全部さん(中身別人)、ハイスクールD×Dにて公務員してます   作:夢落ち ポカ

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キョロ<(・ェ・o)(´・ェ・)(o´・ェ・)ゝキョロ
キョロ<(・ェ・o)(´・ェ・)(o´・ェ・)ゝキョロ
キョロ<(・ェ・o)(´・ェ・)(o´・ェ・)ゝキョロ

新年あけましておめでとうございました。

え、遅い?今更?

お久しぶりです、黒桐 白桐 改めて 夢落ち ポカ です。

リアルのお仕事がブラックで沈んでいたり、とあるアプリを寝ぼけながら使っていた最中にクレジットカード番号の一部と実名がネット上に生中継してしまったりして名前を変えて雲隠れしていました。

職場では人が入っては仕事量に耐え切れずに消え、入ってはガミガミ言われ過ぎて耐え切れずに消え、最終的に一番長くいた最高戦力がブラックになっていく職場に耐え切れず辞めてしまい、着実にブラックへと突き進んでいき仕事が増えてさぁ大変。

私も再来年度の国家資格が取れたら辞めたいなぁと鬱々とした生活を送っています。

てかマジで暴露本書きたい、ハゲ上司と上層部の無能っプリを世間に曝したい今日この頃です。

そしてクレカ事件(私命名)・・・あれは本当にアホやらかしました。

もうあれは二度としない、するなら編集も後からできる動画ですね、動画投稿する気あんまないけど。

あれから半年近く、そろそろ皆さんの記憶からなくなったかな?と思い再開します。

長文失礼しました。
ではでは、どうぞー。


冥界滅亡 《上》

 冥界―――ルシファード

 

 

 冥界における首都、悪魔たちが集う地、その最奥にて今後の冥界の命運を左右する緊急会議が行われていた。

 

 日本神話からの宣戦布告、既に地球上の冥界勢力は一掃され、次は天界か冥界へと攻め込んでくるのではと防衛体制を強化しているものの、肝心の会議は何一つとして進展は無く、自分たちの都合を好き勝手に喚き立てる貴族悪魔が妨害をしていた。

 

 会議には四大魔王―――サーゼクス、アジュカ、セラフォルー、ファルビウム―――が揃っているにも拘らず、ただ時間だけが無駄に費やされている。

 

 会議が進まない理由は他にもある―――旧魔王勢力だ。

 

 冥界の存亡を賭けた事態で仲間割れをしている場合ではない、一致団結してこの危機を乗り越えよう―――サーゼクスたちがこの場に招聘したのだが、旧魔王勢力も似たようなもので、サーゼクスたち現政府の失政を指摘してこの事態の責任を問う始末だ。

 

 確かに日本神話の宣戦布告の際、悪魔勢力の犯した悪魔の駒を使った侵略行為は魔王の1人、アジュカ・ベルゼブブが悪魔という種を存続させる為に生み出したものが切っ掛けになっていた。

 

 製作者のアジュカはこの事態を起こしたことについて何か思うことは無いかと詰問されたが、アジュカとしては使い手の悪用を製作者に問われても困るというのが本音であった。

 

 実際に悪魔の駒を好き勝手に使って侵略行為を行っていたのは貴族悪魔たちであったが、魔王の1人であるサーゼクスも悪魔の駒を使って各勢力から―――もちろん日本神話からも―――了解も取らずに転生悪魔を生み出していたこともあり、勢力の代表が使っていたことで責任が『種族全体』へと波及したのは貴族悪魔以外の悪魔からすれば堪ったものではなかっただろう。

 

 自分たちもこれまで好き勝手に使っておきながら窮地に立たされたら原因を作ったアジュカを生贄に矛を収めてもらえばよいのではないか、と意見が上がった時点で会議は収まりがつかなくなっていた。

 

 日本神話がアジュカ1人で矛―――火焔魔人を収める訳がないとサーゼクスは確信している。

 

 地上へ頑なに残っていた悪魔勢力は既に日本神話が主戦力として世界各地へと襲撃を繰り返し、各領地からきていた通信が途絶、その後現世へと繋げていたゲートが破壊されたことから、ほぼ全ての領地が滅ぼされたのだろうと思うしかなかった。

 

 普段は明るく振舞っているセラフォルーまでも今回ばかりは表情を硬くしながら会議を回そうと必死になっているが、声を上げても外交担当をしていた彼女にも責任を問う声が上がって余計に炎上してしまっていた。

 

 外交担当として彼女がいえるとすれば、外交努力はしているが貴族悪魔たちの強引な転生やはぐれ悪魔を生み出して人界へ与えてきた数々の失態で成果が上げられずにいたのを自分だけの失態というには無理がある、と思わずにはいられない。

 

 何か良い案はないのかと考えていた時、会議場の扉が突然開いた。

 

「き、緊急の知らせです!!」

 

 やってきたのはセラフォルー配下の悪魔で、息を切らせてやってきた彼にセラフォルーは何があったのか尋ねた。

 

