これからは、これを第一優先で投稿したいと思っています。
気が向いたら、他作品も、という具合ですかね。
では、本編へどうぞ。
無限の蒼穹に浮かぶ巨大な石と鉄の城。
それがこの世界の全てだ。
職人クラスの酔狂な一団がひと月がかりで測量したところ、基部フロアの直径はおよそ10km、
世田谷区がすっぽり入ってしまうほどもあったという。その上に無慮百に及ぶ階層が
積み重なっているというのだから、茫漠とした広大さは想像を絶する。総データ量など
とても推し量ることができない。
内部にはいくつかの都市と多くの小規模な街や村、森と草原、湖までが存在する。
上下のフロアを繋ぐ階段は各層にひとつのみ、その全てが怪物のうろつく危険な迷宮区画に存在するため
発見も踏破も困難だが、一度誰かが突破して上層の都市に辿り着けばそこと下層の各都市の
≪転移門≫が連結されるため誰もが自由に移動できるようになる。
城の名は≪アインクラッド≫。仮想世界に浮かびつづける剣と戦闘の世界。
またの名をー
≪ソードアート・オンライン≫
「せあっ」
掛け声と共に、男3人組の1人が剣を振るう。
その少年は青いイノシシ、正式名≪フレンジーボア≫に、的確に攻撃を加えて徐々に、そして確実にHPを削っていく。
それを見ているのはもう1人の少年、否、青年である。
赤みがかった髪を額のバンダナで逆立てている。そしてー
「流石だなー、キリト」
「そんな事ないさ、クライン」
そう呼び合う。それはこの世界における≪プレイヤーネーム≫だ。
そして、最後の1人はと言うとー
「おいエイト…そろそろ戦ってくれよ」
「断る。何故俺が働かなきゃいけないんだ…」
彼の≪プレイヤーネーム≫はエイト。
キリトと同じく、全身を黒の装備で揃えている。
趣味など、キリトと共通している部分が多いがこれだけは違った。
極度の≪面倒くさがり≫だった。
確かに、キリトも面倒くさがりの分野に含まれるだろう。
しかし、彼はレベルが違った。
『全力で、最大限に努力する』
これだけを聞けば、文字通り聞こえはいい。だが、
それはたった一言で打ち破られる。
『俺が1番楽が出来る方法を見つける、な』
だが、今回に関しては違ったらしい。
このゲームの正式サービス開始前、彼はやはり考えていた。
自分自身が、最大限楽が出来る方法を。
そして、それは彼にとって、最大最悪の結論に至る。
それがー
「いやいや、正式サービス開始直後に超働いてたのは誰だよ…」
「キリト、あれは不可抗力だ。俺の思考が最悪の結論を出しただけだ」
「なんだ?エイトはレベル高いのか?」
「ああ。言葉通り
まだ、正式サービス開始から5時間程しか経っていないが、
彼は、あり得ないほどのレベルだった。
「たしか、クラインが3で俺が8、それでエイトは」
「18、だな」
「じゅ、18!?おいおい、どうしたらそこまで上がるんだ?」
「見つけちまったんだよ、エイトは」
「何をだ?」
クラインが、素直に思った事疑問を口にする。
そして、エイトはニヤッと笑い、解を出す。
「最高の狩場をよぉ、見つけちゃったんだよぉ」
その言葉を、顔を見て、クラインは思う。
悪役が似合う人物NO.1で、『ゲス』という言葉が彼の為にあるのだと。
そんなゲス顔で「ヒッヒッヒ」と笑うエイトを見て、思わずクラインの口から溢れる。
「こいつ、やべぇな」
沢山の『批評』コメント、お待ちしております。
次回、第2話。(当たり前)