全部さん(中身別人)、ハイスクールD×Dにて公務員してます 作:夢落ち ポカ
おそくなってすいません、FGO新イベしてました、★5最近でないです・・・籤運ついに尽きたか。
ツイッターでもお知らせしてますが、ネット環境がまだ回復していないので、ワードに入れたデータとアイフォン直打ちしているので、改行が変だったらすいません。
ではでは、どうぞ。
マクバーンが旧校舎へと辿り着いた時、既にリアス・グレモリーの眷属、ギャスパーが救出された後だった。
捕縛されていた一室には神器で停止された全裸の魔女たちをバックに救出を喜びギャスパーを慰めるリアスたちを見て、どうしたものかと嘆息する。
とりあえずはと魔女たちを焔で燃やすとそこでようやく気付いたリアスたちがマクバーンを睨みつけギャスパーを庇う様な姿勢にこの場で燃やしてしまおうかと逡巡する。
一誠は名残惜しそうに何か呟いていたが、マクバーンには聞こえなかった。
「・・・まぁ、あとで纏めて
そんな構えなくてもいいぜ、悪魔、赤龍帝。
そこのハーフの吸血鬼は別に燃やしゃしねえよ」
討魔からの命令を執行しなかった事に違和感を覚えたリアスは怪訝な目でマクバーンを睨みつけた。
「・・・何を企んでいるの?
貴方はギャスパーを滅ぼすようにあの人間に命令されていたでしょう?」
「命令とは少し違うが、まぁその通りだな。
基本的に俺は討魔からの言葉には従順だ。
宮仕えとしての事情もあるがどちらかというと個人的な事情からくるもんで、お前らには関係のねぇ話だな。
で、理由については・・・まぁ、お前たちに言う必要性を感じねぇから言わねぇよ、めんどくせぇ」
『―――待て、マクバーン!!』
マクバーンはそのまま旧校舎を後にしようとすると、ドライグが待ったをかけた。
「・・・なんだドライグ?
俺はお前に用はねぇぞ?」
律義に立ち止まったマクバーンはまるで心当たりがないといった様子で赤龍帝―――ア・ドライグ・ゴッホを眺めた。
「や、やめとけってドライグ!!
お前こいつがヤベェ奴だって言ってただろう!?
なに突っかかってんだよおい!!」
一誠がドライグを嗜めるも、唸り声を上げるドライグの元には届いていない様子だ。
『貴様・・・
「戦ったぞ、それで?」
間髪入れず答えたマクバーンに、再度ドライグが問いを投げかける。
それは怒りを押し隠したようすで、リアスと一誠は理由は分からずともいずれドライグが爆発するという事は理解した。
『・・・殺したのか?』
「ああ、
神代は終わり、西暦を経て人類は地上でもっとも栄えた種となった。
人理を脅かす異形は疾く滅ぼす、三大勢力の仕出かしに分水嶺はとうの昔に超えている。
ウェールズの赤き龍ア・ドライグ・ゴッホ。
神秘の頂点の一角、ドラゴンの頂点よ・・・そろそろこの世界から退場してもらおう。
白き龍は既に輪転の
意思を持つ自然が権能を振るう神の時代が終わり、 星のルールが『人間が生きる為に最適化した法則』に移った現在において、人類が最も多様に発展していく『世界の可能性』こそが人理である。
その可能性を三大勢力が活動する事で淀みが生じている。
各神話の神々は現在人界で滅多に活動する事はない。
理解しているからだ、既に自分たちが導かずとも自らの足で歩んでいける事を。
『まさか・・・聖書の神が生み出した神器を、破壊したのか!?』
「そんな、神滅具を滅ぼす存在がいるなんて・・・!?」
ドライグとリアスの驚愕に比例してマクバーンの心は酷く冷えついていた。
「
俺は表に基本的に関わらねぇ。
歴史、文化、思想とそんなもんに俺が関わったところでロクな事にならねぇからだ。
そこを理解せず、己の都合で人界に現れては好き勝手に跳梁跋扈する異形・・・ふざけるな、お前らの言い分は端から間違ってる。
生存を否定する気はねぇ、種族を繁栄させるのもそりゃぁ当然だ。
・・・だが、生存を戦略に
「私たちが間違ってるですって!?」
「部長、落ち着いてくださいって!!」
長命種である悪魔が悪魔の駒を開発したことによって生まれた悲劇にマクバーンはこの手で悪魔の駒を開発した悪魔―――アジュカ・ベルゼブブを必ず滅ぼすと心に決めた。
『―――どうして―――どうしてよマクバーン!!』
『―――わたしたちの守り神になるって言ってくれたのに、なんで―――なんで―――』
『―――
『―――ぜったい許さないっ―――殺してっ!!
