その頃ナツたちは
「何だそいつらは?」
「侵入者だ。あの妖精の娘を助けに来たのだろう。」
城の入り口にて王国兵に捕まっていた。だがこの王国兵は変身魔法で王国兵に変身していたミラである。
「どうする?」
「ウム…陛下も国防大臣もいないしな…牢に入れておくしかないだろう。」
「了解。」
「おい。牢はあっちだぞ。」
「あ、すまない…ここに配属されたのは最近でな…」
王国兵に変身したミラは、王国兵に指摘されるが上手く誤魔化し、そのまま城の中に侵入した。
「成功したな。」
ミラの服の中からリボーンが出て来る。リボーンに続いてハッピー、シャルル、リリーも出て来た。
メルクリアスの一室
「姫様。今が好機かと。」
「そうですね。エクリプス
ナツたちが潜入することに成功した頃、姫と呼ばれた緑色の髪の美女、ヒスイ・E・フィオーレがエクリプス計画を進行しようとしていた。
「ツナのお陰でルーファスが攻撃してくる可能性は3%です。気にせず進んで下さい!たとえ攻撃してきたとしてもルーファスは先程のツナの行動によって動揺している為、攻撃は当たりません。」
メイビスの言った通り、これ程目立っている状況でもルーファスが攻撃を仕掛けてくることはなかった。
「お、思いだしたぞ…初代の異名…その天才的な戦略眼を持って数々の戦に勝利をもたらした…妖精軍師メイビス。」
マカロフはメイビスの伝説と異名を思い出した。この発言でギルドメンバーはメイビスが本当に凄い人物だということを知った。
「初代。何でツナだけは最初に動かしたんですか?」
「それは…」
時は遡る。城に潜入するメンバーと競技参加メンバーを決めた後のこと。競技参加メンバーはメイビスに呼ばれて、明日の最終競技の作戦会議が行われていた。
「ツナ。あなただけは一番、最初から動いて下さい。」
「え?何で俺だけ?」
「あなたは大魔闘演武注目選手にして、最も警戒されている。ほとんどの者が二人組で行動し、多くの敵があなたを狙おうと考えています。だから最初に動いて、敵の注意を他のメンバーから外してもらう必要があります。ですので競技が始まったら上空へ移動して下さい。」
「わかりました。」
「上空に移動してから30秒後にルーファスが
「でもそれに何の意味が…?」
「これによってルーファスは動揺して
「ルーファスの攻撃を凌いだら、そのまま飛んで東に向かって、噴水広場が見えたらそこで降りてください。噴水の前で敵と接触します。」
「というわけです。」
「そっか、ツナ兄は今大会において最注目選手…」
「でもルーファスの攻撃を止めさせたいなら、ツナをルーファスと戦わせた方がいいんじゃ…」
レヴィがなぜツナがルーファスを倒さないのかということに疑問を抱く。
「私も始めはそのつもりでした。ですがどうしても変更しなければならなくなってしまったのです。」
「それは一体…?」
マカロフが尋ねるもメイビスは何も答えず、映像からツナたちの動きを見ているだけだった。
「ヒビキとジェニーがやられちゃったね…まぁ仕方ないか。相手が相手だし。」
「一人も倒せず脱落なんて何やってんだよあいつら。でも逃げずにあんな強い奴を戦うなんて、本当に頑張ったよな。」
イヴとレンはヒビキとジェニーがツナによって倒されたことについて話していた。
そう言っていると二人の前に、
「私怨はないが倒させてもらう。」
カグラが現れる。カグラの登場に驚きを隠せない二人であったが、すぐに戦闘体勢を取る。
「エアリアルフォーゼ!」
「無駄だ。」
空気の渦を発生させて攻撃するも、カグラは右手で刀を持つと、刀を一気に振り下ろす。振り下された刀でレンの魔法を両断した。
「俺の魔法を斬った!?」
「この程度の魔法ならば、避けるまでもない。」
「言ってくれるな…だが作戦通りだぜ!」
レンがそう言うと、カグラの後ろにイブがいた。レンの攻撃している間に、カグラの後ろを取っていたのである。
イブが至近距離からカグラを攻撃する
「ぐはっ!?」
