四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい   作:トネッピー

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今回はタイトル通り期末テスト回です。

部活の大会も終わりゆっくり出来るんで頑張って連休中執筆したいと思います!!


崇宮誠は上位になりたい

「そういえば、そろそろ期末テストですね」

「言われてみればそうですね。副会長」

 

そろそろ期末テストだな。

今回は結構ガチで望むつもりなんだが、中々上手くはいかないもんだな?

先生が出しそうな百点潰しやら、いやらしい問題が中々解けねぇ。

その辺は、テストまでに頑張るか~。

 

「皆さん、勉強はなさっていますか?」

「自分は私生活に支障がでない程度にしていますよ?他の皆さんはどうですか?」

「ぴゅ‥‥、ぴゅ~♪」

 

藤原ぁ‥‥‥‥、お前やってねぇだろ。

口笛吹けてねぇし。

 

「藤原さん、吹けてませんよ」

「試験勉強なんて必要ない」

「え?」

「あら」

 

御行?何言ってんの?

試験勉強が必要ない?んなアホな。

 

「そんなもん、普段からちゃんと勉強していれば問題ないんだ。試験前だけ勉強しても身に付かん。一夜漬けなんてもってのほか、体調を崩すだけだ」

 

うん。スッゴい良いこと言ってるよね。

スッゴい良いこと言ってると思うよ?うん。

でもさ、

 

「君らはくれぐれも一夜漬けなんてするなよ」

 

それをそろそろ、十夜漬けに達しかけているお前が言ってなけりゃあな?

でも、御行って今三回連続1位なんだよな~。

あいつ、かぐや嬢に勉強負けたらかぐや嬢をただ見上げるだけの存在になると思ってるんだろうな。

そりゃ、嘘をついてでも1位を死守しないとだよな~。

 

「そうですね。テストは自分の実力を見るものです。無理に背伸びをして良い点を取っても、本来の自分は見えません」

「まぁ、それもそうですね」

「自然体で受けるのが一番でしょう」ニコッ

 

嘘つきだな。ほんとにこの二人は。

かぐや嬢は御行に本気で勉強して未だに一回も勝ててないからな~。

あの人、プライドの塊みたいな人だからめちゃくちゃ屈辱だろうなぁ~。

 

「優?帰るんですか?」

「はい。そろそろ帰ろうかと思って」

 

あれ?そういえば優って、確か‥‥‥‥。

 

「石上くんは‥‥、ちょっと位背伸びしないとマズイかもしれませんよ?また赤点取って補習にでもなったら‥‥‥」

「大丈夫ですよ。今回は試験勉強バッチリです」ムッ‥‥

 

そういえば最近、優が好きそうなゲーム発売してたな。

あっ!!そういうことね、なるほどね。

 

「じゃあ僕は帰って、勉強でもしますので」ギィ‥‥

「そういえば、新発売のゲームは楽しいですか?優?」

「あー!先輩あのゲームめっちゃ面白いですよ。もう、寝る間も惜しんでやっちゃってますよ~。‥‥‥‥あっ」

 

はぁ~、やっぱりな。

全く、ちょっとは勉強しろよなワースト3に入ってるんだからな?

 

「「優(石上くん)?」」

「さようなら」ダッ

「副会長?」

「えぇ、わかってますよ?崇宮君、明日からですね?」

「はい、そうしましょうか。副会長」

 

優には明日からかぐや嬢がみっちり勉強してくれるだろうな?

頑張れよ、石上優。

 

「私、どうしても国語がダメで、外国語もスラング使っちゃうので試験だとあんましなんですよね」

「自分は毎回本番に弱いですからねぇ。どうしたらいいですかね?」

 

そういえば、藤原は語学習得が特殊だもんな。

そんな羨ましいミスをやっちまうんだよなぁ。

 

「藤原書記は語学習得がちょっと特殊だからな。普通の勉強法は効率が悪いかもしれん」ゴゴゴゴゴゴゴ

「勉強量が必ずしも点数に反映される訳ではありませんしね。いっそ勉強しないという選択肢もありますよ」ゴゴゴゴゴゴゴ

「そうだな。俺も試験前は3日ほど勉強せずに座禅組んで精神統一してる。これが効くんだわー」ゴゴゴゴゴゴゴ

 

この二人は‥‥‥‥。

全く、勝ちたいからって嘘つき過ぎだろ。

ホント何て言うか、無駄なことしてるよな~。

両方、お互いが気にしないのわかってるだろうに。

で、それに巻き込まれてる藤原は‥‥‥‥。

 

「なるほど、わかりました!!私、勉強しません!!」

 

信じますよね~。だって、秀知院トップ2の言葉だもんね?俺も、この二人と深く関わってなかったら、言うこと聞いて勉強してないもん。仕方ないよ。

 

《そんなこんなでテスト当日となり‥‥‥‥》

 

やっべぇなぁ。緊張してきた。

もうこうなったら、なるようにしかならんからな!!

