俺、こと弦巻ヒビキは弦巻財閥の御曹司であり、天才である。
自分で自分のことを天才と言うのには根拠がある。
弱冠16歳で弦巻グループの系列の会社5つの社長をしている。
そしてその一つの会社で開発部門のチーフも担当していて、そこで開発したスマートフォンが現在世界トップシェアを誇っている。
これで証拠は十分だろう。
そして先程、父様からメールが届いた。
その文面には、
『ヒビキ、学校に通いなさい。こころが今年から通う学校に行くんだ。』
そのメールに俺は、
『めんどくさい。忙しい。同い年の有象無象共とは関わりたくない。』
と返信する。
このメールには父様からの返信は無かった。
そして翌日。
「お兄様~!起きてるわね。ちょうどいいわ。学校に行きましょう?」
「行かない。いくら我が愛する妹の頼みでもあんな有象無象共とは関わらない。」
「黒服の人!」
「「「了解しました。」」」
黒服が俺の体を取り押さえて服を脱がされる。
そして学校の制服らしき服を着せられる。
「ご無礼ですが、お許しください。」
「おいおい、俺を学校に行かせるだと?ふざけてるのか!俺は絶対に行かんぞ!」
「お兄様、行きましょう?」
やめろ、こころ。そんな目で俺を見るんじゃない!
葛藤しているうちに黒服にヘリコプターに乗せられる。
俺だけ。
「どうして俺だけヘリコプターなんだ!」
「ヒビキ様はダイナミックに教室に入る方がお好きだと思ったのですが。」
「いや大好きだけど!ってまさかそういうことだよな?」
「そういうことでございます。」
こうしているうちにもう学校にたどり着いた。
「ヒビキ様、この教室です。窓はしっかり空いているようです。突入して大丈夫でございます。」
「有象無象がなかなかやるじゃないか。」
一方その頃。
2年B組の教室にて。
「今日から、転校生がこのクラスに来ます。皆さん、歓迎するように。おや、来たようですね。」
「え、来たってどういうことだ?」
「おい、外見ろよ!ヘリコプターだぞ!」
教室の中はかなりの大混乱が起こっている。
そんなことお構い無しにヒビキが教室に突入の準備を終えた。
俺は今から突入する。
ヘリコプターからジャンプで教室に飛び移る。
回りからは叫び声が聞こえるが、気にしない。
「どうも。弦巻ヒビキだ。お前らと馴れ合うつもりはない。俺に関わるな。」
これで誰とも関わらなくていい。
そう思った。
「ちょっと貴方!それはどういうことですか!」
「言葉通りだよ。お前らと馴れ合うつもりはない。」
「だからどうしてそんなこと言うんですか!」
なんだこいつ。
俺はこれまで何かを言えば皆逆らわなかった。
だから、気に入った。
「お前もなかなか気が強いな。気に入った。俺の女にならないか?」
「//いきなり何言ってるんですか!」
回りは全く状況が飲み込めていない。
なのでこの発言にも唖然としている。
「じゃあもう一度言う。お前、名前を教えろ。」
「氷川紗夜……ですけど。」
「氷川紗夜!俺の女になれ!」
「嫌です!こんな強引な人と!」
「いいね。益々気に入った。お前は絶対に俺の女にしてやる!覚悟しておけ。今日はここまでにしよう。ではまた明日。アデュー!」
俺はヘリコプターに飛び移る。
「ヒビキ様、よかったのですか?」
「ああ。構わんよ。早く家に向かえ、黒服。」
一方その頃。
教室にて。
「なんだったんだろう、今の。そういえばあの転校生、弦巻って名前だったよな。」
「まさかだけどあの弦巻?」
「あの弦巻の兄貴じゃ無いだろうな。」
「でもめちゃくちゃイケメンだったよね。」
「私結構タイプかも~。」
男子は完全に放心状態。
女子はヒビキの容姿に盛り上がっていた。
その中で紗夜は一人で頭を抱えていた。
(何なのよ、あの人。偉そうな人だとおもったら急に俺の女になれって。理解できないわ。)
俺は今帰宅して私服に着替えている。
「黒服。今日のスケジュールを教えろ。」
「ヒビキ様、本日は学校で何もスケジュールが入っておりません。」
「そうか。わかった。俺は寝る。こころが帰ってきたら起こしてくれ。」
「かしこまりました。では、ごゆっくり。」
こうして、俺は普段睡眠時間が少ない分よく眠ることにした。
数時間後。
「お兄様~!ただいま!」
相変わらずこころが太陽のようにまぶしい笑顔を向けてくる。
眩しすぎる。
「お帰りなさい。こころ。学校は楽しかったか?」
「ええ。とっても楽しかったわ。お兄様は?」
「俺は存外に楽しめた。あと、一人の女に、完全に惚れた。」
「それはよかったわね。お兄様!一緒に遊びましょう?」
「いいぞ。何する?」
「楽しいことを探しに行きましょう。」
「いいぞ。黒服。服を用意してくれ。」
「かしこまりました。」
俺は服を着替えてこころと二人で外へ出掛けた。
するとうちの学校の制服を着た生徒が俺達の方を遠巻きに見ている。
「あれってあの転校生じゃない?」
「ああ、ヘリコプターに乗って現れて氷川さんに告白して颯爽と帰っていったイケメン?」
「そうそう。」
俺が注目されているのか。
悪い気はしない。
むしろいくらでも注目してくれ。
さて、俺は氷川をどうやって俺の女にするか本格的に考えるとするか。
続くかは不明。
ノリで書きました。