四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい   作:トネッピー

6 / 41
UA2000突破ありがとうございます!!
今回は恋愛相談回です


崇宮誠は助けたい

《~~生徒会室にて~~》

 

 

「お前、モテ期来てるな。」

「そんなバカな‥‥」

「はぁ~。どうしてこうなった?」

 

マジでなに言ってんだ?御行

バカだろお前

 

《遡ること一時間と少し前》

 

「はぁ~、昨日はゲームし過ぎた~眠いし最終限の授業休んで生徒会室で寝よ~っと。」

 

やっぱ3時まで魂集めして

そのまま武器最終強化までしたのは間違いだったな

一睡も出来なかったしくっそ眠い

あ、もう駄目だわ

 

《~~約一時間後~~》

 

「ふわぁ~あ、っともう一時間かぁ。でもまぁすっきりしたからいっか。」

 

ん?足音が二人分近付いて来るな?

御行と、誰だ?

あ、部屋の前で止まった

 

「恋愛相談?」

「はい。恋愛において百戦錬磨との呼び声が高い会長なら何かいいアドバイスをしていただけるのではないかと思って」

 

へぇ~、そんな風に思われてたんだ

でも実際付き合ったことのねぇ童貞だぜ?

無理無理

御行に他人の恋愛相談なんかできるわけないって

ただでさえ、自分の恋愛のことで手一杯なのに

 

「はぁ~。そうか、どうにかしてやる。」

 

まぁ受けるわな

御行の奴、結構周りの評価気にする奴だしな

でも、心のなかで、俺ってそんなイメージいつの間についたの?この相談でボロだしたらヤバい!!乗り切るしかない!!とか思ってるだろうな多分

しゃーねぇからちょっと手伝ってやるか

 

「会長、すいませんが話を聞いてしまったので自分もお手伝いしますよ。」

「あぁ誠、いたのか。ちょうどいいお前も手伝ってくれ」

「崇宮さんも相談に乗ってくれるんですか‼️礼儀正しく、優しい、そして料理がめっちゃうまくて女子からも人気が高いあなたも相談に乗ってくれるんだったら会長と二人よりさらに心強いです!!よろしくお願いします!!」

 

おっ、おう……

俺って女子からそんな風に見られてたんだな

そんな風に見られようとしてるから俺の演技は上手いってことだな!!きっと

 

「俺は今まで一度もフラれたことがない。」

 

おいおい、初っ端から軽く嘘ついてんなぁ

フラれたことがないんじゃなくてコクったことがないの間違いだろ

あ、かぐや嬢だ

御行の奴は………

気付いてないっぽいし、ほっとこ

多分かぐや嬢は(これは会長の恋愛観を知るチャンス)とか思ってて入ってこないだろうし

 

《因みにかぐやは、これを聞いてれば誠の恋愛観も少しわかって誰が好きなのかわかるかもしれないわね。好きな人はいるようだし、なんてことも考えているが誠は全くの予想していなかった》

 

「それで、相談というのはどういった内容なのですか?」

「クラスメイトに柏木さんという子がいるんですが‥‥」

「その子に告白したい、とかですか?」

「そうです!!その子に告白しようと思うんです」

 

フムフム、ステレートでいいじゃん

中々好印象だぜ、男子生徒君?

これはなんとしてもくっ付けたいな

 

「でも、断られたらと思うと‥‥。もう少し関係を気付いてからの方がいいんじゃないかと」

 

なるほどね中々堅実だな

俺はそれでいいと思うがでも、接点の有無は気になるな

 

「因みに、その子と接点はあるのか?」

「そうですね。まず、それがわからないと助言できませんね」

「バレンタインにチョコをもらいました」

 

おぉ!!これはひょっとして脈アリなんじゃねぇか?

 

「ほぉ、で?どんなチョコだったのですか?」

「そうだ、どんなチョコを貰ったんだ?」

「チョコボール3粒です」

 

えぇぇぇぇぇ!!

 

「これって義理ですかね?」

 

逆に義理以外の何があるんだよ!!

 

「それはもう、間違いなく惚れてるな」

 

なんでそうなるんだ?

でも、向こうもちょっとは気にしているような気がするけど………

気のせいかもだけど

 

《盗み聞きしているかぐやは‥‥。》

(どーして⁉️チョコボールですよ?)

