2日目の最終試合はツナとバッカスに決定した。
「あ!あの人が戦うんだ!」
「何だ?シェリア、あいつと知り合いなのか?」
「何で知り合いなんだよ!」
「キレんなよ。」
「町中で出会ったんだ!ナッツっていう可愛い猫を飼ってるんだよねー!まさか
(これでグレイがツナのことを怪物だと言っていた理由がわかる…)
(あの者、リボーン殿と同じ…)
「あ!ツナが戦うんだ!」
「何だいミリアーナ、あの男と知り合いなのかい?」
「うん!ナッツっていう、すっごい可愛いネコネコを飼ってるんだよ!」
「相変わらず猫が好きだねミリアーナは。」
「アチキは見てみたいなー。」
ミリアーナがツナと知り合いだということを初めて知るリズリーとアラーニャ。ベスは可愛い猫を飼っていると聞いて、興味を示した。
「そんなに可愛いのか…」
「何か言った?カグラちゃん?」
「な、何でもない…気にするな…」
『えー綱吉選手は
『他に情報はないのかね?』
『ええ。私も色々と調べたんですけど、それ以外、何も情報がなくて…』
『正体不明の男!COOLだぜ!』
『先程の試合の後でやりにくいかもしれませんが、どんな試合を見せてくれるのでしょうか。』
闘技場
「あの大丈夫ですか…?顔色悪そうですけど…」
「問題ねぇ…ウプ…もう酒は抜け…気持ち悪ぃ…」
「全然、大丈夫ないですよね!」
大丈夫だというバッカスだが、まだ酒が抜けておらず調子が良いとは言い切れなかった。
「だがこんな無様なところばかり、見せてばかりじゃあみっともねぇからな…」
そう言うとバッカスは、腰を深く降ろし、左足だけを前の出し、両手を後ろに下げ、両手の手の掌を開くという独特の構えを見せた。
(そういえば、こんな多くの人前で戦うなんて初めてだな…)
そんなことを思いつつも、ツナは27と書かれた手袋を装着すると、
「いくぜ。」
「お前…まさか…」
「ああ。俺は魔導士じゃない。」
『な、なんと!リボーン選手以外にも魔導士じゃない人が参加していたー!』
リボーン以外にも魔導士じゃない者が大魔闘演武に参加していることが判明し、会場中の人たちは驚きを隠せないでいた。
「まぁいいか。魔導士だろうとなかろうと俺は魂が震えりゃ、それでいい。ところで…」
「何だ?」
「俺たちもなんか賭けねぇか?」
「生憎だが興味はない。」
「んだよ釣れねぇな。さっきの姉ちゃんみたいに命を賭けようなんてことをするわけじゃないんだぜ。」
「それでも何か失う可能性はある。」
「じゃあ失わなければ、いいんだろ。じゃあお前のとこの銀髪の姉妹を一晩、貸してくれよ。」
「何だ「てめぇー!今、何て言ったー!?」エルフマン…」
どういうことか尋ねるようとしたツナであったが、応援席にいたエルフマンにかき消されてしまった。エルフマンは怒りで我を忘れてしまっており、応援席のメンバーがエルフマンを取り押さえていた。
「ツナー!そのふざけた猟犬をぶっ倒せー!負けたらこの俺がぶっ飛ばすぞーー!」
「言われなくてもわかってる。俺の誇りにかけてもそんなことはさせない。」
「じゃあ賭けは成立ってことでいいんだな?」
「賭けを承諾したつもりはない。俺は自分の誇りの為に戦うと決めただけだ。あの二人は絶対に渡さない。」
「そうかよ!じゃあいくぜ!」
バッカスはいっきにツナの目の前に移動し、掌打を繰り出した。
「遅い。」
「がっ!?」
掌打が当たる前にツナはバッカスの顔面に膝蹴り決めると、腹部にさらにパンチを決めた。
「この程度か?」
「まだまだ!」
この後、バッカスは連続で繰り出すがツナはその場から一歩も動くことなく、最小限の動きだけでバッカスの攻撃を躱していく。
「成る程な…掌に魔力を纏っているわけか。」
