KATEKYO TAIL   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)28 星霊魔導士(ルーシィ・ハートフィリア)vs赤髪(フレア・コロナ)

 

 

隠密(ヒドゥン)が終了してバトルパートに入り、ルーシィとフレアが戦うこととなった。

ツナは観覧席からルーシィを見守っていた。

 

「ルーシィ大丈夫かな。相手は大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の人だし…」

 

「ああ。一体、どんな手を使ってくるかわからないからな。我々も油断できないな。」

 

「ルーシィに何かあってみろ!ただじゃおかねぇ!」

 

ツナとエルザは心配そうにルーシィを見つめ、ナツは怒りを露にしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)B観覧席

 

「大丈夫かしらルーシィ…」

 

「心配すんなミラ。ルーシィの実力なら、あのフレアって野郎に勝つことはできるはずだ。問題は大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の奴らが何かしらやってくる可能性がある。」

 

「油断はできねぇってことか。」

 

そう言うとラクサスは大鴉の尻尾(レイヴンテイル)のほうを見て睨んでいた。

 

「一応、ルーシィには俺の考えた対応策を授けてある。もし何かあったとしてもなんとかなるはずだ。」

 

「「「対応策?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『制限時間は30分。その間に相手を戦闘不能状態にできたら勝ちです。それでは第一試合…開始!』

 

チャパティがバトルパートのルールを説明した後すぐに、試合開始がされる。

 

「開け金牛宮の扉…タウロス!」

 

「Moォーー!」

 

ルーシィがタウロスを召喚すると、タウロスは斧を降り下ろしてフレアに攻撃した。フレアは簡単に躱す。

 

「スコーピオン!」

 

「ウィーアー!サンドバスター!」

 

ルーシィがスコーピオンを召喚すると、スコーピオンは砂の竜巻をフレアに向かって放つ。するとフレアの髪が伸びていき、髪で砂の竜巻の勢いを止めた。

 

「タウロス!スコーピオンの砂を!」

 

「Mo!バッチリ!」

 

スコーピオンの砂がタウロスの斧に集り始まる。

 

「砂塵斧!アルディバラン!」

 

「ぐあああああ!」

 

タウロスは砂を纏った斧を降り下ろすと、砂の竜巻が発生してフレアが上空へと吹き飛ばされた。

 

「金髪ぅ…髪しぐれ狼牙!」

 

フレアは上空で体勢を整えると、髪で狼を作りだすとそのまま、髪の狼がルーシィに襲いかかってくる。

 

「開け!巨蟹宮の扉…キャンサー!」

 

「カットならお任せエビ。」

 

キャンサーを召喚すると、キャンサーは二本のハサミで髪の狼を切断する。

 

「私の髪が…おのれぇ!」

 

フレアの髪が地面を貫通し、ルーシィの足に絡み付く。

 

「私は赤髪は自由自在に動く。」

 

髪がルーシィの足を掴むとフレアはルーシィを宙に浮かせた後、地面に叩きつけた。

 

「だったら私の星の大河(エトワールフルーグ)も…自由自在なの!」

 

ルーシィは星霊界のムチである星の大河(エトワールフルーグ)を取り出した。星の大河(エトワールフルーグ)がフレアの左手首に絡みついた。二人はそのまま相手を振り回した後、同時に地面に叩きつけられた。ルーシィは自分のブーツがボロボロになっていることに気づいて、ブーツを脱いだ。

 

「私の焼ける赤髪が…その程度のダメージ…」

 

自分の攻撃が大して効いていないことに、フレアは動揺に隠せずにいた。

 

「おのれ!」

 

フレアの髪が再び地面を貫通する。ルーシィはまた地面から自分の足元のほうを向いて、警戒するが何も起こらなかった。するとフレアが左手の人さし指である方向を示していた。ルーシィがフレアの示した方向を見ると、応援席にいるアスカの横の地面からフレアの髪が出ていた。

 

「アスカちゃん!」

 

アスカが狙われたことに驚くルーシィだったが、髪で口を塞がれ、そのまま投げ飛ばした。

 

「声を出すな。逆らったらどうなるかわかるわよね。いくら頭の悪そうな金髪でも。」

 

そう言うとフレアは髪の毛をムチのようにして、攻撃し始めた。アスカを人質を取られているので何もできずに攻撃を受け続ける。

 

(このままじゃ、アスカちゃんが…合図を送るのは今しかない!)