 

「そうですかね?自分は気になっている程度だと思いますけど」

 

《再び、盗み聞きしているかぐやは‥‥。》

(誠?あなたもどーして⁉️チョコボールなんですよ⁉️チョコボールですよ⁉️)

 

「それは違うな、誠。いいか?女ってのは素直じゃない生き物なんだ常に真逆の行動を取るものと考えろ。つまり、その一見義理に見えるチョコも」

「ハッ!?逆に本命!!」

「いやいや、それは言い過ぎだと思いますよ?会長、女ってのは一部を除いて、所詮自分勝手で男の上っ面を愛する生き物ですよ。中身が想像と違うならすぐにサヨナラするような生き物ですよ………」

 

《その時のかぐやはというと‥‥。》

(誠、あなたそんなことが過去にあったの?どうして教えてくれないの?)

 

 

女なんてのは所詮そんなもんなんだよ‥‥

早坂にはこんな俺は知られたくないがな

かぐや嬢や藤原、早坂その辺の人はその一部に入ってることを願う‥‥

 

「確かに、会長のその可能性を否定はしませんですが、君?」

「はっ、はい!!」

「件の柏木さんがあなたの想像と悪い意味で違えばどうします?」

「それは‥‥。そうだとしてもこの気持ちは変わりません。」

「これは、意地悪な質問をしましたね?あなたの気持ちは良くわかりました。会長、どうやら件の柏木さんは自分が言った一部に入っているようです。君、すいませんね?試させてもらいました」

 

これは固い決意の目だな

んじゃ、俺は全力で助力を入れますかね

 

「でも、彼女にその気なんてないと思います。この間も‥‥」

 

《 ~回想~》

「ねぇ、君って彼女とかっているの?」

「え?いないけど。」

「ふふっ、やっぱり」

 

「彼女いないって~」

「いそうにないもんね~」

「超受ける~」

 

~回想終了~

「ってことがあって」

 

それは脈ねぇな

からかわれてるだけだろ

な?御行

 

《そして、冒頭に至る》

 

 

男子生徒君の言う通りだよ

バカだろ御行の奴

 

「なぜそんなに女を疑ってかかる?女だってお前と同じ人間だ!!」

 

いやいや、御行さん?

あんた、さっきと言ってること違いまっせ?

もういいや、なんでも

 

《三度、盗み聞きしているかぐやは‥‥。》

(さっきと言ってることが違う!しかも、誠はもういっか?このままでみたいな顔してるし!)

 

「その状況を簡単に表すとこうだ!!」

 

~御行の妄想~

 

「ねぇ、君って彼女とかっているの?」(いないなら付き合ってほしいな~)

「え?いないけど。」

「ふふっ、やっぱり」(私と運命の糸で繋がってるのね)

 

「彼女いないって~」

「いそうにないもんね~」(だって高貴過ぎるもの)

「超受ける~」(フリーなんだ、超うれしい)

(彼にふさわしいのは、この私)

 

~御行の妄想終了~

 

それは、ポジティブとかじゃなくて只のイタイやつだな?

まさか御行がそんな奴だったとは。

まぁ、引いたりしねーけど

 

「そんな、バカな‥‥」

 

おう、その通りだ男子生徒君

はっきり言ってやれ御行に

 

「彼女たちからたった一人を選ばなくちゃいけないなんて」

 

お前もかい~!!

お前もそっちのバカかよ

うっそだろおい

でもな‥‥

 

「おいお前、彼女たちからたった一人だぁ?抜かせ、お前は女だったら誰でも良いのかよ。そんなんだったら最初から告ろうとすんな!!そんな奴が大事な女なんか持っていいわけねぇだろ!!」

 

そんな覚悟で女に告ろうとしてんじゃねぇよ

笑わせんな

 

《またまた、かぐやは‥‥。》

(誠、素が出てるってことは相当怒ってるわね)

 

「落ち着け、誠。こいつはそんなつもりで言ったんじゃない」

「御行、ちょっと黙ってろ。お前が好きなのは柏木さんなんだろ?んじゃそいつ以外に告る奴なんかいねぇだろうが!!なんでそこで迷うんだよ!!自分の好きな奴位自分でわかりやがれ!!そして、しっかりてめぇの想いを伝えりゃいいんだよ」

 

はぁ~

すっきりした~

さて平常運転、平常運転っと

 