躱しながらツナはバッカスの能力を見抜くと、バッカスの目の前から消える。
「消えた!?」
「こっちだ。」
「ガハァ!」
炎を逆噴射させバッカスの後ろに一瞬で移動すると、背中に強烈な一撃を叩きこんだ。
「この!いねぇ!?」
バッカスが後ろに振り返るが、ツナの姿はどこにもなかった。辺りを見渡すが、ツナの姿はどこにも見当たらなかった。
「ここだ。」
「ガハァ!?」
今度は上空から勢いをつけ、両足でバッカスの頭を蹴りを喰らわせる。
「まだだ。」
さらにツナは腹部にラッシュを叩きこんだ後、アッパーでバッカスを上空に飛ばす。上空に飛ばした後、炎を逆噴射させバッカスの横に移動し蹴りで横に飛ばし、さらに炎を逆噴射をさせバッカスの上に移動し、かかと落しを決めて地面に叩きつけた。あまりの一瞬の出来事に会場中の人たちは、開いた口が塞がらない状況となっていた。
「やるじゃねぇか…魂が震えてきたぜ…」
バッカスはゆっくりと起き上がり、不敵な笑みを浮かべた。まさか立ち上がるとは思ってもみなかったのか、目を見開いていた。
「頑丈だな。」
「おらぁ!もっとこいよ!お前の実力はこんなもんじゃねぇんだろ!」
「仕方ないな…ナッツ!」
この程度ではバッカスを倒すことはできないと判断したのか、ツナはナッツを呼び出した。
「
「ガウ!」
ツナはナッツを通常モードで
「じゃあこっちも…」
バッカスは地面に置いていた瓢箪を手に取ると、中に入っていた酒を一気に飲み干した。
「それじゃいくぜ!」
「!?」
バッカスはツナに先程よりさらに加速し、すれ違い様に一瞬で7発も喰らわせた。ツナは避けることができずバッカスの攻撃を全て喰らってしまった。
「おっとぉ…ウォーミングアップのつもりだったが、つい力が入りすぎちまったか?」
「でなくっちゃな。」
そう言うとツナはゆっくりとバッカスのほうへと向くと。
「お前の実力がそんなものなら拍子抜けだぜ。」
ボンゴレギアから煙が上がる。ツナは今のバッカスの攻撃を全て防いでいた。
「言ってくれるねぇ!勝負はここからだぜ!」
嬉々とした表情を浮かべながら、バッカスは先程よりもさらに猛攻でツナに襲いかかる。ツナはそれを全て、躱していく。
『なんということでしょう!バッカスの怒濤の攻撃が全く当たらない!』
『酔った攻撃は予測不可能なはず…それを全て見切るなんてねぇ…』
『CooL!かっこよすぎだぜ!』
「ツナの奴、バッカスの攻撃を全て見切っているというのか…?」
「あ、ありえん…ツナの奴、1発も喰らっていないぞ…」
「いくらツナでもありえねぇだろ…」
「一体どうなってんだよ…」
「ツナ兄、すげぇ…」
リリー、マックス、ウォーレン、ロメオは目の前の光景に驚きを隠せていなかった。
「経験と直感…」
「何ですと!?」
「それしか考えられないのです…おそらくツナは今まで戦ってきた経験と直感だけであの攻撃を避けているのです…」
「はぁ…はぁ…俺の攻撃が全く当たらねぇ…なぜだ…」
怒濤の攻撃を繰り出したせいでバッカスは体力をかなり消耗していた。予測不可能なはずある攻撃を全て見切られた理由がわからずにいた。
『確かにお前の酔拳は目を見張るものがあるが、その程度の力じゃツナには、一撃も与えられねぇぞ。』
「リボーン…」
ツナが
『ツナは何度も修羅場を乗り越え、お前より上の体術の使い手とも戦ったことがある。それらの経験がツナの戦闘能力を引き出してんだ。』
「経験だと…?」
『それだけじゃねぇ。ツナは生物だからこそ見せる考えや動きの予兆を感じとってる。全てを見透かす力、超直感でな。』
「超直感…!?」
今まで攻撃が直感で避けられてしまっていたことにバッカスだけでなく、会場中が驚きを隠せずにいた。
