ミラとジェニーとの試合が終わりを迎えた。
「ミラさんが勝ったね…まさか一撃で相手を倒すとはおもってもみなかったけど…」
ツナはミラが一撃でジェニーを倒したことに驚きを隠せないでいた。
「まるで昔のミラちゃんだったな…」
「ど、どういうこと…?」
「ミラちゃんは今とは性格が真逆でな。昔は不良少女みたいで、よくエルザと喧嘩してたんだよ。」
「ああ。昔はよく私とは殴り合ったものだ。懐かしい。」
「な、殴り合い…?」
あの優しいミラが、エルザと殴り合いをしていたと聞いて、ツナは信じられない様子であった。
ツナが驚いていると、ルーシィの視界にナツの姿が写った。
一方で医務室では
「くぁー…よく寝たー…」
「やっと起きたか。」
王国兵が襲って来て少ししてから、眠っていたナツが目覚めた。ナツが目を覚ますと雷神衆がいた。
「何だ?知らねぇ奴の匂いと硝煙の匂いがするぞ。なんかあったのか?」
「ああ。」
リボーンは先程の出来事について話した。話を聞いたナツは段々と怒りを露にしていった。
「王国兵が!?許せねぇ!」
「落ち着け。ウェンディもポーリュシュカも無事だ。もうこのことはみんなに伝えたし、対策も打ってある。」
「あんたはさっさと戻って、ルーシィを護ってやりななさい。」
「ああ!わかってるよ!」
リボーンとエバーグリーンがそう言うとナツは医務室を出ていく。
「俺は戻るからな。後は任せたぞ。」
「言われた通り術式で部外者の浸入を禁止しておく。」
「こっちは任せな。」
そして次の試合の対戦カードが発表された。
『第三試合は
「次はセイバーとマーメイドか。」
「ということは私たちは最終試合ってことになるわね。」
「相手は
ユキノとカグラの対戦が決まると、ナツ、ルーシィ、エルザが呟いた。
「…」
「どうしたツナ?」
「あのユキノっていう人…なんかすっごく悲しそうな感じがして…」
グレイが尋ねると、ツナは超直感でユキノが、凄く悲しそうな感じをしていることに気づいた。
「あいつらは最終試合ってわけか。」
「ということは
「…」
「どうしたんですかリボーン?」
「何か気になんのか?」
「あのカグラって奴。前にツナが戦った剣士に似てるって思ってな。」
リボーンはカグラを見て、ツナが未来の世界で戦った幻騎士のことを思い出していた。
「よろしくお願いいたします。」
「…こちらこそ。」
ユキノが軽く会釈すると、カグラは一瞬キョトンとした表情を見せたが、会釈をした。そして試合開始の合図の鐘が鳴り、バトルが始まる。
「あの…始める前に私たちも賭けというものをいたしませぬか。」
「申し訳ないが、興味がない。」
「敗北が恐ろしいからですか?」
「そのような感情は持ち合わせていない。しかし賭けとは成立した以上、必ず行使する主義である故。軽はずみな余興は遠慮したいのだ。」
「では重たくしましょう。命を…賭けましょう。」
ユキノの発言に会場中が騒然とする。この発言に会場中がざわざわと騒ぎ始めた。
が、
「ふざけるなよ!自分の命を何だと思ってるんだよ!」
「え…?」
観覧席からツナが叫んだ。この発言に会場中の人たちが観覧席にいるツナに注目した。
「何で命を簡単に賭けるようなことができるんだよ!何が重たくしましょうだよ!命を賭けに出すことが一番、軽はずみな行動だろ!」
こんなにも怒りを露にするツナに、他のメンバーは驚きを隠せないでいた。ツナは仲間である獄寺が自分の命と引き換えに勝利を優先しようとしていたことを思い出したのである。
「あの者とは知り合いか?」
「いえ…」
「運がよかったな、あのような者がいて。私もあの者の意見に賛同する。悪いが命を賭ける気はない。私とて無駄な殺生はしたくないし、私には生きてやり遂げなければならないことがあるのでな。」
「はい…」
カグラもツナの意見に賛同し、賭けを承諾しないことを伝えた。ユキノも命を賭けることを止めた。
「ごめん…いきなり大声出して…」
「お、おう…」
「いや…気にするな…」
(あのツナがここまで怒るなんて…)
(一体、何が…?)