―――殺して―――あいつらを絶対、殺して―――っ!!』
昔日の慟哭が今も脳裏に響き渡る。
守ると誓った一族最後の少女―――絶望した彼女が外法に手を染めて三大勢力どころか
『俺たちの宿願をこんなところで終わらせるなんて・・・!!』
「なんだよ、喜べよドライグ。
アルビオンは死んだ、お前だけが唯一の天龍だ」
『喜べるものか!!
神も魔王も俺たちの戦いの邪魔をして・・・貴様という災厄まで!?』
「知るか、そもそも人界で暴れ回って俺の前に立っていたお前らが悪い」
『マクバーン、戻ってくるがよい、戦いは終わったぞ』
アマテラスからの念話が届くと、マクバーンは話を途中で切り上げた。
交戦する気が全くないのか、簡単に背を向けたマクバーンに侮られたと感じ取ったリアスが今度は呼び止めるが、止まろうともしないに声を上げた。
「マクバーン!!
私の可愛い眷属たちに手を出したら、ただじゃおかないわよ!!」
「・・・好きにしな、俺も俺で好きにする。
どうせ三大勢力は滅びの道を辿る、精々最期の時をその可愛い眷属たちと好きな場所でいきるといい」
魔法陣が現れるとすぐに転移していったマクバーンはリアスたちの目の前から消えた。
***
マクバーンが転移すると、三貴神は剣呑な様子でサーゼクス、ミカエルたちと対峙していた。
「・・・では、日本より退去する言はせぬという事で解釈するが、良いのじゃな?
魔王サーゼクスや」
「いや、待ってほしいアマテラス、日本神話の主宰神殿。
日本の各地を領地にしている貴族たちを説得するのに時間を頂きたいと申しているのであって、決して退去しないとは・・・」
「知らぬな、そも勝手に領地にして居座っておるのはお主ら悪魔じゃ。
それに、説得に失敗したら放置すると聞こえるが、その場合妾が申し付けたことに対し明確に違反する事となろう。
その場合、地上にいる三大勢力は
もはや問答は無用とばかりに切り捨てにかかっているアマテラスに、必死の様子でサーゼクスたちは抵抗していた。
先のテロもそうだが、当たり前のように人界を戦場にする三大勢力の認識に相容れないと実際に見て分かったのだろう。
既に決定事項を伝えている以上、曲げる理由はアマテラスにはない。
折衝をする余地も無い、そもそも三大勢力を
種族の命運が掛かっているのであれば、強引にでも地上にいる勢力を帰還させるとこの場で明言すればアマテラスも多少は考慮してやらなくもないと考えていた、僅か1秒だけだが。
「・・・埒があかねぇようだな」
「お帰りマクバーン、ハーフの吸血鬼は滅ぼせたかな?」
「いや、悪魔と赤龍帝が救出したから神器の暴走も終息したから放置してきた。
その代わり、白龍皇がスパイをしていた事が襲いかかってきた時に分かってな、滅ぼした」
マクバーンの言葉にサーゼクスとミカエルが目を見張っていたが、目の前にいるアマテラスたちの気迫に押されてマクバーンに声を掛けられずにいるのをフリードは横目で見て内心
過去白龍皇と面識があったが、その頃からフリードはヴァーリの戦闘狂としての面を見て長生き出来ないだろうと感じていたが、その予想が当たったのだから己の勘も中々のものじゃなかいと思ったのだ。
「散歩の途中にドラゴンに襲われたからコロコロしてきたって聞こえたお」
「・・・まぁ、どうせ最後には滅ぼすんだし、順番が変わっただけと思う事にしようかな」
「パイセーン、ボスの物騒な殺意が留まる事を知らぬって感じっすわぁ」
「気にするな、基本人間には無害だ」
討魔の物騒な物言いに冷や汗をかいていたフリードはマクバーンが戻ってくると盾にする形で討魔から距離を取った。
それでも三貴神の護衛は全うしようという気はあるのか、臨戦態勢でいるあたり社畜精神は旺盛な様だ。
「―――ほう、神宝を折ったと?」
「それについては大変申し訳なく思っております、部下に修復を命じていますがまだ・・・」
「いや折っておきながら何他人事みたいな言い方してんだよ?
