KATEKYO TAIL   作:薔薇餓鬼

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前作のは大空とスクールアイドルを書いている時の更新速度が信じられないって思っている今日この頃です。本当に自分が書いていたのか…?


標的(ターゲット)51 覚悟を持つ者たちと何も持たざる者たち

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)観覧席

 

「あれは楽園の塔でナツが見せた姿と同じなのか…?」

 

「な、何あれ…?エルザ知ってるの…?」

 

「ああ…ドラゴンフォースだ…」

 

「ドラゴンフォース…?」

 

「滅竜魔法の最終形態だ。この境地に至ったものはドラゴンに匹敵する力を得ると言われている…」

 

「え…でもナツたちがあんな感じになったところを見たことないんだけど…」

 

「当然だ。かつてナツもこの力を発揮したことがあるが一度きり…それも一時的なものだった…」

 

エルザの脳内には楽園の塔にて、エーテリオンのエネルギーを喰らってドラゴンフォースを発動したナツの姿が過っていた。

 

「じゃあ、あの二人はそれを自分の意志で発動できるってこと…?」

 

「どうやらそうらしいな…」

 

「双竜の名はだてじゃねぇってことか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)応援席

 

「ドラゴンフォース!?」

 

「ドラゴンフォース?何だそいつは?」

 

「滅竜魔法の最終形態…ドラゴンフォースを発動した者はドラゴンに匹敵する魔力を持つと言われています…」

 

時を同じくして、リボーンもツナと同様にドラゴンフォースが何であるかを知った。

 

「まだ奥の手を隠してたってわけか。こいつはますます面白くなってきたな。」

 

ドラゴンフォースの力を知ってもなお、リボーンは不適な笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

闘技場

 

「ローグ。手を出すな。俺、一人で充分だ。」

 

先程まで劣勢だったのにも関わらず、スティングは一人でナツとガジルを倒すことを宣言する。この宣言を聞いてガジルは気にいらない様子だったが、ナツはドラゴンフォースの強さを肌で感じ取っていた。

 

「はぁっ!」

 

スティングは一気にナツの間合いに移動し、ナツに攻撃した。ナツは左腕で防御するも、防御しきれず吹き飛ばされた。すかさずガジルが右足を鉄に変形させて攻撃するが、スティングはしゃがんで躱した。

 

「ぐぁ!」

 

光弾を放たれガジルも吹き飛ばされてしまう。再びナツが炎を纏った拳で攻撃するも受け止められ、腹部に強力な膝蹴りを喰らわされてしまった。

 

「うぷっ!?」

 

膝蹴りを喰らわせた後、スティングはナツをガジルの方に向かって投げ飛ばした。

 

「白竜の…ホーリーブレス!」

 

投げ飛ばされたナツがガジルにぶつかったことによって二人が身動きが取れなくなったところを、スティングが上空から咆哮(ブレス)を放った。スティングによって放たれた咆哮(ブレス)によって闘技場の床が崩れていく。

 

「火竜の劍角!」

 

落下していく瓦礫を足場にして、全身に炎を纏ったままスティングに体当たりで吹き飛ばした。

 

「鉄竜の咆哮!」

 

ナツの攻撃の後すぐにガジルが、零距離で咆哮(ブレス)を放った。スティングは吹き飛ばされ、瓦礫の中に埋もるが、すぐに立ち上がってしまう。

 

「白き竜の輝きは万物を浄化せし…ホーリーレイ!」

 

「ぐあああああ!」

 

「ああああああ!」

 

無数の光の矢が放たれ、二人に襲いかかっていく。二人は再び攻撃に転じるがスティングに返り討ちにされてしまった。

 

(レクター。お前との約束だからな。俺は必ず勝つぜ!)

