『偽物』の世界で『本物』を求める。   作:yunami

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今回も、少し乱れました。
でも、これくらいのフラグならいいよね?

皆さんの評価が優しすぎて泣きそう…



第9話

 

あの女を見つけてから数時間が経った。

急に気絶するもんだから、焦っていたのだろうか?

改めて見ると、整った顔立ちをしていて、美人の類に入るだろう。

 

くそ、俺も寝たいんだけどなぁ…

こいつ、気持ちよさそうにスースー寝やがって。

俺も睡魔と戦ってんだが。

 

「ん、んぅ?」

「お、起きたか」

「んー?……」

 

あ、ヤバい。

今は寝ぼけてるが、これ意識ハッキリしたら殺されるんじゃ…

ちょ、一応夜桜出しとこ。

 

「……」

「あ、あれ?反応ないな」

「どうして?」

「ああ?」

「どうして私を助けたのよ!?」

「いや、俺は助けてないんだが」

「え!?いやでも!!」

 

んー、事実俺助けて無いしな。

全部やったのゼクスだしなー。うん。

ゼクス呼んで紹介しとくか、面倒臭いし。

 

「貴方じゃないの?」

「こいつ。おいゼクス」

『ガウ』

「………」

「おい、感謝ぐらいしろよ」

「……か」

「か?」

『ガウ?』

「可愛い〜!!」

「は?」

 

あ、やっべ。ゼクスが襲われてる。

ゼクス、すまん。そんな顔をされてもなあ…

あ、ゼクス泣きそう。可哀想になってきたな。

 

「ちょい、お前そこまで」

「なによ〜。うふふふ」

「ゼクス泣きそう」

「ん〜?ああ!!ごめんごめん」

『ガウゥ…』

 

あ、やっべ。本当に危なかったな。

ゼクスのこんな弱った姿、初めて見た。

うーん、可愛い。

 

「よしよし、怖かったよなあ」

『ガウ』

「そうだな。こんな見ず知らずの女に触られたらなぁ」

『ガウゥ』

「ちょっと!!酷いわね!!」

「え?違う?香水臭かった?」

『ガウガウ』

「え!?うそ!!」

 

それから数分、俺はゼクスを撫でていた。

そしたら、いつの間にか寝ていた。

ベットで寝かせ、話を始める。

 

「んで?お前はあそこでなにをやってたんだ?」

「アスナ」

「は?」

「私の名前。お前じゃ無くて、アスナ」

「ったよ。それで?アスナはあそこで何をしていたんだ?」

「戦っていたのよ」

「俺には死にたがっている様にしか見えなかったが?」

「そうじゃ無い!!私は負けたくなかったの!!」

 

負けたくない…か。

それは恐らく自分にも、この世界にもだろう。

俺も経験済みだ。

……嫌と言う程にな。

 

「負けたくなかった、ねえ」

「そうよ」

「なら、明日付き合え」

「は?」

「第一層ボス攻略だ」

 

 

どうやら、昨日のうちに攻略会議があったらしい。

俺はアスナの件で忙しかったからな。

と言うわけで、俺はアスナと迷宮区を歩いてボス部屋に向かってるんだが、

 

「お前、何でフード被ってんだ?」

「だ、だって、じゃないと何でか囲まれるんだもん!!」

「か、囲まれるぅ?」

「男の人達がね、寄ってくるのよ」

 

ああ、成る程ね。

そう言う事か。確かに、こういうゲームに女性は珍しいし、

しかもこんな美人で、時々抜けてて可愛かったらなあ」

 

「え!?可愛い!?///」

「あ?何言ってんだ?」

「でもさっき…美人で可愛いって…」

「あ…声に出てたか?」

『ガウ』

「そっか、うん。すまんかった」

「い、いや!!うん、大丈夫だから…」

「ほ、ほら!!着いたぞ」

 

き、気まずい…

さっきの声出てたって、これ黒歴史確定じゃん。

いや、うん。今はボス攻略が優先だな。

 

「よう、キリト。久し振り?だな」

「そうだな。あれ?ゼクスは?」

「流石に目立つ。今回は余程のことがない限り、夜桜も使わん」

「…とか言いつつ、ゼクスをあの人にくっ付けてんじゃん」

「ばっ!!んな訳無いだろ!!勝手にくっ付いてんだよ!!」

「どうかな〜」

 

くっそ、こいつニヤニヤしやがって。

ん?ほほう。

 

「キリトはどうなんだ?」

「な、なにがだゃ?」

「思いっきり噛んでんじゃん。ジンはどこ行ったんだ?」

「そ、それは……」

「あれ〜?あそこにいる女の人の下に狼っぽいのいるな〜」

「エイト!!お前わかってて聞いたな!?」

「お返しだよ」

 

ふんっ。俺をからかうからそうなるんだよ。

ざまあ、キリト。

 

「っと。始まるみたいだな」

「ああ」

 

「みんな!!俺から言う事はただ一つ。勝とうぜ!!」

『うおぉぉぉぉおおお』

 

第一層ボス攻略、開始。

 





うーん。少し悩む。
こんな感じでいいのかな?

次回、第10話

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