お前が今の責任者なんだよな、なのに元トップがやらかした不祥事を適当な部下に投げておいて責任逃れかよおい。
もういいから、折れててもいいから神宝返せってお前らの力で神宝を穢されるとか耐えられねぇからさぁ」
「最初は天界を滅ぼしますか?
三大勢力の中で一番仕出かしているのは悪魔ですが、無自覚に仕出かして反省していないのは天界ですからね」
今度はミカエルがアマテラスたちに糾弾されていた。
申し訳ないという表情はしているが、他人事のように振る舞う態度に横からスサノオとツクヨミが口を挟んでいた。
そもそも、わざわざ極東にまでコソコソとやってきて神宝を盗んだのは天界側が100対0で天界側が悪いのに態度からしてなっていない現トップのミカエルに日本神話側の反応も当然だろう。
この場にアザゼルもいたら同じように糾弾されていただろう、旧校舎の辺りで倒れているが。
「・・・では1両日くれてやろう、それまでに占拠した土地から撤退し転移ゲートを破壊して人界に現れないことを確認したら攻め滅ぼすことに一考しても良い、寛大な妾に感謝するがよいぞ。
天界は・・・神宝の返上とシステムとやらのカラクリを即実行する事じゃな」
「そ、そんな・・・1日だなんて無理よ!?」
セラフォルーがアマテラスの譲歩に声を上げるが、まさしくその通りだろう。
撤退を受け入れるにしても日本の各地を領地と勝手に定めた貴族の悪魔たちが自分たちの領地から出て行けと言われてすんなりと退去する筈が無い。
代わりの土地も1日では用意することも出来ないだろう。
1日とはいえ、譲歩したというアマテラスの言い分にそれでも否と突きつければ待っているのは戦争である。
「システムを1日かけたとしても、アマテラス殿の希望が実現しているのを証明するには1日では足りないのですが・・・」
「何ならシステムを
「愚弟にしては良い案を出したな、それが良い。
一度見てみたかったのだ、人の子の想いを喰い物にして都合が悪くなれば使い捨てにする外法のカラクリをな。
オモイカネに依頼して国津神からも広く智慧の神を呼ぶとしよう。
おお、太宰府から菅原殿を連れてくれば勤勉な彼のことだ、
「祟りを勢いよくぶち込まねぇか監視要員いるぜ兄者?」
ミカエルの抵抗もスサノオとツクヨミからの提案を呑む訳にはいかず、打開策が見つからずにいた。
「くく・・・どうせ守れる訳ねぇのに、どっちみち戦争しか待ってねぇのにな」
「あ~あ、今回は護衛ってことでボーナシュはなしかぁ。
ボスボス、戦争ボーナシュって出るッすか!?」
「幹部クラス1匹につき100万くらい出そうかな?