 

戦いの中、スティングの脳裏には子供時代にレクターと約束したこと情景が浮かんでいた。レクターはスティングが(ドラゴン)を倒したことを自慢したが誰も信じてくれなかった。そこでスティングはこの世にドラゴンはいなくなったが、代わりに火竜(ナツ)をみんなの見ている前で倒すことを。

 

(見ているかレクター。)

 

スティングの左腕で握った拳を天に掲げる。その近くには倒れたままピクリとも動かないナツとガジルの姿があった。

 

「7年の月日が俺たちを滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)へと成長させた。旧世代の時代は終わったんだ。」

 

「ああ…でもやっぱり強かったよ。ナツさん、ガジルさん。」

 

そう言うとスティングは少しだけ微笑み、ゆっくりとドラゴンフォースの状態を解除した。

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)観覧席

 

「そんな…ナツとガジルが…」

 

「ここまで一方的なのかよ…」

 

「これ程までなのか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)応援席

 

「マジかよ…ナツとガジルが…」

 

グレイも二人が倒されてしまったことに驚きを隠せない様子であった。他のメンバーも二人が倒されたことで不穏な空気が流れていた。

 

「これで茶番も終わりってわけか。」

 

「茶番って!お前、ふざけてんのか!」

 

「ふざけてんのはあいつらの方だろ。最初から本気でやらなかった上に倒れたフリまでしやがって。」

 

「「「「「は?」」」」」

 

リボーンの発言にその場にいた者はキョトンとしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

闘技場

 

「ちょーっと待てって。」

 

「!?」

 

「いってぇー。」

 

「思ったよりやるな。」

 

誰もがスティングとローグの勝ちだと思っていたが、ここでナツとガジルが起き上がった。二人ともケロッとしており、余裕な様子であった。

 

「けどお前のクセは全部見えた。」

 

「何!?」

 

「攻撃のタイミング。防御の時の体勢。」

 

「バカな!?こっちはドラゴンフォースを使ってんだぞ!」

 

「おう!大した力だ。体中痛ぇよ、チクショウ。例えば攻撃の時に軸足が11時の方を向く。」

 

「いーや10時だな。」

 

「11時だよ。」

 

「半歩譲って10時30分!11時じゃねぇ!」

 

「11時だ!23時でもいい!」

 

「それ1回転してんじぇねぇか!」

 

相手の軸足が10時か11時に向くかということで勝手に喧嘩を初めてしまう二人。どっちにしろ二人は相手のクセを見抜いているようである。

 

「うるさい。」

 

「おわっ!?」

 

ナツはガジルを押し倒すと、近くにあったトロッコに乗せた。ナツが近くにあったレバーを引いた。するとトロッコが地下へ向かって動き出すがガジルは乗り物酔いのせいで動くことすらできず、そのまま地下へと消えていく。このナツの行動にスティングとローグは意味がわからずにいた。

 

「な、何のマネだ…?」

 

「ガジル…」

 

「舐められた分はキッチリ返さねぇとな。」

 

そう言うとナツは左手を開くと、親指以外の指の上に炎でCOME ONという文字を作り、二人を挑発する。

 

「俺、一人で充分だ。まとめてかかってこい。」

 

先程、スティングと同じようにナツも1対2で戦うことを宣言した。

 

「ふざけやがって…」

 

「お前に用はない。ガジルとやらせろ。」

 

「だったら俺を倒していくんだな。」

 

ナツがそう言うと再びスティングはドラゴンフォースの状態になる。

 

「ドラゴンフォースは(ドラゴン)と同じ力。この

世にこれ以上の力なんてあるハズねぇんだ!」

 

「完全じゃなかったんじゃねぇのか。」

 

スティングが取り乱しながらナツに拳を叩きこむ。しかし先程までとは違い、吹き飛ばされることなく左腕で防いだ。

 

「俺はこの力で白竜(バイスロギア)を殺したんだー!」

 

「そうか。だったら俺はこの力で…笑われた仲間の為に…そして…」

 

ナツの脳裏には妖精の尻尾(フェアリーテイル)の仲間たちと、

 

剣咬の虎(セイバートゥース)を辞めさられて泣いていたユキノの為に戦う。」

 

涙を流していたユキノの姿が浮かんでいた。ナツは炎を纏った拳をスティングの顔面に叩き込んで殴り飛ばした。

 

「影竜の咆哮!」

 

「火竜の咆哮!」

 

