アトリエループ   作:ネルケは積みゲに流れてしまった

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ヴィオラートのアトリエ〜グラムナートの錬金術士2〜を購入
pspが壊れるのが先か、ヴィオラートの全クリが先か、非常に楽しみ


四週目-1

4周目 1

死因がわからない。

いつの間に死んだんだろう。

 

日記を書いて寝て、気がついたらいつもの祖母の倉庫。

たぶん、寝てる間に死んだか殺されたんだと思うんだけど、さっぱり原因が特定できない。

 

ちょっと整理するために日記に書き出してみる。

 

まず、死因を他殺とそれ以外で分ける。

何で分けるのかというと、他殺とそれ以外で今後取るべき行動が大きく変わると思うから。

 

 

・他殺と仮定した場合

誰かに殺されたのだとしたら、痛みを感じることなく殺されたことから考えて、殺害方法はおそらく以下の三つのうちどれか。

 

1.毒物で眠るように殺害

2.鈍器等での頭部の破壊

3.爆発物で私を瞬時に消し飛ばす

 

爆発物は、この村には私のクラフトしかなかったので除外できるから、1か2のどちらかに絞れる。

そして、人間の頭を一撃で破壊できるような鈍器を使える人間は、雑貨屋さんくらいしか──いや、雑貨屋さんはショートソードとか弓とかを使う軽戦士だからそれは多分ない。できなくはないだろうけど、あまりにも非効率すぎる。

そもそも、鈍器で撲殺という手法自体が非効率な気がしてきた。トンカチくらいの小さな鈍器だと、声を上げさせることなく殺せるか不安が残る。頭部を粉砕できるような鈍器で殺すにしても、それを持って家に押し入るのはあまりに目立つ。外傷による殺害を目指した場合、刃物で喉を潰してから心臓を一突きとかのほうが殺し方としてはスマートな気がする。想像でしかないけど。

残るは毒殺だけど、昨日口にしたものはお昼のお弁当含めて全部自宅で用意したものなので、お母さんが毒を盛ったとかでもない限りありえない。

そして、お母さんが私を殺す動機がないから、他殺は考えられない。

 

そうだ動機、動機がない。

この小さな村では、殺害という行為はあまりにリスクが高すぎる。そのリスクを上回る動機、果たしてそこまで恨まれるような事をしただろうか。

 

やっぱり他殺の可能性は低そう。

 

 

・他殺以外による死亡要因

他殺以外で考えられる死因は、風邪や病気、モンスターの襲撃。

夜中とはいえ、モンスターの襲撃があったら流石に起きるので、モンスターの襲撃は可能性から除外できる。

そう考えると、残る原因は病気。

……実は、ちょっと心当たりがある。

死ぬ直前に雑貨屋さんで貰ったはちみつを観察していたとき、はちみつから汚染されているという感覚を受けた。

劣化しているとか、低品質とかではなく、汚染。あくまで私の直感でしかないから証拠は一切ないけど、もし私の感覚通り何かに汚染されていたのだとしたら、はちみつ以外の汚染されたものを食べて私の身体が汚染されていたのかもしれない。

汚染……なんとなくとはいえ、何かに汚染されてるような気がするという感覚は、そんな簡単に感じるようなものじゃない。あのはちみつに何かがあるというのは間違いないと思う。

 

とりあえず、原因がはっきりするまでは、病気であると仮定して行動することにする。

 

 

 

4周目 2

今日は採取に向かうことにした。

行先は花畑。ウォルフ対策に医者いらずを作るため、花が欲しかったからだ。

前の時の診療所みたいな光景を作らないためにも、医者いらずとエルトナ軟膏の量産をしておきたい。

 

ついでにトーンも拾っておいた。

別に森に入ったわけじゃない。ループ直前に森に入った際、花畑と北側の森の境にある道の端にトーンを見つけたから、それを摘んできた。

エルトナ軟膏は、あと鉱物油を村の中で採取すれば作れるので、明日の朝に採取してくる予定。

 

それにしても、前はそれどころじゃなかったから全然気にしてなかったけど、村の中で自然鉱物油が採取できる環境ってどうなってるんだろう。村の下に鉱脈でも眠ってるのかな。

 

 

4周目 3

花畑が随分と不思議すぎると思う。

昨日、大量に花を採取したところに行ったら、花が前と同じ状態まで復活してた。

花って一晩で生えてきて花を咲かせるものだったっけ。絶対違うよね。

 

回復アイテムの材料がそろったので、明日から調合を始める予定。

医者いらずを一ダースと、エルトナ軟膏を二つか三つ作っておけば、あんなことにはならないと思うから作っておきたい。

あれ、でもたしかエルトナ軟膏は条件次第で揮発するんだっけ。条件調べないとなあ。

 

ついでに、フィリスさんとつながりを作りたいので金属ケースに私のレシピ集と参考書類を入れておいた。一緒に入れた手紙に、エルトナ軟膏の揮発に関する問い合わせも書いておいたので、もしかしたら教えてくれるかも。

 

 

4周目 4

お母さんにバレた。

最低でも6日目よりも前に錬金術を始めると、お母さんにバレるっぽい。

 

錬金術に使っていた鍋を没収され、祖母の倉庫に鍵をかけられてしまったので、調合ができなくなってしまった。

お母さんが出かけている隙に鍋だけでもと思って探してみたけれど、まったく見つからない。どこに隠したんだろう。錬金術用の鍋ではないとはいえ、あんなに大きな鍋、隠すのは難しいと思うんだけど。

 