大幹部だと500万」
「生々しぃなおい」
「マジカルクビカルアヒャヒャヒャヒャ!!」
好き勝手に振る舞う月影機関の面々にソーナたちの視線が冷たいのだが意に介した様子はない。
「「―――ただいま戻りました!!」」
リアスと一誠が帰ってきて重々しい空気に何事かと驚いているが、怪我をしているアザゼルを連れて
来ているのに気付くと、アザゼルの部下たちが回復させているが、遅々として進んでいないようだ。
その後、元聖女アーシア・アルジェントが神器で癒そうとするが、既に燃えてもいないのに火傷が広がるという異常に彼女の神器では役不足であったようで、回復させても火傷が広がるという鼬ごっこになっていた。
「マクバーンの焔を神器程度で癒せるかなぁ・・・神様クラスの力が普通にいると思うけど」
「ほぼ毎日そんな危ない燃え燃えワンコにボクちんたち鬼ごっこしてるんですけど?」
「まぁ、最低でも3時間はあのままだ、運が良ければ生きているだろう。
あとフリードは元気な様だから体力作り6時間な」
マクバーンとしてはアザゼルの体力であれば生き残ると踏んでいるが、予想よりも脆ければ
「華麗にスルーそして俺たちの地獄は続くのだった、第一部かぁんっ!!」
フリードの受難はこうして続いていくのだったが、もちろんではあるがこれで話が終わるわけではない、現実―――人生は非情である。
「―――では、朗報を待っておるぞ。
あぁ、言い忘れておったが悪魔が所有している
言っておくが幾万の年月が経とうと人界にお主らが現れることは許さん、人界に現れる事もなくなるのじゃから、去り際の支度くらいキチンとするのじゃぞ?」
アマテラスたち三貴神が転移で去っていくのを確認して、マクバーンたちも会議場から去ろうとしていた。
既に三大勢力は三貴神の圧力に屈せざるを得なかった代表者たちは側近たちに天界、冥界へと連絡を開始していた。
一刻も早く人界にいる同族たちを滅びから救う為に。
種の生存を懸けた1日が既に始まっていた。
「―――なぁあんた、マクバーン」
「あん?
何だ赤龍帝、今度はお前が用か?」
一誠がマクバーンを呼び止めて、律義に返事をした火焔魔人にフリード、討魔は先に会議場を離れていく。
「アンタ何も思わねぇのかよっ!!
必死で生きてる悪魔を焼き払って!!
そりゃ、人間に酷いことをした悪魔とか堕天使とかはいると思う、俺だってアーシアだってその被害者で、運よく部長に助けてもらった!!
その部長たちを見て、悪魔ってだけでみんな殺しちまうなんて横暴だろう!?
アンタだって何百年も生きてたら良い悪魔とか良い堕天使とかいたんじゃねえのかよ!?」
「まぁ、いくらかはいたな。
正直人界になければ俺が手にかける必要のないくらい、正直生まれを間違えちまっているような人外は三大勢力にもいた」
「人間だって同じだっ、良いやつ悪い奴がいてそれは悪魔だって―――」
「―――なぁ、お前ブラックバスがどうして今問題になっているのか知ってるか?」
一誠の話を断ち切るようにマクバーンが突然と語り始めた。
訝しむ一誠たちに、マクバーンは心底面倒だといった表情をして口を開く。
「最初は経済的効果や食用にもなるってんで80匹程度から始めたが色んな地方からの移植希望が出て当初からその肉食性の懸念もあったが利益があるってんで始めた訳だ」
「なんだよ、いったい何の話をしてる!?」
「まぁ黙って聞けって。
だけど近年になって問題が起きた、在来種の激減、生態系の変化だ」
海外でもブラックバスが移植された水域で在来魚種の絶滅や生態系の変化を招いた例を挙げるマクバーンに、なんとなしに一誠以外の眷属たちもその意図が読めてきたのか、険しい表情をし始めた。
「で、現在は条例とかでリリースはダメってことになってんだが・・・結局のところ、ブラックバスに
「それは・・・」
一誠にもわかった、マクバーンがどうしてこう回りくどい言い方をして何を伝えたいのかを。
ブラックバスは人の利益になったから世界中で『繁栄した』が、それに比例して大変な被害を齎した。
人の都合によって振り回されただけのはブラックバスであって、罪などあろう筈もない。
「今は一部の活動家が仕事の休みの日に湖とか川に網張って在来種を残すためにブラックバスとか同様の外来種のブルーギルとかをチマチマ殺しているわけだが・・・人間と悪魔に限った話にすると当て嵌め易いか?
