四宮の料理人兼白銀の親友は近侍さんに告りたい   作:トネッピー

8 / 41
お待たせしました
ようやくテストが一段落したので息抜きに書いています

お気に入りしてくれた91名様ありがとうございます
これからも頑張って投稿していきたいと思います

今回はコスプレ回です


崇宮誠はつけてみたい

《とある日の生徒会にて‥‥》

 

俺たちは今ちょっと忙しいことになっている

全く、面倒だな。フランスとの交流会なんて

それにしても、なんで急に決まったんだ?

 

 

「歓迎会にコスプレは必要なのですか?」

「はい。フランスは日本に次ぐコスプレ大国です。コスプレに言葉はいりません。言語の壁を越えて親睦を深めるにはこれ以上の策はありません」

 

そうだな!!藤原、俺も賛成だ

 

「そうですね。これ以上の策はないかもしれませんよ?副会長」

「ですが‥‥」

「会長はどう思われますか?」

 

藤原、いい振り方だな

今日は心配せずにすみそうだ、良かった~

って、うわっ!?御行すんごい顔してたな一瞬

 

「そうだな、まぁいいんじゃないか?」

「そうですね。会長、猫耳めっちゃかわいいですよね?」

「‥‥ん?あぁ、そういえば誠は猫派だったな」

「はい。自分は猫派ですよ?」

 

今の間は多分、ダメだ。かぐや嬢猫耳めっちゃ似合ってんじゃん、的なこと考えてそうだな

 

「顔怖っ!?」

 

うっわぁ~。完っ全に気を紛らわそうとしてんじゃん

藤原、ビックリしてんだろ~な~

御行~、かぐや嬢見てやれよ~

ほら見ろ、手鏡で自分を確認してるじゃないか!!

きっと、やっぱり、私にはこういうのが似合わないみたいです、っとか考えてるよ?

 

「なっなんなんですか。」

「会長?そんな怖い顔でジロジロと藤原を見て何してるんですか?」

「そうですよ!!ほんとなんなんですか?会長」

「誠、なんでもないぞ」ジィー

「ッヒィィィ!!」

「会長?いくらなんでもみすぎかとおm‥‥ 」

「会長もさらされてください」

 

あ、かぐや嬢が御行に猫耳付けた

でも、なんか似合ってねぇな

 

「なんと言うか、はい。あんましですね」

「会長、自分もあまり似合ってないと思います」

「藤原書記も誠もズバリ言うな。わかりきってたろ、俺にこういうの似合う筈がない」

「ですよね~」

「まぁ、誰にでも似合う似合わないはありますよ」

 

ん?あれ?かぐや嬢?

もしかして、これがかわいいって思ってんのか?

ってか思ってんな、あの感じは

それにしても‥‥

 

「かぐや嬢、口緩みきってるぞ?」ヒソヒソ

「そんなことはわかってます。でも、戻らないんです!!」ヒソヒソ

「俺は構わんけど、それだとバレちゃうぜ?御行をかわいいと思ってること」ヒソヒソ

「なな、誠、私はそんなことは思ってませんよ?」ヒソヒソ

 

嘘こけ、かぐや嬢

思ってなかったらそんなに人間の口は緩まねぇよ

あ、御行がこっち向いた

 

「どうした、四宮、誠も」

「なんでもないですよ。気にしないでください。会長」

「いえ、なんでもないですよ?」

 

うわぁ、舌噛んだよこの人

そこまでするかね?

でも、完璧じゃなかったみたいだな、中途半端にニヤニヤしてる

これじゃあバカにされてるってとられちまうぜ御行にな

 

「なんだ四宮、その顔は。俺の猫耳に文句でもあるのか」

「副会長?本当にどうしたんですか?凄い顔してますよ?」

「いえ、まさかそんなこと。とてもよく、お似合いですこと」

 

あ、絶対御行の奴変な風に解釈してるな

手鏡の中で凄い表情してるもん

 

「そういえば、崇宮君も付けてみましょうよ猫耳」

「え?副会長それ本気ですか?」

「えぇ。私は本気ですよ?崇宮君?」

「そうですね。せっかくですし、崇宮君も付けましょうよ~」

 

マジかよ

ったく、かぐや嬢のやつ俺を巻き込まんでくれよ

まぁ、付けてみるか

 

