四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい   作:トネッピー

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お待たせしました!

いよいよ夏休み編スタート直前『白銀御行は出かけたい』のお話となります

それでは、どうぞ


生徒会は遊びに行きたい

「うおらぁ!!生徒総会お疲れェい!!」

「&明日から夏休みー!!」

 

「「「「いえーい!!」」」」

 

ようやっと生徒総会も終わったな

いやぁ~、疲れた、疲れた

 

「皆さんは何か予定はあるんですか?」

「少し買い物に行く位で、大きな予定はありませんね」

「俺もシフト調整が難航してな、結構暇な時間が多い」

「「何かしたいよな(ですね)」」

 

はぁ~、なぁんで素直に遊びたいって言えないんだろ

どうせ、藤原に聞くんだろ?

俺も、皆でどっかに行きたいな

それより、俺の勝負所だからな、この夏休みは

絶対に早坂に告白してみせる

たとえ、叶わぬ恋であってもな……

さて、二人と藤原はほっといて、俺も予定立てないとな

 

『早坂、夏休みなんか予定あるか?』

『いきなりどうしたんですか?別に空いてる日はありますけど……』

『早坂の日頃の疲れをとるためにどっか行かね?と思ってね』

『そうですか……』

『嫌なら全然良いんだ。只、最近の早坂、なんかボーッとしたりすんの増えてたからさ?もし良ければ……ってな』

『行きましょう』

『ん、わかった。それなら日時は今晩通話しながらでも決めようか』

『わかりました。それでは、また今晩』

『おう、また夜な』

 

うっしゃぁぁぁぁ!!

夜が楽しみだ!!

 

「先輩?」

「ん?優、どうかしましたか?」

「いや、先輩は皆でどこかに行きたくないのかな?と思ったんで。ほら、珍しくずっと黙ってスマホ触ってましたし」

「いえ、そんなことありませんよ。優も思い出づくりしたいんでしょう?それじゃ、二人で話に入りましょうよ」

「そうっすね」

 

そんなに時間たってるか?

確かに、俺生徒会中はあんまりスマホさわらないけどさ?

ま、いいや。とりあえず話に入ろ

 

「「一度位、思い出づくりしたいですよね」」

「石上、それに誠まで」

「僕は1年ですけど会長達は2年、来年は受験勉強でそれ所じゃ無いのかもしれない」

「自分達とゆっくり遊べるのは今年だけかもしれないですからね?」

「そういうことです」

 

優~、お前そんなこと考えてたのかよ~

いいねぇ~、良い後輩だねぇ~

先輩嬉しいよ~

御行も俺と同じようなこと考えてそうだな

ってことは、皆でどっかに行くのは確定だな

 

「そういうことなら。行こうぜ、石上……。夏の終わりには大きな祭りがある、たこ焼き位なら奢ってやる」

「夏祭り………!?」

「良いですね」

「行きましょう、行きましょう!!」

 

藤原………、そこは食い付くのかよ

お前が最初から祭りの話してれば、こんなことにはならなかったんだよ

 

「良いですよね~。わたあめ!射的!打ち上げ花火!」

「っ!!」

 

あ、かぐや嬢が正気を取り戻した

よっぽど会長と花火、見に行きたいんだな

 

「祭りは8月20日でしたね?」

「そうだな。その日のスケジュールは開けておこう」

「そうですね。私も………」

「あ…」

 

なんだ?藤原の奴

まさか、旅行中だなんて言わねぇよな?

やめてくれよ?頼むよ?

 

「あ……、駄目です。そのあたり、トマト祭りでスペインでした」あっちゃー

 

 

ふざっけんなよ!!何回旅行行くんだよ!!

 

「えっ!?まさか、行っちゃうんですか?私だけ除け者にして、みんなで夏祭りとか、そんな酷い事するんですか……?」うるうる

「………うっ」

「………まぁ」

 

ほ~う、そんな言い方するんだな?

そんなんだったら、俺も容赦しないぞ?