スティングにナツの攻撃が決まったことで、今まで手を出さなかったローグも即座に咆哮を放つが、ナツの咆哮にかき消されてしまいナツの炎に焼かれてしまう。二人はナツに何度も襲いかかっていくが、逆に返り討ちにされ徐々に焦っていく。ここから戦況は一気に変わっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)観覧席

 

「ヒヤヒヤさせやがって。」

 

「全くだ。」

 

「それはいいんだけど…ガジルが…」

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)応援席

 

「これで勝負あったな。」

 

「それにしてもよくわかったのうリボーン。あやつらが本気じゃなかったと。いつから気づいておった?」

 

「大魔闘演武が始まる前からナツとガジルがあいつらより、強いってわかってたからな。」

 

「どういうことじゃ?」

 

「大魔闘演武が始まる前にあいつらに喧嘩を売ったからな。」

 

「「「「はぁあああ!?」」」」」

 

その場にいた者たちは、スティングとローグに喧嘩を売っていたことを初めて知った為、驚きの声を上げた。

 

「喧嘩を売らなくてもこうなることぐらいわかってたがな。あいつらは自らの力を過信し、己の弱さを知ろうとせず、他人の為ではなく自分の自己顕示欲を満たす為だけに戦ってるからな。」

 

「戦闘において慢心や油断は命取りになる。ですが彼らはドラゴンフォースの境地に至ったことで、自分たちは最強だ、特別な存在だ、誰にも負けるはずがないんだと思うようになってしまった。」

 

「ああ。(ドラゴン)と同じ力を得たからって何だってんだ。大事なのは力じゃねぇ。覚悟だ。どんなに強い力を得ようとも、そんな薄っぺらな覚悟しか持っていないようじゃ、あいつらがナツたちに勝つことなんて到底不可能だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闘技場

 

「スティング!」

 

「おう!」

 

二人は隣り合わせになり、スティングは魔力を纏った左腕を後ろに移動させ、ローグは魔力を纏った右腕を後ろに移動させた。

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

「ドラゴンフォースの次は合体魔法(ユニゾンレイド)か…ああ、合体魔法(ユニゾンレイド)というのは魔法を融合させて魔力の威力を上げる技のことでな。簡単に言ってしまえば合体技みたいなものだ。」

 

「合体技…」

 

「どうやらあっちも、なりふり構わずにいられなくなったわけだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)応援席

 

合体魔法(ユニゾンレイド)!?」

 

「何だそりゃ…って言いてぇが、あの様子から察するに合体技のようだな。」

 

ドラゴンフォースに続いて、再び初めて聞いたリボーンだったが、スティングとローグの行動から合体魔法(ユニゾンレイド)が何であるか理解した。

 

「この土壇場で出すってことはあいつらの最強の技ってことか。どうやらこれで勝負がつきそうだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

闘技場

 

「「聖影竜閃牙!」」

 

二人が同時に拳を前に突き出すと、膨大な光の魔力と影の魔力が合わさり、ナツに向かって一直線に放たれる。ナツはこの技を前にしても一切動じないどころか、この戦いの前にリボーンに言われたことを思い出していた。

 

『死ぬ気でやってこい。』

 

この戦いの前にリボーンに言われたことを思い出していた。

 

「ああ…死ぬ気でやってやらぁ!」

 

両腕に纏った炎を螺旋状に振るい、爆炎を伴った強烈な一撃を放った。

 

「滅竜奥義…紅蓮爆炎刃!」

 

螺旋状に放たれた炎が融合した光と影の魔法を打ち消し、二人に襲いかかり、さらに闘技場の壁をも破壊していく。ナツの攻撃によって辺り一面が爆煙が発生し、たが少しずつ晴れていく。

 

(ナツ・ドラグニル…底が…知れない…)

 

(レクター…強すぎるよナツさん…)

 

そこにいたのはナツの紅蓮爆炎刃を喰らってボロボロになり、倒れていたスティングとローグだった。

 

『こここ…これは!?妖精の尻尾(フェアリーテイル)だー!双竜敗れたりー!』

 

