四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい 作:トネッピー
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《時が過ぎて現在、かぐやと白銀のデート直前》
「やっぱ、あの二人気になるな~。せっかくだしちょっと尾行しよ~っと」
やっぱりあの二人が普通に隣で映画を見るとは思えないんだよなぁ
お節介かもだがちょっとお手伝いでもできたらいいな~なんてな
「崇宮さん?何してるんですか?」
「うぉっ!!早坂?お前こそ何してるんだよ。」
えぇっ!?なんでいんの?早坂さん?マジでどーして!?
「かぐや様からのご命令でして‥‥」
なるほど、かぐや嬢の無茶ぶりか
そいつは予想外だったな
「なるほどな、それでいろんな使用人使って御行をつけてるわけか。」
「そういうわけでございます。ところであなたはどうして此処に?」
ここは本当の事言った方がいいよな?流石に
「いやぁそれが‥‥」
「皆さんもう下がっていいですよ。今日は私の無茶に巻き込んですいません。後はゆっくり休んでくださいね」
かぐや嬢、相変わらずみんなに優しいっすね
っておいおい!!早坂もう帰んのかよ
ここは引き留めたいな‥‥
そうだ!!
《グイッと腕を引っ張りこっちに引き寄せ》
「早坂?あの二人このままうまくいけると思うか?」
「流石に大丈夫でしょう?後、急に引っ張らないでくださいビックリしたじゃないですか///」
これはすまんことをしたな‥‥
じゃなくて!!
「半年間も牽制しあってる二人だぜ?俺は隣に座るのすら困難に見える。後、なんか嫌な予感がするし」
ちなみに俺の嫌な予感は的中率9割の超便利な不幸探知機にもなるのだ‥‥
って、そうじゃないそうじゃない
「なるほど、あなたの嫌な予感はほぼ未来予知なんで気になりますね。」
「だろ?それに、俺一人だとフォローに回れないかもだから、付いてきてくれ頼む(^人^)」
これは我ながら完璧な偽装理由だな
頼む、付いてきてくれ早坂!!
「そういうものですかね?」
「ああ!!だから付いてきてくれ頼む」
「わかりました!付いていきますからそうグイグイ来ないでください。人前で恥ずかしいですから///」
って、うわぁ………
やっちまった~………
絶対引かれただろうな、今
《そんなことを思っているとき早坂さんは‥‥。》
(スッゴいドキドキした~顔に出てないよね?出てないよね?もしかして、彼氏がいたらこんな感じなのかしら?)
《案外どっちもどっちで焦っていた》
そんなこんなで二人を早坂と共に現在尾行中です
いやぁ~流石に映画までは一緒に居られんだろうけどそれまでは一緒に居られるから今日は幸運な日だな!!
「え?あの二人別々のチケット売り場に行きましたよ?」
マジかよ!!あの二人此処に来てまだお互い意地張るのかよ
すげぇな、マジで尊敬するよ
って、そうじゃなくて!!
「早坂!!お前は御ゆ‥じゃなくて、会長の方に俺はかぐや嬢の方に行くから!!」
「わっわかりました!!それでは私は会長さんの方に行かせてもらいます。」
「おう !!頼む。席は買い次第送ってくれこっちが先だったらこっちから送るから~」ダッダッダ
「そちらこそお願いしますよ?」ダッダッダ
こういう時のためって言う理由でさっき連絡先交換したが、まさかもう使う羽目になるとは‥‥
はぁ~、悲しいな
二人とも素直になればいいのに
まぁ、俺が言っちゃいけないんだけどな?
あれ?御行からなんかかぐや嬢に暗号みたいなん送ってる~え?何あれ?
あー、なるほどO-1ってことか
でもそれめっちゃわかりづらくね?
『会長はO-1ですよ』
『りょーかいです。ありがと、早坂。もういいよ?ここまで来れば大丈夫だろうから後は自由にして』
『そうですね、では自由にさせていただきます。』
『今日はごめんねな?巻き込んじゃって』
『いいえ、お気になさらず。私が必要だったので良かったですよ』
やっぱ、早坂はいいやつだよなぁ
って、えぇ~かぐや嬢やっぱりH-1選ぶよなぁ~
俺でもそうするもんなぁ~
まぁ、この映画気になるし?今日は気分もいいから見て帰ろっと
「ええっと、O-2番の席って空いてますか?空いてますか。良かったです。じゃあそこで。ありがとうございます」
さぁてこれをバレないようにかぐや嬢のチケットと交換して、と
これで気になる映画は見れるし二人の観賞後も見れて一石二鳥だな!!
ポップコーンとチュリトス買ってっとそろそろ始まるな
んじゃ、二人にバレないようにシアターに入って、っと
「おや?」
「あれ?」
なんで早坂が此処にいるんだ?
帰ったんじゃ?
「早坂?どうしてこんなとこにいるんだ?」
「私もこの映画気になっていたのでついでに見ようと思いまして」
なるほど、早坂も流行りの映画が気になったらするんだなぁ
って!!
「もしかして、隣の席なのか?」
「そのようですね。」
マジかよそんな奇跡あるか?
まぁ、早坂と居られるならなんでもいいや
「よかったらポップコーン食う?チュリトスでもいーけどよ?」
「では、チュリトスを一口いただきますね?こちらもチュリトスを一口どうぞ?」
マジかよ、これって俗に言う間接キスじゃねぇか!!
ヤベェ、平常心を装わないと……
「おう、んじゃ一口いただくぜ~///」
「崇宮さん?顔が少し赤いですよ?」
マジか~
やっぱり隠しきれないよなぁ~
「そんなことねぇよ。もしかすると、この映画が楽しみすぎて、無意識に興奮してるのかもな?」
やべぇ、自分で言うのもなんだけど
すごい苦しい言い訳だ
「崇宮さんも気になってたんですか」
「まぁな」
それはもちろん、ねぇ~?
だって俺も、恋する男子高校生ですし……
《~~四人映画視聴中~~》
「いやぁ~、面白かったなぁ~。ん、早坂?」
「えぇ、そうですね?特に最後のあのシーンなんかはとても感動しましたねグスッ」
早坂、目が腫れてんな?
あのシーンで泣いてたのか
そんなこと言って俺も泣いてたから腫れてんだろうけど
「あのシーンは俺も感動で泣いちまったな。やっぱいいわあの作品」
「エエそうですね?そうだ。また機会があれば映画を見に行きません?」
「えっ?い‥‥」
「そんなわけないです!!この映画はこのシーンが一番です!!」
「いいや!!あのシーンが一番だな‼️四宮これは譲れんな!!」
「ええ‼️私も譲れません!!」ガヤガヤ
「「はぁ~」」ため息
あの二人、公衆の面前であんなに騒いで恥ずかしくねぇのかね?
まぁ、どっちにせよまだ付き合えなさそうだな
「早坂、帰ろうか?」
「ええ、そうしましょうか」
あっ、そうそう
「そういえば早坂、今日は使用人みんなの分も作るからお前も手伝ってくれな?」
「はい、私で良ければお手伝いいたしますよ?」
「ありがとう早坂。」
この後、早坂と共に使用人全員分の料理を作り、食べて今日に関しての意見交換をしていたら夜遅くなったので四宮邸に泊まらせてもらいました
今回はこんな話になりました
どんな映画を見ていたかは皆さんの想像におまかせします
次回はまだ決まっていないので決まり次第投稿します