「火焔魔人が・・・・・・火焔魔人が冥界に現れました!!」

 

 会議場が騒然とする、中でも多かったのが『早過ぎる』という言葉だった。

 

 地上にいる悪魔や天使、堕天使といった三大勢力をこの短期間で殲滅出来る筈がない、あの広大な地球にいる同盟勢力を殲滅するなど、それこそ年単位の時間がかかる甘い計算をしていた貴族悪魔たちがいた。

 

 魔王たちも例外ではない。

 

 日本の―――日本神話の常軌を逸した遣り様にサーゼクスは自らの伝を使い、各神話に日本神話の横暴を誅すべく協力を要請する事を決め、通信を繋ごうとしたが―――、

 

「―――何故だ、何故繋がらない!?」

「こちらもだ、領地との連絡が途絶えたぞ!! 

 いったいどうなっているのだ、説明せよ!!」

 

 貴族悪魔たちからも怒りの声が上がるが、答える者はいない。

 

 通信が遮断されたということは、既にこのルシファードは攻撃圏内なのかとサーゼクスは外周区画にいる警備隊へ周辺の警戒をするよう部下に命じた。

 

 議場は相変わらず騒がしく、進展しない会議に苛立ちを覚えるサーゼクスたちに、議場から声が降ってきた。

 

『―――へぇ、随分と楽しそうにしているじゃねぇか』

『―――見ていて愉快じゃな、もっと無様に足掻いてくれれば妾の気分も少しはましになるのではないかえ?』

『こちらは天界への侵攻でじっくりと見物出来ないのが残念ですね・・・・・・・・・・・・はぁ、私も冥界への侵攻に参加したかったですよ。

 愚弟、天界への侵攻速度を早めなさい!!』

『いやいや兄者、討魔の奴を筆頭に厄介な穢れ持ちの連中を抑えながら侵攻してるから早めても3割ほどしか早められねぇぜ?』

 

 マクバーン、アマテラス、ツクヨミ、スサノオを映した映像が突然現れ、一部の貴族からは悲鳴と驚愕で更に議場は騒がしくなった。

 

「火焔魔人、それに三貴神・・・・・・地上にいる同胞たちはどうした!?」

 

 悪魔を代表して、サーゼクスが彼らに詰問するが、返ってきたのは非情な宣告だった。

 

『滅びたぜ、キレイさっぱりとな』

『ヨーロッパ方面にメフィスト何たらとかいうのが人間を扇動して抵抗運動していたが、きっちり滅ぼしたぜ? 

 今は地上に残した部隊が念には念を入れて、世界中をぐるぐる巡って生き残りがいないか確認中だ』

『私のいる天界は愚弟と共に第四天・・・・・・いえ、先ほど第五天への侵攻が始まりました。

 とはいえ、ここまでは殆ど抵抗らしい抵抗もなかったので、ここからが本番でしょうね。

 悪霊を主軸にした懲罰部隊を使って効率よく潰していっていますよ、実に順調です』

『妾は各戦線を見守っておるぞ、他の神話の神も近々来訪する予定じゃな』

 

 現実は非情である。

 

 地上にいる三大勢力は一掃されたと、協定を結んだ天界へも現在進行形で侵攻中であると告げられその場にいる者たちの表情は一様に沈んだものとなった。

 

 信じない者もいれば真に受けて涙を流す者、悲嘆に暮れて泣き咽ぶ者。

 

 我先にと逃げ出す者は―――一体どこへ逃げられるというのか。

 

「転移が・・・・・・出来ないだと!?」

「私もだ・・・・・・領地へ転移出来ぬ!!」

 

 転移陣を使って逃亡を図ろうとして貴族がいたが、転移出来ない事実に驚愕する。

 

 魔力が不足している訳でもない、陣も正確に描かれている、制御に失敗もしていない。

 

 転移妨害を施した議場でないことは周知の事実なのだ、となると原因は限られてくる。

 

 転移に失敗した悪魔たちの様子を映像越しに嗤う日本神話の者しかないと。

 

『無駄な努力ご苦労さん、今の冥界は()()()で転移は使えねぇぜ。

 なんせ、オーフィスが冥界全土に転移と通信の妨害を施した結界を展開中だからな』

「オーフィスだと!?」

「日本神話は禍の団と繋がっていたのか!?」

 

 ざわめく悪魔たちだが、アマテラスは視線も向けず四大魔王たちを嘲笑する。

 

『マクバーンの焔が直にお主らの居城にも届くじゃろう。

 どうやって凌ぐか見物じゃな』

『ちなみにオーフィスは禍の団を切り捨ててこちらへ寝返っただけだから繋がっていた訳じゃねぇぞ? 

 むしろ担ぎ上げられて強化の為の蛇を搾取されていた被害者だからな』

 

 マクバーンはオーフィスがロクに考えずに神輿にされていた間抜けぶりを伝えたが、少なくない被害を禍の団から受けていた三大勢力にとって何の慰めにもならない。

 

 ―――そして、最悪の事態は加速する。

 

「た、大変です!! 