無敗と思われていたスティングとローグが敗れたことによって、会場が盛り上がる。そして全てのギルドが打倒妖精の尻尾(フェアリーテイル)を目標に掲げる。

ナツはゆっくり歩き、倒れているスティングとローグの前に移動する。

 

「何だよ…俺たちを笑いに来たのかよ…」

 

「お前らに一つ言いてぇことがあってな。」

 

「言いてぇこと…?」

 

「もうちょっと仲間を大事にしろよな。俺が言いてぇのはそれだけだ。」

 

ナツは剣咬の虎(セイバートゥース)の泊まっている宿に殴り込みに行こうとした時に言おうと思っていたことを二人に伝えた。

 

「けどまぁ…また戦おうな。」

 

満面の笑みでそう言うと、ナツはその場を後にした。スティングとローグは倒れたまま、己がいかに思い上がっていたこと、己の非力さにショックを受けていた。

 

こうして大魔闘演武4日目は幕を閉じ、大魔闘演武も残り1日となった。

 

 

4日目の結果

 

1位 妖精の尻尾(フェアリーテイル)47pt

 

2位 剣咬の虎(セイバートゥース) 44pt

 

3位 人魚の踵(マーメイドヒール ) 40pt

 

3位 蛇姫の鱗(ラミアスケイル) 40pt

 

5位 青い天馬(ブルーペガサス )30pt

 

6位 四つ首の猟犬(クワトロケルベロス) 15pt

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ナツによって闘技場の地下へと落とされたガジルは、

 

「な、何だ…こりゃ…」

 

驚きの光景を目の当たりにしていた。そこには巨大な骨がいくつも転がっていたからである。しかしその骨の正体は猛獣といったものではなかった。

 

「ドラゴンの墓場…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

華灯宮メリクリアス

 

剣咬の虎(セイバートゥース)が敗れましたか。あのナツ様に…」

 

城の窓から大魔闘演武の会場を見ている人物がいた。見ていたのはなんと、ユキノであった。

 

「複雑なお気持ちでしょうなユキノ軍曹。」

 

「いいえ。ギルドには、もう未練はありません。あの方のお蔭で私の心は救われましたので。」

 

ユキノの後ろにいた王国兵がそう言うもユキノは笑顔であった。ユキノの脳裏には、剣咬の虎(セイバートゥース)を辞めさせられてショックを受けていた自分を救ってくれたツナの姿があった。

 

「やはり軍曹というのは、やはり慣れませんね。」

 

「申し訳ありません。エクリプス計画に参加するにあたって、とりあえずの階級が必要ということでしたので。」

 

「エクリプス計画。私の力でお役にたてるのなら、全力で臨む覚悟です。」

 

「しかし私を招いてくださったアルカディオス様の為にも…あ!大佐とお呼びすべきでしょうか?」

 

「おかまいなく。私は隊長と呼んでますし、古くからの友人はディオと呼んでいます。」

 

「そうですか…しかし不器用な方ですね。世界を救おうとしているのに誰も気づいてもらえない…」

 

 

 

 

 

 

 

医務室

 

「!?」

 

「どうかした?シャルル?」

 

「ううん…」

 

何か様子のおかしいシャルルをウェンディが心配するが、シャルルは何もないと答えた。

 

(何!?今の!?城が崩れた!?)

 

 

 

 

 

 

クロッカス

 

「止まれ。」

 

その頃、ジェラールは謎の魔力を放っている人物を見つけていた。その人物はジェラールと同じく全身に黒い服を纏っていた。

 

「俺も正体を明かす。お前も正体を明かせ。」

 

ジェラールは顔を覆っていたマスクを外して、自分も正体を明かすという意思表示を見せた。そして相手はジェラールの方を振り返り、正体を明かした。

 

「そんな…!!」

 

その人物の顔を見て、ジェラールは衝撃を受ける。

一体、この人物は何者なのか!?

 




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オリジナルの話で出したいドラゴンスレイヤー。どれがいい?

  • 砂竜
  • 磁竜
  • 針竜
  • 怨竜
  • 血竜
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