KATEKYO TAIL   作:薔薇餓鬼

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ランキング21位→8位になりました!ありがとうございます!


標的(ターゲット)36 大魔闘演武2日目

 

 

 

 

大魔闘演武2日目。1日目と同様に競技パートから始まった。2日目のは戦車(チャリオット)という競技だった。ルールは連結した戦車の上から落ちずにゴールを目指すというものであるが…

 

「うぉお…ぉぉぉ…」

 

現在ナツは乗り物酔いでグロッキー状態であり、おぼつかない足取りであった。

 

「な、なぜ俺が…」

 

「ぉぉぉ…」

 

ナツだけでなく、ガジルとスティングもナツと同様に、グロッキー状態であり、おぼつかない足取りであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)A観覧席

 

「ほ、本当にナツって乗り物が弱いんだ…」

 

ウェンディと一緒に仕事に行った時にナツが乗り物が弱いと聞いていたが、本当に弱いとは思ってもみなかったのか驚きを隠せないでいた。

 

「何でナツを出した!?…」

 

戦車(チャリオット)って競技でわかるよね…」

 

「どうしても出ると聞かなくてな…」

 

「というかガジルとセイバーの人もなんか調子が悪そう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)B観覧席

 

「ありゃどういうことだ?まさかとは思うが乗り物酔いしてんじゃねぇだろうなあいつら…」

 

「そのまさかなのよね…実はナツは乗り物が苦手なの…」

 

「でもガジル君は乗り物が平気だったはず…」

 

まさかリボーンはナツが乗り物に弱いのを知らなかったので、若干呆れていた。ジュビアはガジル今まで乗り物が平気だったのに、急に弱くなったことに驚きを隠せないでいた。

 

「どうやら滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)ってのは乗り物に弱いらしいな…セイバーの奴も調子が悪いようだしな…」

 

「その言い方だとお前もそうらしいな。」

 

「言うんじゃねぇぞ。」

 

「もうとっくにバレてんだろ。」

 

「ちっ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)応援席

 

「何でナツが出てるんだよ…」

 

戦車(チャリオット)って競技名でわかるだろ…」

 

「エルザたちは何してんだよ…」

 

「どうせナツが出るって聞かなかったんじゃない…?」

 

「ていうかガジルとセイバー奴の様子もおかしくない…?」

 

乗り物酔いでグロッキーな状態のナツを見て、ジェット、ドロイ、リサーナ、ラキが呟いた。

 

「…」

 

「何?」

 

「いや…お主の幻術の力に驚いての…」

 

マカロフの視線の先には三又槍を持ち、右目に髑髏の眼帯し、髪色が紫色の女の子が立っていた。彼女の名はクローム髑髏。ボンゴレファミリーの霧の守護者である。その隣にはクロームの幻術で別の人物の姿になっているフレアがいた。

 

「私よりあっちで赤髪の子になりすましている骸様のほうが凄い…」

 

「そうか…」

 

そう言うとクロームは、大鴉の尻尾(レイヴンテイル)でフレアになりすましている人物を見た。フレアになりすましている人物は六道骸、かつてツナの体を乗っ取り、マフィアを殲滅しようとした男であった。

 

(なんという幻術のレベル…私も幻は使えますが、ここまでの幻を作れない…一体、彼らは何者なの?なぜツナの知り合いにこのような者たちが…?)

 

メイビスはツナがクロームと骸とような人物と繋がりがあるということに疑問を感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦車(チャリオット)の順位は現在、大鴉の尻尾(レイヴンテイル)クロヘビがトップであった。クロヘビに続いての一夜、ユウカ、リズリー、バッカスという状況であった。バッカスは昨日の酒が抜けていない様子であった。

 

「波動ブースト!」

 

ユウカは両手を後ろに出して、魔法をかき消す波動を放出してこれ以上、前に出させないようにする。

 

「ポッチャリなめちゃ…いけないよ!」

 

リズリーは重力魔法を使って、波動のない戦車は側面を走ってユウカを抜かした。

 

「俊足の香り(パルファム)零吸引!」

 

一夜が俊足の香り(パルファム)の入った試験管を鼻の穴につっこんだ。その瞬間、一夜のスピードがアップしユウカの波動の中を突っ切った。一夜の行動には会場の全員が引いてしまっていた。

 

「ほぉうがんばってなぁ…魂が震えてくらぁ…」

 

バッカスは左足を上げ、おもいっきり降り下ろした。その瞬間、戦車が崩壊しユウカ、リズリー、一夜はこけてしまう。バッカスはそのままトップのクロヘビを抜いて1位でゴールした。バッカスに続いてクロヘビがゴールし、リズリー、ユウカ、一夜の順でゴールしていった。

残りはナツ、ガジル、スティングとなった。ナツはガジルは酔いに苛まれながらも、必死で前に進んででいく。

そんな二人にスティングは問う。なぜ大魔闘演武に参加したのかと。

 

「仲間の為だ…7年もずっと俺たちは待っていた…どんなに苦しくても、悲しくても、バカにされれも耐えて耐えてギルドを護ってきた…仲間の為に見せてやるんだ…妖精の尻尾(フェアリーテイル)の歩き続けた証を!だから前に進むんだ!」

 

そう言うとナツとガジルは這いつくばりながらも少しづつ前へ前へと進んでいき、ナツは6位、ガジルは7位となった。この何ナツとガジルの勇姿に、7年間待っていたメンバーは涙を流し、観客たちは拍手を送った。

 

「仲間の為?くだらねぇよ。そんなの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酔いで体調を崩したナツをツナとルーシィがポーリュシュカのいる医務室に運んだ。医務室にはウェンディとリボーンがいた。

 

「ナツ、大丈夫ですか?」

 

「何の心配もいらないよ。ただの乗り物酔いじゃないか…」

 

「ですよね…ハハハ…」

 

ただの乗り物酔いなのでツナは、苦笑いしてしまっていた。

 

「情けねぇな。たかが乗り物酔いで。」

 

「まぁナツも頑張ったんだしさ。」

 

「とりあえずナツさんのことを私が見てますから。」

 

「うん、じゃあ後はよろしくねウェンディ。」

 

そう言うとツナ、ルーシィ、リボーンは観客席に戻って行く。

 

「ん?」

 

「リボーン?」

 

「どうかしたの?」

 

「いや何でもねぇ。じゃあな。」

 

医務室を出た瞬間、リボーンが何かに気づいたが何でもないと言って、そのまま自身のチームの観客席へと戻っていった。

 

「何だっただろう?」

 

「さぁ?とりあえず俺たちも戻ろうよ。」

 

「そうね。」

 

リボーンの反応が気になった二人であったが、リボーンとは反対側の道を通って観覧席へと戻っていく。

 

(誰かが俺たちのことを監視してやがった…レイヴンの野郎か…?)

 

 

 

 

 




本来ならクロヘビvsトビーの後にバッカスと戦う予定ですが、順番を変えます。

クロヘビvsトビー→ミラvsジェニー→カグラvsユキノ→ツナvsバッカスでいきます。何卒、よろしくお願いします!


感想、評価、活動報告のほうもよろしくお願いします!

活動報告→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=215199&uid=88671

Twitter→https://twitter.com/husuikaduti

以下はツナと戦わせる予定です。どれが楽しみ?

  • ツナvsリオン&シェリア
  • ツナvsミネルバ
  • ツナvsスティング

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