 

 

 

 

 

 

 

 

時間はちょっとだけ遡る。ルーシィがフレアと戦うことが決まった後、ルーシィはリボーンに話しかけられた。

 

「ルーシィ。もしフレアって奴と戦ってる時に何かあったらリボンを外せ。」

 

「リボンを?どういうこと?」

 

大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の奴らがルールを無視して、何かしてくる可能性が充分にあるからな。」

 

「そっか。その可能性は充分に考えられるよね…」

 

「とにかく何かあったらすぐに合図しろ。もしリボンを外せない状態なら、手を閉じたり開いたり繰り返すか、観客席の方を向いてアイコンタクトしてくれ。そうすりゃ俺がなんとかしてやる。」

 

「わかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(リボーンお願い!アスカちゃんを助けて!)

 

ルーシィは攻撃を受けつつもなんとか力を振り絞って、自分の髪を結んでいるリボンを外した。

 

「ルーシィの様子がおかしいぜ…」

 

「何やってんだよあいつ!」

 

ルーシィが攻撃に転じる様子がないことに、ラクサスとガジルは違和感を感じていた。

一方でリボーンは会場の中をキョロキョロしていた。

 

「どうしたのリボーン?」

 

「ルーシィから合図があってな。」

 

「合図?」

 

「ああ。バトルパートが始まる前にルーシィに伝えておいたんだ。もし何かあったらリボンを外せってな。」

 

「さっき言ってた対応策って、そのことだったのね。じゃあ今、ルーシィは…」

 

「ああ。何かしらの理由で攻撃できねぇんだろうな。」

 

そう言うとリボーンは妖精の尻尾(フェアリーテイル)の応援席にいるアスカの横にフレアの髪があることに気づいた。

 

「あれか。」

 

リボーンはすぐにレオンをグライダーに変形させると、飛んでアスカの元へ向かって行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方でルーシィはフレアに両手両足を拘束させれていた。

 

「いい気味ね…どう遊んであげようかしら?」

 

(リボーン…早くアスカちゃんを…)

 

拘束されて何もできないので、ルーシィはただただリボーンを信じることしかできなかった。

 

「可愛そうな金髪。あの子がいなければ、こんな目に…何っ!?」

 

フレアがアスカのほうに向くと、そこにはレオンをカメラに変形させて、フレアの髪の写真を撮っているリボーンがいた。フレアは慌てて、髪を元に戻すが、時すでに遅しであった。

 

(ありがとうリボーン!)

 

フレアが動揺したことによって、髪の拘束が少しだけ緩んだので、ルーシィはフレアの髪を引きちぎって拘束を解いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)応援席

 

「暴れてこいルーシィ。」

 

「ありがとうリボーン。アスカを助けてくれて。」

 

「リボーンがいなかったら。どうなっていたことか…」

 

「気にすんな。これでフレア(あいつ)()手を出してくることはねぇ。」

 

自分のアスカ(むすめ)を助けてくれたことにビスカとアルザックはお礼言った。

 

「成程。ルーシィがリボンを取ったのが合図だったというわけですか。」

 

「ガキのクセによくわかってんじゃねぇか。」

 

「こ、これリボーン!初代に向かってなんということを!」

 

「そういうあなたは赤ちゃんじゃないですか!私はこう見えても20代なんですよ!」

 

「「「「「「え…?」」」」」」

 

メイビス少しだけが頬を膨らませながらそう言うと、その場にいたものはメイビスが20代という事実に絶句してしまっていた。

 

「後はあいつらを黙らせねぇとな。」

 

リボーンはレオンを銃に変形させ、懐からサイレンサーを取り出して、銃の先に取り付ると、柵の上に乗り大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の観客席のほうに銃口を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「開け!双児宮の扉…ジェミニ!」

 

ルーシィはジェミニを召喚した。ルーシィはジェミニに自分に変身してもらったあと、二人は手を繋いで詠唱を始めた。

 