頑張って行くかぁ~。

御行の奴は今頃ゲロ吐きそうな程緊張してるだろうな~。

1位ってそれがスッゴく怖いだろうな。

さ、やれるだけやってみますか。

 

「それでは‥‥‥、始めっ!!」

 

《そうしてテストが終了し、結果発表の張り出しにて‥‥‥‥》

 

「はぁ~」

 

名前は無し、‥‥‥‥か。

結構いい線行ったと思ってたんだけどな~。

まぁ、しゃーねぇか。

1位は~、っとやっぱり御行なのね。

流石だな~。俺なんかよりずっと遠くにいて更に遠くにいくために頑張ってるもんなぁ。

お、かぐや嬢と御行が何か話してる。あ、御行が離れた。

まぁ、いいや。

とりあえず、トイレ行くか。

 

《そして、トイレにて‥‥‥‥》

 

誰もいない‥‥‥‥よな?

んじゃ、失礼して。

 

「クソがっ!!」ガンッ!!

 

やっぱ、割り切れねぇな。

 

「全く、あんだけ、頑張ったのに、よぉ!!」ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!

 

いままでの倍以上の勉強を二年になってから毎日やってきたのにこれかよ‥‥‥‥。

 

「情けねぇな‥‥‥‥」

「誠?」

「っ!?誰だ!!」

「俺だ、俺」

「っんだよ、御行か。脅かすなよな」

 

あ~、ビックリした。

でも、待てよ。もしかして今の見られてたのか!?

見られてないと信じたいけど‥‥‥‥。

 

「別に脅かすつもりじゃなかったんだが‥‥‥。大丈夫か?だいぶ無理してたみたいだが?」

「頭ではわかってんだよ。ただ、心が理解できてねぇ。正直、今回は全力だった。にもかかわらず俺は50位にも入れなかった。全国模試じゃ5位以内なのにな。情けないよ‥‥‥」

「誠‥‥‥‥」

「見てたんだろ?聞いてたんだろ?今のを」

「あ、あぁ‥‥」

 

ホント、情けねぇな。それしか言う言葉が見つからねぇよ。

御行はきっと、1位の喜びをここで炸裂させてたんだろうな。

 

「なぁ、誠?」

「なんだ?御行?」

「今のお前のその感情って、情けないって言うより悔しいという方が正しいんじゃないか?」

「は?」

「いや、頑張ったのに報われなかった。そう思うことって悔しいってことじゃないか?と思ってな」

 

なるほどね、悔しい、か。

確かに、この気持ちは母さんの料理を追い越せない時に似ている気持ちだしな。

そうか、悔しいってことは俺は全力で望めたんだな。

 

「ありがとな。御行」

「ん?どういうことだ?」

「お陰で自分の気持ちに気づけた」

「そうか、それなら良かった」

「後、遅れたが1位おめでとう。今日、夜空いてるか?」

「空いてるが、どうかしたのか?」

「いやぁ、俺を助けてくれたのと四連覇記念に飯でもどうだ?と思ってな」

「いいな、それ。どうせだったら生徒会メンバー全員で行かないか?」

 

お、いいね。乗り気だねぇ~。

でも、かぐや嬢とか藤原とか優は良いのかね?

かぐや嬢なんかはめっちゃ悔しがってそうだけど。

 

「みんなで行くんだったら、期末テストお疲れ様会の方がいいな」

「そうだな。そうした方がいいな」

「んじゃ、俺は藤原と優に連絡するから副会長はお前に任せるな?御行」

「おう、任された!!」

「ちゃんと生徒会メンバー全員でって言っとけよ~」

「あぁ」

 

あ、早坂に四宮邸の使用人に伝えて置いてって言わねぇとな。

んじゃ、連絡、連絡っと。

 

『優~、今日の夜暇か?』

『暇ですけど。どうかしましたか?』

『生徒会メンバーで飯食いに行こうぜ』

『あ~、いいですよ。多分、期末テストお疲れ様会みたいな感じですよね?』

 

お、やっぱり俺の考えがわかってるねぇ~。

さっすが俺のゲーマー友達兼頼れる後輩だ。

 

『そうだ。詳細は後で伝えるな』

『了解です』

 

それじゃ、次は藤原だな。

 

『藤原、今晩暇ですか?』

『暇ですけど~。どうかしました?』

『生徒会メンバーで晩御飯でも行きませんか?』

『お~!!いいですね!!参加します~』

『了解です。それじゃ、詳細は後で伝えますね?』

『了解しました~』

 

さぁ~て、楽しみだなぁ~♪

 




いかがだったでしょうか?

次はオリジナルの外食回です

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