時刻は午後11時30分。大魔闘演武のルールブックに0時までに指定された宿に戻ることと、書かれていた為、ナツたちは自分たちの宿であるハニーボーンへと戻る。
ホテルにはエルザ、ツナ、ウェンディ、シャルル、グレイがすでに戻っていた。
「ただいまー。」
「あ、おかえり。どうだった観光は?」
「すっげぇスッキリしたよな!な?ハッピー。」
「あい!」
「スッキリ?」
「はぁ?」
「どういうことですか?」
「実はね…」
ナツの発言にツナ、グレイ、ウェンディは疑問符を浮かべた。ルーシィはリボーンが
「あいつ…」
「フィオーレ1のギルドに喧嘩を売るなんて、どうかしてるわ…」
「全くだ…」
ルーシィの話を聞いて、ツナ、シャルル、エルザは頭を抱えてしまっていた。
「そういえば、リボーンは?」
「途中まで一緒だったけど、どこかへ行っちゃったわよ。」
「そっか。あいつなら単独行動しても大丈夫か。」
ルーシィからリボーンが一人で行動したと聞いたが、リボーンなら自分の身は自分で護れるだろうと思い、ツナは心配することを止めた。
すると部屋の扉が開き、リサーナとエルフマンが飲み物の入った木箱と食べ物の入った紙袋を持ってやって来た。
「差し入れ持って来たぜ。」
「いよいよ明日だね。」
「山ごもりから戻ったのか。」
「かなり力をつけたつもりだったのに、選考からハズれるとは…」
エルフマンは選考からハズれたことに悔しがっていた。リサーナやミラの前でいいところを見せたかったのであろう。
「それより大丈夫だったウェンディ?襲われそうになったってウォーレンの念話で聞いたけど?」
「はい、大丈夫です。ツナさんが護ってくれましたから。」
「一体、何が目的なんだ?やはり我々の戦力を減すことか…」
「じゃあ大魔闘演武の参加ギルドが、使い魔を使ってウェンディを襲おうとしたのかな?」
「何でもいい!見つけたらぶっ飛ばす!」
「おう!」
エルザとハッピーがウェンディを襲おうとした犯人が、今回の大魔闘演武に参加したギルドなのではないかと推測した。ナツとエルフマンは犯人に対して怒りを露にしていた。
ウェンディを襲った犯人が誰かということを考えていると、時刻は0:00なると同時に、クロッカスの街に鐘が鳴り響いた。
『大魔闘演武に参加するみなさん、おはようございます。これより参加チームを113から8つに絞る為の予選を開始します!』
クロッカスの街の上空にカボチャの被り物をしたマスコットキャラが立体映像で現れる。毎年、参加ギルドが増えて内容が薄くなっているということで、今年は8チームのみで行うことになったという。
謎のカボチャが今年の大魔闘演武のことについて説明すると、クロッカスにある宿が変形し始め、空中に階段が現れる。階段の先には巨大な建造物が現れた。この建造物は迷宮になっており、その中の迷路の中を進み早く着いた8つのギルドが大魔闘演武の本戦に出場できるという。
ツナ、ナツ、グレイ、ルーシィ、エルザは階段を昇って迷路へと向かって行く。
「中は迷宮だな…」
「だー!こういうの苦手だ!」
「基本は東に向かって進めばいい!」
中の迷宮を見て、グレイとナツは頭を抱えてしまっていた。エルザはどちらに進めばいいか把握していた。
「ツナ?」
ルーシィは先程から、黙ったまま立ち止まり、迷宮を見回しているツナに
「成る程な。大体わかった。」
「大体分かったって…まさか!」
「ああ。こっちだ。」
「ちょっとツナ!」
ルーシィの制止も聞かずにツナは先に走っていく。
「ツナのことだ。きっと考えがあるはずだ。」
「よし!ツナに着いて行くぞ!」
グレイとエルザがそう言うと、他のメンバーもツナに着いて行くことを決める。途中で
「グレイ!あの高台の上まで階段を作ってくれ!」
「おう!」
グレイはツナの指示で氷の階段を作った。ツナ以外は氷の階段を昇り、ツナは飛んで先に高台まで移動して次の一手を考えていた。
「エルザ!向こう側のエリアに渡る!そこの柱を橋の代わりにしたい!」
「了解だ!!」
エルザは柱を斬ると、ゆっくりと倒れていき、柱は向こう側の床に上手く倒れ、橋ができる。
「ナツ!ルーシィ!そこの壁を破壊してくれ!」
「よっしゃ!火竜の鉄拳!」
「開け金牛宮の扉!タウロス!」
「Moォーー!」
ナツは炎を纏った拳で、ルーシィは星霊であるタウロスを呼び出して壁を破壊した。
この後もツナの指示で一切、止まることなくどんどん迷宮を進んでいき、ついにゴールに辿り着いた。
「お、おめでとうございます…2位なので予選通過です…」
ゴールには先程、立体映像で現れた謎のカボチャが待っており、ツナたちの順位と大魔闘演武の本戦に進めることを伝える。
「クソ!2位かよ!」
「てっきり1位かと俺は思ったんだがな…」
「まぁいいじゃない。本戦には出られるんだし。」
1位じゃなかったことにナツとグレイは悔しがっていたが、ルーシィは2位でも本戦に出られることは変わらないので気にしていなかった。
「それにしてもツナ。よくこんな迷宮を攻略できたな。」
「いや…リボーンの修行の一貫でこういうのをやったことがあってさ…」
エルザの疑問に答えるツナ。ツナは1年程前にやったリボーンの修行について思い出していた。
『ボンゴレの本部は一度、入ったら出られない要塞だ。ボスであるお前が本部の中を把握してないっていうには大問題だからな。だからボンゴレの本部とそっくりの迷宮を作ったぞ。』
「まさかこんなところで役に立つなんて思わなかったけど…」
リボーンの修行がまさかこんなところで役に立つとは思ってもいなかったので、ツナは複雑な気分になってしまっていたのだった。
(先程のチームといい、今のチームといい、あの迷宮をこんな短時間でクリアするなんて…どうかしている…)
ツナの超直感で迷宮をクリアすると思っていた人もいるでしょうが、超直感は対人に働くものなんで、人じゃない迷宮じゃ、超直感を使って迷宮をクリアすることってできないはずなんですよね。だからリボーンの修行の賜物ということにしました。
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