KATEKYO TAIL   作:薔薇餓鬼

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標的(ターゲット)34 レイヴンの計画

宿屋ハニーボーン

 

「ツナさん、遅いですね。」

 

「ハンカチが見つからないんじゃねぇのか?」

 

「オイラは美味しい魚を売ってる店を見つけたんだと思うな。」

 

「アンタじゃないんだから…」

 

トランプで遊びながら、帰りが遅いツナのことについてウェンディ、ナツ、ハッピー、シャルルが話していた。

 

「案外、女を作って夜の街でデートしてたりしてな。」

 

「デ、デート!?///」

 

「リボーン!からかわないの!」

 

ウェンディをからかうリボーンに、ルーシィが注意した。

その時、部屋の扉が勢いよく開いた。

 

「ウェンディ!お願いがあるんだけど!」

 

「「「「「な!?」」」」

 

「まさか本当に女を作っていたとはな…」

 

扉が空くと、ツナとフレアがいた。リボーン以外はフレアがツナと一緒にいたことに驚き、リボーンは自分の言ったことが本当になったことに驚いていた。

 

「てめぇは!」

 

「レイヴンの!」

 

「何でレイヴンの奴と一緒にいるのー!?」

 

「何、考えてんのよツナ!」

 

「ま、待って!みんな落ち着いて!」

 

ナツとグレイはフレアを睨み、ハッピーとルーシィがフレアがここに来たことに恐怖していた。

 

「貴様!よくも我々の前に顔を出せたな!」

 

「ま、待って!エルザ!」

 

エルザは異空間から剣を取り出しフレアに向けるが、ツナはフレアの前に立ち、両腕を伸ばしてフレアのことを護る。

 

「ツナ!なぜ庇う!お前だってそいつが何をしたかわかってるはずだろ!」

 

「それはわかってるけど…俺、フレアが悪い子にはどうして思えないんだ!」

 

「自分が何を言っているのか、わかっているのかお前は!」

 

「わかってるよ!でも話してみてわかったんだ!フレアは根はとっても優しい女の子だって!だから誰がなんと言おうと、俺はフレアのことを信じるよ!」

 

「茶髪…」

 

ツナは真剣な眼差しで宣言する。ツナの言葉に、フレアは驚いていた。

 

「治してやれウェンディ。」

 

「リボーン!何、言ってんだよ!」

 

「確かにツナは甘いところがあるが、人を見る目だけは確かだからな。それにそいつが何かしようにも、こっちのほうが有利なんだ。下手な真似はできねぇだろ。」

 

「けどよ…」

 

「後、そいつには聞きてぇこともあるしな。」

 

「聞きたいこと?」

 

「その話は後だ。まずは治療してやんねぇとな。」

 

リボーンがそう言うと、ウェンディは治癒魔法でフレアの体にある傷を治していく。

 

「はい。これで治癒は終わりましたよ。」

 

「ありがとう…それと金髪…」

 

「な、何!?」

 

「ごめんね…」

 

「え…?」

 

「他のみんなもごめんなさい…私のしたことが決して許さないことはわかってる…だから…」

 

そう言うとフレアは土下座した。そして涙を流し、声を震わせながら、何度もごめんなさいと言って謝り続けた。この光景には流石のナツたちも何も言うことができないでいた。

 

「フレアは家出してきたんだ。家出したのはいいけど、村を以外の所に行ったことがなくて、それで何も知らずに大鴉の尻尾(レイヴンテイル)に入ったんだ。でも大鴉の尻尾(レイヴンテイル)妖精の尻尾(フェアリーテイル)を嫌ってたから、フレアもそれが当たり前だと思っちゃったみたいなんだ。だからって全てを許せとは言わないけど、少なくともフレアのことを信じてあげて!お願い!」

 

ツナも土下座して、フレアを信じて欲しいということを懇願した。ツナまで土下座したのを見て、エルザが口を開いた。

 

「お前が反省していることはよくわかった。だから頭を上げてくれ。そしてこちらこそすまなかった。そして話を聞かずに剣を向けたりしたことを許して欲しい…」

 

フレアが反省していること、ツナが土下座してまで頼みこんだことを受けてエルザは、頭を下げて謝罪の言葉を述べた。エルザの謝罪を受けて、ナツたちもフレアのことを信じることを決めた。

 

「それで、聞きてぇことなんだが。お前らの目的はなんだ?単に妖精の尻尾(フェアリーテイル)に復讐する為だけに大魔闘演武に参加したわけじゃねぇんだろ?」

 

「な、何でそのことを!?」

 

「復讐すんなら大魔闘演武に出場しなくても、他に方法があるはずだからな。それにわざわざマスターがアレクセイっていう偽名を使って、正体を隠してまで出場するぐらいだ。それで何もないっていうのはおかしいと思ってな。」

 

「マスターのことまで…」

 

「どういうことだよリボーン!アレクセイがレイヴンのマスターって!」

 

フレアはリボーンがアレクセイの正体がイワンであることを見抜いていたことに驚き、アレクセイがイワンだということにツナだけでなく、全員驚いていた。

 

大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の中で一番、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に復讐してぇ奴は、お前んところのマスターなわけだろ。だが大魔闘演武にはマスターは出場できねぇから、素性を隠して出場してるってわけだ。そうだろ?」

 

「す、凄い…そこまで…」

 

「お前ら程度の考えることぐらい手に取るようにわかるぞ。それで?お前らの本当の目的は何だ?何を企んでやがる?」

 

「目的は言う。けどお願いがあるの。」

 

「お願い?」

 

「マカロフ…あなたたちのマスターに連絡が取りたいの。」

 