そもそも、なんでお母さんは錬金術を禁止したんだろう。

錬金術は応用が利きすぎるせいである意味危険な技術だけど、そんな禁止されるような技術じゃないと思うんだよね。そもそも、錬金術に関する知識が多少なりともないと、錬金術が危険な技術とは考えにくいだろうし。

 

やっぱり、お母さんは錬金術士だったのかもしれない。いや、間違いなくそうだ。前の時、お母さんほうれんそう調合しようとしてたし、失敗してたけど錬金術のたしなみはあるに違いない。

まあ、そうなるとなんでほうれんそう程度の調合に失敗したのかなって疑問が生じるけど、まあそれは置いておく。

 

錬金術士だったお母さんがどうして錬金術を禁止するのか……何かある気がする。

 

 

4周目 5

お母さんが錬金術を嫌う原因を雑貨屋さんが知っていたことを思い出したので、雑貨屋さんのところに聞きに行ってみた。もちろん教えてもらえなかった。

 

ついでに、錬金術ができなくて手持無沙汰なところがあったので、雑貨屋さんのアルバイトを申し出ておいた。

お母さんに錬金術を解禁してもらったときに、素材がないとかだと話にならないからね。ウォルフの襲撃とか前回の私の死亡日とかの日数を考えると、ただでさえ時間がないわけだし。少しでも採取にかかる日数を減らしておきたい。

 

あと、夕食の時に、無意識にお母さんと険悪ですよオーラ出し過ぎてお兄ちゃんに怯えられてしまったので、思ったより時間を無為に潰しかけてることにストレスをためてるっぽい。

 

 

4周目 6

遠心分離機ぐるぐるするのは本当につらい。錬金術使いたいな。

雑貨屋さん曰く、この遠心分離機は普通のものよりも短時間ではちみつを作れるようにできているらしいんだけど、いまいち実感がわかない。一般的な遠心分離機はどんだけ辛いんだ。

 

頑張ったで賞的なものなのか、今回ははちみつを少しだけ分けてもらえた。

念のためちょっと観察した感じ、汚染されたような感覚は欠片もなかったので、この時期には汚染は全く起こってないみたい。

それどころか、どちらかというと清潔というかなんというか……透き通った感じを受ける。ユーディーのアトリエ風に言うなら、『清められた』の従属効果を持つ感じだろうか。

 

この『清められた』はちみつが、一か月後には『汚染された』はちみつに変化するってすごい。未来を知ってる自分でも、ちょっと信じられない。

どう考えても、何かヤバいものが森の北側にあるとしか思えない。

 

 

4周目 7

今日も今日とて遠心分離機ぐるぐるしてた。つらあじ。

本当に普通の遠心分離機はこれよりも辛いのか、雑貨屋さんの言葉を疑いそうになった。お昼時に聞いてみたら、普通のだったら九歳の子供が毎日一人でできるようなものじゃないとか言っていたので嘘じゃないと思うけど。

ちなみに、この遠心分離機は楽な代わりにデメリットもあるらしい。

 

たしか、雑貨屋さんは十日に一回休みだったはずなので、残り三日働けば休みになる……三日もこんな日が続くのか。つらい。

 

ウォルフとかに噛み殺されるよりはマシだと思えばお仕事中は何の不満も感じずに動けるけど、寝る直前みたいな自分を客観視できる時間になるとつらいとかくるしいとか思ってしまう。そんな弱い自分が嫌だ。

 

お母さんと喧嘩中だから家の中でも休めないし、本当につらくなってくる。

ここで弱音を吐いて立ち止まってしまったらもっとつらいことが待ってるんだから、弱音吐いてないで頑張らないと。

 

 

4周目 8

お母さんとの冷戦問題が少し進展した。

お昼休憩中に、雑貨屋さんに来た村長からお母さんが錬金術を禁止する理由を聞くことができたのだ。

 

話を聞いて思ったのは、お母さんが錬金術を禁止するのも当然だなということだった。

 

まあざっくりいうと、約十年前、お母さんは錬金術でテラフラム(フラム系上位爆弾アイテム)の上位版を発明しようとして、失敗して爆発事故を起こしてしまったらしい。その時に、お父さんとお兄ちゃん達の一個上の娘、つまり私の姉にあたる人物が巻き込まれて死んでしまったようなのだ。

錬金鍋かき回していたお母さん自身がなんで無事なのかちょっと不思議だなって思ったけれど、ひとまずはお母さんが錬金術を禁止するのも納得だった。昔からお父さんがいないのも変だなって少し思ってたけど、こんな理由があったんだね。

 

たしかに、ユーディーのアトリエのことを考えると、錬金術は髪の毛一本混入するだけで大惨事が起こる技術だ。

そんな危険な技術を、若干九歳の子供にさせたいとは思わないだろう。ましてや実際に大規模な事故を起こしてしまった人間なら、絶対にさせないはず。

 

お母さんがほうれんそうという簡単な調合にすら失敗した理由もこれでわかった。

家族を殺してしまった技術なんて、トラウマ直撃間違いなしだもんね。失敗してもおかしくない。

 

どうしよう。

お母さんには、禁止されている私の目から見ても、錬金術を禁止する正当な理由がある。このままいけば、私がきちんと物事を考えられる年齢になるまで、最低でも十五歳くらいまで錬金術は禁止されてしまうだろう。もしかしたら、成人するまで禁止されるかもしれない。

けれども、その年齢まで待つということはできない。錬金術がなければ、ウォルフの襲撃かそのあとの謎の死因で死亡するのが確定しているからだ。

 

ウォルフの襲撃だけならまだ時間はあるけど、はちみつ問題のことを考えるともう時間がないし、一週間以内には錬金術が使える環境を整えたい。

 

さて、どうやってお母さんを説得しようか。

 




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