四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい 作:トネッピー
ようやくテストが一段落したので息抜きに書いています
お気に入りしてくれた91名様ありがとうございます
これからも頑張って投稿していきたいと思います
今回はコスプレ回です
《とある日の生徒会にて‥‥》
俺たちは今ちょっと忙しいことになっている
全く、面倒だな。フランスとの交流会なんて
それにしても、なんで急に決まったんだ?
「歓迎会にコスプレは必要なのですか?」
「はい。フランスは日本に次ぐコスプレ大国です。コスプレに言葉はいりません。言語の壁を越えて親睦を深めるにはこれ以上の策はありません」
そうだな!!藤原、俺も賛成だ
「そうですね。これ以上の策はないかもしれませんよ?副会長」
「ですが‥‥」
「会長はどう思われますか?」
藤原、いい振り方だな
今日は心配せずにすみそうだ、良かった~
って、うわっ!?御行すんごい顔してたな一瞬
「そうだな、まぁいいんじゃないか?」
「そうですね。会長、猫耳めっちゃかわいいですよね?」
「‥‥ん?あぁ、そういえば誠は猫派だったな」
「はい。自分は猫派ですよ?」
今の間は多分、ダメだ。かぐや嬢猫耳めっちゃ似合ってんじゃん、的なこと考えてそうだな
「顔怖っ!?」
うっわぁ~。完っ全に気を紛らわそうとしてんじゃん
藤原、ビックリしてんだろ~な~
御行~、かぐや嬢見てやれよ~
ほら見ろ、手鏡で自分を確認してるじゃないか!!
きっと、やっぱり、私にはこういうのが似合わないみたいです、っとか考えてるよ?
「なっなんなんですか。」
「会長?そんな怖い顔でジロジロと藤原を見て何してるんですか?」
「そうですよ!!ほんとなんなんですか?会長」
「誠、なんでもないぞ」ジィー
「ッヒィィィ!!」
「会長?いくらなんでもみすぎかとおm‥‥ 」
「会長もさらされてください」
あ、かぐや嬢が御行に猫耳付けた
でも、なんか似合ってねぇな
「なんと言うか、はい。あんましですね」
「会長、自分もあまり似合ってないと思います」
「藤原書記も誠もズバリ言うな。わかりきってたろ、俺にこういうの似合う筈がない」
「ですよね~」
「まぁ、誰にでも似合う似合わないはありますよ」
ん?あれ?かぐや嬢?
もしかして、これがかわいいって思ってんのか?
ってか思ってんな、あの感じは
それにしても‥‥
「かぐや嬢、口緩みきってるぞ?」ヒソヒソ
「そんなことはわかってます。でも、戻らないんです!!」ヒソヒソ
「俺は構わんけど、それだとバレちゃうぜ?御行をかわいいと思ってること」ヒソヒソ
「なな、誠、私はそんなことは思ってませんよ?」ヒソヒソ
嘘こけ、かぐや嬢
思ってなかったらそんなに人間の口は緩まねぇよ
あ、御行がこっち向いた
「どうした、四宮、誠も」
「なんでもないですよ。気にしないでください。会長」
「いえ、なんでもないですよ?」
うわぁ、舌噛んだよこの人
そこまでするかね?
でも、完璧じゃなかったみたいだな、中途半端にニヤニヤしてる
これじゃあバカにされてるってとられちまうぜ御行にな
「なんだ四宮、その顔は。俺の猫耳に文句でもあるのか」
「副会長?本当にどうしたんですか?凄い顔してますよ?」
「いえ、まさかそんなこと。とてもよく、お似合いですこと」
あ、絶対御行の奴変な風に解釈してるな
手鏡の中で凄い表情してるもん
「そういえば、崇宮君も付けてみましょうよ猫耳」
「え?副会長それ本気ですか?」
「えぇ。私は本気ですよ?崇宮君?」
「そうですね。せっかくですし、崇宮君も付けましょうよ~」
マジかよ
ったく、かぐや嬢のやつ俺を巻き込まんでくれよ
まぁ、付けてみるか
「わかりました。それでは、付けてみましょうか」
「はい、これどーぞ。崇宮君」
「ありがとう。藤原」カチャッ
「どうですかね、似合ってますか?会長、副会長、それと藤原も」
こういうのって普通、かわいい系の人が付ける物だと思うんだけど
「お~。崇宮君、猫耳ぃ以外に似合いますねぇ」
「そうですか?私はあまりそうは思いませんけど?」
「俺も四宮にどう意見だ。思ったより似合ってないな?誠も」
フムフム。3人中2人が似合ってない、か
それなら、似合ってないってことだな
「そうですか。んじゃ、これはずしましょうか。ん?」
「どうしたんです?崇宮君?」
もしかして、これを付けて歓迎会するの!?