がカグラは一切、振り向くことなく左手で鞘の部分を持った状態で右手で刀の柄の先端の部分を叩き、刀を後ろにずらす。ずらした鞘の先端がイブの腹部に当たり気絶してしまう。
「イブ!」
「隙だらけだ。」
「がはっ!?」
イブがやられて動揺しているレンの隙をついて、瞬でレンの間合いに移動し、レンの腹部に刀を勢いよく横に凪ぎ払って気絶させた。
「残りは私だけか…後は私にまk…「隙あり!」せびょぎゅ!?」
自分以外のメンバーが全員やられたということを知った瞬間、一夜はジュラの手刀で倒されてしまった。
「天馬も脱落か…」
「流石聖十大魔道ね…」
「でもこっちにはツナがいるんだぜ!」
「確かに!」
「勝ったな!」
ジュラが一夜を倒したことで、フリードとエバーグリーンはジュラの強さを改めて実感した。一方でビッグスロー、ジェット、ドロイはツナがいるから安心していた。
「確かにツナはジュラよりも強いです。ですがこれはサバイバル戦。ジュラ以外にも敵はいます。いくらツナといえど、体力や気力を消耗します。仮にツナがやられてしまえばチームの士気に関わります。作戦を伝えているとはいえ、慎重に行かないといけません。」
メイビスもツナがジュラよりも強いということはわかっていたが、この競技がサバイバル戦なのでツナが絶対に勝てるという自信まではなかった。
「ルーシィ。ルーシィ。」
「!ナツ!ウェンディにミラさんも!」
牢獄の中にあるベッドで寝ていると、外からルーシィを呼ぶ声が聞こえる。声のする方を向くと、そこにはナツたちがいた。ルーシィは嬉しさのあまり喜びの声を上げるが、誰かに見つかる前にナツがルーシィの両頬を握った。
「オイラたちもいるよ。」
「待たせちまったなルーシィ、ユキノ。もう大丈夫だ。」
「どうやってここに…」
「その話は後だ。とにかくここから逃げるぞ。」
リボーンがそう言うと、ナツが炎を纏った手で檻をへし折って出口を作った。
「はい。着替え持ってきたわよ。」
「ありがとう。みんな。」
「ユキノさんのもありますよ。」
「私は結構です。」
「後はどうやって脱出するかね。」
「できることなら、誰にも見つからずに城を出たいな。」
「ちょっと待って!鍵を取られたままなの。探さなきゃ。」
ミラから渡された服に着替えながら、ルーシィは鍵を取られたことを伝える。
ルーシィが着替えている間、リボーンは難しい顔で何か考えていた。それにリリーが気づく。
「どうした?」
「妙だと思ってな。」
「上手くいきすぎてんだよ。」
「そういうことか…言われてみれば…」
リボーンの言葉を聞いて、リリーは咄嗟に理解したのか辺りを見渡す。リリーはもう一つの世界であるエドラスで、城で王の護衛として働いていた為、リボーンの言いたいことを理解できたのである。
「どういうことですか?」
「いくら王国側が大魔闘演武に注目がいってるといっても、ここは王のいる城だぞ。こうも簡単に潜入できるなんておかしいと思わねぇか?」
「何よ。この潜入を考えたのあんたでしょ。」
「だがルーシィとユキノはエクリプス計画の要。そんな奴らに監視ついてない上に、牢獄に魔法の使えないような細工もされていない。いくらルーシィとユキノが鍵を持ってないっていっても不用心すぎる。」
「こいつはまさか…はめられたか…」
リボーンがこれが罠にはめられたのではないかと考える。その時だった。
「なっ!?」
「地面が!?」
「何コレ…」
「まだ着替え中なんですけど!?」
地面が分割し、一同は奈落へと落ちていく。
「レオン!」
落ちていく最中、リボーンの帽子に乗っていたレオンが飛び降りた。先に奈落の下に降りたレオンは、巨大なクッションに変形すると、その上からナツたちが落ちる。
レオンのお陰で地面へのダメージは回避された。
「サンキュー、レオン。」
レオンにお礼を言うと、レオンは元の姿に戻って所定位置である帽子の上に移動した。
「い、今のは…?」
「そういやユキノは見るのは初めてだったな。こいつは形状記憶カメレオンのレオンだ。一度見たものなら、何にでも変形できんだ。」
