四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい 作:トネッピー
今回は、『ドキドキお見舞い編』になります。
それでは、どうぞ。
できれば感想も書いていただければと‥‥‥‥。
《~~~前回の翌朝~~~》
「それで、まぁ、こうなるのも読めてましたよ」
「だったら‥‥‥‥、もっと早く‥‥‥‥、止めてよぉ‥‥‥‥」
「‥‥‥私も崇宮君も今日は学校休みますから」ハァ~
「ありがとぉ‥‥。早坂ぁ‥‥‥‥」
「それじゃ、崇宮君とお粥でも作ってきます」ギュッ
「いやだぁ、そばにいてよ、はやさかぁ」はぁはぁ
「普段からこれ位可愛ければ良いのに」
「ちゃんと戻ってきますから、大人しくしててくださいね?かぐや様」コホッ
「はやさかぁ、大丈夫?もしかして、あなたも風邪引いたんじゃ‥‥‥‥」
「そんなことないですよ。それでは」ガチャ
《場所は変わり、厨房にて‥‥‥‥》
「う~む‥‥。どうしたものか‥‥‥‥」
なに作りゃ元気になるか考えてる間に勝手に手が動いてるとは‥‥‥‥
全く、え~と?何がある?
カツ丼!?何でやねん‥‥‥‥、後、ぶっかけうどん、温かいうどんもいけるな、そいで、その他諸々、めっちゃ作ってんな、おい
「はぁ~~、ホント、どうしたものか‥‥‥‥」
「崇宮君、どうしたんですか?」コホッ
ん?風邪か?
そういや、心なしか顔赤い気するし
「また、凄い量作ってますね?全く、何してるんですか‥‥‥‥」
「いやぁ、返す言葉もございません‥‥‥。そんなことより、早坂、もしかして風邪か?」
「そうかもしれません。でも、まだ元気なんで大丈夫ですよ」
「気ぃつけろよ?ただでさえ昨日あんなに濡れてたんだからよ」
「わかってますよ。そんなことよりその料理の山はどうするんです?」
「これは、俺が食うよ。ところで、かぐや嬢はなんか欲しいとか言ってたか?」
「‥‥‥‥まぁ、お粥で良いでしょう」
うん、絶対に聞いてないね!!
100%聞いてないよね!!
まぁ、風邪引いてるかぐや嬢って本当にお可愛いからな
それと、甘えた過ぎてめんどうくさい
あ~、御行来ねぇかなぁ~~
御行に押し付けたら面白いことになりそうだしな~
まぁ、それは置いておいて
「んじゃ、お粥作るわ」
「お粥は作ってなかったんですね?」
「‥‥‥‥すんません」
「ま、いいです。とりあえず私はかぐや様のそばにいますから」
「はいほーい」
《~崇宮君、お粥作り中&かぐや様の部屋に移動中~》
「早坂~、かぐや嬢、入るぞ~」ガチャ
「あ!!誠だー!!なに持ってるの?」
「かぐや嬢の飯だよ」
「ありがとう~」
はぁ~、マジで普段もこれくらい可愛く素直だったら、御行とも直ぐ付き合えるだろうに‥‥‥‥。
「早坂?大丈夫か?」
「‥‥‥‥何がですか?」
「いや、めっちゃ疲れてるように見えるからさ?」
「‥‥‥‥少し外で話しましょうか」
「お、おう‥‥‥‥」
なんかあったのかな?早坂の奴。
「かぐや嬢?ちゃんとフーフーして食べろよ?熱いからな?」
「わかったよ~」
「んじゃ、出てるからな~」
「かぐや様、失礼します」
「わかった~」ガチャ
さて、と
「崇‥‥宮‥‥君‥‥」フラッ
「アァ!?早坂!?何し‥‥‥‥。っ!!」
んんんんん??な、な、なんだ?
と、と、とりあえず、でこ触って‥‥。
って!!あっつ!!
「なんじゃこりゃ!?なんでこんな熱で普通にしてんだよ!!」
とりあえず、早坂の自室に運ばねぇと!!
《~崇宮君、早坂さんを運び中~》
「んしょっと」
早坂はこのままで大丈夫かな?
とりあえず、冷やしたタオル頭に乗せてっと
「ん、う~~ん」
「早坂?大丈夫か?」
「崇宮君?あ、私倒れたんだ‥‥‥‥」
「‥‥‥‥おい、早坂」
「な、なにかな?」
「お前、今朝から熱あったろ」
「え、どうして?」
「その反応はあったんだな」
「うん‥‥‥‥」
はぁ~、全く、なんで黙ってんだよ‥‥
「‥‥っけんなよ‥‥‥‥」
「え?」
「ふざけんなっつったんだよ!!」
「」ビクッ
「お前は何か?自分が我慢すれば他人に心配かけねぇとでも思ってんのか?だとしたらふざけんなよ!!お前は気付かれてねぇとか思ってんのか知らねぇけどな、わかんだよ!!」
「‥‥んですか‥‥‥」
「あ?」
「あなたに何が解るって言うんですか!!」
は?