人間っつう在来種が目先の利益を悪魔にちらつかされて悪魔になったりと在来種は外来種に駆逐されていく訳だ。
で、悪魔たちにとっては種の繁栄に単純な交配ではなくてそんなクソみてぇな横暴をし始めたってんで・・・まぁ、罪がねぇとは言い難いんだが、例えが悪かったな・・・あぁめんどくせぇ」
長々と話すのは得意ではないのか、マクバーンは舌打ちすると話を無理やり纏め始める。
「言ってみれば俺たちがやろうとしているのは『過去の外来種の及ぼす危険を知ってるから悪魔っていう外来種の被害が少ない内に
まぁ、俺らとしてはどっちに転ぼうと
逆に人間の都合なんて知らないとばかりに抵抗して最後の1人になるまでの総力戦で滅ぼされるのであればそれで良し。
前者は冥界や天界からこっそりと干渉してくる懸念が半永久的に続くデメリットがあるし、後者は残党を狩り続けるっていう時間と労力がいる事だな、個人的には後者の方が個人的な事情と確実性を実証し続けることで面倒なことは変わりねぇんだがな」
「アンタはそんな事が分かっていて何も感じねぇのかよ!?」
一誠の訴えに、マクバーンはこう返答した。
「・・・いや、特に、何も?」
マクバーンの瞳には既に一誠たちは映っていなかった。
まるで終わったものを見るかのような酷く冷めた視線を向ける訳でなく、激情を孕んだ烈火のような視線でもない。
ゼロだ、掛け値なしに、ゼロ。
淡々とした眼差しで、機械的にもとれるその不気味さに対面していた一誠たちの表情が凍り付く。
「お前たちには何の恨みもねぇ訳じゃねえが、私情なんざあろうとなかろうと滅ぼす。
それが人界の利益になるから、不利益を齎す不良債権候補は切り捨てる、ただそれだけだ。
愉しい、爽快感なんぞ討魔辺りは感じるだろうが俺としては人界の守護者としての義務感で淡々と熟すだけだ。
戦いとなればまぁ熱は入るだろうが・・・まぁ、線引きははっきりしちまっている以上ブレる事もねぇ・・・まぁ、私情もあるからむしろきっちり丁寧に燃やしてやるよ」
外道という訳ではない、彼にとって悪魔は不都合な存在だから滅ぼすといっているだけだ。
卑劣や邪道を以て残酷で陰惨な手段を打つ訳ではない。
ただ圧倒的な暴力を以て悪魔という種を滅ぼす処刑人に、情を説くのはお門違いだ。
ただ彼は、無慈悲というだけの人外の敵なのだ。
「それじゃあな赤龍帝、人界で戦うか冥界で戦うかは知らねぇが、まぁ
そう言い残し、マクバーンは会議場から去っていった。
和平協定―――『駒王協定』は為った。
だが目下の危機として日本神話との一触即発の状況となった事で、世界中の勢力がその動向を静かに見守ったのだった。
***
退魔機関月影本部にて、マクバーンは戦の始まりまでの最後の詰めを行おうとしていた。
この戦争を完全へと近付ける為の最後の布石。
「―――久しい、マクバーン」
何もない空間から、突如として現れたのはゴスロリを着た無表情の少女だった。
この場がマクバーンの私室でなければフリード辺りが素で悲鳴を上げていたことだろう。
「お前もな、
70年ぶりか?」
「我、マクバーンにグレートレッド倒すの手伝ってほしいと言って、二つ返事で燃やされて以来」
正確には68年と訂正したオーフィスに、それくらい前かとマクバーンは返事をする。
次元の狭間にいるとされる夢幻、グレートレッドを倒す為にオーフィスは各地に現れては協力を募っていた。
マクバーンもその内の1人で、面倒だからと断った経緯があった。
オーフィスの危険性は知っていたマクバーンは断ったと同時に焔を放ち、オーフィスに『熱いもうやだ』と身を捩じらせる程の戦果を叩き出していた。
今のオーフィスは禍の団のトップと目されていて、世界屈指のテロリスト集団の親玉である。
この場を三大勢力が目撃すれば、日本神話がテロリストと裏で手を組んでいたと囃し立てるだろうが、実際は違った。
「マクバーンの焔、我もう受けたくない」
完全に引き気味なオーフィスに、いつでも折檻する気満々のマクバーンという構図で力関係は全くの真逆だった、完全にアウトである。
「そうかい、俺としても本気でお前を滅ぼすのは人界じゃまず被害が大き過ぎてやる気が起きねぇから戦わずに済むならそれでいい・・・が、少しばかり質問があってな。
オーフィス、お前旧悪魔勢力に蛇を与えたのか?」
「悪魔、グレートレッド倒すの手伝ってくれる。
我、見返りに蛇与えて戦力増やす」
「・・・く、くく、くははははっ!!
