この世界では偶像と書いてデュエリストと読み、決闘者と書いてアイドルと読むことがあります。 作:地雷一等兵
生ぬるい目で見守ってください。
そしてそれは海馬コーポレーションの開発したデュエルディスクによって更なる飛躍を遂げた。
自分の中の限界すら越えた領域を発揮し、信じるカードたちと共に、文字通り自分のすべてをぶつけ合う行為。
人々はそんなデュエルに心惹かれ、魅了されていた。
そして、アイドル達も……。
「サイキ~~ック!!! これでまた勝ちだね!!」
「むむむ、またユッコ殿に負けたであります……。」
事務所の一角でテンション高く
サイキック族のトリッキーな効果を使いこなしつつ丁寧な力押しでゴリ押すエスパーユッコこと堀裕子に、基本に忠実、無謀に走らず丁寧に丁寧に戦う大和亜季はこのプロダクションの看板
彼女たちアイドルは、
スポットライトの照らす明るくきらびやかなステージで歌い踊り、ファンからの歓声を浴びる彼女たちは、時に
そして時にそれはliveバトルとしても扱われる。
「ユッコ、次の仕事だ。秋葉原のカードショップで営業な。お前のサイキックデッキで盛り上げてほしいそうだ。」
「了解、プロデューサー!このエスパーユッコに任せなさーい!」
ふふーんと胸を張る裕子に対して担当プロデューサーは慣れているのかスルーし、もう一人のアイドル、亜季にも話し掛ける。
話を振られた亜季は最初こそキョトンとしていたものの直ぐ様アイドルの顔つきになり敬礼する。
「お任せください!プロデューサー殿! ユッコ殿と協力して、そのイベントを大成功させてみせるであります!」
敬礼したままニヒッと歯を見せて笑う彼女の笑顔は年相応で、普通の少女に見える。
裕子も裕子で自信満々に笑っている。
そんな二人はプロデューサーに連れられて秋葉原の某カードショップに向かうのだった。
街頭の大型テレビジョンに映るアイドルへのインタビュー映像。
そこアイドルはピンクのワンピースを来た、ウェーブのかかったサイドポニーが特徴的な少女。
どんな質問にも眩い笑顔で答える彼女の姿は、見たものの目を惹き付ける。
「───さん、今回の大会で一番気を付けていたことはなんでしょうか?」
「はい! 笑顔です!」
ニカッと笑う少女。街頭のモニターに映る彼女の爽やかな笑顔、街行く人々は見上げて見える画面に目を惹き付けられ、足を止める。
「それでは、もっとも警戒していた選手、もしくは手強いと感じた
「はい! 渋谷凛さんです!あとは……鷲沢文香さんと、藤居朋さんです!!」
屈託のない笑顔、可愛らしい彼女は楽しそうに答え、ぽんぽんとサイドポニーを揺らす。
「それでは最後に! 島村卯月さん、あなたの目標……
「はい! 私の
彼女の名前は島村卯月、今一番勢いのある芸能プロダクション、
つい先日行われた
誰もが羨む一流の
彼女以外にも一流のアイドルはいる。様々なプロダクションに。純粋にデュエルを楽しむ者だったり、強くなろうとするものだったり、その取り組む姿勢は十人十色だ。
「ごめん、プロデューサー。次は負けないから。」
それは渋谷凛であったり、
「サイキック~っ!!」
堀裕子であったり、
「そのデュエル気に入った! うちに来て妹とデュエルしてもいい!」
大和亜季であったり、
「にょわー♪ハピハピだにぃ!」
諸星きらりであったり、
「当然んん! 正位置ぃい!!」
藤居朋であったり、
「これも神のお導きです。」
クラリスであったり、
「えへへ、あの子も喜んでるや……。」
白坂小梅であったり、
「梶木さんのアドバイスのお陰かな~。」
西島櫂であったり、
「ち、ちびっ子ちゃうし……。」
脇山珠美であったり、
「この南条光には夢があるッ!!」
南条光であったり、
「最強デュエリストのエントリーです!」
浜口あやめであったり、
「さって、戦国デュエルだよっと。」
丹羽仁美であったり、
「凛の仇はとってあげるよ。」
北条加蓮であったり、
「いや、その敵討ちは私が先にやるよ。」
神谷奈緒であったり、
「アイドルの頂点……獲ってみせます……。」
鷲沢文香であったり、
「黒き翼は我と共にあり!!」
神崎蘭子であったり……
今の時代、アイドル同士が街中でデュエルすることなど日常茶飯事である。
むしろ、それを見なければ一日が始まらないと言う者さえいるのだ。それほどまでにアイドル達のデュエルは、
そう時代は大
人々は日々の生活をこなしながら、一流の決闘者を目指す時代だ。
彼女たちは「
カードを愛し、カードに愛された存在。
この話は、そんな彼女たちを描いた青春譚である。
ちなみに基本的にはユッコたちのプロダクション視点になります。
いいプロダクション名は随時募集中です。
アイドルたちのデッキについては随時公開していきます。