、どうやって生徒会室から遠ざけようかな?

う~ん‥‥、あっ!!この手を使えば行けるかもしれない。

 

「もーっ、しっかたないなぁ書記ちゃんは~。ウチが一緒に捜してあげるよ。カンシャしてよね~」

「ホントですか~っ!」

「ホントだし。ん~‥‥、無闇に捜しても仕方ないしぃ。書記ちゃんが今日行った場所を‥‥、最初から順に捜してみよ?」

「そうですね。そうしましょ~!!」

 

よし!!やった!!

これで一番の曲者を生徒会室から引き剥がせた!!

今日はあんまり疲れないで済みそうだよ、崇宮君。

 

《生徒会室から少し離れて‥‥‥‥》

 

「それで、最後にリボン見たのはいつ?」テクテク

「えっと‥‥、かぐやさんにこの画像送った時には付いてたから~」てくてく

 

うぇ?

なにこの画像!?

はぁ?どういうこと?なんで鶏に囲まれてんの!?

それになに!?【鳥葬ナウ】って!?

かぐや様いつもこんな画像送られてるの!?

‥‥‥‥‥‥ふぅ、一旦落ち着いて。

 

「まぁ、画像のことは置いておいて。送信時刻は放課後ね。その後、どこ行ったりしたの?」

「ちょっと待ってください。今日通ったルートを図にしますね~」かきかき

 

どこに行ったりしてたんだろ?

まぁ、ね?変なとことか行ってないだろうし。

 

「書けました!!こんなかんじです」

「どういう生き方してるの!?ル○バでももうちょっと規則性ある動きするよ!?」

「いえ、今日はたまたまですよ」

「何してたの?」

「えと!そのっ‥‥‥‥」

 

なんでちょっと言うの渋ってるの?

もしかして‥‥‥‥、なんか校則破ったりしてるのかな?

 

「今日は、その‥‥‥。ピカ○ュウ探してて」

「ポケモンGOすんなし!!」

 

あれ?書記ちゃんって確か‥‥‥‥

 

「書記ちゃん、お父さんにこういうゲーム禁止されてるんでしょ!?なんでしてるし!!」

「私はやってないです!!部活の皆がやってるのを見てただけです!!」

 

え‥‥‥‥。でも、書記ちゃんの部活って確か‥‥‥‥

 

「部活ってテーブルゲーム部だったよね?」

「そうですよ?」

「だったら、テーブルでゲームするし!!」

「テーブルゲーム部だからってテーブルでやるゲームが全てじゃないです!!わりと、アウトドアなゲームもやってますもん!!」

 

いや、仮にそうだったとしても‥‥‥‥

 

「そもそも校内でスマホゲームは校則違反だし!!生徒会が校則破っていいの!?」くわっ

「私は見てただけです。私は校則破ってないです」

「なに一人だけ保身に走ってるの!?そこは一緒にやれし!!」

 

書記ちゃんってちょっと卑怯な所あるよね‥‥‥‥。

とりあえず探し始めようかな?

 

《そうして早坂さんと書記ちゃんは火の中、水の中、草の中、森の中と秀知院中を探した、しかし‥‥‥‥》

 

「うーん、みつからないですね~」

 

ホントに見つからないなぁ~。

全く、書記ちゃんってばホントにどこやったの?

 

「ミナサン、捜しモノですカ?」

「あ‥‥、校長」

「ハイみなサン、コンニチハ」

「イマ生徒会室は鍵、開いてマスか?」

「っ!!」

 

なんで校長が生徒会室に用事があるのかな?

でも、かぐや様の為にも行かせるわけにはいかない。

 

「さぁ、どうでしょうね。生徒会に何か用事でも?」

「イエ、生徒会室の方にピカ○ュウが‥‥‥」

「お前もやってんのかし!!」

「さっき体育館の方でピカ○ュウ見たって話聞きましたよ」

「本当デスか!!」ダッ

「ふぅ‥‥‥」

 

校長が騙されて良かった。

書記ちゃんはどうしてるかな?

 

「‥‥」チラッ

 

ん?あれって‥‥‥‥。

 

「書記ちゃん、書記ちゃん。スカートの中に付いてるのって‥‥‥」

「あ!!こんなところにあった~!!」

 

え、それじゃ今まで捜してた労力って一体‥‥‥‥。

 

「そっか!ニワトリさんの写真撮った時、リボン食べられそうになったから、服の内側に付けてたんでした!」

「‥‥‥‥」

「幸せの青い鳥って、案外そばに居るものですね‥‥‥‥」

「やかましいし!」

「リボンGETだぜー!」サ○シ風

「だから、やかましいし!!」

 

ふぅ、これで終わりかな?

疲れたなぁ‥‥‥‥。崇宮君に連絡しないと、それにかぐや様の様子も見に行かないと。

 

「あっ!そういえば」

「ん?書記ちゃん、どしたし?」

「早坂さんって、崇宮君の事好きなんですか?」

「へ!?///いっいきなり何だし」

「いえ、1ヶ月位前にあ~んしてもらってたじゃないですか?そのあと二人して顔赤くしてたんで気になってたんですよ~。でも、その反応はもしかする感じですか~?」

 

う~ん、どうなんだろ?

っていうか、これってもしかして崇宮君の好きな人を知るチャンスなんじゃ。

 

「ってことは崇宮にも聞いたってこと?」

「はい~。聞きましたよ?」

「なんて言ってたし?」

「なんか、学校の早坂さんは余り興味がありませんね。とかなんとか言ってましたよ?確か」

 

そ~なんだ‥‥‥‥。

ん?でも、学校の私は?

っていうことは、私には興味があるってこと?

う~~ん、わかんない。

そもそもなんで私がこんなに気になってるのかがわかんない。

あ~、もう!!わっかんない!!

 

「で、どうなんですか?早坂さん」ニヤニヤ

「‥‥ないし」

「え?なんて言いましたか?」

「わかんないし!!今まで好きになった人がいないからこれが恋なのか、それともただ友達として気になるだけなのか私が一番わかんないし!!」

「おっ、落ち着いてください。早坂さん、一旦深呼吸でもして落ち着いてください~!!」

 

ッハ!!私、やっぱりおかしい。

最近、崇宮君とか、恋とかのワードを聞くと頭が真っ白になって何にも考えられなくなる‥‥‥‥。

 

「これがウチの気持ちだし。確かに崇宮の事気になるけど、異性としてなのかわかんないし‥‥‥」

「そうなんですか。でも‥‥‥‥」

「書記ちゃん、何だし?」

「私はその気持ちは恋だと思いますけど、自分の気持ちをわかるのは自分、つまり早坂さんだけですし」

 

自分の気持ちをわかるのは自分だけ、か‥‥‥。

私はこの気持ちをわかる日はくるんだろうか‥‥‥。

でも、きっとこの気持ちは恋、だと思う‥‥、わかんないけど。

いつか、私もかぐや様みたいに恋できるかな?

とりあえず今日は疲れたから 、考えるのは明日からでいっか。

崇宮君のご飯~♪楽しみだな~♪


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