『それにツナをここまで強くしたのはこの俺だ。』
ツナがリボーンに鍛えられたという事実に、
「お前があの赤ん坊の弟子だったとはねぇ…どおりで強ぇはずだわ…」
「降参しろバッカス。お前の攻撃は俺には通じないのはよくわかったはずだ。」
「降参だぁ?そんな真似するわけねぇだろ!」
「どうやら何があっても降参する気はないようだな…仕方ないな…」
ツナは炎を逆噴射させると、バッカスはすぐに腕をクロスさせて防御の体勢するが、クロスさせた腕の下にツナの拳が決まる。そこからツナの姿は誰にも黙視することができず、バッカスの体の軋む音しか聞こえなくなった。
(全く動きが見えねぇ上に一撃一撃が重てぇ…体がバラバラになりそうだ…)
このツナの怒濤の攻撃にバッカスは腕をクロスさせて自分の身を護ることしかできなかった。
ツナはバッカスから距離を取ると、腕をクロスさせる。
「
「ぐわぁ!」
弾丸と化した大量の死ぬ気の炎がバッカスを襲う。
「
「ぐわぁああああ!」
ツナは右手に炎の集約させ球体を作るとバッカスに向かって投げる。球体はバッカスに当たった瞬間爆発を起し、火柱が発生した。
「まだ意識があるのか…」
そこには全身がボロボロであるにも関わらず、笑っているバッカスがいた。
「どうした!まだ戦いは終わってねぇぜ!もっと楽しもうや!」
そう言うバッカスであったが、もう立っているのがやっとの状態であり、どう見てもバッカスに勝ち目はないのは誰もがわかっていた。しかしバッカスの目は死んでおらず、闘争心は折れていなかった。
「降参しろといっても、しないんだろうな…」
ここまでボロボロになりながらも、バッカスが降参しないということをツナはわかっていた。ツナは上空に飛び左手を後ろに下げ、右手をバッカスのいる方向へと向けた。
「オペレーション
『了解シマシタボス。イクスバーナー発射シークエンスヲ開始シマス。ライトバーナー炎圧上昇。16万…17万…18万
ツナは左手のボンゴレギアから柔の炎を逆噴射させる。
『ど、どうしたんでしょう…?上空で止まったまま、動く様子がありませんが…』
『おそらくあの炎を支えにして、炎を発射するんだろうねぇ…けどあの位置で撃つということは、普通に撃ったら会場に被害が出るということだね…』
『C、CooL…』
「面白ぇじゃねぇか!」
解説の3人の話を聞いてもなおバッカスは怯むことなく
「お?
「イクスバーナー?」
「ツナのとっておきだ。」
『レフトバーナー炎圧上昇、16…17…18万
発射する準備が整うことがヘッドフォンから伝えられる。
「いくぞ!バッカス!」
「来いよ!」
「
ツナの右手から爆発的な死ぬ気の炎が放出され、バッカスを呑み込んだ。直径10メートルを余裕で越える大穴が闘技場にできる。リボーン以外の人たちは開いた口が塞がらず、衝撃的な顔をになってしまっていた。
『え、えっと…し…し…試合…終了…です…』
なんか新技を出したりしましたが、いかがだったでしょうか?
さて、次はユキノにフラグを建てないと。
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以下はツナと戦わせる予定です。どれが楽しみ?
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ツナvsリオン&シェリア
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ツナvsミネルバ
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ツナvsスティング