ツナは
ジュビアとリオンに連れて行かれたグレイと、ジェラールに報告を終えたエルザとリボーンが戻って来ると
「成る程な…事情はわかった。」
「酷ぇな…」
「たった1回、負けただけで…」
「そもそも誰も止めないなんて、…」
「どうかしてるとしか言いようがないわね…」
ユキノが
「だろ!許せねぇだろ!」
「ああ、許せん。だがお前のしようとした行動も許せん。」
「エ、エルザ…?」
ナツの意見に賛同したエルザであったが、鋭い目つきでナツを睨んだ。
「
「い、いや…それは…その…」
「お前は大魔闘演武の選手なのだぞ!かすり傷一つでも負えば、戦力ダウンになると思え!だいたい乗り込んだことが大会側に知れれば、失格になっていたのかもしれないんだぞ!我々が大魔闘演武に参加した理由を忘れたのかお前は!」
「は、はい…」
エルザのお叱りにナツは、はいと返事することしかできなかった。この後もエルザの説教は続いていく。
「お前も大変だったな。こいつを飲んで落ち着け。」
「あ、ありがとうございます…」
リボーンは落ち込んでいるユキノに、自分の作ったハーブティーをユキノに渡した。
「しかし女を泣かせるなんて、クズだなあいつら。今からあいつら殺ってきていいか?」
「いいわけないだろ!エルザの話を聞いてなかったのかお前は!」
「や、やるって…」
エルザがナツに
「安心しろ。この世に一片の肉片も残さず殺ってやるから証拠は残らねぇ。俺の手にかかれば、完全犯罪くらいわけねぇぞ。」
「恐ろしいこと言ってんじゃねぇよ!」
「もうただの殺人鬼よ!」
「殺人鬼じゃねぇ。俺は殺し屋だ。」
「あ、あの!私はそんなこと望んではいません!なのでお止めください!」
グレイとルーシィがツッコミをいれるが、リボーンは反省している様子は全く見られなかった。流石に完全犯罪という言葉が出てきたので、ユキノはリボーンに止めてくれと頼んだ。
「なんかバカバカしくなってきたな…」
「ですよね…」
「でもリボーンなら本当にやりかねないよね…」
エルザはリボーンの発言を聞いて、説教する気が失せてしまい、ウェンディとハッピーはエルザに同情していた。
「まぁ冗談は置いておくとしてだな。」
「完全犯罪とか言っておいて、よくそんなことが言えるわねアンタ…」
リボーンの発言にシャルルは、ため息をつきながら呟いた。
「ユキノ。お前ボンゴレに入らねぇか?」
「だからボンゴレに勧誘するなっていつも言ってるだろうリボーン!」
「ボンゴレ?」
「気にしなくていいのよ…」
ボンゴレという単語に疑問符を浮かべるユキノであったが、ルーシィが気にしないでいいと促す。
「状況を考えろよ!」
「考えてるに決まってるだろ。今、ユキノはギルドを辞めさせられて職がない上に、帰る場所がなくて困ってるわけだろ。だからボンゴレに勧誘してんだろうが。」
「だからってボンゴレじゃなくてもいいだろ!そこは普通に
「いっそのこと、思い切ってヴァリアーにでも入隊させてみるのもアリだよな。」
「人の話を聞け!」
いつものような討論するツナとリボーン。
「笑った…」
「え?」
「いや…ユキノが笑うところ、初めて見るなって思って…」
ずっと暗い
「す、すいません!笑うつもりはなくて!」
「い、いや!謝って欲しいんじゃなくてさ!ユキノって笑うと可愛いって思ってさ!」
「え…!?///か、可愛い…!?///」
「いや!ごめん!そもそもユキノ可愛いんだけどさ!笑うとより一層、可愛いっていうか!その…魅力的っていうか…」
「あ、あの…!!///綱吉様…!!///」
容姿について誉められまくって、顔を真っ赤にしてしまうユキノ。
「おい…昨日も同じような光景を見たような気がするんだが…」
「奇偶ね…私もだわ…」
「もう頭が痛いな…」
「また増えたねー…」
「あれ…?