おいオーフィス、お前本気で言ってるのか?
蛇で強化した程度の悪魔を束にしてグレートレッドに挑む?
次元の狭間に戻って静寂を得たいからって、盾にもならんぜ、
「・・・・・・・・・我、利用されてる?」
「断言してもいぞ?」
その疑問に行き着く辺り、知能は高いはずなのに他に対しての興味が著しく低いせいか、オーフィスは何年かは知りえないが禍の団に蛇を提供し続けていたようだが、さして興味もなかったのか求められるがままに与えたという。
いや、あったのだろう。
旧悪魔勢力が現政権を打倒した暁にはグレートレッド打倒に協力するという言葉を真に受けたオーフィスは彼らに蛇の供与を続けた。
次第に膨らんでいく禍の団の各派閥のいくつかにも与えたが、それでもオーフィスは待った。
「カテレア、我の与えた蛇を使ったのに滅んだ」
「ザコに蛇を与えたところで意味がないという証明になっただろう?
・・・それでだオーフィス、俺はお前と約束していたはずだよな?
日本に迷惑をかけるなっていう、簡単な約束だ」
「・・・・・・?
ち、違う、我、マクバーンに迷惑かけてない。
誤解はよくない、冷静になる」
オーフィスも何故自分がマクバーンに呼び出されたのかこの時ようやく気付いた。
マクバーンは怒っていた。
約束を破って焔を四六時中浴びせられるのではと普段の無表情からでは考えられないほどに焦りを見せたオーフィスに、マクバーンは場違いなほどの笑みを浮かべていたが、安心できる筈もなくオーフィスは手に取った蛇をマクバーンに譲ろうとした。
「マクバーン、お詫びに蛇あげる、だから四六時中燃やすのは止めてほしい」
「まぁ頂いておくが・・・いやなに、お前が今のトップを務めている禍の団とか言ったか?
あのトップを辞めて、ついでに迷惑をかけた詫びに禍の団を完全消滅させるんなら許してやらなくもないな」
「我、禍の団のトップ辞める、元部下滅ぼす」
即断だった、そして知らない内にマクバーンの怒りを鎮める為の生贄となったテロリストたちは早晩滅ぶことになる。
「あともう1つ手伝ってくれたら詫びは十分だ、礼もしてやる」
「何でも言ってほしい、我頑張る。
あと、お礼はグレートレッド一緒に倒すの手伝ってほしい」
現金なものだが危機意識が芽生えたオーフィスはマクバーンの話に乗った。
上機嫌な内に言うことを聞いておけば燃やされることはないという打算塗れの考えだが、ちゃっかり本来の目的を忘れていない辺り
「用件はたった1つ、三大勢力の殲滅の援助・・・報酬は、天界と冥界の土地全部だ。
・・・オーフィス、静寂、欲しくないか?」
凶悪な笑みでオーフィスに迫るマクバーンに、オーフィスは一も二もなく頷いた。
読んでいただき、ありがとうございました。
オーフィス出ちゃった・・・まぁ、全部さんの実力考えると普通オーフィス誘うよね、でもって断るだろうからこうなったという。
少女(幼女)を燃やす全部さん、ハイ事案です。
三大勢力はアマテラスの要求を呑んだけど守れるかなんて最初から期待していないから殲滅を確実にする為全部さんはオーフィスに詫び込みで協力をさせることに。
やったね、殲滅できたら静寂が2箇所も手に入るぜ?
てな訳で、オーフィスが日本神話側に強制的に協力させられましたとさ。
めでたしめでたし。
では、また次回まで。
あと、今回もアンケート作成予定です。
気が向いたらぽちっとお願いします。
Q. いまさらですが、この作品に恋愛要素いる?
-
いらない
-
いる
-
いる(ハーレムよこせ)
-
ーーー全部だ