「天を測り、天を開きあまねく全ての星々。その輝きをもって我に示せ。テトラビブロスよ、我は星々の支配者。」

 

「アスペクトは完全なり。」

 

「荒ぶる門を解放せよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フレアめ…失敗しよって。オーブラ、奴の魔力を消せ。」

 

金色の鎧を纏った男が、黒いて不気味な生物を肩に乗せているオーブラに命令した。

その瞬間、3発の弾丸が大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の観客席に撃ち込まれた。

 

「何だ!?」

 

「アレクセイ様!妖精の尻尾(フェアリーテイル)のあの赤ん坊がこっちに銃口を向けています!」

 

「我々の動きはお見通しというわけか…オーブラ、魔力は消すな。目的を最優先に動く。大魔闘演武を失格になっても、他にも手はある。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人の詠唱は続き、

 

「全天88星…光るウラノ・メトリア!」

 

「ぎゃーーーー!」

 

二人の全身から膨大なな魔力が吹き出し、フレアに直撃した。フレアは直撃で喰らった為、そのまま倒れて気絶してしまった。

 

『勝者は妖精の尻尾(フェアリーテイル)、ルーシィ・ハートフィリア!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前のバカ息子(・・・・)を黙らせることに成功したな。」

 

「な、何を言っておる…?」

 

大鴉の尻尾(レイヴンテイル)妖精の尻尾(フェアリーテイル)を恨んでるお前の息子が創ったギルドだ。大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の中で一番、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に復讐したいのはマスターであるお前の息子だ。だがルール上、大魔闘演武にマスターは参加はできねぇ。じゃあどうやったら大魔闘演武に参加できる?」

 

正体(かお)を隠して参加する…ですね。」

 

「その通りだ。大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の中にアレクセイっていう全身に鎧を奴が纏ってた奴がいただろ。おそらくアレクセイがお前の息子だ。」

 

アレクセイがイワンであるということにその場にいたはずの衝撃を隠せずにいた。

 

「ルーシィも勝ったことだし、もうこの写真は必要ねぇな。」

 

「ちょっと待てリボーン!その写真を大会側に見せに行くんじゃ!そうすれば奴らを失格に…」

 

「それでどうすんだ?」

 

「どういう意味じゃ…?」

 

「この写真を大会側に見せれば、大鴉の尻尾(レイヴンテイル)を失格にできる。だが失格になったくらいで奴らの妖精の尻尾(フェアリーテイル)への恨みが消えるわけじゃねぇ。大魔闘演武が終わった後にギルドの奴らを襲う可能性は充分にある。」

 

「し、しかし…」

 

「自分の息子を信じてぇ気持ちはわかるが、現にウェンディは襲われそうになったんだぞ。あの時はツナがいたからよかったが、これから他の奴らが襲われるってことは充分にあるんだ。だったら二度と妖精の尻尾(フェアリーテイル)に手を出させねぇように、この大魔闘演武で奴らの復讐心を折るしか方法はねぇだろうが。」

 

「…」

 

リボーンの言葉にマカロフは険しい表情で、黙ってしまう。そんなマカロフの背中を全員、心配そうな表情(かお)で見守っていた。

 

「皮肉なもんだな。血が繋がっちゃいねぇコイツらは家族より強い絆で繋がっているっていうのに、お前の息子は実の父親に復讐しようとしてるなんてな。これじゃどっちが本当の家族かわかんねぇな。」

 

「全てはワシの責任じゃ…ワシがしっかりしとらんかったからイワンは…」

 

「悪いが俺はお前の息子と当たっても、一切、手加減する気はねぇぞ。何か目的があるようだからな。」

 

「目的じゃと?」

 

「ああ、おそらくな。まぁ俺の勘だが、何かしらの目的の為に大魔闘演武に参加してるのは間違いねぇだろうな。」

 

(目的…やはりイワンの奴…)

 

「その様子だと何か心当たりがあるようだな。」

 

リボーンの言葉に、マカロフはある光景が脳裏に浮かんでいた。果たして、マカロフの心当たりとは!?

 

 

 

 

 

 




妖精と歩む大空と同じ展開になってしまいましたが、リボーンが大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の企みに気づかないわけがないと思ったので、こうしました。



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