この世界では偶像と書いてデュエリストと読み、決闘者と書いてアイドルと読むことがあります。   作:地雷一等兵

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リアルの都合で投稿が遅くなりました。

では本編をどうぞ↓


第3話 アイドル交流会

 

 

この日、ユッコたちはプロデューサーを連れてアイドルたちのデュエル交流会に来ていた。

ユッコたちのプロダクションからの面子はユッコ、亜季、ふじりな、森久保の四人である。

不定期に開かれるこの交流会はプロダクションやアイドルのランクに関わらず招待状が送られ、アイドルの都合によって参加するしないを決めてよいことになっている。ただ、基本的にアイドル側の都合を見て開かれる為、よっぽどのことがない限り多くのアイドルがこれに参加する。

会場を見渡せば名だたるアイドルの姿も見受けられる。

 

「573プロ……“黒翼”の神崎蘭子殿もおりますな。」

 

「”蒼氷”渋谷凛さん、も、います……ね。」

 

「みんな強そう!!」

 

「“糖劇(とうげき)”の佐藤心だぽよ~。」

 

「しゅがーはぁとって呼んでね♪てか呼べ☆」

 

ふじりなの発見したアイドルが本名呼びを聞き付けて笑顔で忠告してきた。

77310(ナナサト)プロに所属するアイドルであり、最近急激に頭角を現してきたアイドルの一人である。

自らを“しゅがーはぁと”と呼び、周りにもその呼び方をするように言っている26歳だ。

 

「ご、ごめん……ぽよ……。」

 

「分かればよし☆若いからって舐めんなよ♪」

 

笑顔の奥に隠された威圧感にさすがのふじりなも狼狽えて素直に謝罪した。

やはりデュエリスト、瞳の中の威圧感は本物らしい。しかし素直な謝罪によってその迫力も引っ込み笑顔のままどこかに走っていった。

 

「あ、あんなすごい人もいるなんて……む~り~……。森久保は、帰りますぅ~……。」

 

「ののっち、帰っちゃだめぽよ~!」

 

こっそりとその場を去ろうとする森久保の服を掴んでふじりなが呼び止める。

逃走に失敗した森久保は諦めたのか大人しくなり、ふじりなの小脇に抱えられた。

そんなこんなして彼女たちが懇意にしている他プロダクションのアイドルたちと会話を交わし、交流を深めているとあちこちでデュエルが始まる。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」

 

「「デュエル!!」」

 

 

あちらこちらで聞こえてくるデュエル開始の言葉を聞いて、ユッコはもう我慢できなくなったのか亜季を連れて走っていった。

そんな二人を見送ったふじりなは081プロに所属する向井拓海を見つけるとそちらに歩み寄り談笑を始める。おどおどとして、やや内気な森久保は盛り上がる周囲を見渡して隅っこの方に座るのだった。

 

 

「誰とデュエルしようかな~!」

 

「おっと、ユッコ殿。このカードを。」

 

「ん~?なになに?」

 

ユッコと亜季がキョロキョロと対戦相手を探して歩き回っていると突然亜季が思い出したように声をあげてカードを差し出した。

そのカードを受けとるとユッコは亜季の顔とカードを交互に見る。

 

「藤居殿に渡されたのであります。ユッコ殿の今日のラッキーカードだから、と。」

 

「へぇ~じゃあ早速……。」

 

亜季から渡されたラッキーカードを早速デッキに組み込むと、二人と近い場所から歓声が上がる。

その先に目をやれば、綺麗な茶髪をチョココロネ風ツインテールにしたアイドルと眼鏡をかけた黒髪のアイドルがいた。

既に決着はついており、眼鏡の方が膝をついて悔しそうに床を叩いている。

 

「すごい……さすが“秒読み”の北条加蓮……。」

 

「あの上条春菜がなにも出来ないまま負けた……。」

 

「悔しいだろうね。あの負け方……。」

 

ざわ……ざわ……と俄に騒がしくなる周囲をよそに、ダブルチョココロネヘアーの北条加蓮はその場を立ち去ろうとする。

そんな加蓮を追いかけて片腕を掴んだユッコは笑いかけた。

 

「加蓮さん!加蓮さん!」

 

「えっと……3199(サイキック)プロの、堀裕子……ちゃん?」

 

「いえーす! ねね、デュエルしない?」

 

こくこくと素直に頷いたユッコは幼子のように無邪気な笑顔を浮かべる。

そんなユッコの態度に加蓮はそのチョココロネ髪を撫でるとデュエルディスクを構えた。

 

「いいよ。でも、私はかなり強いからね。」

 

「望むところ!強敵とのデュエル!サイキック燃える~!!」

 

にひひと無邪気な笑顔のユッコに対して加蓮は小さく笑い、ディスクにデッキをセットした。

それに対してユッコも対抗するようにデッキをセットして距離を取る。カードに描かれたキャラクターが空間の中を駆け回るというソリッドビジョンの都合上、デュエリスト同士の間はそれなりに広くなくてはならない。

そのため、1度交渉してから距離を取るのだ。

 

「「デュエル!!」」

 

先攻は加蓮で二人のデュエルが始まる。

 

 

 

 

 





加蓮の二つ名でどんなコンセプトのデッキか分かる人いるのかな?

ではまた次回でお会いしましょうノシ



自称サイキックデッキ(堀裕子)
 
・モンスターカード
サイコウィールダー×3、サイコトラッカー×3、サイコ・エンペラー×2、サイコ・コマンダー×2、テレキアタッカー×2、サイコジャンパー×2、サイコ・エース×2、機界騎士アヴラム×3、星杯に選ばれし者×3、寡黙のサイコプリースト×2、ビットロン×2、ビットルーパー×2
・魔法、罠カード
緊急テレポート×3、アポート、フューチャー・グロウ、サモン・ダイス
念導力×3、サイコチャージ×3
・エクストラデッキ
ハイパーサイコライザー×3、ハイパーサイコガンナー、サイコ・ヘルストランサー×2、

※今回はサイコ・ジャンパーを1枚外し、亜季から受け取ったラッキーカードをいれています。


堀裕子

3199プロの看板アイドルで自称サイキック系エスパーアイドル。
使用するデッキは「サイコ」とついたモンスターを主軸にしたサイキックデッキ。
もうひとつはPSYフレームデッキを使用する。

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