 

「「え、普通に行きますよ(けど)?」」

「うえっ!?」

「だってそうでしょう?」

「藤原先輩はトマト祭りじゃないですか」

「藤原は楽しんでるのに、自分達には祭りに行くなって、おかしくありません?」

「う………!ぐぅ………!」

 

あ?もしかして………

 

「わぁぁぁぁぁん!!石上くんも崇宮君もひっどぉぉぉぉい!!」

 

め、めんどくせぇぇぇ……

泣くほどの事かよ、ちくしょーめ。

めんどいな、くそったれ

 

「石上くんのばかぁ!冷血人間!!前髪長すぎ!!」

「うっ………」グサッグサッグサ

「崇宮君のあほぉ!薄情者!!好きな人に告白も出来ないヘタレぇ!!」

「グハッ………!!」ブスッブスッブス

 

おうふ………、かなりのダメージ

ヘタレ、ねぇ………。その通りだから、なにも言い返せねぇな………

 

「二人なんて、たこ焼きで舌火傷しちゃえばいいんです!!」だっ

「僕も………、帰ります」ズーン

「帰らなくても良いですよ、優」

「そうだぞ、石上」ポンッ

「今日はあなたが正しいです」トンッ

 

良し、みんなで行く予定はたてれたな

後は、今晩の予定決めさえうまくいけば夏休みは楽しくなりそうだな

 

《そうして、その夜……》

 

「「「ごちそうさまでした」」」

「ありがと、母さん」

「ありがとな、母さん」

「いえいえ、たまにしか作れないんですから。作れるときは作りますよ」

 

母さんの料理やっぱうまいなぁ~

さて、飯は食ったし風呂も入った

部屋に戻るか

 

「そんじゃ、部屋に戻るわ」

「あらあら、珍しいわね?愛ちゃんと電話かしら?」

「うっせぇよ……」

「誠、たった一度の青春だ。楽しめよ!」

「あいよ」

 

全く、なんで父さんも母さんもなんでわかるんだよ……

 

「はぁ……」

「にゃ~ん」

 

ん?この声はクロだな!!

 

「もうほんとクロだけだよぉ~。今の俺の癒しは~」顔スリスリ

「ふにゃ~ん」

 

可愛い~!!間違いない!!

猫の中でダントツ好きだよぉ!!

 

「よぉ~しよしよしよしぃ~」

「にゃ~ん♪」ゴロゴロ

 

《~崇宮君、ナデナデタイム中~》

 

やっべ、30分経ってる

やり過ぎた~

でも、かわいいクロが悪いんだからな

 

「じゃあな、クロ。俺は部屋でやることあるからな」

「にゃ~ん……」

「用事終われば遊んでやるから、な?」ナデナデ

「にゃっ!!」

「それじゃあな」

「にゃ~ん」

 

あー、かわええのぉ

さ、そろそろ早坂に電話かけるか

 

《崇宮君、自室に到着》

 

「さて、電話掛けてもいいか聞くか」

 

『早坂、電話しても大丈夫か?』

『大丈夫ですよ』

『わかった』

 

うっし、電話かけるか

 

『』プルルルルル

『もしもし?崇宮君、ですよね?』

『そうだ、崇宮誠だよ』

『それでは、どこに行くからかから始めましょうか』

『おう、そうだな。早坂はどっか行きたいとことかあるのか?』

『そうですね。疲れをとるためなら温泉とかですかね?』

 

え゛!?

それマジで言ってんすか?

だったら、無防備過ぎない?

 

『早坂、それ本気で言ってる?』

『はい、本気ですけど?』

『俺……、一応男なんですけど?』

『………っ!!べ、別に構いませんよ?私は』

『え!?なんでだよ!?』

『だ、だって崇宮君だったら……』ガラガラガラ

 

ん?ガラガラガラ?

誰か来たみたいだな

 

『早坂、今すぐ来て!!』

『な、何ですか?良いところだったのに』

『インターネットが壊れたの!!』

『世紀の大事件じゃないですか』

 

………今、四宮別邸で何が起きてるんだ?

にしても、早坂の苦労がまた増えてるな

 

『早坂、大丈夫か?』

『はい、ちょっと待ってて下さいね?崇宮君』

『あいよ』

 

《数分後……》

 

『崇宮君、お待たせしました』

『意外と早かったな。お疲れ様』

『大丈夫ですよ。今ちょっとかぐや様がツイッターのアカウント作ってて……』

『オッケーわかった。マジでお疲れ様』

 

なるほど、あの機械音痴のかぐや嬢がツイッターね

絶対またなんかあるだろ

 

『くぷぇーーーーーほ』

『もしかして早坂、今風呂入ってる?』

『よく気づきましたね、声もこもってないはずなのに』

 

エェーーー!?

ウッソだろ!?普通なのか?女子としては普通なのか?

