『偽物』の世界で『本物』を求める。   作:yunami

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今回は、何というか、無茶苦茶です。
どうしても、終わらせたかったんだ。
どうしても。




第7話

 

『熾凍龍ディスフィロア』

 

これが最後の試練だろう。

俺とキリトは身構えている。

が、何時まで経っても始まらない。

 

「おい、キリト」

「どうしたんだエイト」

「腹減った。なんかない?」

「ああ、確かにな…うわ、何もない」

 

あれから小一時間ほど経った。

なのに何も起こらないって…

なんて考えていたら、俺はある事に気が付いた。

 

「おいキリト」

「何だよエイト。飯はないぞ?」

「違えよ。ほらあそこ」

「どこだよ……うわ」

 

俺が指を指した方向を、キリトが見る。

そこには…

 

『グルルルルルルルルルルル…』

 

寝ている龍がいた。

いやあね?オカシクナイデスカ?

なんかこう…怒りが込み上げてくるよね?

 

「おいキリト」

「ああわかった。俺もイライラしてきた」

 

『卍解・天鎖斬月』

『卍解・終焉に咲き乱れし千本桜』

 

「キリト、一撃で決める。お前の最高威力を俺にぶつけろ」

「わかった、少し時間かかるけどいいか?」

「あと15分だな。そしたら24時だ。その1分で決める」

「了解」

 

『真天鎖斬月』

 

キリトぉ…そこまでイラついてんのか?

これ、結構なエネルギー感じるんですけど…

跳ね返せるよね?大丈夫だよね?

まあ、念には念をと。

 

「スキル『実像分身』」

 

そう言うと、俺は10人に分身する。

この分身は、俺の1/2が繰り返されたもの。

だから、今は1/10の力なのだが、『フルカウンター』には意味がない。

何故なら、攻撃力が無いからだ。

そして、キリトのソードスキルを10人で跳ね返す。

これ即ち、最強。

この部屋、もつかな。

 

「キリト、準備できたか?」

「ああ、何時でもって、キモイな」

『キモイって言うな』

「うわあ」

「兎に角時間だ。始めるぞ」

「ああ」

 

そう言い、キリトが構える。

さあ、行ってみようか。

 

『無月』

 

恐らく、今のがキリトのソードスキルだろう。

新しい姿になった斬月から、黒い、漆黒の、闇の斬撃が飛ばされる。

今更ながら、不安だ。何がって…

 

「この部屋、大丈夫か?もしかしたら、アインクラッド吹っ飛ぶんじゃ」

 

そして、俺は結論にたどり着く。

 

「ま、いっか」

 

『フルカウンター』

 

俺は、俺たちは斬撃を跳ね返す。

そして、俺たちのイライラの根源であるモンスターに向かう。

こんな状況で、思ってしまう。

 

御愁傷様です…

 

 

「なあ、こんな終わり方で良かったのか?」

「いいんじゃねえのか?これで、やっと出せるって言ってたし」

「誰が?」

「さあ?」

 

あれは、本当に見るに堪えなかった。

部屋は持ったものの、壁には大きな傷ができていた。

そして床は、完全に貫いていた。

そこから、雲海が見えた。

覗き込んだキリトの背中を、ちょんと押してみたら、

案の定、大慌てだった。

 

やっぱ、やっちゃうよね?

 

「それにしても…このアイテムたちどうする?」

「あ?それなら、≪アイテムポーチ≫みたいなのあっただろ。その中なら、無限に物入るぞ?」

「重さ関係なしに?」

「ああ」

 

キリトが、アイテムを整理している間に少し探索する。

ここで、ディスフィロアが死んだのか…

あ?なんだこれ。

 

≪モンスターの卵×2≫

 

これ、なんだ?

取り敢えず持って帰るか。

 

「キリト、整理終わったか?」

「…」

「キリト?」

「なあ、このスキルってなんだ?」

 

そう言われ、キリトのステータスを覗き込む。

そこには、

 

≪二刀流≫

 

「ああ、こりゃユニークスキルだな」

「これが……はあ。まあ、かっこいいから許すけど」

「嫌なのか?」

「そう言うわけじゃないんだけど」

「ど?」

「絶対面倒臭いって思って…」

「なるほどな…そりゃそうか」

「そうだろ?」

「ところでキリト」

「ん?なんだよ」

 

「卵、いるか?」

 





どう?めちゃくちゃだったでしょ?
はやく出したいんですもん。

ああ、どんどん内容が薄くなっていく…
絶対にアスナ、次だします。

次回、第8話

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