時は昨日に遡る。
「安心しろ。潜入メンバーはもう決めてある。さっそくメンバーを発表するぞ。」
潜入メンバーを発表すると聞いて、全員に緊張が走る。
「潜入メンバーはナツ、ミラ、ウェンディ、ハッピー、シャルル、リリー。それと俺だ。」
「ちょっと待て!ナツとお前は王国側に怪しまれるだろ!」
「ナツはエクリプスに魔力を吸われたから出場しなくても怪しまれねぇだろ。」
「確かに…けどお前はどうするんだよ?」
「俺にはこいつがある。」
そう言うとリボーンがBAR SUNの入り口を指を指す。みんながリボーンの指を指した先に注目するとそこには、リボーンにそっくりな人形が立っていた。
「あーーー!あれって結婚式の時の!」
「そうだぞ。ボンゴレの最新技術を投入して作った俺のロボットだ。こいつを俺の影武者にして応援席に置いておけばバレねぇだろ。」
とりあえずリボーンのそっくりのロボットを応援席に置くことで、王国側がリボーンのことを怪しむことはないだろうということで話は片付いた。
「後はナツを回復させなきゃな。」
「じゃあ私の魔法でナツさんを…」
「いや、お前は潜入メンバーだ。明日の為にちょっとでも魔力を温存しとけ。回復は俺がやる。」
「回復って…どうやって…」
そう言うとリボーンは倒れているナツの近くに移動すると、
「とっとと起きろナツ。」
((((((いや!鬼か!))))))
何度も何度も蹴りを喰らわせてナツを起こす。リボーンの起こし方に驚愕していた。
「何で気絶してやがんだ。ルーシィを助けたくねぇのか。」
(((((お前が気絶させたんだろ!))))
自分がナツを気絶させておきながら、すでに忘れているリボーンに。他のメンバーは同じことを頭の中で考えていた。
「何やってんだよリボーン!」
「見りゃわかんだろ。ナツを起こしてやってんだろうが。」
「もっと他に方法があるだろ!というか止めろって!」
ツナが止めるように言うが、リボーンはナツを蹴ることを止めることはなかった。
そしてついにナツが目覚める。
「いってぇ!何すんだよリボーン!」
「お前が勝手に気絶してるから起こしてやったんだろうが。感謝しやがれ。」
「お前が気絶させたんだろうが!」
「んなことはどうでもいい。」
「よくねぇよ!」
勝手の気絶させておいたのに、どうでもいいと言い放つリボーンにナツは怒りを露にした。
「明日、城に潜入してルーシィとユキノを助け出すぞ。とっとと回復して明日に備えやがれ。」
「よっしゃぁああ!燃えてきたー!」
そう言うとリボーンはどこからか火炎放射器を取り出してナツに向かって容赦なく照射した。ナツは照射された炎を食べ、魔力を回復させる。ナツが炎を食べてパワーアップすることを知っているメンバーでも、容赦なく火炎放射器を放ってナツの回復させるリボーンのやり方に衝撃を受けていた。
「作戦は簡単だ。ミラの変身魔法で城に潜入してルーシィとユキノを救出したら後は空から逃げる。そんだけだ。」
リボーンが作戦が伝えるが、リボーンの滅茶苦茶な行動のせいで誰一人として、作戦が頭に入っていなかったのだった。
最終日の競技は大魔闘演武出場選手が全員参加するサバイバルゲームとなった。バトルフィールドはクロッカスの町全域である。街中を移動し敵ギルドを倒すという競技である。相手を倒すと1ポイントが加算される。5人の内の中でリーダーを決め、リーダーを倒せば5ポイントが加算される。
現在、各ギルドの参加メンバーは街中に分散して待機している。
「ナツたちは上手く潜入できたかな…?」
「心配する気持ちはわかるが、競技にもちゃんと集中しろよ。」
「俺たちにできるのはナツたちを信じることだけなんだからよ。」
「その通りだ。ナツたちがルーシィを無事に救出してくればいいが、ルーシィを助ける為に必ず優勝しなければならん。」