イヤでも、異性と電話するんだぜ?そんなことするのか?

だとしたら、今時の女の人って凄いなぁ

それにしても、早坂の風呂、かぁ………

こりゃすごい………

っておい!!これじゃ変態みたいじゃん!!

今のは、変態みたいだったけども!!

 

『崇宮君?どうしたんですか?急に黙ったりして、もしかして……』

『うぁ!?な、なんだ?』

『私の裸の想像してたの?エッチだね?』クスクス

『してねぇし』

『ほんとかな?』

『ほんとだよ』

『フフッ、そういうことにしといてあげる』

 

あー、絶対そういうことにしてもらえてない奴じゃないですか~

なんか最近早坂に恥ずかしい所ばっか見られてる気がする

 

『ところで、温泉で良いのか?』

『別に良いですけど……。崇宮君こそ良いんですか?』

『俺は別にいいけど?』

『私、一応異性なんだけど?』

『異性だとしても早坂は早坂だし、何より俺はそんなこと絶対にしねぇよ』

『そっか………』

 

何で、黙るんだよ

こっちはこっ恥ずかしい事言ってんのに

そういう反応が一番困る……

 

『それじゃ、小旅行みたいな感じにしません?』

『お、おう。でも良いのか?俺みたいな奴と一緒で』

『どうしてですか?私は、崇宮君だから誘ってるんですけど』

『………え!?』

 

なに言ってんのこの人!?

なんで、高校生の異性同士が二人で小旅行なんてそんなのカップルがすることでしょ!?

 

『それはダメだろ』

『はい?だって崇宮君さっき言ってたじゃないですか、俺はそんなこと絶対にしねぇよって。私、結構崇宮君のこと信頼してるんですよ?』

『だとしてもだ』

『え~、行こうよ?小旅行』

『でも……』

『でももだってもないよ。そんなに嫌がるんだったら、前に言ってたなんでもしてやるの一回目使わせてもらうね』

 

なんじゃそりゃ?

ってぇ!!あったなそういえば、したわその約束

なんで覚えてんだよ

どちらにせよ、絶対行かせる気みたいだし、素直に受け入れるか

 

『わかったよ』

『フフッ、物わかりが良くてよろしい』

『んで、日程はどうする?』

『8月始まってすぐ位かな?』

『おう。場所とかh……『早坂、すぐ来て!!』』

 

またっすか………

タイミング悪いっすね、かぐや嬢

 

『もうっ!!』

『……場所とかは何個かピックアップしとくから調べとくわ。また明日、決めようや』

『そうですね。それじゃまた明日』

『おう、また明日。早坂、湯冷めしないようにな』

『……ありがと』

 

さて、寝るか!!

 

《電話後の早坂さん》

 

「早坂、あなた顔赤いわよ?大丈夫?風邪引いてない?」

「うるさいですよ。そんなこと心配するくらいなら私を呼ばないでください///」

 

(最後にあんなこと言うなんて反則だよぅ……///そういうとこだよ、私が崇宮君を好きになった理由も、信頼して小旅行とか誘える理由も)

 

「早坂、それでここなんだけど……」

「そこはですね……」

 

《その後風呂に戻って………》

 

「結局、申請は出来ず……。かぐや様は本当に頑固でどうしようもない人ですね……」

 

(崇宮君、場所とかまで調べてもらって悪いな。こんど、なにかしてあげよ。それにしても、かぐや様も会長さんも)

 

「本当にどうしようもない人たち……。どっちかが素直になればそれで二人共幸せになれるのに」

「でも羨ましい。私だって、崇宮君とあんな関係になりたい///」

 

(でも、私はかぐや様とは違うよ。告られ待ちなんかしてたらいつか絶対に後悔するし取られちゃうもん。だって崇宮君人気だし。だから私は、崇宮誠に告りたい)

 

「崇宮君………///」ブクブクブク

「早坂!!すぐ来て!!」ガラッ

「もういい加減にしてください!!雰囲気ぶち壊しじゃないですか!!」




読んでいただきありがとうございました

私は、コミック勢なので19巻を読みましたが、早坂さん、大丈夫なんでしょうか?
この小説の早坂さんはそうならないように努力したいとおもいます

それでは、また次回もよろしくお願いします




余談ですがF◯Oにて英雄王様が2体当たりました

水着ですり抜けた分を取り戻せた気分です

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