結局昨日の人はなんだったんでしょう。
そう思っているとあまり寝付けなくて少し眠気が残るがいつも通りの時間に学校に行く。
すると彼が別の人の席でゲームをしていた。
「ゲームの持ち込みは校則違反です!」
「紗夜か。今日も最高だねぇ、君は。まったく。俺の女になれ。」
「嫌です!早くそれを貸しなさい!」
「ああ、紗夜もゲームしたかったのか。これは俺が作ったゲームでな。」
「貴方が作ったって、それ大手のゲーム会社のよくCMで流れてるゲーム機じゃないですか。」
「ああ。その会社は俺の会社だ。開発も俺が携わった、というかほぼ俺がやった。」
「え?」
彼が何を言っているのか理解が追い付かないわ。
つまり彼は大手ゲーム会社を所有していてこの現在世界一売れているゲーム機を製作したと。
私と同い年でこんなにすごい人が居たなんて。
変な人だけど。
「紗夜、携帯どんな機種使ってるんだ?」
「いきなりどうしたんですか?私はこの機種ですけど。」
私は彼に携帯の機種を教えた。
「わかってるじゃないか。そのスマホも俺の会社で俺が作った。」
嘘でしょ!
彼、少し凄すぎないかしら。
「本当ですか?」
「ああ。もちろん。驚いたか?」
「ええ。驚きました。」
「それにしても紗夜が俺の作ったスマホを使ってくれていて嬉しいよ。俺の女になれ。」
「また言ってるんですか。貴方の女になるつもりはありません!」
「そうか……紗夜、俺は紗夜しかこの人生で愛するつもりはない。そう決めたんだ。何としても紗夜をてに入れる。」
「私を物扱いしないでください!」
「済まなかったな。紗夜。だが俺の愛は本物だ。」
彼はやっぱり変な人だ。
これだけ断っても言い寄ってくる。
教室に皆が集まってきた。
皆遠巻きに彼のことを見てこそこそ話している。
少し気分が悪い。
まるで見世物を見るように彼のことを見ている皆に嫌気が差して私は教室を出た。
あ、ゲームの没収忘れてた。
「ねえねえ弦巻君、趣味とかある?」
有象無象が、黙っていろ!
正直お前らのような雑種に興味の欠片もない。
適当にあしらうか。
「趣味か。妹との楽しいこと探しだ。」
「例えばどんなこと?」
「いろいろだな。日によって違う。同じなのは俺の妹は天使のようだということ位かな。」
「ゲームしてるけど没収されないの?」
「なぁに、欲しいならいくらでもくれてやる。」
没収など怖くない。
データはこちらがわから干渉すればいくらでも移せるし、本体もいくらでもてに入る。
さてと、ゲームの続きでもするか。
すると、急に話しかけられた。
「あ…あの、そこ私の席なんですけど……。」
「そうなのか。知らなかった。済まなかったな。」
俺はその生徒の方を向くと、一瞬生徒の体がビクリとしたが、謝罪すると少し態度が軟化した。
「いえ、大丈夫…です。」
俺は他の生徒に俺の席を聞く。
「俺の席を教えてくれないか?」
「あ、弦巻君の席はそこだよ。」
一つ隣の席だった。
俺はその席でゲームを再開した。
すると先程の生徒が話しかけてきた。
「ゲーム、好きなんですか?」
「ああ、ゲームは好きだが。」
「私も…ゲームは好きです。」
「最近どんなゲームをしたんだ?」
「NFOです。」
「そうか。嬉しいよ。」
「どうして…ですか?」
「NFOは俺の会社が運営してて発案から製作まで俺がやったんだ。」
「凄い…ですね。」
「だろう?もっと言ってもいいぞ。あとNFOで何かおかしなところとかないか?」
「装備の強化の画面でアイテムの所を開いて装備を選択してから強化の画面に行くところあるじゃないですか。」
「ああ、あるな。」
「そこでまたアイテムを選択するのが二度手間だと思うんですけど。」
「そこか。あの無能共、あんな簡単なことも出来ないのか!まあいい。修正しておくよ。これからもNFOの改善点を教えてくれないか?」
「はい。」
こうして、始業のチャイムが鳴る。
授業中、あまりにも簡単過ぎる。
なのでゲームをすることにしよう。
さすがにゲーム機ではまずいので、スマホでゲームをしよう。
ふと隣を見ると隣の生徒もゲームをしている。
先生は前で話すことに必死で気づく様子はない。
俺は俺お手製のワイヤレスイヤホンを着けてゲームをすることにした。
隣の生徒と目が合い、二人とも同じゲームをしていることに気付いた。
すると紙が俺の席に渡された。
その紙にはゲームのIDらしき物がかかれていた。
それをゲーム内で打ち込むと、「RinRin」というプレイヤーが表示された。
そしてフレンド申請する。
すると一瞬で許可された。
そこからフレンドでのルームマッチの誘いがきたのですることにした。
RinRinは結構強かった。
戦績は3勝2敗。
なんとか勝ち越せた。
そして昼休み。
「今度こそそのゲーム機を没収します!」
屋上でゲームをしていると紗夜がやって来た。
こんな紗夜も愛している。
「くれてやる。」
「意外と素直ですね。」
紗夜が近づいてきた。
紗夜が何かにつまずいてバランスを崩す。
「大丈夫か?紗夜。」
「あ、ありがとうございます。」
「紗夜。お前って近くで見るとさらに美人だなぁ。」
いきなりどうしたんですか//!
私が驚いていると、彼の顔が近付いてきた。
私の唇に彼の唇が重ねられる。
私は状況が理解出来なかった。
「紗夜。ついお前への愛が押さえきれなかった。」
「この、変態!」
俺の体が後方に吹き飛ぶ。
そして俺の頬には真っ赤な紅葉が刻み込まれた。