「すいません、取り乱して。ですが、想いを伝えるべきですよ」

「そんな‥‥。でも、三人の友情にヒビが入ったりしませんか?」

「最悪、イジメに発展するかもしれん」

「そうですね。女同士の友情ってそんな物って言う話は度々聞きますしね」

 

確かに、もし御行の妄想が‥‥

ねぇとは思うが本当だったらイジメに発展する可能性はあるな

 

「だが、安心しろ」

 

お、なんかいい案があんのか?御行の奴

 

「彼女には、お前がいる。お前が守ってやればいい」

 

いいこと言うじゃねぇか御行

今のお前めちゃくちゃかっこいいぜ

 

「そうですね、あなたがしっかり彼女を護ってあげればいいと思いますよ?」

「僕だけが彼女を守れる‥‥。会長、崇宮さん!!」

 

そうだ、その調子で告れ

 

「でも、告白なんかはじめてでどういう風にすればいいのか‥‥」

「いいアイデアがある。ここに件の女がいるとする」

 

あ~壁ドンしそうだな

御行の奴

 

「俺と付き合え」壁ドンッ

「それは、いいかもしれませんね」

「俺はこの技を壁ダァンと名付けた」

 

え?それって

 

「会長?それは壁ド‥‥」

「俺が名付けた」

 

あ、そうですか。

んじゃもうそれでいいです。

 

「天、才?」

 

やっぱこいつ、アホだわ

てか、無知過ぎねぇか?ちょっと

 

「会長と崇宮さんのお陰で勇気出ました。さすがあの四宮さんを落としただけありますね」

「え?」

 

あ、ヤバいぞ

こういうのって御行がしんどくなる奴だ

かぐや嬢、そこにいるし

 

「いや、俺と四宮は別に付き合ってないぞ」

「そうなんですか?端から見てたらいい感じですけど」

 

やっぱりそう見えてるんだって

本当、早くくっついて欲しい

 

「いや、寧ろ最近嫌われてるんじゃないかと。興味すらないんじゃないかと」

 

安心しろ。それは無いと断言できるぞ、御行

かぐや嬢はお前にゾッコンだから

 

「会長!!大事なのは自分がどう思ってるかですよ。ねぇ?崇宮さん」

「はい。その通りですよ?会長。だからそう重く捉えることはないかと」

「俺が四宮をどう思ってるか‥‥」

 

なんか嫌な予感がする

って!!こんなときに来るってことはヤバいぞ

 

「まぁ、正直金持ちで天才で癪な部分もあるが‥‥」

 

あ、かぐや嬢めっちゃ不機嫌になってる!!

これか!!嫌な予感の正体は

 

「案外抜けてるし、内面怖そうだし、胸も‥‥」

 

あ、御行やっとかぐや嬢に気づいたっぽいな

 

「でも、そこがいいって言うかな、うん実際かわいいし、美人だし、お淑やかで、気品もあるし、それでいて賢いとか完璧すぎんだろー。いやぁ四宮、マジ最高の女!!」

 

かぐや嬢?そんなんでいいんですかいな

アフターフォローめちゃくちゃヘッタクソですやん

 

「誠、いつから気づいてた?」ヒソヒソ

「俺は今まで一度もフラれたことがない。位からだぞ?」ヒソヒソ

「なんでもっと早くいってくれなかった!!」ヒソヒソ

「だって、面白そうだったんだもん」ヒソヒソ

 

実際めっちゃ面白かったぜ!!

 

「会長?崇宮さん?どうしたんですか?二人でコソコソと」

「いいえ?なんでもないですよ。気にしないでください」

「そんなことより、告白しなきゃ何も始まらん。変に策略を練って駆け引きなんてしてもいいことないぞ」

 

御行、お前ブーメランって言葉がお似合いだぜ

ちょっといじってやろう

 

「そうですね。そんなことしてたら半年間もの間お互い牽制しあって全く進展しない誰かさんみたいになりますよ?そうですよねぇ?会長?」

「そうだな」

 

あれ?もしかして

こいつ、自分達のことって気づいてない?

 

「僕、頑張ってみます。ありがとうございました」タッタッタッタ

 

どうやらその後、彼は壁ダァンを使って無事に告白に成功、どうしてか知らんが付き合ったらしい

 

本当に、なんで?

 




そろそろテストが近づいて来たので、テストが終わるまで投稿できません

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。