「それだけじゃねぇよ。優勝にはもう一つの目的もある。」
グレイがそう言うと、グレイ、エルザ、ラクサス、ガジルには7年間、苦しい思いをしたメンバーたちの為に改めて大魔闘演武で優勝することを決意する。ツナは見ず知らずの自分を迎え入れてくれたメンバーに恩返しする為に大魔闘演武に優勝することを決意する。それぞれがそれぞれの目的の為に目標を目指す。
「行くぞ!」
「「「「おおっ」」」」
競技メンバーは円陣を組み、気合いを入れた。
『栄光の魔の頂は誰の手に!?大魔闘演武開始です!』
開始の合図が上げられると、出場メンバーは一斉に動き出した。
『あーーーっとこれは…!?』
チャパティが監視
『ど、どういうことでしょうか
ツナ以外は目を閉じたまま、その場に佇んでいた。これには観客どころか、仲間ですら戸惑いを隠せないでいた。
一方で先に動いたツナは上空を移動していた。
「そろそろ来るか…」
「いくら今大会の注目選手とはいえ、堂々と上空を移動するとは愚かな…
メイビスの言った通り、ルーファスの放った光が上空にいるツナの方に向かっていく。
「来たな。放たれたのはあそこか。」
ツナは移動するのを止めて、光の球の方を向くと同時に放たれた場所をすぐに把握した。そして右手で光の球を弾き飛ばした。
「弾き飛ばした!?」
光の球がルーファスの近くに着弾した。弾き飛ばされるとは思っていなかったのか、ルーファスは動揺し今いる場所からすぐに姿を消した。
「よし次は…」
ツナは再び上空を移動し始める。しばらく東へと向かって行くと、上空から降りて噴水広場へ向かって降りて行く。
「ヒビキとジェニーか…」
ツナは降りる途中で遠目であるが、噴水広場にヒビキとジェニーがいることを確認した。二人はツナが上空からやって来ることに気づいてはおらず、ヒビキは自身の魔法である
ツナは二人の近くに着地する。ツナがやって来たことに気づいた。
「嘘でしょ!?いきなりツナ!?」
「まさか序盤から君と当たるなんてね…」
初っぱなからツナと戦うことになるとは思ってはみなかったのか、二人は驚きを隠せないでいた。
「できればお前たちを傷つけたくない。降参するなら降参してくれ。」
「随分と余裕だね…流石は大魔闘演武の注目選手といったところか…」
強がってなんとか冷静を装うヒビキだったが、内心ツナ相手にどうやって戦えばいいのかわからずにいた。ジェニーは黙っているものの、ヒビキと同じだった。
「とはいっても、女の子たちが見てる前で情けない姿を見せられないしね。」
「他のみんなも頑張ってるのに、ここで降参なんてできるわけないわ。」
勝てないとわかっていても、二人は覚悟を決めてツナと戦う戦闘体勢を取った。
「わかった。」
ツナは二人の覚悟を感じ取ると、炎を逆噴射させて二人の後ろに移動すると手刀で二人の首筋を叩いた。
「全く…」
「見えない…」
二人はツナの速さに一切、対応することができないまま後ろにゆっくりと倒れていく。二人が地面に着く前にヒビキとジェニーを両腕で支えた。その後、二人を運んで近くの建物の壁にもたれかけるように置いた。
「次の場所に移動しないとな…次はこの先にある教会だったな。」
今度は上空に飛ばず、ツナは走って街中を移動する。
ツナがポイントを獲得した後、他のギルドも敵を倒していた。
「俺が魔法を封じている間に。」
「うぉおおん!」
「二人がかりかよ!」
ユウカが波動でノーバリの魔法を封じているうちに、トビーが仕留める。
「女子と当たるなんてついてない。」
「きゃあああ!」
「うぁああ!」
レンとイヴがアラーニャとベスを倒す。
その後、リオンがセムスを、ジュラがイエーガーを倒したことで
「ジュラとリオンがいれば俺たちは無敵!って言いてぇが