 各地で転生悪魔たちの反乱が!!」

「既に14の領地からの援軍要請が来ています!!」

 

 信じられない―――信じたくない事態は更に加速する。

 

 転生悪魔たちの反乱を主導した悪魔がいったい何者なのかが分かったのだ。

 

 冥界における一大イベント、レーティングゲームにおいて不動の1位―――皇帝と呼ばれる貴族悪魔。

 

()()()()()()()()()()であった。

 

 ディハウザーの反乱の理由としてこれまでの悪魔たちの愚行を挙げ、自らも身内を―――クレーリア・ベリアルを旧悪魔勢力の身勝手な都合で殺された被害者であるとし、一族総出で反乱に参加したのだと語っていたという。

 

 すでに14を超える領地に壊滅的な被害を及ぼし、その過程で日本神話や北欧神話といった勢力の身内が幽閉されており、彼ら彼女らを救出したと声明を出していた。

 

 名を挙げられてアマテラスの目が吊り上がる。

 

 行方不明とされていた者たちが冥界で幽閉されていたのだ、当然だろう。

 

『・・・・・・他の神話の神たちから苦情が来るであろうが、ここは我らの手で恨みを晴らさせてもらおうかのう』

 

 状況が変わり、他の神話も冥界へ攻め込む理由が出来た以上、日本神話単独で冥界を攻め滅ぼせば後々に『なぜ我らへ報告もせず単独で攻め滅ぼした』とやっかみの混ざった苦情を訴えられるだろうことはまず間違いなくある。

 

 ディハウザーに従っている転生悪魔たちは幽閉された者たちを連れ唯一残ったゲートへと向かっており、マクバーンもその手際の良さに感心した。

 

 もしゲートを突破しようとしても待っているのは武神を筆頭とした部隊で固めているのでそのまま逃亡しようと企む転生悪魔がいたとしても突破も不可能だろう。

 

 何故このタイミングで反乱を起こしたのか理由は不明だが、マクバーンとしては容易に推測が出来た。

 

 冥界が滅ぶと、悪魔が絶滅すると分かっていて尚、他人の手で己の仇を討たれるのは我慢が出来なかったのだろう。

 

 悪魔らしくない愛と、悪魔らしい憎悪を以ってベリアル家は反乱を起こしたのだ。

 

()()()()旧悪魔勢力がクレーリアを殺したのかを気付いたのかなど、問題ではないのだ。

 

 誰かの思惑があろうと関係ない、ただ身勝手な理由で反乱を起こしたのだ。

 

「どうする・・・・・・どうするのだ!?」

「このままでは反乱軍に潰されるかあの恐ろしい焔で燃やされるかの二択だぞ!?」

「陛下、このままでは我ら悪魔は全滅です、どうかそのお力で反乱軍と火焔魔人を倒してください!!」

 

 この場にいる悪魔たちは、己の命を主である四大魔王へと守るように懇願した。

 

 旧悪魔勢力も新政府側の悪魔勢力も等しく、押し付けるように弱者の特権の如く要求したのである。

 

『浅ましく愚かしい悪魔共よ、せいぜい残りの時間を有意義に使うとよかろう』

『あ、話し終わったのか?

 抵抗なんざウザいだけだから無抵抗で反乱軍とマクバーンの焔を受け入れるんだぜ?』

『必死の抵抗をしてどうにもならないと絶望して絶滅するがいい』

『ホンとお前ら自由だな・・・じゃあな、その他大勢の悪魔ども。

 俺の焔で燃やされたくも反乱軍に殺されたくもないのなら、手っ取り早く自殺でもするんだな、その方が手間も省けて大助かりだ』

 

 

 

 

 最後の言葉を言い残し、映像が消えていく。

 

 議場の喧騒は、止む気配がなかった。

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

ぶっちゃけオーフィスに的確なサポートをさせていたら基本大丈夫なんですよね。

やったねオーフィス、もうすぐ冥界が手に入るよ、焦げ臭いけど!!

そしてベリアル家の反乱、唆した犯人は皆さんお分かりですよね?

実にいいタイミングです、家族を失った恨みを晴らすために領民が犠牲になろうと『どうせ日本神話に絶滅させられるし敵討ち優先じゃぁっ!!』と用意された駒も使って反乱起こすベリアル家、実に悪魔らしいですね。

される側としては『どうしてこのタイミングで!?』と上層部が卒倒すること間違いなしの状況へ叩き込んでいきます。

冥界編はあと1、2話ほどで終わり、それから残りの2勢力をじっくり丁寧に仕留めて…後日談も書いて完結にしていこうと思います。

原作主人公?ああ・・・ああ、いましたね、おっぱい帝?ちがう?

大丈夫、ちゃんと覚えています、登場しますよ、ちゃぁんとね。

ではでは、みなさま、よいお年を。



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