嘘だよね?嫌だよ?似合ってないもん付けて歓迎会に行くのなんざ俺は御免だぜ?
「あぁ、藤原。これは、歓迎会の時付けるのですか?」
「はい。つけますよ?何言ってるんですか?崇宮君は~」
はぁ~。仕方ねぇ、一日だけ我慢するかね
「わかりました。そのようn‥‥」
「そんなことより、藤原さん?会長を撮って差し上げましょう」
「あ、そうですね」
「未来永劫、この会長の姿を残して置かなくては」
えぇ~。俺の言うこと遮ってまでそれいります?
でも、絶対に何か起きるよなぁ。面倒くさい、マジで
だってかぐや嬢、ただニヤけてるだけなんだろーが、スッゴい悪巧みしてそうな顔になってんもん
「絶対に駄目だ!!」
「え?別にいいじゃないですか。会長、何も恥ずかしがることはありませんよ?なんなら自分も一緒に撮られてあげましょうか?」
これで、逃げ道は無くなったぜ
御行、悪いが今日の俺はこっちに付かせてもらうぜ?
「そんなこと言わずに。さ、かぐやさんも」
「わっ私も!?」
「四宮も!?」
あぁ~こうなったら藤原も引きずり込む方が良いな
「いいですね。せっかくですし、みんなで撮りましょうよ。さぁ、藤原も一緒に撮られましょう?」
「そうですね。せっかくですから、私も入りまーす」
「とくと撮れ。藤原書記」
あ、御行の奴この土壇場でかぐや嬢の猫耳を優先した
普段のこいつならしそうにないがな
自分の情けない姿より、かぐや嬢のかわいい姿を優先するっていいねぇ、楽しくなってきた
「あっあっあれよ。4Kってやつで撮ってください」
「そうですね副会長、せっかくですししっかりくっきり残したいですね?」
「そうですね~。んじゃ、撮りますよ~」
うっわぁ~
御行は顔に力入ってるし、かぐや嬢は口が半緩みだし、お互いを見てるせいでガン飛ばしてるみたい
「二人とも、もっとニッコリ笑ってください」
「そうですよ、藤原の言う通りですよ?会長も副会長もちゃんとニッコリ笑いましょうよ」
「「無理!!」」
「えぇ~!!」
「あ、更に近づいた」
こりゃ、ハタから見れば完っ全にメンチきってるな
多分、お互い脳内フォルダに保存してんだろうな
「藤原」
「はい、崇宮君」
藤原も考えてることはおんなじだな
それじゃ、やることはひとつ
「かぐやさん」
「会長も」
「「喧嘩するならこれは没収です!!」」ッヒョイ
あ、二人が急に距離を取ったな
やっと、目が覚めたみたいだな
でも、惜しいなぁ~。もうちょっとでくっつきそうだったけど。あんな顔で写真とっても楽しくないしなぁ~
それにしても‥‥
「いやぁ、皆さん?もしかして、猫耳怖い。っとか思ってません?」
「なんでわかったんですか!?」
「いや、なんとなくだよ。藤原、なんとなく」
このあと、俺以外の全員の意見で、猫耳は禁止された
なんでだよ~。猫耳は悪くないじゃんか~
悪いのはあの二人のプライドじゃんか~
余った猫耳は渡されたから。今度誰かに付けて弄ろう
そんなこんなで、今日の生徒会は幕を閉じたのであった