「そうか。ツナ、1階(した)行って、通信用魔水晶(ラクリマ)借りてこい。」

 

「ええ!?何で俺!?」

 

「とっとと行ってこい。」

 

「わ、わかったよ!」

 

リボーンに命令されて、1階(した)に降りて、宿屋の人から通信用魔水晶(ラクリマ)を借りてきた。通信用魔水晶(ラクリマ)を借りると、別の宿にいるマカロフに連絡を取った。

 

『どうした?何かあったのか。』

 

「お前と連絡が取りたいって奴がいてな。」

 

リボーンは通信用魔水晶(ラクリマ)から離れると、フレアが通信用魔水晶(ラクリマ)の前の移動した。

 

『お、お主はレイヴンの!?なぜそこにおるんじゃ!?』

 

「ツナが連れて来てな。お前の息子の目的について話してくれるそうだぞ。」

 

『何じゃと!?それは本当か!?』

 

息子(イワン)の目的を教えてくれると聞いて、マカロフは驚きの声を上げた。フレアは首を縦に振って、目的について教えるという意思表示を見せた。

 

「色々とこいつには言いてぇことがあるだろうが、とりあえずこいつの話を聞いてやってくれ。」

 

『わかった…それで、イワンは何を企んでおるのじゃ?』

 

「マスターは…あなたの息子はラクサス狙ってる…」

 

『ラクサスを!?どういうことじゃ!?』

 

ラクサスを襲うと聞いて、リボーン以外は驚きを隠せないでいた。

 

「私たちの誰かがバトルパートでラクサスと当たったら、幻影魔法でラクサスと私たちの誰かを戦っているように見せかけて、幻影が戦っている間に私たち全員がラクサスを襲うの。」

 

『ラクサスを襲って、一体何をする気じゃあやつは!?』

 

「交渉。ある物の居場所を尋ねて答えれば幻影魔法でラクサスが勝ったことにして、答えなかったらラクサスを私たちが一斉に袋叩きにするの。」

 

『やはりそうか…イワンの奴、アレを狙っておったのか…』

 

フレアの話を聞いてマカロフは、イワンの目的が何であるかを理解した。正確に言うと、イワンが何を狙っているか、薄々わかっており、フレアの言葉で予想が確信に変わったというのが正しいのかもしれない。

 

「一人で納得してねぇで、俺たちにも教えてくれよ爺さん。」

 

「そうだ、じっちゃん!俺らにも教えてくれよ!アレって何だ!」

 

『すまぬ…それは言えんのじゃ。どんなことがあろうとな。』

 

「何だよそれ!意味わかんねぇよ!」

 

(もしかして、ルーメン・イストワール…?)

 

アレについて教えてくれないマカロフに怒りを露にするナツ。ツナは先程、フレアが言っていたルーメン・イストワールのことではないかと思っていた。

 

「後、もう一つだけ伝えないといけないことがある。妖精の尻尾(フェアリーテイル)の中にスパイがいる。」

 

「「「「「スパイ!?」」」」」

 

スパイという単語にリボーン以外は驚きの声を上げた。

 

「もしかしてドランバルトさんのこと…?でもドランバルトさんは評議員で、私のことを助けてくれたし…」

 

「ウェンディを助けて自分が大鴉の尻尾(レイヴンテイル)だということを悟らせない為に助けたとかじゃない?」

 

「じゃあドランバルトは評議員と妖精の尻尾(フェアリーテイル)に潜りこんでたスパイってこと?」

 

スパイと聞いて、7年前に他人の記憶を操作する魔法を塚って妖精の尻尾(フェアリーテイル)に潜入していた評議員、ドランバルトについてウェンディ、シャルル、ハッピーは思い出した。

 

「もしやガジルのことか?」

 

「な、何でそれを!?」

 

「「「「「ガジルがスパイ!?」」」」」

 

「どういうことだよじっちゃん!ガジルがスパイって!」

 

「そうですマスター!それにガジルがスパイだとわかっていながら、放っているんですか!?」

 

『ガジルにはワシから大鴉の尻尾(レイヴンテイル)に潜入して、大鴉の尻尾(レイヴンテイル)についての情報を流してくれと頼んだのじゃ。』

 

「2重スパイ…」

 

フレアはマカロフの言葉から、ガジルが2重スパイであったことを理解し、ナツたちはガジルがスパイではないとわかって、ホッとしていた。

 

『それでお主はこれからどうするのじゃ?ワシらにこのことを話したのじゃ、イワンに知れればただでは済むまい。』

 

「それは…」

 

「そっちのほうは俺に任せとけ。今から連絡して、優秀な術者を連れて来てやる。そいつにフレアに成り済ましてもらう。」

 

「で、でもマスターは幻影魔法のエキスパート…見破られたら…」

 

「なめんじゃねぇぞ。お前のマスターがどれだけのレベルの幻覚を作れるかは知らねぇが、こっちは幻覚から実体を作れるような奴らだぞ。」

 

「そ、それなら大丈夫かも…」

 

「幻覚から実体を作るって…もうめちゃくちゃね…」

 

幻覚から実体を作ると聞いて、フレアは大丈夫だと確信し、ルーシィはツナたちの世界の術者の力に驚いていた。

 

「マスター。」

 

『なんじゃツナ?』

 

「話したいことがあるんです。」

 

『話したいこと?』

 

「はい。だからクロッカスの噴水に来てくれませんか?」

 

「わかった。」

 

マカロフはツナが真剣な眼差しで、お願いしてきたのでタダごとではないということを理解した。

ツナが話したいこととは!?

 

 

 




長くなったので、今回はこの辺りで終わりにします!

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