「あのツナさんがあんなに怒るなんて…ジュビア、初めて見ました…」
「ああ…驚いたぜ…」
あんなにも怒りを露にしたツナに、ジュビアとガジルは驚きを隠せないでいた。
「3年前だ。」
「3年前?」
「ある戦いで仲間の一人が自分の命と引き換えに勝利を優先しようとしたことがあってな。あいつは今と同じように怒ってたぞ。」
「その時のことを思い出したのか…」
「命を粗末しようとしたことが許せなかったのね…」
「開け!双魚宮の扉…ピスケス!」
ユキノは巨大な二匹の魚を呼び出した。どうやら彼女はルーシィと星霊魔道士である。ピスケスがカグラに襲いかかるが、カグラはなんなく躱す。
「開け!天秤宮の扉…ライブラ!」
ユキノは両手に天秤を持ち、踊り子の格好をした女の子を呼び出した。
「ライブラ。標的の重力を変化。」
「了解。」
「くっ!」
ユキノがライブラにカグラに重力が発生させるように命令した。カグラの体が重たくなると、ピスケスがカグラに襲いかかった。だがカグラはライブラの重力から抜け出し、ピスケスの攻撃を躱した。
「私に開かせますか。十三番目の門を。」
そう言うとユキノは塒を巻いている蛇が装飾させてている鍵を取り出した。
「それはとても不運なことです。」
「運など生まれた瞬間からアテにしておらん。全ては己が選択した事象。」
「開け!蛇遣座の扉…」
「それが私という存在を未来へと導いている。」
「オフィウクス!」
ユキノは巨大な蛇を呼び出した。カグラは怖れることなくオフィウクスに向かって走って行く。
「怨刀、不倶戴天。抜かぬ太刀の型!」
カグラは剣を抜かず、納刀したままの状態でオフィウクスの尾を斬り裂いた。そのままカグラはユキノの目の前に一瞬で移動した。
「嘘…?」
「安い賭けをしたな。人魚は時に虎を喰う。」
そう言うとカグラは納刀したまま、ユキノ目にも止まらぬ速さで斬る。ユキノは地面に仰向けの状態で倒れるが、今だに驚きが隠せない様子であった。
『し、試合…終了…勝ったのは
あまりに衝撃的だったのか、解説のチャパティの声も震えながら、試合終了を告げた。
「賭けが成立していたらそなたの命はなかったぞ。あの者に感謝すべきだ。」
ユキノにそう言うと、カグラは自身の観覧席へと戻っていく。
「あのカグラって人…幻騎士みたいだ…」
「幻騎士?」
「俺が戦ったことがある剣士なんだけど、すっごい強かったんだ。剣だけじゃなくて幻覚と体術も使える上に…冷静で隙もなくて…」
ツナもカグラの戦い方を見て、幻騎士のことを思い出した。
「雰囲気だけじゃねぇ。戦い方まで幻騎士と似てやがる。こいつは厄介な相手だな。」
『それでは本日の最終試合!
「あ!俺だ。」
「気をつけろツナ。奴の強さは本物だ。」
「わかったよ。じゃあ行ってくる。」
ついにツナの出番がやって来た!ツナvsバッカス、勝負の行方は!?
カグラと幻騎士って似てますよね、冷静で刀を抜かない部分とか。
高評価をくださった双龍さん、青き炎の解放者さん、ありがとうございます!
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活動報告→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=215199&uid=88671
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以下はツナと戦わせる予定です。どれが楽しみ?
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ツナvsリオン&シェリア
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ツナvsミネルバ
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ツナvsスティング