「私だって我慢したくないですよ!!」
なんだよ‥‥‥‥
「でも、仕方ないじゃない!!私は我慢しないといけないの!!」
なんなんだよ‥‥‥‥
「だって、我慢しないと、偽らないと意味がないの!!」
なに言ってんだよ‥‥‥‥
「偽らないとわたしは誰にも愛されないし、相手にもされないの!!」
なんでだよ‥‥‥‥
「人の愛なんて所詮他人の綺麗なところばっか見て言うまやかしだよ!!」
なんで‥‥‥‥
「だから!!私は自分を偽るしかないの!!」
「なんでそんなこと言うんだよ!!」
そんなんだったらよ‥‥‥‥
「我慢したくないなら、しなきゃいいじゃねぇか!!」
「それが出来たら苦労しないよ!!」
「じゃあ、お前はやろうとしたことあんのかよ!!」
「やりたくても出来ないからこうなってるんでしょ!!」
「じゃあ、俺だけでも頼れよ!!」
「え?」
なに言ってんだ?俺
でも、今だけは、思うままに言ってみるのもいいな
「誰も、みんなに対して偽らずにいろなんて言わねぇよ。只、俺には、俺だけには、素直でいてくれよ」
「崇宮君‥‥‥‥」
「お前は、愛はまやかしだって言う。俺もそう
「思ってた?」
「でもな?ある人が俺の考えを変えてくれた。そして、俺が一番腹が立つのは、俺の考えを変えてくれたその人が変わる前の俺と同じような考えを持ってることだよ!!」
「でも、仕方ないじゃない!!変われないんだもん!!」
「変われないなら、変えて貰えば良いじゃねぇか」
「え?」
「例えばよ?俺を少しは頼りにしてみるとか、身近に変化したかぐや嬢に話を聞くとかよ」
「だって、頼ったら崇宮君はきっと私に失望する‥‥‥‥」
「そんなことねぇよ」ダキッ
「ふぇ!?崇宮君!?///」
「安心しな、俺はお前がどんなでも失望しねぇよ」
「ほんとに?」
「あぁ、むしろ、早坂の新たな一面を見れて大喜びだぜ」
「なにそれ」ポロポロ
早坂‥‥‥‥
こんなに思い悩んでたんだな‥‥‥‥
なんで気づけなかったんだろ
情けねぇ、俺は早坂を見てるようで見てなかったってことか
「早坂‥‥‥‥」
「あれ?今は偽ってるから涙なんて流さないって決めたのに‥‥‥‥。どうして?涙が止まらないの?」ポロポロ
「俺がわかるかよ。きっと偽らないお前が泣きたいんだろ」
「そう‥‥‥‥、なのかな?」ポロポロ
「とりあえず、先謝っとくわ。ごめんな」
「え?」ポロポロ
「大丈夫、泣きたいときは泣けばいいんだよ」ギュッ
「ホントに?」ポロポロ
「お前が、誰の前でも泣けなくても、俺の前では気にせず泣いていいんだよ。もう一回言うが、俺はお前がどんな奴でも失望なんかしねぇよ」
「う、」ボロボロ
「大丈夫だから」
「うわぁ~~~~ん」ボロボロ
「今まで、よく我慢したな」ヨシヨシ
《~~数分後~~》
「ありがと、崇宮君」
「別に、俺の胸で良ければいつでも貸すよ」
落ち着いたんなら良かった、良かった
まぁ、前に風邪引いたときに色々してもらったからな
それに、こうやって早坂に頼りにされることはしてやりたいしな
「ホントに頼りにしていいの?」
「おん」
「ホントに私を変えてくれるの?」
「それはわからん」
「え?」
「だってそうだろ?俺は最大限努力はするつもりだが、変われるかどうかは結局の所本人次第だよ」
「そうだね」
「早坂的には絶対変えるって言って欲しかったか?」
「そんなことないよ。でも、崇宮君らしいって言うかなんと言うか。まぁ、その返答で安心した?のかな」
「そうか、なら良かった。さて、俺はかぐや嬢でも見てくるかな‥‥」キュッ
「ん?なんだ早坂?」
「もうちょっとここに居て」
「え、」
「私を独りにしないで‥‥‥‥」
「っ!!」
【「行かないで‥‥、俺を一人にしないで‥‥。」】
け、まるで自分を見てるような気分になってきたな
実際似てるのか?俺と早坂って。
今は、そんなことどうでもいいけど
「わかった。もう少しここに居る。でも、他の使用人の人にかぐや嬢を頼まないといけねぇからちょっと待ってな」
「うん‥‥‥‥」
よいしょっと、え~と他の使用人は~、と
お、いたいた
「すいません、昴さん」
「どうしました?誠君」
「早坂も風邪を引いてしまって今手が放せないので、かぐや様をお願いしてもいいですか?」
「それは構いませんが、もし、来客が来た場合どうすればよろしいですか?」
「それは、僕に通してください。相手しますので」
「わかりました。それでは、私はかぐや様の所に行きますので、早坂さんのことは任せましたよ」
「はい、任されました」
ふぅ、あの人やっぱ苦手だなぁ‥‥‥‥
なんか、全部見透かされてるような気になるんだよなぁ‥‥‥‥
ま、今はどうでもいいけど
さ、早く戻って早坂の側に行かねぇとな~
ここで昴さんの紹介を
昴さん
イメージは名探偵コナンの昴さん
凄く頭がいい
何を考えてるのかわからないが、時々ボーっとしている
なんか、全部見透かされてるような感じがする
元崇宮家の使用人
こんな感じです
どうしてこうなってしまったのか‥‥‥‥
書いてるうちに自分でも元に書いてるのがなにかわからなくなりましたので
意味がわからなければすいません