「ウェンディ!しっかりしなさい!」
昨日のフレアに続いて、ユキノまでツナに好意を抱いていることに気づいたグレイ、ルーシィ、エルザ、ハッピー。ウェンディに至っては、ショックが大きすぎたのか、もうこの世にないはずの
「
「変な言い方するなよ!ユキノのことを可愛いって言っただけだろ!誰の目から見てもユキノは可愛いし、おかしいことは何も言ってないだろ!」
「あ、あの…!!///」
また可愛いって言われて、再び顔を赤くしてしまうユキノ。ウェンディはさらに落ち込んでしまった。
しばらく色んなゲームをした後、ツナたちは就寝時間になり、ツナとユキノ以外は眠りについた。
「すみません…私がベッドを使ってしまって…」
「気にしないでいいよ。」
ツナはユキノにベッドを貸した為、今は床に布団を敷いて寝ている。
「こっちのほうこそごめんね。今日は無理やり誘っちゃって…」
「いえ…こちらのほうこそありがとうございました…こんな楽しくて、温かいと思えたのは久しぶりで…とても楽しかったです。」
「そっか。」
少しではあるがユキノが元気になった感じがしたので、ツナは安心した。
しばらく沈黙が続いたが、ツナが口を開いた
「一つだけ聞きたいことがあるけどいい?」
「何でしょうか?」
「俺のことを見て、ソラノお姉様って言ってたけど…あれってどういうこと…?」
「え…?」
「いやずっと気になって…嫌なら言わなくてもいいんだどさ…」
ツナはずっと気になっていたことを尋ねた。なぜ自分のことをソラノお姉様と呼んだのかということを。
「私にはソラノという姉がいました。姉は綺麗で優しくて、いつも両親にドジばかりして怒られている私を庇ってくれてたんです。けど…」
「けど…?」
「ある日、ゼレフを盲信する教団に姉が捕まってしまって…」
(ゼレフって確か、400年も生き続けているっていう魔導士…)
ゼレフという単語を聞いて、ツナはウルティアが言っていた言葉を思い出した。
「私はなんとか逃げ延びることができました。それからずっと姉を捜し続けましたが、見つかるどころか生きているのかどうかもわからない状態で…」
「そうなんだ…見つかるといいねお姉さん…」
ツナはユキノの過去を知って、悲しい気持ちになってしまった。
「綱吉様は姉とそっくりなんです。」
「え…俺が…?」
「とても優しくて、温かいところが姉とそっくりなんです。だからあの時、私は綱吉様を見て姉のことを思い出したんです。」
「そんな…俺は…」
「試合で命をかけようとした私を止め、
「俺はただ誰にも傷ついて欲しくないだけだよ…それが
(本当に優しい方なのですね…そんな優しい方だからウェンディ様もミラジェーン様も…そして私も…)
どこまでも優しいツナに、ユキノは惚れてしまっていた。
しかし次の日の朝。ツナは誰よりも早く目覚めた。
「あれ?ユキノ?」
ツナが起きると部屋の中にはユキノの姿はなかった。
「手紙…?」
ユキノの姿はなかったが、ユキノが寝ていたベッドの上には一通の手紙だけが残されていた。
『お世話になりました。このご恩は忘れません。大魔闘演武、私も影ながら応援しております。』
「ユキノ…」
この置き手紙を読んだ後、ツナは着替えずに宿を出てユキノを捜したが、見つからなかったのだった。
これでユキノのフラグは建ちました。次はシェリアですね。
高評価をくださったカフェインさん、たかちゃんほっぺさん、Bibaruさん、ありがとうございます!
感想、評価、活動報告のほうもよろしくお願いします!
活動報告→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=215199&uid=88671
Twitter→https://twitter.com/husuikaduti
以下はツナと戦わせる予定です。どれが楽しみ?
-
ツナvsリオン&シェリア
-
ツナvsミネルバ
-
ツナvsスティング