「わかりました。それでは、付けてみましょうか」

「はい、これどーぞ。崇宮君」

「ありがとう。藤原」カチャッ

「どうですかね、似合ってますか?会長、副会長、それと藤原も」

 

こういうのって普通、かわいい系の人が付ける物だと思うんだけど

 

「お~。崇宮君、猫耳ぃ以外に似合いますねぇ」

「そうですか?私はあまりそうは思いませんけど?」

「俺も四宮にどう意見だ。思ったより似合ってないな?誠も」

 

フムフム。3人中2人が似合ってない、か

それなら、似合ってないってことだな

 

「そうですか。んじゃ、これはずしましょうか。ん?」

「どうしたんです?崇宮君?」

 

もしかして、これを付けて歓迎会するの!?

嘘だよね?嫌だよ?似合ってないもん付けて歓迎会に行くのなんざ俺は御免だぜ?

 

「あぁ、藤原。これは、歓迎会の時付けるのですか?」

「はい。つけますよ?何言ってるんですか?崇宮君は~」

 

はぁ~。仕方ねぇ、一日だけ我慢するかね

 

「わかりました。そのようn‥‥」

「そんなことより、藤原さん?会長を撮って差し上げましょう」

「あ、そうですね」

「未来永劫、この会長の姿を残して置かなくては」

 

えぇ~。俺の言うこと遮ってまでそれいります?

でも、絶対に何か起きるよなぁ。面倒くさい、マジで

だってかぐや嬢、ただニヤけてるだけなんだろーが、スッゴい悪巧みしてそうな顔になってんもん

 

「絶対に駄目だ!!」

「え?別にいいじゃないですか。会長、何も恥ずかしがることはありませんよ?なんなら自分も一緒に撮られてあげましょうか?」

 

これで、逃げ道は無くなったぜ

御行、悪いが今日の俺はこっちに付かせてもらうぜ?

 

「そんなこと言わずに。さ、かぐやさんも」

「わっ私も!?」

「四宮も!?」

 

あぁ~こうなったら藤原も引きずり込む方が良いな

 

「いいですね。せっかくですし、みんなで撮りましょうよ。さぁ、藤原も一緒に撮られましょう?」

「そうですね。せっかくですから、私も入りまーす」

「とくと撮れ。藤原書記」

 

あ、御行の奴この土壇場でかぐや嬢の猫耳を優先した

普段のこいつならしそうにないがな

自分の情けない姿より、かぐや嬢のかわいい姿を優先するっていいねぇ、楽しくなってきた

 

「あっあっあれよ。4Kってやつで撮ってください」

「そうですね副会長、せっかくですししっかりくっきり残したいですね?」

「そうですね~。んじゃ、撮りますよ~」

 

うっわぁ~

御行は顔に力入ってるし、かぐや嬢は口が半緩みだし、お互いを見てるせいでガン飛ばしてるみたい

 

「二人とも、もっとニッコリ笑ってください」

「そうですよ、藤原の言う通りですよ?会長も副会長もちゃんとニッコリ笑いましょうよ」

「「無理!!」」

「えぇ~!!」

「あ、更に近づいた」

 

こりゃ、ハタから見れば完っ全にメンチきってるな

多分、お互い脳内フォルダに保存してんだろうな

 

「藤原」

「はい、崇宮君」

 

藤原も考えてることはおんなじだな

それじゃ、やることはひとつ

 

「かぐやさん」

「会長も」

「「喧嘩するならこれは没収です!!」」ッヒョイ

 

あ、二人が急に距離を取ったな

やっと、目が覚めたみたいだな

でも、惜しいなぁ~。もうちょっとでくっつきそうだったけど。あんな顔で写真とっても楽しくないしなぁ~

それにしても‥‥

 

「いやぁ、皆さん?もしかして、猫耳怖い。っとか思ってません?」

「なんでわかったんですか!?」

「いや、なんとなくだよ。藤原、なんとなく」

 

このあと、俺以外の全員の意見で、猫耳は禁止された

なんでだよ~。猫耳は悪くないじゃんか~

悪いのはあの二人のプライドじゃんか~

余った猫耳は渡されたから。今度誰かに付けて弄ろう

 

 

そんなこんなで、今日の生徒会は幕を閉じたのであった

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。