「ただのカメレオン様ではなかったのですね…」
「というか私も初めて見たんだけど…」
「見るのは初めてじゃないが、まさかそんな凄いカメレオンだとは知らなかったな…」
初めて見るレオンの変形にユキノとミラは驚いていた。リリーはリボーンが
「それよりここはどこだ?」
『ようこそ奈落宮へ。』
「あ?」
「誰!?」
突如、知らない女性の声が響き渡り、ナツとルーシィは驚いていた。
するとナツたちの前に映像が出てくる。映像に映っていたのはヒスイだった。
『みごとに罠にかかりましたね。辺りを見なさい。ここは奈落宮。罪人の行き着く最後の自由。しかしここから出られたものは一人もいない。そこで朽ちていくがよい。賊よ。』
「何が賊だ。覚悟もねぇクセに強がってんじゃねぇ。」
『っ!?』
リボーンの言葉に動揺したのか、ヒスイは一方的に映像を遮断した。どうやらリボーンは何かに気づいたらしい。
「切りやがったか…」
「つーか、誰だあいつ!」
「姫です。この城の。」
ナツがヒスイに対して怒りを露にした。ユキノがさっきの人物がこの城の姫だということを説明すると、全員驚きを隠せないでいた。
「そういえばナツ、あんた大会は?」
「他の奴らに任せた。」
「ルーシィを助けに行くんだーって言って、聞かなかったから。」
「まぁな。」
「やだっ!照れるじゃない。」
ハッピーからナツがここに来た理由を聞いて、ルーシィは両手で両頬を抑えながら照れていた。
「お前のことを忘れたわけじゃねぇぞ。」
「いえ…私は…」
ナツはちゃんと忘れてなかったことを伝えたが、ユキノの表情は暗いままだった。
そんなユキノに気を遣ったのかリボーンはあることを尋ねる。
「ユキノ。こんな時にアレだが、ツナから伝言を預かってるぞ。聞くか?」
「綱吉様から?」
そう言うとリボーンは懐から自身の懐からスマホから取り出すと、画面をタッチする。
『ユキノ。聞こえてる?』
「これって…綱吉様からの…!?」
「これは昨日録音したツナの声だ。」
リボーンのスマホから録音されたツナのメッセージが流れる。
『昨日は本当にごめん…ユキノの気持ちを考えずにあんなこと言ちゃって…』
「え…?」
『本当は助けに行きたかったけど、俺が行くと王国側に怪しまれて、ユキノが危ない目に遭う可能性があったから…絶対に大魔闘演武で優勝してユキノのことを助けるから!だから待ってて!』
「綱吉様…」
ここで録音は終わってしまう。録音を聞き終えるとユキノは驚きを隠せないでいた。
「本当は城から脱出した後に聞かせるつもりだったんだけどな。ツナの奴、あれからずっと後悔してたぞ。ユキノを悲しませたことを。」
「そんな…綱吉様は何も悪くないのに…」
「あいつは今もお前を助ける為に頑張ってる。だから元気を出せ。再会した時にそんなしけた
「い、いや!!///わ、私は綱吉様のことなんて…!?///」
「何、言ってんだ?俺は惚れた男って言っただけで、ツナのことだとは一言も言っちゃいねぇぞ。」
「!!///」
リボーンがそう言うとユキノは顔を真っ赤にし、両手で顔を覆ってしゃがんでしまった。
「よし。これで元気になったな。」
「元気になってないわよ!ただ恥ずかしがってるだけじゃない!」
「ねぇリボーン?今のどういうこと?」
「ここに来て別の問題が浮上した!?」
ユキノがツナのことを好きだということを初めて知ったミラは、どういうことなのかリボーンに問い詰める。
「やっべ。そういやそうだった。」
「わかっててやったでしょ!」
クロッカス。図書館エリア。
「ここに来ればアンタに会えるって聞いていてたが。さすが初代。」
「これはこれは。記憶は君を忘れかけていた。思い出させてくれるかな?」
グレイが図書館に入ると、そこには座って本を読み余裕な表情を浮かべていたルーファスがいた。
「無理して思い出すことはねぇや。お前はここで終わりだから。」
因縁の対決!?果たして!?
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