「無敵じゃねぇのかよ!」
「キレんなよ。」
「そいつの言う通りだぜ。」
「「バッカス!」」
二人組で行動しているユウカとトビーの前に、バッカスが立ち塞がる。
「あ?」
上空から何かがやって来ることに気づくバッカス。だが対応する間もなく首根っこを捕まれ地面に叩きつけられた。バッカスを倒したのはスティングはだった。
「やられた!ちくしょう!」
「二人がかりでコイツをやっつけんぞ!」
トビーとユウカはスティングと戦うことを決意する。
が、
「なっ!?」
「おがっ!?」
カグラが後ろから目にも止まらぬ剣閃でユウカとトビーを倒した。
「消えた?」
二人を倒した後、すぐにスティングのいた方向を向いたカグラだったが、スティングの姿はなくあるのは地面にうつ伏せに倒れているバッカスだけだった。
「みゃぁあ!」
「おぶしっ!」
ミリアーナがネ拘束チューブでロッカーを縛り上げて倒す。これで
「流石ミリアーナだね。私の出番はいらなかったようだね。」
「ごめんね、リズリー。」
「気にしないでいいよ。ほら次に行くよ。」
「うん!」
ミリアーナとリズリーが移動しようとすると、
「天神の
「うわぁあああ!」
「リズリー!」
シェリアの黒い風が二人を襲う。ミリアーナはなんとか避けられたが、リズリーは避けきれずシェリアの攻撃を喰らってしまった。
「二人まとめて倒そうと思ったけど、避けられちゃった。」
「私としたことが…油断しちゃったよ…」
「大丈夫!?リズリー!?」
「ミリアーナ…逃げな…」
「リズリー…ごめん!」
ミリアーナは相手が滅神魔法を使うシェリアだということ、リズリーの頑張りを無駄にしない為にこの場から離脱した。
「逃がさないよ!」
「行かせないよ!」
リズリーは地面に倒れた状態からシェリアの真正面に重力魔法をかけて、後ろに吹っ飛ばす。吹っ飛ばした後、リズリーは気絶してしまう。
「あいたた…逃げられちゃった…」
女の子座りをしながら頭を擦るシェリア。とはいってもダメージは受けていなかった。
「大丈夫かシェリア?」
「リオン!」
「その様子だと大丈夫そうだな。」
「ごめん…二人倒せるチャンスだったのに、一人逃げられちゃった…」
「気にするな。まだチャンスはある。だがここから戦いは激しくなる。二人で行動するぞ。」
「うん!」
単体で行動していたリオンとシェリアだったが、ここから二人は一緒に行動することを決める。
これだけ怒涛が続くも、
「何のマネじゃ!ルーシィを助ける為に勝たなきゃならんのだぞ!」
ツナ以外、全く動かないことにマカロフは焦りを見せる。
「だからこそ…だからこそ冷静にならなくてはなりません…」
「!?」
「私は今までの4日間で敵の戦闘力、魔法、心理、行動パターン。全てを頭に入れました。それを計算し何億通りもの戦術をシミュレーションしました。」
今まで黙っていたメイビスが口を開く。メイビスの話の内容にメンバーは戸惑っていた。
「敵の動き、予測と結果、位置情報。ここまですべて私の計算通りです。」
「!?」
メイビスの発言に、味方であるにも関わらずマカロフは冷や汗をかきメイビスに対して恐怖を抱いていた。
「作戦はすでに伝えてあります。」
そう言うと、今までずっと動かなかったメンバーたちが目を開けた。
「仲間を必ず勝利へと導く。それが私の戦です。」
そしてメイビスの目の色が変わり、高らかに宣言する。
「妖精の星作戦発動!」
「「「「了解 !」」」」
メイビスが宣言すると、ついに動かなかったメンバーが動き始める。
いざ!反撃の時!
ツナだけ最初に動かした理由は次回わかります。この最終日はツナがかなり活躍するのでお楽しみに!
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